逆転は「幻想」です

公開日 2020/05/06

たまに見ますよね。
E判定から逆転合格! とか
これ、かなり難しいものだと思っておいてください。
いや、実際に存在はします。
3年生の最初の模試はD判定・E判定ばかりだったけれど、センター試験でB判定まで上がって合格した、などという例はあります。
これは偏差値50前後の層では比較的起こりやすいです。
なぜかというと、このあたりは人数が多く、周りより少し成績が良くなると順位が大きく上がりやすいからです。

標準正規分布

上のグラフは、横軸が偏差値(1刻み)、縦軸が全体を10としたときの人数の割合です。
偏差値50ちょうどは、全体の4%程の人数ということです。

ある試験は、100点満点中平均点が50点、標準偏差が10点であったとします。
この場合、偏差値50の人と60の人の点数の差は10点です。
同様に、60の人と70の人の点数差も10点です。

しかし、上のグラフを見れば分かる通り、人数の割合が違います。
ここで、仮に受験生が10万人いたとします。
偏差値50の人が点数を10点上げれば、偏差値は60になり、順位はおよそ50,000位から16,000位まで上がります。34,000人を抜きました。
一方、偏差値60の人が点数を10点上げれば、偏差値は70になり、順位はおよそ16,000位から2,300位まで上がります。13,700人しか抜けません。
このような仕組みになっているので、偏差値50前後では逆転現象が起きやすいと言えます。
上位ほど逆転は難しくなっていくということです。

また、基本的に学校の方針に従って受験対策を進めていくと、皆がほとんど同じことをするので逆転は起こりにくいです。当然ですよね。もちろん程度の話ではあります。
自分がどれだけ学力を上げようとも、他人が同様に上げれば順位は変わりません。
逆転を狙うのならば、それなりの覚悟が要ります。
他人以上に成果を挙げなければなりません。
(比べすぎるのも良くないのですが)

なぜ逆転が話題になるかというと、まれな現象だからです。
ずっとA判定で、無事合格しました!
と言っても、「当然だ」と耳に入らないですよね。

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