他人から学ぶことの難しさ

公開日 2024/01/24

「まさか自分がそうなるとは思わなかった。」

一度は苦い思いをしたことがあるでしょう。
「まさか自分が騙されるとは思わなかった。」
「まさか自分がこんな災害に遭うとは思わなかった。」
「まさか自分が試験に落ちるとは思わなかった。」

人間誰しも、他人から見聞きしただけのことは「他人事」(ひとごと)です。
自分のこととは考えもしない。
自分の身に降りかかって初めて理解します。
嗚呼、こういうことだったのだな、と。
後悔するのです。

変えられるのは未来だけ。
過去を悔いても変わりません。
「他人事」だったことが起きてしまったら、今後同じようなことが起きたときにどのように対処するかを考えたら良いのです。
また不利益を被りたくはないですよね。
ならばまずは少なくとも、

「他人に起こったことは自分にも起こりうる。」

と胸に刻んでください。
それだけで解決するわけではありません。
解決するならば我々が習う歴史は全く違うものであるはずです。
また「まさか」を繰り返すことはほぼほぼ間違いありません。
しかし、少し「自分のことであると思う」だけでも回避できる失敗はいくらでもあるはず。

「自分も詐欺に遭うかもしれない。」
「いつ地震が来てもおかしくはない。」
「共通テストで数学Ⅰを解いてしまうかもしれない。」

悲観的になれと言うのではなく、
他人事だと考えるのをやめよ、ということです。
自分が経験できるのは一人分の人生だけなので、そこから学べるのは一人分だけ。
他人というのは70億とは言わずとも、周りの100人が経験したことから学べば、100倍の知見が得られるのです。
これが歴史を学ぶ意義の一つです。

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