三平方の定理を証明できますか

公開日 2023/11/22

漢字は書けますか?
関係代名詞を説明できますか?
三平方の定理を証明できますか?

この記事は勉強しても成果が上がらない人のためのものです。
といいつつ全員に読んでもらいたいのですが。
中学生でも高校生でも当てはまります。

中学の内容は完璧ですか


高校生に問います。
今、中学の定期テストを解いて、満点が取れる自信はありますか?
英語だけならとか、1科目ならば自信のある生徒もいるでしょうが、すべての生徒はすべての科目で満点が取れる自信はないと思います。

それでは、
満点でなくとも、5教科すべて90点取れる自信はありますか?
99%の生徒は取れません。

どこかしらか、中学で習ったものは抜け落ちているはずです。
中学卒業時に90%どころか、80%以下の人がほとんどなはず。
その状態で高校の勉強が捗るか。
捗るわけありません。

高校で全く新しいものを習っていると

思っていますか?
そうではないと気づいていると思います。
中学までで習ったことの上に、積み重ねていく。
気づいていながら、中学の復習に戻ることはありませんよね。
だから高3になって指数で苦労する!
指数法則は中2で習います。
$$3^5$$を「3が5個ある」と言っちゃう生徒は多いです。
中2に戻らなくてはいけません。

戻ることを躊躇うな

高校生にもなって中学の問題集を開いているところを見られるのが恥ずかしいですか。
逆です。
私なら中学の問題集を解いている生徒を見ると感心します。
「こいつはやるべきことが見えている!」
中学の復習をやるべき生徒が、やるべきだと気づいているにも関わらず戻らない。
その方が馬鹿者です。
(「このバッカもーーーん!!!」って怒ってくれる大人は大事にしてください)
戻らないと、逆に習得は遅くなりますからね。

迷ってしまったら、わかるところまで戻るのが鉄則。
必要ならば、小学生に戻る。



全教科勉強せよ

公開日 2023/11/15

期末テストシーズンです。
定期テストの準備をしっかり行うことは、
その先の入試への成功の鍵となり、ひいては社会人になってからの仕事にも影響を与えます。
準備ができる人間になりましょう。

5教科さえやれば良い

とか思っているそこのあなた。
三流、いや、それ以下です。
定期テストは全教科勉強しましょう。
音楽も保健体育も技術家庭科も、全部です。
副教科はしないとか、理数系しかしないとか、そんなことをしていると視野が狭くなります。
(そもそも「副教科」って変ですね)

すべては繋がっている

国語は国語、数学は数学、音楽は音楽
などと考えていませんか。
もう少し詳しく書くと、
音楽の時間に勉強することは音楽でしか使えない、そういうふうに思っていませんか。
否!
そんなことはありません。
音楽は数学や物理にも密接に関わっています。
12の音階は、振動数が公比2の12乗根の等比数列ですし、振動数は物理で習いますね。

何が言いたいかというと、
国語とか数学とか音楽とかいう「科目」というのは、学生が習いやすいように、もしくは教員が教えやすいように人為的に区分されたものにすぎない、ということです。
わざわざ分けて教えている、ということです。

これは仕方のないことです。
このように科目分けしないと、一定基準の教育を行うのが目的の学校は成り立たないでしょう。
レストランのチェーン店にマニュアルがあるのと一緒です。
マニュアルのおかげで、レストランやファストフード店では全国どのお店でも安心して同じ味が食べられます。

話を戻すと、
科目を限定して勉強していると、そのような繋がりに気づけないわけです。
だから、勉強しても将来使わない、と世界が狭くなってしまうのです。
勉強すれば、世界がより鮮やかに見えるわけです。

ゆえに、全教科勉強。

最後にもう少し。
ノートに書くだけが勉強ではありません。
散歩しながら理科の勉強はできますし、スーパーへ買い物について行けば家庭科の勉強もできます。
それが勉強でないと思うのは、それこそ視野が狭い証拠です。



長崎大学の入試難易度は?

公開日 2023/10/18

高3は9月の模試結果が返ってきましたね。
成績上がるだろうなと思える行動をしている生徒はやっぱり上がっています。
・勉強時間が他の生徒より長い
・復習をしている
塾では同じ問題で復習していますが、上がる生徒は2回目しっかり得点します。
これだけでだいたいの合否は見えてきますね。

長大入試(数学編)

今日は長大入試の問題についてです。
入試問題を具体的に見て、どの程度できるようになると合格点が取れるのかを解説します。
志望校を目指す中で、一つの目安にしてください。

2022年 教育(理系)、薬学、歯学、工学部の数学

2022年はこの4問でした。解答時間は120分です。
これらが解けるようになるにはどのレベルに到達すれば良いのか。
参考書「NEW ACTION LEGEND 数学」シリーズ(東京書籍)に掲載の例題から探してみます。
(旧課程版から探しています。新課程版だとベクトルは数学Cに入っています。)

まず2番の問題から。
空間ベクトルです。おそらく次のような問題を解ける力があれば全問解答可能です。

次に3番。
小問集合です。(4)だけ数Ⅲ、残りはⅡBです。

次に4番。
数列・積分の問題です。似たような問題を見つけきれませんでしたが、計算力があれば完答できます。
おそらく4問中最も正答率が低いです。

最後に5番。
微分積分の問題です。
この辺りができれば特に難しい要素はありません。

このように、ほとんどはLEGENDだけでカバーできます!

下はこの入試のデータです。

難しいとされる薬学部でも合格者の多くの得点率は65~75%です。
工学部ならば中央値は50~55%です。
他の科目にもよりますが、おおよそこれくらいの得点率を目指せば良いと考えると、
LEGENDの例題を解けるように勉強しておくだけでも到達する可能性大です。
同レベル帯では、数研出版の通称青チャートでも同じことが言えます。

多くの生徒が到達しない

こう書くと、「あれ、長大って結構簡単に入れるんじゃない?」
と思ってしまう愚か者がいると思いますので釘を刺します。
例えば諫早高校だと、毎年学年順位が全体の半分程度(260人中の100番台)の生徒が合格します。
つまり半分は合格できるレベルに達していない、ということです。
他の学校の生徒も同様に考えてください。
LEGENDや青チャートの例題をすべて解けるようになった生徒は実際ほとんどいません。
(全部でなくとも合格点は取れますが)
この客観的事実は知っておいてください。
また、「〇〇さえやれば合格する」は基本うそです。
合格者はそのような考え方で勉強しません。

これで少し難易度感が掴めたと思います。
時間があれば他の科目や別の大学のも書きたいと思います。

どれくらい本気になる?

公開日 2023/10/04

10月になりました。
冷房が要らなくなってきましたね。
9月はやること考えることが多くてあっという間に終わりました。
まだ少しそのごちゃごちゃが残っている気がします。
そんなときは「掃除」をせねばなりません。
部屋の掃除も、頭の中の掃除も。
自分にとって何が大事か。
見極めて、集中力を高めるためです。

どれくらいしっかり受験勉強する?

学校生活をどのように過ごすかはそれぞれの自由です。
部活を全力でやるのもよし。
様々な課外活動に取り組むのもよし。
学校の勉強を頑張るのもよし。
私は塾講師ですが、考え方は様々なので、学校の勉強だけやっておけと言うつもりは全くありません。
受験勉強も同様で、どれくらい受験というものに熱量を持って取り組むかは人それぞれです。
だから特に高校生の皆さんには、
受験に対する自分の熱量はどれくらいなのか
を教えて欲しいと思います。
そんなに真剣に受験勉強に取り組むよりできるだけ友達と遊んで過ごしたいという生徒に、難関大学を目指す人と同じ指導をしてもほとんど意味をなさないからです。
(ただし、小中学生は別。何も知らないから引っ張る必要もあります。教師を目指す生徒は心に留めておいてください。)

例えば、
とにかく勉強を頑張って東大京大を目指したいという生徒には、高1から長期計画を立てて長時間勉強を確保してもらいます。
高2までは部活もしたいし遊びたいという生徒には、ある程度の勉強習慣を身につける指導をし、2年までは定期テスト対策がメインとなります。
どのような選択をしますか?

とりあえず部活やってない?

私の個人的な意見です。
部活を本気でやっていますか?
私が学生の頃はいました。
とりあえず部活に入って、言われるがまま練習。特に目標があるわけではなく、どうやったら強くなるかを考えるわけでもない。ただ毎日ダラダラやっているだけ。
そこのドキッとしたあなた。
悪いとは言っていません。
(ダラダラしたい人が悪いとも言いません。)
そういう環境にいるのがまずいんです。
なんか心がモヤモヤしているのであれば、活動内容を見直すか、きっぱり辞めましょう。
そして、そのスポーツをやりたいのならクラブに入る。もうやらないのなら、勉強に本気で取り組みましょう。
部活はただ友達と遊び感覚でしたい人と、本気でやりたい人が入り混じっています。
私は部活を遊び感覚でやるくらいなら勉強に力を入れるべきだと思います。

本気で競技をするのではなく、体力の維持向上という目的だけの部活があっても良さそうですね。

ちっぽけなプライドなんか捨てちまえ

公開日 2023/09/20

 夏の終わりの疲れで体調不良になる生徒が多いです。
コロナインフルもまだ多いですから、基本的な感染症対策は続けましょう。
国が言うから、周りがそうしているから、ではなく客観的事実で判断し行動しましょう。

受験生は夏の成果を試す模試がありました。
まだしてない人は、すぐに分析をしましょう。
点数の上下を見ても仕方ありません。
夏の間に勉強したことが定着しているかどうかを確認しましょう。

勉強したはずなのに・・・って人へ

(きちんと分析をした上で)
勉強したはずなのに、同じような問題が解けなかったならば、
それはやり方が悪いと判断しましょう。
これまでと同じように勉強しても、同じように成果は出ません。
「変える」必要があります。

しかし、ここで変われない人がいます。
プライドが邪魔をするんですね。

自分には自分のやり方がある。
まだ成果が出ていないだけ。
模試の時は少し眠かったから仕方がない。
ここで変えたら今までの勉強が無駄になる。

このような考え方で志望校に合格することはないでしょう。
従ったら負け、なんて思っていたら、いつまでも負け続けるでしょう。
もっと他人の意見を受け入れた方が良いですね。
自分のことになるとよくわからないが、他人のことはよくわかる、そんな経験ありませんか。
成果が出ないと今焦っている状態なので、自分のことがより見えにくくなります。
自分のことを客観視できる他人は、的確な助言ができることが多々あります。
だから、意見を取り入れて行動する素直な人は、一番伸び代があります。

大学には行った方が良いの?

公開日 2023/09/06

先日中学生から、「大学には行ったほうが良いのか」という質問を授業中に受けて少し話をしたのですが、ここにその返答を書いておきたいと思います。

私は大学へ行って良い人と行かなくても良い人がいると考えています。

大学へ行って良い人

大学へ行くべき人、または行っても良い人は、
①国家資格が必要
②学びたいことが明確
③学習意欲がある
このような人です。

①については
例えば医師や建築士など、そもそも大学(大卒必須ではない資格もありますが)へ行かないと国家資格やその受験資格を取れないものがあります。
そのような資格を取る目的のある人は当然ですが大学へ行きます。

②、③について
興味関心のある分野があるならば、大学へ行ったほうが良いでしょう。
今詳しい必要はありません。なんとなくでも、こんな勉強をしてみたい、こんな研究がしてみたいと思うのならば、それは大学が最も適した場所です。
もしかすると、研究に没頭して学者としての道を歩んだり、学んだことをそのまま活かせる職業に就けるかもしれません。理系は特にそうですね。
各大学をよく調べ、自分に合いそうなところを選びましょう。

大学に行くべきでない人

逆に大学へ行かないほうが良い人とは。

①高校までの勉強に関心がない
②周りの人が行くという理由で行こうとしている
③向上心がない

こういうのに当てはまるのならば、
私は大学へ行くことを勧めません。
時間とお金の無駄だからです。

特に、高3になっても勉強をせずに基礎学力がついておらず、
大卒という肩書きを得るためだけに、
言い方は悪いかもしれませんが誰でも入れるような大学へ行くのはむしろやめたほうが良いです。早く就職しましょう。

大学進学率は60%に迫っており、大卒はそこらじゅうにいます。
ほとんど勉強しなくても入れるような大学に入ったところで、得られるものは少ないでしょう。世の中には大学とは思えないような授業をしている大学もあります。
周りも同じような人間が多いので、刺激も少ないです。
そのような環境に4年間もいるよりも、4年早く働き始めて手に職をつけたほうが良いでしょう。
若いうちは転職がしやすいので、自分がしたい仕事に出会う可能性も上がります。

モラトリアムがほしいなら

遊びの期間が欲しいのならば、それこそ大学など行かずにアルバイトでもして遊べば良いでしょう。
ただし、人は基本的に怠ける方向に変化するので、緩すぎる環境に置かれると復帰するのが難しくなることも知っておく必要があります。
そういう意味では、心が成長するまでは無理矢理にでも学校へ行った方が良いのかもしれませんね。


子どもが早く気づくべきこと

公開日 2023/08/30

最近ストレッチポールを買いました。

正確には「ストレッチポール」は登録商標なので名前が違う別物です。
体のメンテナンス、柔軟性向上のために購入しました。
これを使ってみて、自分が認識していなかった体の硬さがわかりました。
私は若干O脚なのですが、太腿の外側に体重がかかっているようで、そこが凝り固まっていることに気づきました。体重をかけてポールを外腿に当てて転がすとかなり痛い。これではしなやかなキックが打てません。
そうです、競泳のためです。

前座はここまでで、本題に入ります。

子どもが(大人も)早く気づくべきこと3選です。

①大人も子どもも大して変わらない

偉そうにしている大人も(私を含め)皆考えていることは一緒です。
食べたい寝たい遊びたい。
一人一人普段の行動は違いますが、本質は変わりません。
大人だからと言ってなんでもやって良いわけでもなく、大人だからと言って偉いわけでもありません。
子どもと違うところは、経験、ただそれだけです。
あなた方のお父さんお母さんはあなたよりも経験があります。
あなたはお父さんお母さんの子どもなので、必ず似ているところがあります。
その経験はきっと参考になるはずです。

②「楽して〇〇できる」はウソ

楽して強くなる
楽に成績を上げる
楽に稼げる
こういうのはすべて嘘です。
こういう情報に飛びついているようではいつまで経っても
強くなれませんし、成績は上がりませんし、稼げるようにはなりません。
そんなのわかっている?
でもなんとなく「ワンチャン」とか思っちゃうんですよね。

英語の成績が上がらない人は大抵単語帳1冊さえ覚えきっていない。
数学の問題が解けない人は分数の計算ミスをほったらかす。
そういう時間をかけて磨くべき基礎をおろそかにして上手になるわけがない。
部活の基礎練で手を抜くような人が強くなることはない。

③勉強よりも、食い扶持が大事

今のあなた方は、親に食べさせてもらっています。
親が稼いだお金で家に住んで服を着て勉強してスマホを持つことができています。
今この瞬間、親がいなくなったらどうしますか?
親は、自分がいなくなってもあなた方がちゃんと生きていけるかどうかが1番の心配事です。
つまり食い扶持が最も重要で、勉強というのはそれを探すための手段に過ぎません。
なぜ勉強をしろと言うのか。
この国では学校の勉強ができていた方が食い扶持を見つけやすいからです。
そういうルールだからです。

みんな復習していない

公開日 2023/08/16

ふくしゅうってタイプして変換するとなぜか一番目に「復讐」が出てくるのはなぜでしょうか。
おかしいですね、復讐なんて微塵も興味がないんですが。

8月も半分が経過しましたが、受験生は成果が出せているでしょうか。
自由時間が多いこの時期に本気で取り組めない人は、この後も変わりません。
直前に本気出そうとやってもうまくいきません。そもそも本気が出せないので。
9月に本番があるつもりで取り組みましょう。

秋は時間がない

高校3年生は、秋になると模試が増えます。
2週間に1回、冬になると毎週のように模試があります。
意外と行事もまだあります。
そう、思ったほど勉強時間が取れないんですね。
それに比べ8月はまだ自由にできる時間が多い。
だから今、特に力を入れて自分がやるべき勉強をする必要があります。

中学3年生はどうかというと、
こちらもまとまって多くの時間が取れるチャンスはそうありません。
なぜなら、まだまだこれから新しいことを習っていくからです。
教科書に沿った授業は、遅いと2月まで続きます。
新しいことを習得しながら、1、2年生の復習もしなければなりません。
今がチャンスです。

成果を出せ

この夏で重要なのは、「成果を出すこと」です。
この教科のこの分野はどんな問題でも解ける!
というのを目指しましょう。
そして9月の模試で発揮します。
9月の模試で、夏に勉強した分野が取れないのは危ないです。
成果の出る勉強ができていないということだからです。

そして、成果の出ない人の最も大きな特徴は、
「復習していない」
です。

みんな言うんです。
この問題集全部解きました!って。
わからないところが確認できました!って。

それじゃだめ!!

わからないところがとりあえず分かった、その次、
もう一回自力でできることを確認しましたか?
意外とできないんですよこれが。
まだ「わかる」だけで「できていない」。
だから何回も同じことをする羽目になる。
逆に、
そういうわかっただけの問題を復習すると、見る見る実力がつきます。
できなかったことができるようになる。
それはつまり実力が上がるということ。
ものすごくシンプルなんです。


いちごショートケーキか

公開日 2023/08/02

今日は、最近の模試の判定がEだった人への記事です。
厳しいことばかり書くので読むなら覚悟を決めてください。

これを書くのには一つ理由があります。
7月後半から三者面談を行った学校が多いですが、塾の生徒にその中身を聞き取り調査していました。
どのような話をしたのか。どのようなアドバイスをもらったのか。
その中で共通点、今年だけでない最近の傾向をつかみました。

あまーーーーーーーーーーーーーい

なんかすごく優しいんですね。
先生方も守りに入っているのかわかりませんが、そして最近の若者は打たれ弱いとか、現実を知りすぎているからとか、そういうのを鵜呑みにしているのかわかりませんが、
今のままじゃ到底第一志望校は無理、という感じの生徒にその現実を伝えていないようなんです。
(生徒からの聞き取りのみなので間違いがあればご容赦を)

時代の流れ上の必然、現代の傾向として他者に良い顔ばかりしていた方が得というのは皆肌で感じているのかもしれませんが、その話は置いておいて、
捻くれ者の私はそんな現状に黙っているわけにはいきません。

そのままじゃ落ちるよ

E判の人。
今のあなたが、半年後に合格している姿は見えません。全く。
そんなことはわかっていると思います。
一つ目の分かれ道はまずここにあります。

その現実を受け入れるかどうか

まだ全範囲勉強してないから仕方ない。
今まで部活をしていて時間がなかったから。
このように正当化していませんか。
それ、みんな同じです。
目の前の客観的な数字を受け入れないことは、逃げることと同意です。
合格者の大半はすでにB判定です。
受け入れていないならば、合格への第一歩さえ踏み出せていません。

2つ目の分かれ道です。
今E判定であるあなたは、大きく変わる必要があります。
大きく、です。
なぜなら、まだ目の前しか見えていないからです。




面談で生徒に話したたとえ話です。

これからあなたは山を登ります。
制限時間内に頂上につかないといけません。
(実際登山では夕方に登頂はアウト。帰り道暗くなって遭難するからです。)
その山は特に標識もなく、誰も登ったことがありません。
整備された道はないので獣道を通ったり、自分で道を切り拓いて進む必要があります。
受験勉強と同じです。

では、この登山で
無事登頂できるものとできないものの差は何か?

あなたはきっと、
目の前の道を作ることしか考えていません。

どういうことかというと
日々、与えられた課題をこなしていく。
それだけしかしていないということ。
目の前の課題にひたすら集中すればいつかは辿り着く、
そう言われることもありますが、時間がないのです。
いつか、というのが試験日よりも前でないとだめなんです。
健気に見えますが、勝負の世界は厳しく、待ってはくれません。
草刈りは上手になりますが、方向もわからなければ登頂はできません。

だから、今までの行動を大きく変える必要があります。
それは、山の地図を読む、または作るということです。


勉強での具体的な行動はこうです。

✅過去問を読む、解く
している受験生は多いですが、それを活用できる受験生はごく少数です。
目標は過去問を6割超解けるようになること。
(一般入試の大学個別試験だとこれくらい)
そのために何をやるべきかを分析します。
数学ならば、問題を自分の参考書と比べてどのレベルができると良いかを確かめる。
英語ならば、文法問題の有無、レベルやどのような英作文を書けるようになると良いかを調べる。
このように、自分の行動に落とし込めるように分析しましょう。
数列とベクトルがよく出る。
長文問題が多いから長文をたくさん読む。
こんなのは誰でもやるので、E判定は覆りません。

✅自分の行動習慣を変える
人の行動の50%は習慣と言われます。
つまり半分はほぼ無意識的に行動しているということです。
だから習慣が大事です。
習慣づける方法は過去記事参照。
一番効果のあるのは環境を変えることです。
例えば、メインで勉強する場所を変える。
勉強に関係のないものを捨てる。
勉強をしない友人との関係を断つ。
難しいものではありません。
おれは受験勉強に集中するから一緒に遊べない、とフェードアウトするだけです。

とにかく、
目の前の木を切ったり草を刈ったりするのを一旦休んで、
全体像を掴もう、そして自分を変えていこう、ということです。
コンピュータで作ったような100%完全な地図は必要ありません。
半分くらいで、ある程度頂上までの道のりがわかるようなもので良いので作ってください。





志望校にこだわりがない人へ

公開日  2023/07/26

みなさんもう志望校は決定したでしょうか。
中3は、決まってないならば夏休みのうちに決めてしまいましょう。
時間があるのでじっくり調べたり話を聞いたりしてみましょう。
高3で決まっていないのははっきり言って遅い。

選択肢が多すぎる

高校ならば、多くの生徒は諫早市内の8つの高校から選びますので、あまり困ることはないと思います。
周辺の大村などを加えても、調べきれない量ではありません。
しかし大学となると、人によりますが約800校から選ぶことができます。
ある程度学部などを絞っても、結局A大学でもB大学でもC大学でも良い、という状況になることは多いと思います。
つまり、ここじゃないとイヤってことがあまりない、ということです。

学ぶ内容だけでなく、九州から出たいとか、都会に行きたいとか、逆に長崎から出たくないとか、そういう理由で選ぶこともできますが、特にこだわりがない生徒もいると思います。
そんなときにどうするかを書きます。

自己洗脳

東大と、名前を書きさえすれば入れる大学、どちらにも行けるならば、どちらを選びますか?
おそらくほとんどの人は東大を選びますよね。
なぜかというと
将来豊かになる可能性が明らかに東大の方が高いからです。
これは極端な例ですが、一般的には入学難易度の高い大学を卒業した方が、将来の自由度は上がります。
だから私は迷ったらより難関を目指せと言います。
ただ、高校生で将来のことなんてほとんど想像できない・・・
そういう生徒が大半だと思います。
想像できないから別にA大学だろうがB大学だろうが構わないと思ってしまいますね。
しかしどこの大学でも良いとか考えているとイマイチ勉強に力が入らない。
そんなときどうするか。

自己洗脳です。

つまり、
「自分はより難しいA大学に行きたい」
と思い込むということです。
今それが本心でなくとも、本心であるということにしてしまいます。
そうした方が都合が良いからです。
思想は自由。
思い込んで、A大学に向けて目標を持ち対策をした方が、どちらでも良いと考えて勉強している人よりも成果が出やすいのは想像に難くないでしょう。
ではどのように思い込んだ状態を作るか。

「自分はA大学に行きたい」
と念ずるだけではありません。
A大学の過去問を買って解いてみる。
家族や友人、先生に、A大学が第一志望だと公言する。
このように行動に移してください。
常に、A大学志望者として振る舞ってください。
うまく洗脳できれば、いつの間にか「他でもなく、A大学に行きたい」
となっています。
そうなれば、勝利は目前。
割り切れないものは勝ち残れません。