クリスマスプレゼント

公開日 2021/12/29

今日は雑談のようなものを書きます。
一息ついた時にでもお読みください。

いろいろな生徒にサンタさんが来てくれたか聞いてみました。
欲しいものを買ってもらえた人もいれば、
現金をもらったという生徒も。
意外なことに、サンタさんがいると信じている生徒は1人もいませんでした。
とても悲しくなりました。

思い返せば、
私も小学6年生の時は、
担任の先生が「サンタさんはいると思いますか」
とクラス全員に聞いた時、
いると手を挙げたのは35人中ほんの数人でした。
当時はみんな良い子にしていないからサンタさんは来ないんだろうなどと本気で思っていました。

12月になると、もうすぐクリスマスだと胸を踊らせたものです。
スーパーにクリスマス仕様の商品やお正月準備のための食材などが並んできたり、周りの家や街中に電飾が灯ってきたらいよいよ年末が近づいてきたなと感じます。
直前になると我が家のクリスマスツリーを押し入れから取り出してきて飾り付けをし、サンタさんへ欲しいものを手紙に書いて窓際に置いておきます。
12月24日ほどワクワクする日はそうそうありませんでしたね。
夜になったらサンタさんが部屋に入って来れるように窓を少し開けておき、枕元はプレゼントが置ける場所を確保して床に就きます。

そういうことを思い出すと、
クラスの大多数の生徒はこんな経験をあまりしていなかったんだろうなと、
自分はすごく恵まれていたのだと感じます。
「本気」でクリスマスを演出してくれた両親には感謝しかないですね。
私が親という立場になったら、
その時のかけがえのない体験を、
同じようにさせてあげたいなと強く思います。
もうプレゼントをくれるサンタさんはいないことを知ってしまいましたが、
あの時のサンタさんが私の心から消えてしまうことは
一生涯ないでしょう。

タイトルを読みなさい

公開日 2021/12/22

年末ですね。
慌ただしさを感じます。
特にこの時期は心が不安定になっている人が増えます。
運転が荒い車も多いですね。
そういう雰囲気に流されないよう、余裕を持って過ごしたいです。

最近読んでいるおすすめの本です。
「忙しい」と言ってしまう人はぜひ。
『一汁一菜でよいという提案』 土井善晴



今日は題名を読めという話です。
参考書や問題集を購入したら、まず何をするでしょうか。
指導をしていて気づくのが、
使っている本の名前を覚えていない生徒がかなり多いということです。
信じられない方もいると思いますが本当です。
本の表紙などをほとんど見ていません。

タイトルを知らないのは

その本を読んでないも同然です。
別に、サブタイトルまで一語一句全て暗記せよ、
というわけではありません。
しかしタイトルがわからないというのは、
どんなテーマの本かわかっていないということ。
参考書ならば、
それでどんな勉強をしているのかがわかっていないということです。

目次も重要

同様に目次のページも見ない人が多いです。
目次は全体を見るのに使います。
その本の展望です。
これは地図に似ています。
どこに行けば、自分の知りたいことが書かれているかが分かりますね。

全体が見えなければ、計画を立てることができません。
計画が立てられなければ、受験などに間に合いません。

タイトルと目次は、抽象と具体

共通した性質を取り出してまとめたものを抽象と言います。
例えば下の画像のように。

木になって果実をつけるもの、という共通項を取り出して、
「果物」という抽象表現ができます。
これを英文法の参考書にしてみれば下のようになります。

「英文法」という名のタイトルで、
目次に「文型」とか「関係代名詞」とか書かれているわけですね。
このような抽象と具体の整理ができてくると、
勉強が捗っていきます。
だから大事ということです。

タイトルは重要とは言っても、
中にはただただタップ、クリックしてもらうためだけの煽りタイトルもあります。
ネット上の広告やYouTubeなどですね。

意志1%、欲9%、

公開日 2021/12/15

勉強したいけどなかなか続かない。
子どもが勉強しない。
そういう相談をよく受けます。

そして、そのような状況は大抵解決しません。
なぜ解決しないかというと、
自分が何とかしないといけない、怠けている自分が悪い、と
自分の意志に原因があると考えているからです。
勉強しないことを、
「危機感がない」とか
「向上心がない」とかいう理由で簡単に片付けてはいけません。

その人の行動を決定するのは、
意志1%、欲9%、
環境90%です。

環境の変化なしに行動は変わらない

よっぽどのことがない限り、人の行動は変わりません。
行動は環境に支配されています。

例えば、
内陸に住んでいる人が、海の魚を習慣的に食べることがあるでしょうか。
日本をイメージしないでください。
モンゴルなんかをイメージしてください。
あんなに海から離れた国で海水魚を食べるなんてまずないでしょう。
最も近い中国沿岸からでも、首都ウランバートルまでの距離は1,300kmあります。
鹿児島から青森くらいです。
わざわざ魚を運んで食べるでしょうか。
するわけありません。

日本人は、海が近いからよく魚を食べます。
雨がたくさん降るから稲を育てて米を食べます。
環境が行動を決めるというのは、そういうことです。

勉強してしまう環境を作る

勉強を習慣づけたいならば、優先するべきことが環境づくりです。
勉強してしまう環境とは何か。
環境づくりのためのヒントを書きます。

・机の上を片付ける
勉強に関するもの以外を一切置かない
ということです。
手の届く範囲に漫画があれば、つい読んでしまいます。
受験モードならば、そのようなものは押し入れ、クローゼットの奥底にしまいましょう。
あと、寝室と勉強部屋は分けたほうが良いです。

・テレビは処分する
極端ですが、なぜテレビを見てしまうかというと、
そこにテレビがあるからです。
テレビがついているからです。
処分でなくとも、受験生の前ではつけない等の工夫で良いです。

・スマホは限定して使う
スマホはいろんなことができてしまいます。
わからないことを調べるだけのつもりが、
ついついTwitterが気になって見てしまったり、ゲームを始めてしまった経験はないでしょうか。
そういう欲には抗えません。
使い方を限定できないのなら、離れた場所、見えない場所に置いておくほうが良いです。
(手元に置くと集中力が低下するので基本的にNG)
スマホなんかなくとも余裕で勉強できます。

・人に見られる場所で勉強する
我々は監視の目に弱いので、一人でやるよりも効果大です。
鏡を置くと良いとも言いますね。
人は周りの皆がしていることと同じことをします。
よく本を読む親の子どもはよく本を読みます。

まだまだ工夫できることはたくさんあるはずです。
それぞれできる工夫は異なるので、
これらをヒントにして環境づくりを行ってみてください。

合格する得点の取り方を考える

公開日 2021/12/08

高2以下の学年向けの内容です。
国公立大学の一般入試では、多くの大学が共通テスト(1次試験)と個別試験(2次試験)の合計で合格者を決定しますが、どの科目でどれほどの点数を取ることを目指すのか、戦略を立てることが重要です。
その考え方の一部を書きたいと思います。

まずは大学・予備校等のサイトで受験科目・配点と合格に必要な得点率を知ります。
長崎大学 情報データ科学部を例に説明します。

配点は、
共通テスト
国語100点、地歴公民50点、数学200点、理科200点、英語150点
合計700点

個別試験
数学250点、理科250点、英語100点
合計600点
となっています。

次に合格者の得点状況を見ます。
長大の場合は入試サイトで過去のデータが閲覧できます。
長崎大学受験生の入試情報サイト

令和3年度は、
共通テスト平均点は 462.8/700(得点率66%)
個別試験平均点は 341.0/650 (得点率52%)
ですね。
これらの情報から目標をする得点を算出します。
今回は共通テストについて。

苦手科目があると


この学部の場合だと配点比率の大きい数学と理科がきちんと得点できれば地歴公民などはそう気になりません。
例えば、配点が物理:日本史B=100:50であるので、
日本史Bでの20点は物理での10点に相当します。
目標得点率は66%ですが、
日本史で46/100しか取れないとしても、物理で76/100取れば得点率66%に達します。

一方で、物理が苦手だった場合。
もし56/100しか取れなかったら、
それを日本史で補おうとすると66+20点の86/100が必要になります。

配点の高い科目で多く得点することがどれほど大事かがわかると思います。
だから配点と合格者平均点を知り、目標を設定する必要があります。

国立大志望は苦手科目をなくせ

上記の例は数学理科に大きく傾斜のかかる配点でしたが、
国立大は、(共通テストは)傾斜なしのところも多いです。
したがって、苦手科目があるとかなり合格率が下がると思っておいてください。
例えば、必要得点率が70%だとしたら、
一つ50%しか取れない科目があれば、20%分を他の科目で埋めなければなりません。
全体的に底上げするか、得意科目で90%取るかですね。
70点を90点にするより、50点を70点にする方が遥かに簡単なので、
苦手科目に着手することをすすめます。

一方で私立大学は2科目、または3科目で受験できることが多いので、
それらに特化して学習するのが良いです。

なぜあなたは不安なのか

公開日 2021/12/01

各学校定期考査を終えました。
やっぱり生徒の成績や人間的な成長を見られるのはうれしいことです。

生徒は、前回より良くなったこと、改善すべきことを書き出し、次へ繋げましょう。

一方で、大学受験生は共通テストまで7週間を切りました。
できることは限られてきます。
残り「6週間」でやることを各科目ピックアップし集中して勉強しましょう。
あちらこちらに手をつけないようにするためです。

みんな不安になる

3年生のみならず、生徒やその親御さんも、将来の不安を抱えている方は多いです。

このまま勉強を進めていて間に合うのか。
もし不合格になったらどうしようか。
今の成績のままでは行ける学校がないかもしれない。
まともな職に就けなかったらどうしよう。
老後に普通の生活をしていけるだろうか。

何かしら、このような不安があると思います。

なぜ、不安を抱くのか

その理由の一つを書きます。
結論から書くと、それは「知らないから」です。

上で挙げたような不安には共通点があります。
漠然としていることです。
はっきりしていない、ということです。

例えば、
「このまま勉強を進めていて間に合うか」と言う不安。
なぜ不安になっているかというと、
どれほどの範囲を勉強すべきなのかが曖昧で、
また自分がその範囲を習得するのにどれほどの時間がかかるかを知らないからです。
わからないから不安になるのです。

英単語帳一つ取っても、
何分あれば100個の単語を一時的に覚えられるか知っていますか。
一般的な答えはありません。
自分にしかわかりません。


「将来普通の生活ができるだろうか」という不安。
あなたの言う「普通」とは一体なんでしょうか。
平均のことでしょうか。
例えば平均年収としてみると、半数以上は平均を下回ります。
結構な努力が必要ですね。
しかし平均を下回っている人たちは皆幸せではないのでしょうか。
そのようなことはないでしょうし、日本にいる限り食べるものに困って死ぬことはまずありません。
自分が何を以って満足とするのか、
またそれを得るために何が必要かを知らないんです。


私がもし、今この瞬間財産全てがなくなっても大丈夫です。
まずは市役所に行って相談すれば良いことを知っているからです。
今この瞬間、ジャングルの中に放り出されても大丈夫です。
飲み水の確保の仕方や火の起こし方を知っているからです。
(できればそんなことしたくありません)

行動しなければ不安はおさまらない

いくら考えたって不安は無くなりません。
勉強の不安は勉強することでしか無くなりません。
将来が不安であれば、必要なものを計算しましょう。
何をどう行動すべきなのかが、少しずつ見えて来るはずです。