目的はなんですか

公開日 2026/03/10

もうすぐ新年度。
心機一転、今年度こそはと勉強に力をいれる生徒も増える頃です。
入試に合格した先輩に話を聞いたり、SNSで情報を仕入れたりすると思います。
それ自体は大変結構なことなのですが、何も考えずに〇〇という参考書が良いらしいなどと鵜呑みにして数ヶ月後に間違いであったと気づく人は毎年大勢おります。
同じ轍を踏むようなことはできるだけ避け、歴史から学ぶ賢者に近づきましょう。

自分が持っている参考書、問題集はどのような力をつけるためのものなのか知っていますか?
今や文法問題集の定番になった英文法ポラリス、どう使ってますか?

まさかこれだけで文法の勉強を終わらせようとしてませんよね。

それでは英語の力はアメリカの幼稚園児レベルのままです。

たとえばこのような文法の辞書を使う必要があります。
ポラリス英文法は、各項目に少しずつ説明がありますが、それはまず一通り文法を勉強し終えたあとに、自分の中のシステムを構築していく上で役立つような説明であり、初学者が読むべきものではありません。
本についての説明を読んでみると、「志望校のレベルに合わせた問題を解く」というコンセプトで作られているのがわかります。一番初めからこれをやってね、という問題集ではないのです。

世間の参考書情報には
「どんな人がどのように使うと効果的なのか」
が抜け落ちていることも多いです。
または情報の受け取り側が意識していません。
それで毎年犠牲者が出るわけですね。

塾生は、気になるものがあれば相談してください。

来年の共通テストまで46週間

公開日 2026/03/02

子どもが1歳になりました。
怒涛の1年でした。
1年前はとても小さく見えましたが、今は歩けるようになりました。
私や妻の言葉を一生懸命理解しようとしているように見えます。
中学生や高校生も成長したな、と感じることがありますが、幼い子どもはもっと早いですね。

光陰矢の如し

さて、現高2生は入試まで残り46週となりました。
1年は52週です。(これは絶対に覚える
あと1年、と言っていた時から6週が過ぎました。
つまり1年の10%以上が過ぎました。
それでは、
あなたの受験勉強は目標到達に必要な学習量の10%を確保できたでしょうか?

ほとんどの人は、Noだと思います。
そもそも、全体を把握していないからおおまかな計算すらできないと思います。
人は大きな数字には疎いからです。
10万円は想像できますが、1兆円と言われても分かりませんよね。
同様に、残り322日と言われてもピンときませんが、
残り46週と言われたら、時間がないぞ!となるわけです。

次の模試

たいていの高校では新年度に変わって初めて受けるのが6月の進研模試です。
2025年の日程を参考にすれば、その模試まであと14週です。
46週の約3分の1もあります。
この期間はものすごく大事です。
途中、あまり実力を試す機会がないので多くの受験生はなんとなくの勉強になりがちです。
6月になって模試を受けてから焦り出す人と、
今から目標を定めて着実に積み上げて行く人、どちらが合格に近づきますか?

最後まで戦い抜く

公開日 2026/02/23

いよいよ国公立大前期です。
塾生の皆さんはこれまでよくやってきたと思います。
入退室記録を見ると、一月で100時間塾で勉強した生徒もいました。
本番の試験は日常の学習の延長上にありますから、
いつも通り起きて、いつも通りに力を発揮すれば合格できます。

ラスト1秒まで

当日の試験は、最後の最後まで問題に食らいついてください。
100点満点を余裕で取る、という人はまずいないでしょうから、皆どこかしらかもう少しで点が取れそうな問題に出会うことになります。
そのときに決して放棄しないでください。
一通り問題が解き終わって、名前や受験番号、解いた問題の見直しが終わったら、残っている問題に時間ギリギリまで取り組んでください。
ときどき解けない問題が多いから試験時間がかなり余った、という人がいます。
定期テストだろうが入試だろうが、特別の事情がない限り、そういう人は
すでに負けています。
試験結果が返ってくるのを待つまでもなくです。
自分に負けているんです。

時間があるのに、まだやれることがあるかもしれないのに、
それをやらなかった人は後悔します。
一方で、
最後の1秒まで粘りに粘って、
それでも他人に負けてしまった人は後悔しません。

入試は他人との勝負ですから、どうしても自分ではコントロールできない部分もあります。
当日に自分より得点の上回る受験生が募集人数よりも多ければ不合格です。
仕方のない時もあります。
しかし、試験直前まで知識を詰め込む、ギリギリまで考え続けるということは、自分でできることです。
できるのにやらなかったら、なぜあの時やらなかったんだろうと悔いることになります。
最後まで力を出し切れば、1点差で勝つこともできますし、
たとえ負けたとしても、華麗に散ることができるのです。

教えたいことが多すぎる

公開日 2026/02/16

いよいよ公立高校一般選抜、国公立大前期入試です。
これまでの勉強の成果が十分に発揮できるよう、体調を万全にして挑みましょう。
逆転が必要な生徒は、1秒でも多くライバルより勉強して捲りましょう。
粘り強さがあれば勝てます。

この時期は私も1年を振り返るのですが、毎年何かしらの反省点は出てきます。
そのうちの一つは、
自分が持っている知識をまだまだ教えきれていないという点です。

どういうことかというと、数学が特に多いのですが、
ある問題パターンのときに一般的な解法よりも2倍以上早く終わる解き方を教えきれてなかったりするのです。
なぜかというと、当該生徒がそれを使えるレベルに達していないからです。
正確にいうと、教えたら使えるようにはなるはずですが、習得するのに時間がかかる、つまり他に優先すべきことがあったり、それだけ教えても応用力は育たないからです。

例えば中3数学の2次関数では、
\( y = ax^2 \) のxがpからqまで変化する時の変化の割合は、
\( a(p + q) \) と書けます。これを覚えたら変化の割合はすぐに計算できますが、変化の割合を理解せずにこれだけ覚えてもほとんど意味がないですね。
だから変化の割合を定義通りしっかり計算できる生徒には教えるのが私の方針です。

今後の課題はいかに早く基礎を定着してもらうかです。
そのためにも今問題集を制作しているわけです。
早く基礎を作り上げてしまって、もっと高いレベルへ、もっと面白い勉強をしようではありませんか。


一般選抜の倍率

公開日 2026/02/06

国公立大の一般選抜の志願倍率が出ています。
難関10大学(北大、東北大、東大、東科大、一橋大、名大、京大、阪大、神大、九大)では、東大理系や東科大(旧東工大、東京医科歯科大)で昨年比減少、一橋昨年比増以外は概ね変わらず、共通テスト平均点下落のインパクトは思ったほど強くはないようです。
(参考:データネット2026

県内を見ていきましょう。
長崎大です。

【長崎大学】2026年度 一般選抜(前期日程)志願倍率まとめ(2/4 17:00時点)

出典:長崎大学「令和8年度一般選抜志願状況(2月4日17時現在)」。

学部学科・区分募集人員志願者数志願倍率
多文化社会学部多文化社会学科721682.3
オランダ特別351.7
小計751732.3
教育学部小学校711351.9
中学校教育コース(文系)15342.3
中学校教育コース(理系)14453.2
中学校教育コース(実技系)5142.8
中学校教育コース 計34932.7
幼児10262.6
特別支援11242.2
小計1262782.2
経済学部総合経済学科1904782.5
医学部医学科665027.6
保健学科(看護)501312.6
保健学科(理学)24672.8
保健学科(作業)14372.6
保健学科 計882352.7
小計1547374.8
歯学部歯学科40942.4
薬学部薬学科321294.0
薬科学科36712.0
小計682002.9
情報データ科学部情報データ学科(選抜A:45人/選抜B:128人) ※志願者内訳。倍率は学科全体(計)701732.5
小計701732.5
工学部工学科 a方式1513742.5
工学科 b方式472575.5
小計1986313.2
環境科学部環境科学科(選抜A)40932.3
環境科学科(選抜B)401223.1
小計802152.7
水産学部水産学科601522.5
合計(前期日程)1,0613,1313.0

経済学部や工学部のa方式など、昨年2倍を切っていた学部はかなり上がりました。
皆考えることは一緒ということです。
教育学部も志願者数が倍になったところもありますね。
募集人員が少ない学科、コースはそもそも倍率が変動しやすいという点には注意です。
医学部はさすがの人気ですね。
今年もきれな隔年現象が起きています。来年は5倍台でしょうか。
情報データ科学部も同じく隔年現象です。


【長崎県立大学】2026年度 一般選抜(前期日程)志願倍率まとめ(2/4 10:00時点)

出典:長崎県立大学「令和8年度 一般選抜 志願状況(令和8年2月4日 10時時点)」。

学部学科・区分募集人員志願者数志願倍率
経営学部経営学科702723.9
国際経営学科30411.4
学部計1003133.1
地域創造学部公共政策学科(前期計)602904.8
└(英語)401954.9
└(数学)20954.8
実践経済学科(前期計)652453.8
└(英語)25773.1
└(数学)401684.2
学部計1255354.3
国際社会学部国際社会学科30963.2
学部計30963.2
情報システム学部情報システム学科20552.8
情報セキュリティ学科40972.4
学部計601522.5
看護栄養学部看護学科381383.6
栄養健康学科24702.9
学部計622083.4
大学計(前期日程)3771,3043.5

長崎県立大学は一見するとすごく倍率が高いですが、すこしからくりがあります。
例えば経営学部経営学科は、志願倍率3.9となっており、これは昨年同時期のものとほとんど変わりません。
しかし、令和7年度入試の結果を見ると、実質倍率は2.9です。
これは、受験者数が減ったためで、出願から前期試験までの間に例えば長崎大の学校推薦入試の合否発表があります。長大の推薦+前期県立大という選択をしていた生徒が長大推薦に合格すると、県立大は受験しません。
別の私立に合格して受験を辞退した生徒もいるでしょう。
このような理由で実際の受験者が大きく変化することがあります。

地域創造学部公共政策学科は明らかに倍率上昇ですね。
昨年低かったので当然です。

左手は添えるだけ?

公開日 2026/01/29

勉強というのは脳みそだけを鍛えるものではありません。
体全部を使うものです。

転記ミス

生徒の解答を見ていると、問題の転記ミスや自分の書いた式の転記ミスをしているのを少なくない頻度で見つけます。

例えば、
\(y = x^2 + 6x – 7\) と問題にあるのを、
\(y = x^2 + 6x + 7\) のように書いてしまうミスです。

これが起こる原因は一つだけではありませんが、ミスをしがちな生徒の特徴を一つ挙げます。

左手が遊んでいる

ペンを持っていない方の手がこんな感じです↓


画像の左のようにしている生徒はかなり多いです。
これでは集中力も半減です。
通常は真ん中のように左手を添え視界の範囲内に収め、転記するときや確認しながら書くときは右のように指さししながら書くのが最も良いです。
列車の運転手が信号機やホームを指さし確認しているのを見たことはあるでしょうか。
一つ間違えるだけで大事故につながるような仕事だと必ず指さし確認しています。
それだけ、目で見るだけよりも効果があるということです。


それぞれが見えているもの↓

特に指先には神経が集中しているので、指を使うと脳は活性化します。
だから画像真ん中、右のようにする方が学習効率は上がります。

左手は添えるだけ、ではなく
勉強する時は使いましょう。

ここが合否の分かれ目

公開日 2026/01/22

共通テスト、私立高校入試お疲れ様でした。
あとおよそ1ヶ月、ラストスパートをかけましょう。

悩む=停滞

大学受験生は共通テストの自己採点結果により判定が出る頃ですが、
毎年なかなか出願先が決まらない生徒がいます。
決まらないので、勉強に集中できませんし、出願校へ特化した対策も打てません。
これは大きな痛手となります。

国公立大前期試験までは、共通テストから約5週間。
そのうち1週間を悩んで過ごすと、20%を失うことになります。
この時期は最も実力が伸びる時期です。
その20%というのは、合否を左右すると言っても過ぎることはありません。

つまり、皆が悩んでいるなかですぐに決断して勉強に集中すれば、
現在のビハインドを取り戻せる可能性があります。

即断即決

判定がCだろうがDだろうがEだろうが、やることは変わりません。
過去3年ほどの入試結果を調べ、過去問を解き、残り1ヶ月で合格者最低点から平均点を狙えるかどうか。
あと何点取れば、合格できるのか。
それだけです。
もし今いろいろな大学を調べているのならば、それは下級生への教訓として伝えてください。
今やることではない、と。
とにかく早く勉強に集中しましょう。
共通テストで浮き彫りになった弱点は潰しておきましょう。

「飽き」対策

受験科目が1科目、2科目だけになる人も多いですが、
科目数が少ないと出てくる悩みがあります。
飽きです。
飽きたら、他の科目を勉強しても良いです。
特に1科目しかない生徒は、たまには他科目をやりましょう。
1科目だけやり続けてもあまり伸びないんですね。
国語や英語ばかりになってしまう人は数学や理科を。
数学や理科ばかりになってしまう人は国語や英語を少しやりましょう。
すべては繋がっていますからね。

今年の目標

2026/01/14

新年あけましておめでとうございます。
しばらく更新を止めてしまいましたが今年も続けていきますのでよろしくお願いします。

宣言しましょう

年が明けて新しい目標を立てたものの、三日坊主で終わったことは皆さん経験があると思います。
そうなってしまう理由の一つが、
自分の内に秘めておくことです。

高校受験、大学受験も、本当に目指したい大学があるにも関わらず、
「今の自分の成績で目指してるなんて言ったら笑われる」とか
「言っておいて達成できなかったら恥ずかしい」などと、
すごく自意識過剰な方もいらっしゃいますが、他人はそこまであなたに興味はありませんし、
もしあなたが同級生の目標に対してそのようなケチをつけるならば、私はその行動を軽蔑します。

学校の勉強でなくともかまいません。
何か一つ、自分の成長目標を立て
それを周りに宣言しましょう
たくさんの人に言いましょう。

すると不思議なことに、
自分の行動が変わります。

私の今年の目標を宣言します。
自作の問題集を作ります。
これまでいろいろと部分的に作ってプリントとして指導に使ってはいたのですが、必要な生徒が多い、既存の問題集にない、これからも継続的に使用すると判断したためです。
出版をするわけではありませんが、個人でも製本できるサービスがあったのでそれを利用する予定です。

反復練習は、同じことの繰り返しではない

公開日 2025/12/17

基礎基本を身につけるには、反復練習が欠かせません。
何かを習得するときには次の3つの段階に分かれます。

分かる

できる

身につける

私は「できる」と「身につける」を明確に分けます。
「できる」とは、考えたら自分の思うようになること。
「身につける」とは、考えずとも勝手に身体が動くこと。
例えば、歩く、走ることは、ほとんど全ての人が「身について」いることです。

「できる」で終わっている

今の教育課程は、やることが多すぎて「身につける」までに至らない児童生徒が多いと思います。
昔から読み書き算盤、と言われますが、漢字を書けない、計算ができないで義務教育を終了してはいけません。
加えて「叱る」ではなく「褒める」が是だという二分法的思考(あるいは洗脳)が広まってしまったがゆえに自己中心的な態度の子どもが多くなったとも聞きます。
そのような状態で高等教育を受けられるわけがありません。

反復練習

身につけるには、反復練習が欠かせません。
しかしこの言葉のせいなのか、反復練習をただ回数をこなすことと捉えている人も多いという印象を受けます。
例えば英単語を覚えられない、という生徒は、
反復数が少なすぎるか、ずっと同じことを繰り返しているかです。
同じことしかしないから、すぐに飽きてしまうのです。
ここには、そういう生徒へのアドバイスを書いておきます。

英単語ならば以下のような勉強の仕方があります。
・音読する
・聞く
・ノートに繰り返し書く
・例文を読む
・辞書を引く
・想像する
・動詞ならその動作をする
・英文を書いてみる
・語呂合わせを作る

これらを全部やったことがありますか?
ある日は音読、またある日はひたすら書いてみる、など日々やり方を変えてみてもよし、
1日の中でいろいろやってみるもよし。
いろいろ試していくうちに、自分にとって覚えやすい方法がだんだんと分かってきます。

つまり、毎日全く同じ動作をするのではなく、
様々な刺激を加え、覚え方も日々鍛錬していくのが反復練習の本質です。
その結果、呼吸をするように英単語が言え、計算ができ、より高度な学習へとつながっていくわけです。

共通1次、センター、共テを解き比べ

公開日 2025/12/11

大学入試は年々変化しており、私が受験生だったころと比較しても全く別物です。
近年の入試を知らない方もおられると思いますので、今回は数学の問題を紹介します。

分量が違いすぎる

早速ですが、問題を比較してみましょう。
1989年の共通1次
2008年のセンター試験、数学Ⅰ・A
2025年の共通テスト、数学Ⅰ・A
の問題を並べた画像です。

共通1次の出典は→Mathematics Examination Test Archives
センター試験と共通テストは→日本の学校
共通1次は実際の紙面ではないためページ数が不正確ですが、数学の問題はこれが1年分です。
対してセンター試験と共通テストは2科目のうち、1科目の問題だけ並べています。
(センターはこれに加えて9ページ分、共通テストは32ページ分が追加されます。)
これだけで、どれほど量が増えたかお分かりいただけると思います。

2科目合計のページ数は、
2008年の17ページから、
2025年は56ページへと3倍以上になったのです。

試験時間は、
共通1次が100分。
センター試験は60+60=120分。
共通テストは70+70=140分。

余裕

しかしこれだけ見て、単純に共通テストが難しすぎると判断するのは早計です。
実際に解いてみました。
画像の分を全部解いた結果、()内は制限時間
共通1次→50分(100分)
センター→40分(60分)
共テ→65分(70分)

私が受験した頃のセンター試験がぬるま湯に感じてしまいます。
共通1次はかなり時間的余裕があります。
しかし受験生に勘違いしてほしくないのは、
昔は今ほど受験環境は充実していないという点です。
参考書はわかりやすいものが豊富ですし、無料で授業動画をすぐに見られるような今の環境はぬるま湯だとも言えるわけです。