大学入試における英語認定試験の導入状況(2019.8)

2020年度実施の入試(2019年8月時点で高2の生徒対象)から、センター試験に代わり大学入学共通テストの実施、および実用英語技能検定(いわゆる英検),GTECなどの民間試験の活用が始まりますが、各大学の動向を調べたのでお知らせします。

九州大・長崎大は出願資格にのみ活用(加点なし)

すでに2020年度入試の予告を出している大学は限られていますが、いわゆる旧帝大は出願資格としてのみ利用する大学・学部がほとんどのようです。東北大は出願資格にもしないそうです。一部の選抜方法で民間試験の結果を加点する大学もあるようですが、国公立大学はすぐには利用しない方針を取る大学が多くなると予想します。長崎大の入試予告はこちら。(pdfが開きます。)
おそらく私立大学は早めに導入してくるのではないでしょうか。

ちなみに、出願資格として要求される英語レベルは、私が調べた限りどこの大学もCEFRでA2以上でした。CEFR(Common European Framework of Reference for languages)とは、簡単に言えば各民間試験を比べ易くしたものです。例えば、英検の2級とGTECの1200点とではどちらが優れているかわかりにくいですよね。その評価基準を作ってあるのです。大学入試センター作成の対照表のリンクはこちら。(ページ一番下です。)A2というと英検準2級から2級レベルですね。

各大学、活用の仕方が違うので、志望大学の詳細が知りたい方は調べてください。言ってもらえれば私が調べます。光の速さで。

※この記事は2019年8月末時点のものです。募集要項等は今後変更になる可能性がございます。

叙々苑、連れていきます。

生徒との会話の中で生まれましたこの企画。
たまには遊び心があって良いじゃないですか。
対象は2019年8月時点の高校2年生です。
再来年の大学入試で特定の学校に合格したら、

塾長が、叙々苑の焼肉をおごります。

もちろんデザート付きです。

条件① 以下の大学のいずれかに合格すること(学部問わず)
    北海道大
    東北大
    東京大
    東京工業大
    一橋大
    名古屋大
    京都大
    大阪大
    九州大
    早稲田大
    慶応大
    各大学の医学部医学科・歯・薬・獣医学部
※対象大学は、今後客観的に妥当な大学を追加する可能性があります。

条件② 当塾に、2020年7月末までに在籍していること

条件③ 生徒の保護者の同意があること

上記店舗を予定しています。
日程は後々。(2021年3月中旬ごろ)
交通費等は自己負担です。

条件①を達成できなかった生徒も連れていきます。おごりませんけど。
当塾生以外の友達連れてきても良いです。おごりませんけど。
保護者の方も参加OKです。

人間、食べるために生きているようなものですよね。(異論は認めます。)
「おいしいものを食べたい」
こんなに素晴らしい欲求はないと思います。
叙々苑目指してがんばりましょう。

数学―問題文量の多さ

平成30年に実施された大学入学共通テストの試行調査を紹介します。
今回は数学を解いてみました。
単元・配点です↓

●数学Ⅰ・A 解答時間70分(100点)
第1問 (25点)
〔1〕集合と命題
〔2〕2次関数
〔3〕三角比
〔4〕三角比・図形と計量
第2問 (35点)
〔1〕三角比・関数
〔2〕データと統計
第3問 (20点)
 確率
第4問 (20点)
 整数の性質
第5問 (20点)
 図形と計量
※第3~5問は2つを選択

これまでのセンター試験と異なる点は、
①記述式解答の問題がある
②問題文が非常に長い
です。

①記述での解答

高校からは数学の解答は、結果だけでなく過程を書くのが一般的です。この入試改革でもそのような解答が求められるのかと考えていましたが、プレテストが求めるものは少し違いました。記述式は3つだけで、そのうち最も多く解答が求められるのが下の問題です。

(う)のところですね。ここに書くべき解答例は、
「時刻によらず、S1=S2=S3 である。」
です。普通の記述の解答としてはかなり短いです。
ただ、この場合「時刻によらず」やそれに準ずることが書かれていないと×です。普段から説明する意識を持っていないと書かない人が多そうです。

②問題文の多さ

まず、2019年センター試験の数学Ⅰ・A第3問がこれです↓

目安として、これを12分以内に解く必要があります。
次に昨年のプレテストの第3問です。↓

この問題の目標時間は14分以内です。
どちらも確率の問題ですが、違いは一目瞭然ですね。情報を正確に読み取り計算に反映させる力が問われます。今まで以上に。
基本的な解法で素早く処理し、さらに理解を深める学習をした者が勝ちます。表面的な学習しかしていない者は負けます。今まで以上に差をつけられ。

ただ、そう心配する必要はありません。学習する内容は変わりませんし、きちんと対策をしていれば余裕をもって勝つことができます。
まず計算を大して考えずにできるようになること。計算間違いでの失点、多いです。しかしこれは軽視してしまいがちです。ケアレスミス、という言葉を使うと思いますが、これは軽視している証拠です。また、同じミスをします。ミスが多いのであれば、練習するしかありません。小学校で計算ドリルやりますよね。
他には、解法の暗記です。よく出る問題を考えている時間はありません。ただ、暗記といっても解答を一言一句覚えるなどの愚行はやめましょう。解法の手順をおぼえます。というか思い出します。この問題はこうすれば解けるな、と頭の中で考えられたらクリアです。さっさと次の問題を見ましょう。長くなるのでこの辺で。
あとは、そもそもの日本語を素早く正確に読むためには、やはりこれも文をたくさん読むしかありません。速読っていうのが一時期流行りましたが、そんな魔法はありません。どこかの大学の研究でそう結論が出ました。(ソースがなくてすみません)読んだ気分になっているだけですね。速く読むためには前提知識が必要です。その文章に使われている単語が分からずに速く読める、正確には速く理解することはできません。趣味の本、文章は速く読めると思います。それです。

結論、当塾ではこのように先を見据えて試験対策を行います、ということです。
スマホの方!見にくかったらごめんなさい。
お詫びの品はありません。

大学入試共通テストについて

現在の高校2年生の受験年度からセンター試験に代わり、大学入試共通テストが実施されます。
高校生もその保護者の方も不安だと思うので、どのような制度になるのか、どのような対策をすべきかなど、少しずつ記事にしていきます。

センター試験と大きく違う点

①国語・数学ⅠAで記述式問題が追加される。
②英語はこれまで筆記200点、リスニング50点だったが、
 筆記100点、リスニング100点に変更。
③実用英語技能検定(いわゆる英検)など民間の試験を入試に採用する場合がある。

まずはこの辺りが大きく変わるところです。
英語のセンター試験はこれまで、Reading(読む)とListening(聞く)を課してました。共通テストではリスニングの配点が高くなり、入試全体としてはSpeaking(話す)とWriting(書く)の力も必要になってきます。
話す力が必要になった点が大きいですね。

また数学では資料を読み取る問題など文章量が増え、より情報処理能力の問われる問題が作成されるようです。平成30年度の試行調査の問題を解いてみましたが、付け焼刃の知識・対策では手に負えないものだと感じました。ただ、問われていることの本質は今までと何ら変わりません。真摯に取り組んだ者とそうでない者とで、かなり差が出るのではないでしょうか。
試行調査のリンクを貼っておきます。↓
https://www.dnc.ac.jp/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/pre-test_h30.html

共通テストはまだ明確に決定されていない部分もあるので注視していきます。
英語の民間試験の採用方法等も記事にしていきます。

夏期講習スタート

こんにちは。夜道を歩いているとよくクモの巣に引っかかるタナカです。
夏期講習が始まりました。
中学3年生は朝9時から夜7時前までがんばってくれています。
最初は少ししんどいかもしれませんが、そのうち慣れていくだろうと思います。

中学生に長時間の学習を課す理由を挙げます。

①「勉強の進め方」を身につけるため。
②勉強の基礎体力を作るため。
③複数の科目を勉強してもらうため。
各項詳しく書いていきます。

①「勉強の進め方」を身につけるため。
成績の低迷している生徒は、勉強の内容以前に基本的な学習方法を身につけていません。
基本的な学習方法とは、例えば先生の話に注意を向けること、ノートを素早く正確にとること、復習の仕方などです。これらをまず最低限出来るようにならないと、いくら塾に通っても、話の面白い先生が授業をしても、学ぶことのできる量が少なくなってしまいます。当塾では、それぞれの生徒にレベルを合わせるのに加え、その生徒よりも成績の高い生徒がついていくスピードも体感してもらいます。現在の自分のレベルを超えるには、より高い付加をかける必要があります。

②勉強の基礎体力を作るため。
極端な例ですが、東京大学に合格するような高校生は一日4,5時間の勉強を普通にこなします。学校のある日にです。九大にもそういう同級生はいました。ある程度「質」を上げたとしても、「量」も伴わないと合格基準に達しません。例えば英語の長文読解のスピードを上げたり、数学の本質的な部分を学ぶのにはやはり時間がかかります。長時間の勉強にも慣れてほしいということです。
もちろん効率も重視します。それはむしろタナカの得意分野です。

③複数の科目を勉強してもらうため。
全教科、勉強するべきです。副教科も含めて。
何か物事を探ったり、問題を解決していく、あるいは予防するために様々な知識を身につけていくものだとタナカは考えております。そして、先人が築いてきたその知識を系統立てて勉強しやすくするために、「教科」や「科目」に分けています。
問題に直面したら、数学によりデータ分析します。科学的(物理的・化学的・生物学的)根拠や、社会的(歴史的・地理的・現代社会的)背景を考えながら、他の人々と議論します。話し合っている相手とは、国語力・英語力によって主張を理解し合います。最後に少し妥協します。これで解決します。
無駄な知識は一切ありません。
数学だけものすごく得意、という子どもは極々稀にいますが、
英語100点で他はすべて50点なんて、いませんよね?