言葉を勉強しよう

公開日 2023/10/11

英語ができるようにならないという生徒がなぜできるようにならないかというと、日本語ができないからです。
いやいや普段から喋っているし読んでいるでしょ、と反論が聞こえます。
違います。
友達同士、家族同士で通じる会話ではなく、文章として成立する日本語が使えないということです。

例えば、今中3は関係代名詞を習っていますが
「これは有名な作家が書いた本です。」
という文の主語述語を指摘できるでしょうか。

日本語が使えない人は、この文の主語述語は「作家が書いた」と答えることが多いです。
正しくは「これは本です」
だから、This is a book. とし、そこに本を修飾する、which was written by a famous writer をbookの後ろにつければ文の完成です。
修飾関係が分からないと、この英文の構造も分かりません。
(やや難しいので中3の最後の方で習います。)

日本語力>英語力

日本に住んで生活している以上、日本語力<英語力となることはあり得ません。
基本的に日本語しか使いませんからね。
日本語でできないことが英語でできるはずがありません。
だから英語を勉強するならば、日本語の勉強も必須だということです。


ではどのように日本語を勉強するか。
おそらく「本を読む」と考える人が多いでしょう。
もちろんそれで良いのですが、必ずしも本でなくとも良いです。
ある程度正式な文法に則った文であればなんでもかまいません。
例えば、テレビ・動画のニュースを真剣に聞いてみる。
理解はできる(つもり)がまだ自分では使えない文言があるはずです。
「真剣に」というのが大事でただ聞いているだけではだめです。

学生ならば、学校で連絡のプリントをよくもらうと思います。
それを読むのも勉強になります。
私は小中高校生の頃、たぶん誰よりも学校でもらったプリントを読んでいたと思います。

本を買って借りて読まずとも、そこらじゅうに文章は転がっています。

英語だけではない

言葉を勉強することのメリットは他にもあります。
例えば、怒ったときにすぐに手を出してしまう人がいます。
なぜ手が出るかというと、そのときの自分の感情を言葉にできないからです。
幼い時ほど、感情は行動で表すものですね。
赤ちゃんはお腹が空いたら泣いてわかってもらおうとします。
感情を言葉にできるというのは、言い換えると感情のコントロールができるということです。
感情がコントロールできれば、行動もコントロールできます。
行動がコントロールできれば、人生が豊かになります。

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