なぜ禁止されるのか

スマホを学校に持っていくのを許可するか?

さんざん議論されているテーマですね。
基本的に学習に関係のないものは持ってきてはいけないという校則のある学校がほとんどではないでしょうか。スマホに関しては、現代ではそれ自体の使用ルールを明文化して定めている学校もありそうですね。(私の憶測ですが)

許可派と禁止派のよくある主張を書いてみます。
許可派
・物騒なのですぐに連絡が取れるよう持たせておきたい。
・スマホを使うことに慣れさせるべき。
・それを使った学習も可能。

禁止派
・学習に支障をきたす。集中力に影響する。
・外で遊ばなくなることによる体力の低下が心配。
・そもそも連絡を取る必要がない。

大抵こういう議論では両者の意見の根拠があいまいだったり、話がかみ合っていないのですが、メリット・デメリットが共存することは当然として、いかにメリットを最大限生かすのかが重要だと思いますね。

ですが、今回の主題はそこではありません。
このような何か「新しいもの」が生まれたときには、まず「禁止」にされることが多いですよね。しかし、なぜ禁止になるのか説明されること、特に子どもに対してはあまりありませんよね。ゲーム機を持ってきてはいけない。あの林で遊んではいけない。おやつは300円までしか持ってきてはいけない。
このようなルールは定めるだけでは意味がないと思うのです。
なぜ、そのようなルールが作られたのか。
考える機会も与えられなければ公平ではありません。
それではルールを守ろうとも思えなくて当然です。

たとえば、ゲーム機を学校へ持っていくことは禁止されています。
ある高校生から聞いた話ですが、その生徒の友人はゲームに熱中しているらしく、授業中も隠れてプレイしているそうです。これはほとんどの人がやるべきではない行為だと口をそろえるでしょう。周りには授業に集中したい生徒がいるのに、横でゲームされてはたまったものではありません。もちろんその生徒もゲーム禁止なのは知っています。

この生徒はゲーム禁止ルールがある理由をよく考えていません。あるいは教えられていません。
(現実ではまずないかもしれませんが)もしかしたら、授業中ではなく、休み時間や放課後でしかゲームをすることがないのなら、禁止されないかもしれません。そのルールを作る理由はいくつかあるかもしれませんが、他人に迷惑をかけない範囲、自分の学習に支障が出ない範囲での使用に限れば、禁止にされて見つかったら取り上げられる、ということはないかもしれないのです。
しかし、そういうことを考えずに行動してしまうと、すぐに「禁止」というルールが作られてしまいます。それが対処の仕方として手っ取り早いからです。
そして知らず知らずのうちにやってはいけないことだらけになっていきます。

これは学校に限った話ではありませんよね。
誰かが考えなしに行動してしまうことで、余計なルールが増えていく。
社会通念が重要視される理由もこのあたりではないでしょうか。

追記
「貪り食う」とは、このことです。

Beetle

昨夜、帰宅途中のことです。
明日はあの仕事をやらないとなあなんて思いながら暗い夜道を歩いてますと、
突然、後ろのほうで、バタバタバタ!っと音がしました。

23時過ぎです。この時間にこんなところ歩いているのは普段私くらいです。
一瞬ドキッとしました。
まさかね。
こんなところにね。
いるわけないよなと。
普通見ないし。

しかしなかなか音が止みません。
バタバタバタ! ガサガサガサ!
さすがに気になりました。
そしてゆっくりと後ろを振り返ってみました。
するとそこには、

メスのカブトムシがひっくり返って暴れていました。
街灯めがけて飛んできたんでしょうね。
すぐに捕獲して持ち帰りました。


少し怪談っぽく書いてみたかっただけです。
まだまだ文章力足りませんね。
幽霊とかを疑ったわけではありません。ネコかイタチかなあと。

常識という壁

中学2年生の生徒に数学を教えていた時の話です。
確率の単元を予習することになり、サイコロやトランプを使った問題を扱ったんですね。その生徒、A君は成績が悪すぎるわけでもなく、最初のサイコロの問題はすぐに解いてくれました。
ですが、次の問題を目の前に、A君は固まってしまいました。

問 裏返した1組のトランプから1枚を引く。絵札を取り出す確率を求めよ。 (ジョーカーは除く)

解けたでしょうか。
ジョーカーを除いて52枚のカードから絵札のJ、Q、Kそれぞれ4枚ずつのどれかを引けばよいので、求める確率は 12/52=3/13 となります。
ほとんどの中学生は解ける問題です。ですがA君の手は一向に動きません。

勘の鋭い方ならお気づきでしょうか。
なぜA君がこの問題に手も足もでないのか。そう、彼は、

Official portrait of President Donald J. Trump, Friday, October 6, 2017. (Official White House photo by Shealah Craighead)

トランプを知らなかったのです。

カードが52枚あることも知らない。
衝撃を受けました。かの有名なトランプを知らないなんて。
安倍総理を知らない中学生はときどき会いますが、まさかトランプを知らない子がいるとは思いもしませんでした。

ですがここで考えました。
小学生のうちからスマートフォンを持つようになったこの世の中、トランプというアナログのカードゲームをしたことがない子どもがいてもおかしくないなと。
トランプというものが我々の世代では常識なだけで、A君にとっては常識でもなんでもないのです。

この出来事がきっかけというわけではありませんが、私は常識という言葉はあまり好きではありません。いわゆる常識とは、ある個人、ある集団固有の価値観に過ぎないからです。

常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう

特殊相対性理論で有名なアルベルト・アインシュタインの言葉です。
年を取っていくにつれて、考えが凝り固まってしまいがちですよね。思考停止することなく日々の課題に取り組んでいきたいものです。

偏差値とは

意外と知られていない偏差値に関して簡単に解説します。
数学が苦手、いや正確には数学に苦手意識を持っている方にもイメージとして理解していただけます。
簡単に言うと集団の中でどのくらいの位置にいるか、平均からどのくらい離れているかを表した数値です。(つまり相対評価です。)

上の図で横軸は偏差値、縦軸はその偏差値の人数だと考えてください。偏差値50付近がおおよそ平均点を取っている人たちで数が多く、離れていくと数が減ります。(模擬試験ではこのような分布になることがほとんどですが、例えばほとんどの人が満点をとれるような学校の小テストや、逆にほとんどの人が解けない問題ばかりのテストでは偏差値にあまり意味はなくなります。)

偏差値40~60の間に70%弱の人が入ります。偏差値70以上は上位2%程、偏差値30以下は下位2%程です。1万人が受けた模試で偏差値60を取ると、おおよその順位は1200位です。

重要なのは、集団での位置を表す、という点です。

全く同じ試験で全く同じ点数を取ったとしても、他の人の点数によって偏差値は変わります。例えば、日本の中学生全員が受けたテストで偏差値60を取れたとしても、(同じテストで)受験したのが大学進学を目指してバリバリ勉強している人ばかりだと偏差値が40になってしまう、ということが起きます。

つまり、

テストを受けた集団のレベルが分からないと偏差値から自分の実力を正確に測ることはできない、と言えます。
これが少し怖いところです。高校生になった瞬間、やたら偏差値って使われるようになりますよね。実際のところ高1の最初の模試は、例えば諫高生だと70取れる子がざらにいます。80も取れます。これは将来大学進学をそこまで考えていない高校生もたくさん受験するからです。確か50万人弱受けます。
それが高3になると、受験人数は20万人くらいまで落ちます。絞られてきているということです。ここで偏差値70を取ることは、高1に比べるとかなり難易度が上がります。同じ名前の模試でも単純に前回と比較するのはあまりよろしくないと考えます。

イメージは持っていただけたでしょうか。数学的な話もいずれ書こうかと思います。
早く知りたい方は直接訊いてください!

達人

トップページにも載せましたが、塾っぽくなってきました。
使う部屋や机の配置などに悩んでいるところです。
ホワイトボードやイスは自分で組み立てるものなんですが、
これがなかなかハードでした。

回転いすは全部で8つ届きまして、最初の一つ目は説明書眺めながら慎重に組み立てていったので32分かかっちゃいました。
が、やっぱり何回もやってると成長していくんですね。
段ボールの開け方や梱包材の取り外し方、六角レンチの使い方などを徐々に上達させてゆき、六つ目はなんと、9分5秒をたたき出しました!
3倍以上!
工夫次第でまだ30秒は短縮できるはずです。

回転いすをスピーディに組み立てたい方、
是非タナカ塾へお問い合わせください。

アオスジアゲハ

っていう蝶です。本明川沿いを歩いてるときに見つけました。
生物学上の分類は、
動物界節足動物門昆虫綱チョウ目アゲハチョウ科アオスジアゲハ属アオスジアゲハ、です。覚えましたか?テストに出ます。
虫大好き少年だったタナカはよく虫取りに行ったり絵を描いてたりしました。
きれいなチョウが飛んでる!って思って家に帰って図鑑で調べましたね。
だからよく覚えています。

そういえば通ってた高校に蝶の研究をされている先生がいました。
「ゼミノート」を「ジェミノート」って言うM先生、お元気でしょうか…