大学探しはお早めに

公開日 2025/01/30

高3の出願校がほぼほぼ確定しました。
志願倍率が発表されていきますが、気に留めずにここ数年の合格者平均点を目指して勉強を進めましょう。
公立高校入試のように変えることはできませんからね。

今年の当塾の生徒は全体的には早めに出願校を決められました。
共通テストが1/18,19。
自己採点をして判定が出るのが1/22。
そこから学校の先生たちが会議をし、1/25,26に三者面談。
毎年、遅い生徒は面談からさらに悩んで2月初め、出願締め切りギリギリまで決めきれない生徒もいます。
学校での三者面談を待つのは遅いです
三者面談で初めて聞く大学をすすめられるのも毎年のことです。
これは準備不足。

理想的な動きは、
テスト翌日の自己採点の時点で大方判定は読めるので、そこである程度出願校を絞る。
判定が出たら、予定しておいた判断軸を元に微調整してすぐに決定。
土日のテスト後、木曜日か金曜日には決めておきたいところです。
なぜこれほど急ぐかというと、合否を分けるからです。

出願校が決められないと、勉強の方針・内容が定まりません。
悩んでいたら集中もできないでしょう。
そのような状態で、共通テスト後国公立大個別試験まで1ヶ月と少しという短い期間のうち、もし1週間遅れをとれば、全体の20%以上を失うことになります。
これは簡単に合否を左右してしまう期間です。
入試は同じような学力の生徒が競うわけで、合格者最低点付近はかなりの人数がいます。
少し試験内容を変えたらごっそり合格者が入れ替わるくらいです。
そういう僅差の勝負の中、この20%が相当な影響を及ぼすことは想像に難くありません。

なぜ悩むか

悩むな、というわけではありません。
が、悩むという停滞の時間を減らす努力をしましょう。
指導をしていたらわかる、出願校に悩む理由は主に
・優先順位を決めていないこと
・学校調べが不十分なこと、情報不足
です。

特に大学調べは重要です。
大学・学部を決めることは将来にかなりの影響を及ぼします。
なんとなくSNSなどネットの情報を見て決めたり、話を聞いただけの大学にすると後悔します。
納得のいく選択をするために、早期調査をおすすめします。
また、いつか記事を書こうと思いますが、
今は入試が多様化しているので(国公立も私立も)、早めに情報を集めておくと有利に戦うことができる場合もあります。

進学について、また大学選びについては私も相談に乗りますので塾生は遠慮なく申し出てください。

共通テストレポート2025

公開日 2025/01/22

共通テストを受験してきたので簡単に報告します。
試験中の話は共通テスト初年度とほとんど変わらなかったので、そちらをお読みください。
※注意※試験時間割は変わっています。
→2021共通テストレポート、同
2021共通テスト実験結果
高2以下は参考にしてください。
(全て新課程問題です)

国語

大問数が4から5になり、第3問に実用的文章が追加されました。
模試でも同様の問題があったので、受験生は準備ができていたことと思います。
第1問や第2問の現代文は、複数ではなく一つの文章のみの問題で、センター試験時代と同じでした。
また選択肢が5個から4個に減ったものが多く、平均点は上がると思われます。

英語

リーディングは大問数が8個でしたが、昨年より英文量は減りました。
模試と問題の順番が違っていたことで、最初に全体を見なかった受験生は多少戸惑ったかもしれません。しかし全体的には取り組みやすく、良問になったのではないでしょうか。
リスニングの方もこれと言って特別難しい問題はない印象で、最後の大問6B、会話を聞き取る問題も人数が4人から3人に減っており、正解しやすいものでした。

地歴公民

私は地理を選択しました。
単純な知識だけで解ける問題は少なく、知識と初見の資料を元に考え答える問題が多数です。
地理はセンター試験時代と比べて変化は少ない科目だと思います。
論理的考察を求められます。

数学

ⅠA、ⅡBCともに、長い文章を読む必要がある問題は減りました。
ⅡBCは予定通り、必答問題3問、選択問題は4問から3問を選ぶ形式でした。必答問題はやや難しくなる予想でしたが、全体的に難易度は均一だったと感じます。第3問の微分積分は、理解が甘い生徒は後半が解けなかったと思われます。

理科

物理・化学を受けました。
物理は、教科書レベルの典型問題から探究活動を意識した考察問題までがバランスよく入ったセットでした。
昨年よりやや難化傾向ですが、平均点が大きく落ちることはないでしょう。
化学はセンター試験から共通テストに変わった時に最も影響を受けた科目と言って良いでしょう。今年も例外でなく、考察問題が多く難しい試験でした。国公立大学2次試験レベルの演習を行っていないと高得点は望めない問題となっています。

情報

入試センターの試行調査問題と市販の予想問題だけ解いた状態で臨みましたが、全体として解きやすいものが多かった印象です。第4問の散布図を使った問題は数学ⅠAで学習することと共通しており、そちらでしっかり学習していた生徒は非常に解きやすかったのではないでしょうか。全体としても科目の性質は数学に似ており、数学の成績との相関は高めなのではないかと推測します。

予想平均点

1/21、12時での河合塾の予想平均点です。(一部抜粋)

科目満点予想昨年度
英語R1005851.54+6
英語L1006167.24-6
数学ⅠA1005451.38+3
数学ⅡB1005257.74-6
国語200127116.50+11
物理基礎502528.72-4
化学基礎502727.31-0
生物基礎503131.57-1
地学基礎503435.56-2
物理1005962.97-4
化学1004654.77-9
生物1005354.82-2
地学1004556.62-12
地理総合、地理探究10058
歴史総合、日本史探究10057
歴史総合、世界史探究10066
公共、倫理10060
公共、政治・経済10062
情報Ⅰ10069
6教科文系1000619
6教科理系1000631
https://www.keinet.ne.jp/center/average/25_index.html

化学と地学が大幅下落予想です。
全体としては、昨年度とボーダーはあまり変わらないだろうと思います。
なおリンク先の旧数学ⅠAなど、旧課程科目の平均点が高くなっている理由は、浪人生には医学部や難関大学志望者が多いためです。

ちなみに私の自己採点結果は以下のとおりです。
国語 150/200
数学ⅠA 92/100
数学ⅡBC 88/100
英語R 100/100
英語L 85/100
地理 62/100
物理 87/100
化学 60/100
情報 92/100
合計 816/1000
第1回目の共通テストも受験しましたがそのときほどに数学でへまをすることはありませんでした。化学は1年間あまり指導する機会がなかったのでかなり忘れていましたね。情報は数学ができて問題文を読めればなんとかなる科目です。

目標点を取る人とそうでない人の違い

公開日 2025/01/16

入試シーズンが到来しました。
受験生はこれまでの学習の成果を100%発揮させる準備をしましょう。
具体的には、
復習、体調管理、当日の行動シミュレーションです。
特に大学受験生は、共通テスト前は新しいことをせずにいかに今の実力で点を落とさないかという視点でチェックです。

2年生にとっては、受験1年前となりました。
今回は、2年生・1年生向けの記事です。
勝負事は、経験だけでなく歴史から学ぶ者が勝ちます。
つまりあなた方は先輩たちから良いところ悪いところ両方を学ぶ必要があります。
自分には関係ない、と思った瞬間から負けレースです。

最近生徒を観察していて気づいたことがあります。
気づいたというより、比較的簡単な説明の仕方を思いついたという感じでしょうか。
高得点を取る(または目標点、合格点を取る)生徒と、いつまでも目標に辿り着かない生徒の差です。
結論から述べますと、

高得点者→勉強中に100点を目指す
それ以外→試験中に100点を目指す

勉強中に100点を目指すというのは当たり前のようで実はできていないことが多いものです。
例えば、
・試験範囲を熟知している
・試験までに範囲をすべて習得するための計画を作っている
・覚えたら点が取れるものはすべて覚えようとする
などです。
いかがでしょうか。してない人の方が多いと思います。

試験範囲を確認しながら勉強しているでしょうか。
全体を見て、今自分がどの位置にいるかを常に確かめましょう。
漢字や英単語、満点目指していますか。
100点を取れたかどうかが重要ではなく、勉強中にできるだけ100点に近づけようとしたかどうかというプロセスが重要です。

一方で、
試験中に100点を目指すとはどういうことか。
もちろん試験範囲の狭い小テストや定期テストでは高得点者も100点を狙うわけですが、
入試や高校生の模試では違います。
100点は狙わずに、自分に必要な点数を取りに行きます。
例えば90点取れば十分な場合、100点に固執せずに確実に90点以上を取るつもりでいきます。
無理に100点を取ろうとすると失敗するからです。

実力がないにもかかわらず100点を取ろうとしてしまっていないでしょうか。
特に共通テストの英語や数学は時間の厳しい試験です。
100点を狙っても良いのは、120点以上の力のある人だけです。
100点の実力の人でも100点を狙うのは危険ですね。
70点の実力の人ならば、80点くらいを目指すのは良いですが、100点を目指すと点数が落ちます。
余計なところに力を使うからです。
解けない問題に欲を出して手を出すからです。
志望校合格に必要な力は、100点を取ることではなく、合格点を取ることです。

あけましておめでとうございます

公開日 2025/01/09

今年もよろしくお願いいたします。
このブログは毎週更新を目標に続けていますが、記事の数が300を超えました。
何かを発信するときには世の中の流れとしては、インスタやYouTubeショートなどの方が良い(たくさんの人に見てもらえる)のはわかっているのですが、画像やショート動画は文脈というものがなく、伝えたいことを正確に伝えることがより困難なので文章を選んでいます。
現在の、99%1人でやるスタイルならばこれを続けることになりますが、もし塾の規模を拡大するならばそういう媒体も使うことになるのかなと考えています。
とは言え、今のところショート動画は見る方にとってデメリットの方が圧倒的に大きいと思っているので見ることもなければ投稿することもないですね。

今年の抱負

個人的な目標は筋トレです。
競泳は継続して行っていますが、まだまだパワー不足だと感じるのでジムで全体的な筋力アップを目指します。
まずは3ヶ月通い続けることをマイルストーンにしたいと思います。
塾での目標としては、AIの活用です。
先月から始めたのですが、雑務の効率化や教材の作成など、様々な可能性を感じています。
最終的に指導の質を上げることに貢献するのは間違いないので、活用の仕方を模索する1年にします。

新年は、新たなことに挑戦する絶好の機会ですが、三日坊主に終わってしまうことも多いものです。
中高生も目標を立てはしたが続かないという経験をしたことがあるでしょう。
続かない大きな原因を一つ書きます。

生活の基礎

これが揺らいでいませんか。
どういうことかというと、
例えば、慢性的な病気がありませんか。
病気というほどではなくとも、何か微妙に日常生活がしにくくなるような症状などがありませんか。
繊細な話で書きにくいですが、そういうものは治せる、または症状が軽くなる可能性が少しでもあるのならば、全力を注いだ方が良いです。
すべてがすぐに治せるわけではないので、受け入れて生活するしかないものもあります。
しかし、これは経験上ですが、治せるものであるにも関わらず、放置している方が時々いるんです。
そういう方は、背伸びして目標を立てるよりも前に、体のメンテナンスを優先することを勧めます。
私も1番の資本は自分の体なので、水泳は趣味というよりもほとんど仕事であると捉えています。
20代の頃心臓がややおかしかった時期があったのですが、今は定期的な運動のおかげか健康に過ごせています。

体のことだけではありません。
人間関係などどうでしょうか。
家族と仲は良いでしょうか。
学校では楽しく過ごせているでしょうか。
なんでも相談できる人はいるでしょうか。
困った時に一番頼りになるのは家族です。これは大人でも子どもでも同じです。
帰ってくる家があるから、外でどんな困難に遭っても立ち向かえます。
受験でも、家族仲が良い生徒はうまくいきます。
特別なことは必要ありません。
平穏に日常生活が送れることを感謝し、素直であればそれで良いです。