自分専用ノートの作り方

公開日 2024/07/17

ノートは何のためにあるのでしょう?

板書をするため?
問題を解くため?

間違ってはいませんが、もっと効果的なノートの作り方を紹介します。
かんたんです。

こうなってませんか

例えば、問題を解いて、○×つけて、解答を写す。
それだけになっていませんか。
それをノートにやる必要はあるでしょうか?
それなら適当な紙に書いて捨てても、タブレットに書いて消してしまっても問題ないですね。
あえてノートにやる理由はありません。

解答をそのまま写すことは、意味がないとは言えません。
例えば中学生が初めて数学の証明問題を書くときは、日本語の書き方などを身体に覚えさせるには良いでしょう。
しかし多くの場合、解答を書き写しているときというのは、
ただの作業になっていて頭を使ってません。
(自分の好きな音楽を聴きながら勉強できる、という人はだいたいこんな感じです)
そもそも解答解説は教科書や問題集に書いてあるのですから、それをよく読んで理解する方に時間を使ったほうが良いわけです。
すでにあるもののコピーを作ってどうするの、ということです。

ノートを作るならば、自分専用の、復習できるノートにしましょう。

消しゴムはいらない

ここではレイアウトの話はしません。
何が大事かというと、
自分のミスの記録です。

特に数学ですが、
問題を解くときにたくさん答案を書いた後、
間違っていると分かったら全部消してしまうのを度々見ます。
その時点で、そのノートは使いものになりません。

間違ったところこそが伸びしろ。
書いたものを消してしまっては、その伸びしろを自分で消してしまうのと一緒。
間違いを記録し、どう間違ったのか、次にどうすれば間違えないのか。
それを見直した時に、復習ができるようにするのがノートです。
貴重なサンプルを消してはいけない。
もったいない。
残しておき、注意するポイントを書き込んでおくだけで、
自分にとって一番必要な要素の詰まった、どの参考書よりも自分に効くノートが出来上がります。
他の誰かから、きれいとかわかりやすいとか褒められるようなノートは
要りません。
それよりもきれいなものが書店にたくさんありますよね。

進路が決められません!

公開日 2024/07/10

学校の三者面談の季節です。
面談の前に志望校調査などがありますが、
「何を書けば良いかわからない」
という生徒が一定数いると思います。

そんな生徒への助言を書きます。

「夢」はなくても良い

将来の夢は?とか
将来なりたい職業は?とか聞かれることがありますが
「ない」と答えることは悪いことではありません。
中学生や高校生の時点ですごく明確に決まっている人の方が少ないのでは。
これは前提としておきます。

そもそも知らない

学生の知っている職業はほとんど身近なものばかりです。
看護師、医師、教師、警察官、駅員、等等。
公務員系が多くなりますね。
実際の仕事は星の数ほどありますが、知っているのは数えられる程度だと思います。
学校で過ごす時間が圧倒的に長いので、実際に見る機会が少ないです。
だから、積極的に知ろうとする必要があります。

調べる方法は今の時代は困りません。
本でもネットでもなんでも良いです。
どのような仕事があるのか、まずは知りましょう。
また、普段身近にいるのに気づいていないこともたくさんあります。
外に出て、画面を見るのではなく、周囲の人を観察してみましょう。
「この人はどんな仕事をしているのか?」
新たな発見があります。

進学先の就職先

大学ならば、その大学のウェブサイトを調べれば、
卒業生がどのような進路を選んでいるのかがわかります。
高校も進学先(というか大学合格者数)を公開しています。
自分がその学校に入ったならば、その先輩達と同じような進路を辿る可能性が高いです。
そこから学校選びができますね。
掲載されている企業について調べるのも良いでしょう。

それでもわからない

調べてみたがよくわからない。
そうなることも多いでしょう。
私も少し学生時代に就活をしたことがありますが、
会社の説明会に行っても少しも自分が働く様子が想像できませんでした。
調査不足というのもありますが、
実際にやってみないとわからないことがほとんどです。
しかし、それでも限られた情報の中で取捨選択する必要があります。
どこかで踏ん切りはつけないといけない。
最良の選択肢に出会えることは奇跡であると考えてください。

こちらもお読みください
当事者意識を持つこと

国英数は常に実力テストです

公開日 2024/06/26

中学校は期末テストが終わりました。
高校はテスト期間中ですね。
テストはその後の振り返りが重要です。

前回のテストと比べて成長した点は?

準備期間を十分に取ったか?
科目間のバランスは?
勉強の仕方を工夫しましたか?

自分に問いかけましょう。

定期>実力

定期テストではまあまあ点が取れるけど、
実力テストや模試になると途端に取れなくなる、
という人がいますね。

なぜか?

それは定期テストの性質にあります。
定期テストの特徴は、
・テスト範囲が狭い
・授業で扱われたことがそのまま出題される
ということですが、
この特徴ゆえに、
丸暗記しておけば点数が取れてしまう
ことが多々起きます。
言い換えると、
あんまり理解していないのに点数が取れてしまう
ということです。

国語や英語なんかがわかりやすいですね。
これらの定期テストでは、教科書の文章がそのまま出題されます。
だから、たとえ文法などをよく理解していなくとも、文章の中身を覚えてさえすれば点が取れます。
文法などをきちんと理解した上で覚えるならば、それは「実力」になるのですが、理解を伴わない勉強でも点が取れてしまうので、当人が自分の弱点に気づかないわけです。

直前だけでは対応不可

理解しながらの勉強(つまり実力をつける勉強)というのは時間がかかります。
だから定期テスト期間中、テスト2週間前からの勉強では時間が足りません。
特に数学・英語は、長期間が要ります。

高校数学の問題があるとして、
その問題は、高校で習ったものだけを使って作られている、または解くことができるでしょうか?
無理がありますね。
一番簡単なものだと足し算引き算。
これを使わないことはまずありません。
分数の計算、方程式、関数。
小学校、中学校で習ってきたものが全部入っています。
だから定期テストでも実力テストなんです。


長期間と言っても、中学生なら1日30分の勉強でも十分です。
日々積み上げていくこと。
本物の実力は、時間をかけて醸成されていくものです。

したがって、
特に上を目指す人は、定期テストだけのための勉強はしてはいけない
ということです。
日々の学習の中に、定期テストという確認の場があるだけです。

流行りの参考書

公開日 2024/06/12

最近高校でこのような参考書・問題集が流行っているようです。

基礎問題精講 数学

英単語ターゲット1900

ほとんどYouTubeの影響かなと思いますが、塾生によると
「みんなターゲットを買っている」ようなクラスもあるようです。
「みんな」買っていて「自分も」買おうとしていたので注意しました。

「神参考書」など存在しない

まず勘違いしないでいただきたいのが、
「それをやれば間違いなく成績が上がる」という参考書はない
ということです。

英単語帳を例にしましょう。
高校生のみなさんは学校で指定された単語帳を購入していますが、
ターゲットとそれの中身はさほど変わりません。
市販されている単語帳の中身、掲載単語はもちろん全く同じではありませんが、学校で配布されたものなら60点取れて、ターゲットならば80点になる、なんてことはありません。
(ターゲットも良い単語帳です。私も使っていました。)
結局は単語を覚えるかどうか、にかかっていますからね。
単語を覚えることが目的なのであれば、今まで使っていた単語帳でも良いのではないか?

あなたに必要なのか

数学の基礎問題精講が流行っていますが、
それは本当に自分に必要なのでしょうか。
自分に合っているのでしょうか。

数学の基礎問題精講シリーズは、問題数が少なめですが典型問題を「まあまあ」網羅できるものです。
問題精講はあと2種あります。

入門と標準です。
基礎問題精講はこれらの中間に位置します。
この入門レベルをできていない人も買っていますが、危ないです。
基礎問は問題の解答に合わせてある程度考え方を載せていますが、それだけでは初学者には難しいでしょう。
数学でよくある、「その問題しか解けない」状態になりやすいです。

今のところ私の指導方針としては、基礎問題精講は妥協策です。
やはり問題量が豊富で指針がしっかり書いてあるチャート式シリーズやNewActionシリーズを使って欲しいところですね。
基礎問も悪くないです。
ただ、上手に使える高校生がほとんどいません。
基礎問で実力のつく生徒は、そもそも教科書を読めばできる生徒でしょう。

皆と同じでは勝てない

参考書を選ぶ際は、適切な難易度のものを選ぶ必要があります。
他人基準ではなく、自分基準で選ぶ必要があります。
何のためにその参考書を使うのか、をできるだけ明確にしましょう。

季節で考える勉強スケジュール

公開日 2024/05/01

ベトナムへ行ってきましたが、
4月は乾季で雨が少なく、1年で最も暑い時期です。
13時ごろは40℃近くになりました。
特に今年は気温が高かったようです。
病院やホテル、都市部のビルでもない限り、すべての部屋にエアコンを装備していることはないので本当に暑い。
だからか最も暑い時間は仕事などせずに休んでいる人が多かったですね。
(夕方から夜になると23℃くらいになって日本の夏よりも過ごしやすいです。)
寒い地域に住んでいる人の方が学力が高いという説を見たことがありますが、わかる気がします。

それで思い出して記事を書いています。
日本も季節によって気温が大きく違います。
ならば季節によって勉強の仕方が変わっても何ら不思議ではないですね。

〇〇の秋

食欲の秋とか、スポーツの秋とか、読書の秋とか言われますね。
やはり勉強も秋が最もしやすいです。
なぜなら過ごしやすいから。
涼しく感じるくらいが一番頭が働きやすい気がしませんか。
つまり秋から冬にかけてはじっくり考える勉強をするのに向いています。
科目で言うと数学や物理ですね。

夏は理社!

逆に暑い時期は考える気力を失いやすいです。
だから夏は、そんなに考えることのない科目、暗記ものの多い科目、
つまり化学・生物・社会などが最適。
受験生の夏休みには理社をやれと言われますが、これが理由の一つです。
暑くて数学なんてやってられない!→理社をやろう!
というわけです。
(英数は継続してやってくださいね)

時間でも考える

1年でなくとも、1日でも気温差はありますから、
1日のうちでどの時間帯にどの科目をやるかも考えられます。
気温の低い朝は数学、昼間は理科、夜は英語、
というふうにです。
気温でなくとも、共通テストの時間割に合わせても良いでしょう。

自分の勉強を最適化したい人は試してみてください。

一度都市へ出てみては

公開日 2024/04/24

今回の記事は私からの提案です。
日本の人口はすでに減少へ転じており、さらに長崎県は転出超過の県であることはご存知のことと思います。
2023年の統計によれば、長崎県の転入超過数はワースト5位です。
つまり全国5位の不人気県であるということです。
どんどん長崎の人口は減っていっています。

引用:https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2019/11/1572912445.pd

国の人口が減るのは仕方ないとして、
長崎がこれほど不人気なのは寂しいですね。

ただ一方で、身近な話になりますが
当塾では最近、長崎大学や長崎県立大学を希望している生徒が多いです。
実家から通いたい、という意見が多いです。
これは私の感覚だけの話ではなく、実際長大の志望者は増加しました。
長大入試情報サイトの過去の入試データから抜粋してきました。
一般選抜前期日程の倍率です↓

令和5年度は、前年に共通テストが(特に数学)大幅難化した反動で受験生がより上位を目指す傾向が強くなり、長大は受験者が減少したとみていますが、令和6年度はここ15年で最も多い受験者数となりました。

それで私がなぜタイトルのようなことを提言するかというと、
長崎県がもっと活気づくためです。

格差が固定される

県からは人が流出していて、戻ってこない。
これは地域がより閉鎖的な空間になることを意味しています。
閉鎖的な空間というのは学校や職場などで考えるとわかりやすいでしょう。
いわゆる風通しのよくない空間です。
一度内部で階級が作られてしまうとそれがなかなか変わらない空間です。
変わらないというのは競争においては負けを意味します。
これだけが理由ではありませんが、相対的に居心地がよくない空間、すなわち人口が流出する地域というのはそういう空気感が少なからずあります。
それがますます加速してしまうのではないか。

要するに、地域の発展には定期的に空気の入れ替えをすることが不可欠です。
東京などの都市が強い理由の一つがこれです。
多様な人材が入ってきやすい空気感です。
そういうのは若い人ほど好みます。

だから長崎の高校生にはぜひ県外へ出てもらって、(ひいては国外へ出てもらって)
長崎へお土産を持って帰ってもらいたいと思うのです。
長い目で見ると、その方が県外に留まるよりも県に富をもたらします。
遣唐使と同じです。
高校生でなくとも良いのですが、
大学進学というのは外へ出る大きなチャンスになるものですからね。

県外、国外から情報を持って帰り、地元に還元することは
その地域はもちろんその人自身にも利益のあるものであることは想像に難くないと思います。
だから、実家から出たくなくとも、一回外へ出てみてはどうか?ということです。

ねこに小判

公開日 2024/04/17

今は昔に比べて書店で購入できる参考書の質がすごく良くなりました。
私が学生時代にこんな参考書があったら間違いなく勉強がしやすかっただろうなと、新刊を読むたびに思います。
何が変わったのか?

解答解説

解説がすごく丁寧な参考書が増えました。
以前から全くなかったわけではありませんが、1人で勉強することを想定して、学習者ができるだけつまずくことのないように配慮されている参考書、問題集が今は多くあります。
例えばこれ、『入試問題を解くための発想力を伸ばす 解法のエウレカ 数学Ⅰ+A』(Gakken)


昨年発売された問題集です。
「HOW」問題の解き方
「WHY」解法を選んだ理由
「PIECE」公式などの知識
の3つに分けて入試問題を解く発想力を身につけることを目的とした問題集です。
特に「WHY」が書かれた数学の問題集は少なく、先生に質問する環境がない生徒は解答が書いてあってもなぜそう考えるのかがわからないまま進めざるを得ないのですが、それを解決してくれる優れた問題集です。

変化に対応

近年は入試問題も刻々と変化しています。
英語長文はかなり最近の話題が出てくることも多々あります。
そのような状況に合わせて問題集も進化しています。
『関正生のThe Rules英語長文問題集』(旺文社)

当塾で採用している問題集のひとつです。
これも英語長文の問題集として、解説は非常に丁寧、必要十分ですが、
最近の入試で扱われがちなテーマが選ばれている点も良いです。

使いこなせる?

このように最近の参考書、問題集というのは10年前とは比べ物にならないほど充実しています。
文法の問題集は持っているからもういらない?
損してますよ。

ただ参考書がよくなったとしても、使い方が良くないと得られるものは変わりません。
最も損している使い方、かつ最も多くの生徒がしてしまっている使い方は、

「全部」読んでますか?
ほとんどの人はNoであるはず。
いくら素晴らしいことが書かれていようとも、
読まなければ無用の長物。
勝手に読むところと読まないところを判断できるならばそもそもその参考書・問題集を使う必要がないです。

実力を上げたいならば、それだけ多くの情報を読んで理解する必要があります。
文字数の少ないものは、それだけ得られるものが少ないと思って良いでしょう。
高校の教科書に比べると、小学校の教科書はページ数が少なく、文字が大きいですよね。

英語は1年前に

公開日 2024/04/10

今年度は高2生の入塾が多いです。
これまでだとやはり3年生が多かったのですが、意識の変化でしょうか。
1年早く来ていただくとできることが全然違います。
今回は英語の話です。

英語の学習は大きく4つに分けられます。

単語
文法
解釈
読解

この4つです。
うち単語と文法がある程度固まれば、入試のための勉強のスタート地点に立てます。
まず単語に関してですが、
1冊で1500語ほど載っている単語帳は
2ヶ月を目標に覚えてください。
やり方を詳しくは書きませんが、遅くとも3ヶ月で、
「今この瞬間ならば全ての単語を覚えられている」という状態にしてください。
単語を見た瞬間、日本語の意味が一つ出てくればOKです。
もちろん単語帳1冊2冊やれば終わり、ということはないですが、格段に英語の勉強が楽になります。
私も受験生時代、ターゲット1900を全部覚えてから一気に様々な英文に対応できるようになりました。
(もちろん文法が分かっている前提です。)

逆に単語を覚えないといつまで経っても読めるようになりません。
文法構文その他の勉強も捗りません。
いちいち単語を調べる必要がありますから、本人は文法を勉強しているつもりでも実際はほとんどの時間は単語の勉強になっていますからね。

次に文法ですが、
特に高校2年生までの生徒に知っておいてほしいことがあります。
文法は、大部分を中学と高1で習ってしまいます。
つまり、単語と学校の授業で習うことをしっかり勉強しておけば、高1の終わりの時点で優しいレベルの入試問題は解けるようになります。
(中学英文法をやれと言われる所以です)
そこからあと1年かけてさらに基礎固めと入試問題演習を積んでいけば、
高2の終わり、入試まであと1年の時点で合格点を取ることが十分に可能です。
合格点までとは行かずとも、その手前まででも他の受験生よりかなり有利になります。

これは英語ならではの話です。
数学や物理ならば特に自学での勉強には限界がありますが、
それらに比べ英語は自学がしやすい科目です。
そして努力が結果に反映されやすい。
入試1年前に合格点を取るというのはかなり現実的な話です。

3年次に数学や理科社会に時間を割けるという点においても非常に大きいです。

春休みのうちにやっておくこと

公開日 2024/03/27

春休みが始まりました。
新3年生にとっては
夏休みは実質1週間、冬休みも数日しかありませんので、まとまって時間が取れる貴重な時間です。
とは言ってもそこは人間の性、何も決めていないとついダラダラと過ごしてしまいます。
そう、行動できないのは決まっていないから。
具体的な行動が決まっていないからです。
この休み中に塾生にやってほしいことを書いておきます。

志望校を決める

✅学部系統を決める(工学系?医学系?それとも?)
✅大学を決める
✅推薦入試か、一般入試か

今決めたらずっと変えるな、
とは言いませんが、計画を立てるためには目的がないといけません。
悩む=停滞、つまり損失です。
何も決められないならばNo.1を目指せば良いです。
(偏差値No.1でも、地域No.1でも、ある特定の研究No.1でもなんでも良いです)
できるかできないかは考える必要がありません。

試験本番で合格点を取る

これが受験における最終目標です。
日頃の勉強は常にこれを念頭に置くこと。
今あなたのしている勉強は、入試で合格点を取るための何に役立つのか?
それを知るためには、まずは過去問です。
共通テストの過去問、大学の個別試験の過去問を1年分解きましょう。
解いたら気づいたことはメモしておきましょう。
大学が求めている力を知ることがとても重要です。

①過去問を解く
②合格者平均点を調べる
③その問題で合格者平均点を取るためには、どの問題集のどのレベルまで解けるようになれば良いか、一つの目安を知る


③はすこし大変ですが、これをすれば具体的行動がかなり見えてきますよね。
ネットで調べればいくらか参考は出てきますが、自分でやるのとでは情報の質が比べものになりません。
わからないところは私に尋ねてくれたら良いです。
ちなみに、
最新の赤本が発売されるのは待たないでください。
九大でも7月、長大は9月に発売されます。
その時期に初めて過去問を読むのは遅すぎます。
昨年度版で良いです。

たくさん受験勉強する

受験対策以外をすべて忘れて没頭しましょう。
とにかく集中。
春休み中に何か一つは成果を出してください。
「この単元ならどんな問題を出されても大丈夫」
というくらいに。

国立大入試問題

公開日 2024/02/28

2/25,26は国公立大学の前期試験が行われました。
入試問題が公開され始めたので様子を見ていきましょう。

九州大

まず英語ですが、全体としては分量、難易度主に例年並みでした。
問題形式もいつも通りです。
共通テストのリーディング難化と比べると、英文のレベルはもちろんこちらの方が高いですが、量を考えると共通テストより解きやすいと感じる受験生もいるのではないでしょうか。
(それだけ共通テストのリーディングは時間が足りません)

自由英作文は、九大が受験生に求めることがよくわかるので面白いです。
テーマは、「人口減少によるポジティブな影響」と「大学卒業後、大企業とスタートアップのどちらで働くか」です。
人口減少といえば一般的にはネガティブな現象として議論されますね。
ものごとを多面的に見る力があるかどうかを試されます。

数学の方は
全体としては昨年よりやや易化でしょうか。
ここ数年は理系は難しい問題が多かったですが、今年は方針がすぐに立つ問題もあります。
長文の問題もありませんでした。
複素数平面、空間ベクトル、積分が頻出なので志望する生徒は優先して対策をしていきましょう。

広島大

目を引いたのが数学の文理共通問題です。
データの分析から出題されました。

過去問にはなかったもので、戸惑った受験生は多いのではないでしょうか。
ただ問題は易しいものですので、共通テスト対策として相関係数をしっかり勉強していた受験生ならば満点が可能な問題です。
現在の情報では、来年度(令和7年度)からの入試、つまり新課程を履修した生徒の入試に関して、数学Bの「統計的な推測」は出題範囲に入っていませんが、今後数学Ⅰ「データの分析」は十分用意して受験に臨みましょう。

ちなみに、「統計的な推測」については九大は個別試験の出題範囲にはしておらず、長大は選択問題として用意される予定です。

入試問題は各予備校や大学のウェブサイトで順次公開されます。
特に高2生はすぐに志望校の過去問を解き、目指すべきレベルを確認してください。