グラフ読み取りの注意点

公開日 2021/11/10

中学生用の英語教材に節分の話が出てきました。
「豆まきをするのは何月何日か?」
という問いがありました。
もちろん、英語で書かれた文章を読んでいればわかるようになっていたのですが、中学生も高校生も、それが2月3日前後(正確には立春の前日)であることを知らなかった生徒が多く驚きました。
世代の差でしょうか?

さて、今回はグラフ・表の読み取りの話を書きます。
学校で勉強することが如何に重要かを伝えることが我々の役目でもあるからです。
世の中にはグラフが読み取れない方が意外と多くいます。
メディアでも誤った読み方をしています。
今日は容易に様々な情報へアクセスできるようになっているので、能動的に情報を取りに行き、それを活かせるよう勉強しておきましょう。また、情報に惑わされないようにしましょう。

単位と目盛りに注意する

そもそもグラフというのは、数値を並べただけでは差や変化がわかりにくいので視覚的に捉えやすいようにしたものです。
逆に、視覚的に判断されることを利用して印象を変えることができます。
例を出します。

厚生労働省の新型コロナワクチンのページから切り取ってきたものです。
モデルナ製ワクチンに関する報道を受けて出されたデータだと思います。
ワクチンを接種した場合と新型コロナウイルスに感染した場合の心筋炎・心膜炎の発症数の違いを示しています。
つまりワクチンはそんなに危険なものでないというわけですね。

これに少し手を加えるとどうなるか。

何が変わったでしょうか。
縦軸の100万人当たりの発症数の目盛りを変えました。(右二つは変えていません。)
すると、このデータに対する印象が完全に変わってしまったと思います。
10代男性の発症率は、モデルナ製がファイザー製の約8倍。
これが最も印象に残るでしょう。
モデルナが嫌いな人はこういうふうに宣伝すれば良いわけです。
実際は100万人当たりの数字なので、それぞれ0.00037%と0.00288%でどんぐりの背比べです。
(これはワクチンを肯定も否定もする記事ではありません。ちなみに私はすでに2回打ってます。)

嘘のデータでなくとも、このように見え方が全く変わってしまいます。
割合か、絶対数か、などにも注意して読む必要があります。
縦軸と横軸の数字が何を指すのかが最も大事です。
これらは学校で勉強できるはずです。

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