まず覚える

公開日 2026/03/16

「覚える」ことに本気で向き合っているか

まず「覚える」を定義しておくと、
「ヒントなしで頭から引っ張り出せること」です。
(だから塾では覚えるではなく「思い出せる」という言葉で指導します。)

思い出せないから答えを見たら、納得できたから大丈夫、
というものではないです。
自力でできる必要があります。

成績の上がる生徒は、
単語テストの正答率が高いです。
皆結果だけ見て、記憶力が高いとか低いとか自分や他人を評価しますが、
ほとんどの人間は記憶力に大した差はありません。
体感としては、九大くらいの入試難易度ならば、合否を決定づけるような差が要りません。
つまり努力の範疇でほとんどの人はどうにかなる、ということです。
さすがに東大などとなると、全員に可能性あるとは言えません。
自分は記憶力が悪いと思い込んでる人は多いですね。

思い込んでるというよりも、
勉強をしていない言い訳、と言った方が正確でしょうね。
言い訳をしている時間を、単語を覚える時間に当てましょう。

何のために?必要だからです。

将来使わないのになんで覚えないといけないの?
という疑問は封印してください。

Q.なぜ覚えるか?
A.入試のために必要だから。

理由はそれだけです。
私も、入試も受けないし、一生日本から出ません、という人にまで英単語覚えろとは言いません。

知識のないものに思考力はない

イランでの戦争について意見を述べよ。
と言われたところで、何も知識がなければ
「イランは他国も攻撃して悪いと思います。」
のような浅い意見しか出てきません。
思考力の育っていない人はすぐに白黒つけたがりますが、それは知識がないことが要因です。

数学はよく思考力が大事と言われますが、
ほとんどの入試問題に思考力は要りません。
知っているか、計算できるか。それくらいです。
本当に思考力を磨いて挑まねばならないのはトップ層くらいです。




教えたいことが多すぎる

公開日 2026/02/16

いよいよ公立高校一般選抜、国公立大前期入試です。
これまでの勉強の成果が十分に発揮できるよう、体調を万全にして挑みましょう。
逆転が必要な生徒は、1秒でも多くライバルより勉強して捲りましょう。
粘り強さがあれば勝てます。

この時期は私も1年を振り返るのですが、毎年何かしらの反省点は出てきます。
そのうちの一つは、
自分が持っている知識をまだまだ教えきれていないという点です。

どういうことかというと、数学が特に多いのですが、
ある問題パターンのときに一般的な解法よりも2倍以上早く終わる解き方を教えきれてなかったりするのです。
なぜかというと、当該生徒がそれを使えるレベルに達していないからです。
正確にいうと、教えたら使えるようにはなるはずですが、習得するのに時間がかかる、つまり他に優先すべきことがあったり、それだけ教えても応用力は育たないからです。

例えば中3数学の2次関数では、
\( y = ax^2 \) のxがpからqまで変化する時の変化の割合は、
\( a(p + q) \) と書けます。これを覚えたら変化の割合はすぐに計算できますが、変化の割合を理解せずにこれだけ覚えてもほとんど意味がないですね。
だから変化の割合を定義通りしっかり計算できる生徒には教えるのが私の方針です。

今後の課題はいかに早く基礎を定着してもらうかです。
そのためにも今問題集を制作しているわけです。
早く基礎を作り上げてしまって、もっと高いレベルへ、もっと面白い勉強をしようではありませんか。


今年の目標

2026/01/14

新年あけましておめでとうございます。
しばらく更新を止めてしまいましたが今年も続けていきますのでよろしくお願いします。

宣言しましょう

年が明けて新しい目標を立てたものの、三日坊主で終わったことは皆さん経験があると思います。
そうなってしまう理由の一つが、
自分の内に秘めておくことです。

高校受験、大学受験も、本当に目指したい大学があるにも関わらず、
「今の自分の成績で目指してるなんて言ったら笑われる」とか
「言っておいて達成できなかったら恥ずかしい」などと、
すごく自意識過剰な方もいらっしゃいますが、他人はそこまであなたに興味はありませんし、
もしあなたが同級生の目標に対してそのようなケチをつけるならば、私はその行動を軽蔑します。

学校の勉強でなくともかまいません。
何か一つ、自分の成長目標を立て
それを周りに宣言しましょう
たくさんの人に言いましょう。

すると不思議なことに、
自分の行動が変わります。

私の今年の目標を宣言します。
自作の問題集を作ります。
これまでいろいろと部分的に作ってプリントとして指導に使ってはいたのですが、必要な生徒が多い、既存の問題集にない、これからも継続的に使用すると判断したためです。
出版をするわけではありませんが、個人でも製本できるサービスがあったのでそれを利用する予定です。

何をやめますか?

公開日 2025/12/05

入塾する生徒によく話すことがあります。
塾に入る代わりに、何をやめるか?

足してばかりではだめ

ほぼすべての人が平等に持っているものがあります。
時間です。
およそ100年、1日24時間。
これを何に割り振っていくかで、将来が決まっていきます。
1日25時間ある人はいません。
だから、何か新しいことをするということは、
同時に今までやってきた何かをやめる、ということでもあります。

人は何かを失うときに抵抗感を持ちます。
極力、今までと同じであろうとします。
だから、新しいことを始めても、捨てずに足すだけになることがよくあります。
「忙しい」ことの原因の一つはこれでしょう。
やることをただただ増やすだけでは、いずれすべてが半端になります。

欲張り

欲張ることが悪いと言いたいわけではありません。
(私も欲張りな方だと思います。)
しかし、欲張るということはそれと同じくらい、何かを犠牲にしなければならないことだと思います。
毎日12時間受験勉強する高校生は、それなりに素晴らしい大学へ進学する一方で、何かを失っています。
私のポジションとしては、できるだけ高みを目指してほしいという思いですが、
何でもかんでも手に入れられるわけではない、という覚悟は必要です。

まるでたけのこ

公開日 2025/10/16

子どもの成長はとても早いですね。
自分の娘を見ていても、日々いろいろな動きができるようになったり、それまでとは違う表情を見せたりと驚きの連続です。
塾で片付けをしていたら、
中学生の時から通ってくれている生徒の模試結果が出てきたのですが、平均点に届いていないものばかりでした。それが今では進学校の生徒でもあまり書けないような解答を書けるように成長しており感慨深いです。
大人ではあまりこういうことはないですからね。

塾講師として仕事をしていて最も喜ばしい瞬間が、
生徒の成長を感じられた時です。
もちろん、以前解けなかった問題を解けるようになったときもそうなのですが、
それよりももっと抽象的な、学習能力面だったり、人間性の成長が見られた時の方がうれしいですね。
(特に私が教えているわけではないのですが)
例えば、宿題をやってこないことがあった生徒が、宿題の範囲を超えて勉強するようになっていたり、
言いたいことをまとめられずに話が長かった生徒が、要点を伝えられるようになっていたり。
こういうのを見ていると、
この子は学校を卒業してもしっかりやっていけるようになるだろうな、と謎の安心感が生まれます。

それとともに、
それだけ成長が早いということは、子どもにとっては1日1日が大人よりも貴重な時間であるということです。
その時間を無駄にしないように、大人側も真摯に向き合わねばならないなと、身が引き締まる思いです。

点の取れる試験を

公開日 2025/09/19


学校の定期テストや実力テストの問題を見ていると、
ときどきあまり点数を取らせる気のないテストに出会います。
数年前ですが、平均点が30点に満たないものも見たことがあります。
そこまでの自己満テストは少ないですが、テストはもっと点を取らせるものであっても良いんじゃないかと思います。
定期テストなんかは平均点70点、80点くらいでも良いと思います。
正規分布を取るようなテストである必要がない。
評定も高校によってはほとんど4と5しかつけないところもあり(推薦対策)、もはや機能してません。


ぱっと思いついただけなのですが、
校内実力テストの方は、生徒ごとに難易度を選べるようにしても良さそうです。
それぞれの科目で3段階くらい選べるようにする。
または前回の成績に応じて挑戦できるレベルが変化する。
難易度
⭐︎⭐︎⭐︎
⭐︎⭐︎
⭐︎
があったとして、前回⭐︎⭐︎のテストで70%以上ならば⭐︎⭐︎⭐︎と⭐︎⭐︎のどちらかを選択、のように。
3種類のテストは先生たちがすべて作る必要はなく、外部に委託。
(すでに実力テストを外部委託している中学校もあるようですね。)

諫早の高校は、東京のような大都市の高校と異なる点があります。
大都市の高校は、人口が多く高校数も多いため細かく高校の偏差値が刻まれており、ある高校には入学時点でほとんど同じ学力の生徒が集まります。
一方諫早市の高校は、諫早高校を例に取っても、全国でもトップレベルの生徒がいたり、中学での実力テスト得点率が65%くらいの生徒まで、非常に幅が広いんですね。
両者の実力を同時に測るテストを作るのは難しいのが当然です。どちらかに寄せれば、もう片方の実力を測ることが不可能になります。
だから難易度選択制、少し良いかもと思いませんか?

AIの使い方

公開日 2025/08/15

やることが多すぎてブログサボっていました、すみません。

今日はAIの話です。
最近は仕事でAIを使わない日の方が少なくなりました。
私が初めてchatGPTを使ったのは2023年でしたが、そのころは文章を書く能力はまあまあで、調べ物にはあまり役に立たない程度のものでした。
しかし、2024年の特に後半から飛躍的に性能が伸び、chatGPT4oから先日実装された5へ、また格段に能力が上がりました。

私もまだまだ使いこなせているとは言えないレベルですが、使い方を紹介したいと思います。

「検索」の補助

AIはハルシネーション(幻覚)を起こします。
事実でないものをあたかも事実であるかのように答えてしまうものです。
人間でもありますね。
以前のモデルよりは改善されているようですが、単純に「〜について教えて」のように指示して示される情報を鵜呑みにするのはまだ危ないです。
何かを調べるときは指示の仕方を工夫すると良いです。

例えば、買いたいものがあるとします。
今回はWiFiルーターにします。

各サイトから抽出させます。
chatGPTにすべてを委ねるのではなく、サポートしてもらう感じですね。

コード生成

ここからAIの本領発揮です。
塾では演習用のプリントを作ることがありますが、
数学の問題なんかはWordでも作ることはできなくもないですが非常に不便です。
\[ \displaystyle \int_{2}^{3}(x+1)(x-3)\,dx\]
こういう式をきれいに書けるのがtexというものです。
↓これも説明させました。私は「テック」ではなく「テフ」と呼んでいますが


高校の数学の先生もよく使います。
例えばこのような問題文。

こういうのをpdfで生成するために次のようなコードを書きます。

これは1部分で、他にもレイアウトを調整するコードなどを書きます。
以前はこれを1つ1つ丁寧に書いていたのですが、chatGPTの登場で格段に早く作業が終わるようになりました。
問題の写真や、自分が手書きで書いた問題の画像を与えると、
そこから情報を読み取りこのようなコードを生成してくれます。

texはみなさんが使う機会はあまりないと思いますが、Excelはどうでしょうか。
ExcelなどOfficeソフトにはVBAというプログラミング言語があります。
VBAを使えば、面倒な作業をボタンひとつで終わらせることができます。

***********************************
For r = START_ROW To lastRow
stuName = Trim(wsSrc.Cells(r, NAME_COL).Value)
If stuName <> “” Then
‘—– シート名が重複しないように調整 —–
newName = stuName
i = 1
Do While SheetExists(newName, wb)
newName = stuName & “_” & i
i = i + 1
Loop
'----- テンプレートをコピー -----
***********************************

↑これは生徒の通塾日程をExcelで管理するときに使ったものです。(1部)
これもchatGPTに作ってもらいました。
VBAは初心者の私ですが、それでもある程度実用的なものを作れてしまいます。
プログラミングはAIが最も得意とする分野の一つですが、
現段階では人間側が多少の知識は備えていないと使いにくいだろうとは思います。
やりたい人は数学と英語を勉強しておくのが良いです。

まだまだある

AIの進化は凄まじいですが、教材と同じように、道具はどう使うかが重要です。
アイディア次第でゴミにも金塊にもなるとても面白い道具です。
話し相手だけではもったいない。
いろいろな使い方を考えてみましょう。

先生と仲良く

公開日 2025/05/29

媚を売れ、というわけではありません。

塾生の中で、7月の進研模試へ向け早めに目標を立てた生徒がいるのですが、
まず過去問を収集せよ、と私が指示し学校の先生のもとへ取りに行ってもらいました。
模試の直前に慣れるために配られることが多いので、1ヶ月以上前に自ら先生の元へ取りに行く生徒は珍しい方だと思います。

その生徒によると、
過去問をもらった時に解答解説は一緒にもらわずに、
解いたら先生の元へ持ってくるように言われたようです。
個別指導成立ですね。

先生という職業に限らず、頼られるとうれしい人は少なくないと思います。
自分が教えている科目を、生徒が進んで勉強しようという意欲を見せてきたらどう感じるか。
そんな生徒はかわいいに決まってるではありませんか。
上の過去問をもらいに行った生徒ならば、
集団で受ける授業とは違い、一つ一つ丁寧に教えてもらえるばかりか、
授業では普通扱わないようなことまで教えてくれると思います。
その生徒を贔屓にします。
不平等?
そんなことはないです。
その生徒が自らの足で掴んだ「成果」です。

勉強の意欲を見せる生徒は、先生を味方につけることができます。
(元が敵というわけではありませんが)
先生が味方につけば成績は上げやすくなり、生徒は1段ステージが上がります。
もはや他の生徒と同じ土俵では戦っていないのです。
そうなればさらにできることは増えていきます。
先生や学校を敵のようにみなすのは、ものすごく損をしているということになります。

何ができるようになったか

公開日 2025/05/22

人は自分以外の人を見る時、
ついその人の悪いところばかり目に入ってきてしまいます。
あの人はいつもうるさい。
あの人は掃除をしない。
あの人は学校の成績が悪い。

だから、意識的にその人の良いところを見つけましょう。
というふうに教えられますね。
あの人は周りを明るい雰囲気にする。
あの人はアイディアマンだ。
あの人はスポーツが得意だ。

勉強でも一緒です。
つい自分へも他人へもこのように評価してませんか。
英単語を3個覚えていなかった。
テストで20点落とした。
数学が苦手。

このように現時点でできていないことばかりに注目するのではなく、
できたことに意識を向けてみましょう。
本当に意識的にやらないと、
すぐにできないことばかりに目が行ってしまいます。

英単語を97個覚えられた。
80点も取れた。
英語が得意。

できたことに注目すれば楽しくなる

「できた」と感じればなんでも楽しくなります。
他人のできていることも、自分のできていることも見つけましょう。

目の前で起きていることをどう捉えるか、は自分の意思で決めることができます。
今日は雨で嫌な気分、と捉えるよりも
雨が降るから部屋で勉強に集中できる、と捉える方が、
生活は充実してきます。

千里眼

公開日 2025/02/20

長女が生まれました。

身長51cm、体重3400g。
母子ともに無事で安心しました。
10ヶ月前、エコー画像で豆粒しか見えなかったのがみるみる身体が出来上がっていきこんなに立派になるとは、生命の神秘、力強さを感じます。
分娩に立ち会いましたが、その時の心情は様々に入り混じった、なんとも形容し難いものでした。
生まれた時は、何というのでしょうか、
「感激」ですかね。
妻には感謝です。

近年、若者が結婚したがらない、というようなニュースをよく目にします。
ニュースはネガティブな感情を呼ぶような情報を多く流しますからね。
私よりも若い人たちには、このようなネット上にある「蜃気楼」に惑わされないようにしてほしいです。
テレビが真実、の時代は、ネットは真実、の時代に変わりました。
自分が体験したわけでもなく、大学でこうこうこういう研究結果が出て「エビデンス」があるから絶対に正しいんだ、というような論調もあります。定説は覆される、ということも知らずに。
(そういう研究、ネット上の世論を否定することはないです)
もっと報道は、自分の子どもを持つことの素晴らしさを世に広めてもよいのでは。
と同時に、リテラシーが必要ですね。
百聞は一見に如かず
これに変わる経験はありません。

Happy Birthday

どんな父親も同じなんでしょうか。
はたまた職業病のひとつなんでしょうか。
すでに幼稚園、小学校どうしようなどと考え出す自分がいます。
この子が18歳になるころの世の中はどうなっているのだろうと。
どうなるにせよ、私の責務はこの子が一人でも生きていけるようにすることです。
「一人で」というのは、
誰の助けも借りずに、ということではありません。
そんなことは不可能。
他者を尊重し、しかし迎合することなく、自分の志を持って生きていくことを願います。

すでに、どのように親離れ・子離れしていくのが良いか、
などと考え始めた親バカもまた、
ここに誕生しました。