思いつく人1000人、始める人100人

公開日 2021/09/29

思いつく人1000人、始める人100人、
続ける人10人、成功する人1人。

聞いたことはあるでしょうか。
ある起業アイディアを思いつく人が1000人いたら、
そのうち100人が実際に行動を始めます。
そのうち継続していける人が10人で、
成功を収める人が1人。

統計としてこのような数字があるというわけではなく、難しさのたとえです。
学業についても同じようなことが言えると思います。
勉強をやってみようと思い立つ人1000人、
参考書を買ったり机に向かってみる人100人、
それを1週間、1ヶ月と継続する人10人、
試験に合格したり実務に活かせる人1人。

前述の通り、数字はたとえです。
成功というのも、何を以て成功というかは人それぞれでしょう。
この言葉から学べることは、
行動し、それを継続することがいかに難しいか
ということです。
大学受験の難しさもここにあります。

はじめの一歩

もし新しい何かに挑戦したい時に、最も大事なことです。
挑戦と言うと何か大きなことのように聞こえるかもしれませんが、大きさは関係ありません。
自分で書店に足を運んでテキストを買ってみる(またはネットでポチる)とか、学習サービスに登録してみるとか。
塾に入ることもそうですね。
とにかく自分から行動する。
他人に言われるがままでなく。
その一歩は、非常に価値のあるものです。

継続=習慣にすること

ここが人類にとって最難関です。
続けられない自分が悪いと思わないでほしいです。
「人類にとって」最難関だからです。
知っておくべきなのが、
ヒト(Homo sapiens sapiens)は変化に弱い、ということです。
変化というのは非常にエネルギーを使います。
生物の目的は生存であり、生存するためには無駄なエネルギーを使うべきでありません。だから現状維持、つまりは楽をしようとするのが当然です。だから難しいのです。

どうやったら継続できるようになるかは、
過去の記事で書いているのでお読みください。
習慣化する方法
継続するのにもコツがあります。

生徒が続けられる環境を用意することが、
私の塾講師としての課題でもあります。


現状維持は悪か?

そうであるとは思いません。
ヒトの性ですし、現代社会で生きていくこともできます。
変化するかどうかは自由に選択できます。
ただ、これを読んでくださっているあなたが少しでも変わりたいと思うのであれば、最初に書いた言葉をよく理解しておく必要があります。

偏差値の見方

公開日 2021/09/08

聞いたことはある、見たことはあるけどよく意味がわかっていない言葉ランキング4位の「偏差値」。
みなさんご存知でしょうか。
なんとなーく知っている、とりあえず50だったら平均、っていうくらいの認識の方が多いと思います。
今回は、その偏差値の読み方を説明します。

どのように計算されるのか

\displaystyle  T= \frac{x-\mu}{\sigma} \times 10+50

T:偏差値
x:自分の得点
μ:平均点
σ:標準偏差

x-μは偏差と言います。
単純な自身の平均との差です。
標準偏差とは、偏差の2乗の平均である分散の正の平方根です。

ややこしいですが、要するに
平均とどれくらい離れているかを表す数値です。
大雑把にいうと、
平均点が偏差値50
平均点より標準偏差分高ければ60
そこからさらに標準偏差分高ければ70
となります。
逆になると40、30ですね。標準偏差がわかる模試もあるので高校生は結果表を読んで確認してみてください。

どのように使うのか

私の感想ですが、誤った使い方をしている人の方が多いです。例えば、
「あの高校の偏差値は70」
「偏差値60あれば、〇〇大学に入れる」
などです。

偏差値は、前述の通り平均点を用いて算出する指標です。つまり自分の点数だけでなく、他人の点数に大きく左右されます。
絶対評価ではなく相対評価です。
100点満点で90点を取っても、
平均点が90点なら偏差値は50です。
しかし平均点が30点台なら80を超えたりします。
素点は絶対評価、偏差値は相対評価の点数ということですね。

このことから偏差値をどう読むべきかがわかります。
①母集団の把握
②受験の目安
③異なる科目間での比較

①母集団の把握
そのテストを受けたのがどのような学力層の人なのかを知ることが重要です。
それにより平均点が変わるからです。
例えば、大学受験を意識していない、あまり勉強をしていない高校生も多く受ける高1の進研模試の偏差値は高めに出やすいです。
逆に駿台模試など上位校が多く受ける模試では低い値が出ます。
異なる模試での比較はしにくいということです。

②受験の目安
ある特定の模試を受ける生徒の成績が年によって大きく変わることはないので、過去の結果から予想する模試の判定はおおよそ信頼できます。

③異なる科目間での比較
科目によって平均点は異なりますが、偏差値はそれを50に揃えるようなものなので、どの科目が他人より得意でどの科目ができていないのかが一目瞭然です。

↓特に高校生は読んでください

ちなみに、計算式では
偏差を標準偏差で割り、10をかけて50足してますが、後半の10と50には特に意味がありません。
前半の操作を「標準化」と言います。
標準化は平均点を0点、標準偏差を0.1にする操作で、共通テストにも出題される可能性があるので勉強しておく必要があります。
後半の操作はおそらく多くの人が理解しやすいような数字にするためや、負の数を極力使わないようにするためのものでしょう。

ハザードマップ見たことありますか

公開日 2021/08/18

雨が続いていますね。
外に出にくい雨の日は、勉強にはもってこいの日です。
ダラダラとスマホを眺めずに課題を進めましょう。

先日の雨で皆さんの住んでいる地域は被害はなかったでしょうか。
生徒の話やニュースを聞いている限りでは、諫早市内は今のところ目立った被害はないのかなと思います。
しかしまだ油断はできませんので情報収集をしておきましょう。
中学生や高校生も、大人を頼るばかりでなく自分で災害時の行動を考えましょう。

塾で生徒とハザードマップについて話したのですが、
学校の授業で聞いて存在を知っていたものの、実際に見たことがないという生徒ばかりだったのでこの記事を書いています。

習った知識は使ってなんぼ

です。
日本に住んでいる以上、地震や水害から完全に逃れることはできないので、
今すぐ下のリンクからマップを読みましょう。
諫早市洪水ハザードマップ(地図面)
諫早市洪水ハザードマップ(情報面)

自分の住んでいる場所がわからない?
そんなあなたに
Googleマップ
(自宅の住所を打ち込んでください)

このハザードマップを読めば、危ない場所が一目瞭然です。
赤系の色がついている地域は川の氾濫の影響を受けます。
黄色は土砂災害の危険のある地域です。
(住む場所を選ぶ際の参考にもなります)

また、自分がどこに避難すべきかがわかります。
緊急避難場所とは、災害が発生または発生の恐れがあるときにその危険から逃れるための場所です。
避難所とは、避難した住民が災害の危険性がなくなるまで、また災害により住宅に戻れない場合に一時的に滞在するための場所です。
先日の大雨時に市役所からの放送で聞こえてきたと思います。
諫早市内の避難場所

本明川が氾濫する危険があるときタナカ塾からの避難には以下の選択肢があります。
①諫早駅を越え、諫早商業高校屋内運動場(体育館)か御館山小学校屋内運動場へ避難する。
 (距離が最も近いのは諫商)
②塾の入るマンションの上層階に避難する。

距離的には北諫早中学校も近いのですが、本明川を渡る必要があるので当然NGです。
川の水位もわかります↓
本明川水位
実際避難ルートを歩いてみるのも大事です。
また、塾は7階建マンションの2階で、川が氾濫したとしてもこの世の終わりのようにならない限りは完全に水没することは考えにくいので動くよりも中にとどまった方が安全であるとも言えます。
万が一のために保存食を少量備えています。

この記事を読み終え自分の避難行動を想定した方は、
30年後生存確率が1%程上昇したと思います。

寝る子は育つ③

公開日 2021/08/11

初めてリモート授業を試してみたんですが、
思っていたよりスムーズにできました。
端末やアプリの操作に慣れたらもっと快適になりそうです。

睡眠シリーズ第3弾です。
今回のテーマは、日中の行動です。
睡眠は夜だけ気をつけたら良いわけではありません。
昼間の行動によって良質な睡眠が取れるかどうか変わります。

起きたら日光を浴びる

朝起きたら、すぐにカーテンを全開にして部屋を明るくしましょう。
睡眠中に多く分泌されるメラトニンを抑えるためです。
メラトニンとは、生物の概日リズムを整えるホルモンです。
いわゆる体内時計を司る物質ということです。
メラトニンは強い光を感じると抑制されます。
つまり、眠気が飛びます。
メラトニンはこの刺激を受けたあとおよそ16時間後に生成量が増えるので、決まった時間に起きれば決まった時間に眠くなります。

強い光というのは、部屋の電灯を最大にしても足りません。
一般的に、室内の明るさは1,000ルクス程度にしかなりません。
一方屋外は、晴れていると50,000ルクス、曇りでも10,000ルクスあるとされています。
この屋外並みの光でメラトニンの分泌が抑制され、代わりにセロトニンが分泌されます。
したがって、起床時はできるだけ日光を浴びるべきだということです。
窓際で身支度をするのが良いでしょう。
通勤通学が徒歩だとしばらく日光を浴びるのでよいですね。
door-to-doorの人は要注意です。

起床4時間後に眠気はないか

もっとも脳が冴えているのが起床4時間後です。
この時間に重要な意思決定や頭を使う勉強、創造性のある仕事をしましょう。
作業をするのはもったいないです。
この時間に眠気があれば、ほぼ間違いなく睡眠不足です。
身体からの危険信号だと考えてください。

カフェイン摂取は14時までに

カフェインは覚醒作用のある物質です。
目覚ましのためにコーヒーを飲む人も多いと思います。
これの摂取には注意が必要です。
就寝時間の8時間前にはやめましょう。
カフェインは摂取後約30分後から効き始め、半減期は約8時間です。
夕方以降に多く摂取すると、就寝時に体内のカフェインが半分も減っていない状態となるので、入眠の妨げとなります。
22時就寝ならば、14時以降コーヒー等を飲まないようにしましょう。

カフェインの摂取量は、多くとも1日200mg〜400mgまでが推奨されています。
(世界の様々な機関によって推奨量が異なります。)
コーヒーは100mlあたり60mg
煎茶は100mlあたり20mg
カカオ70%チョコレートは100gあたり84mg
たとえば、スタバのドリップコーヒーはショートで240mlなので、一杯144mg、トールは350mlなので210mgのカフェイン含有量です。(推定値)
また明治のチョコレート効果72%は通常サイズのBOXで75gなので、推定カフェイン量は63mgです。

昼寝推奨

起床後約8時間後(昼食後)は、眠気が来ることが多いです。
これの仕組みはまだ完全に明らかになってないようですが、この経験をする人は多いと思います。
そこで、この眠気が来る少し前に昼寝をすることをすすめます。
午後の調子が上がること間違いありません。
生徒会に入っている人はすぐにでも昼寝を学校へ提案しましょう。
学校全体の成績が上がるはずです。
時間は必ず、30分以内にしましょう。
長く寝てしまうと、深い睡眠に入り、起きた後ぼーっとしたり、夜の睡眠に影響が出ます。

具体的には、
起床後6〜7時間後に。
15分〜20分でアラームを設定する。
椅子に座ったまま、あるいは机に突っ伏す体勢をとる。
机に突っ伏すのは、昼食後すぐは推奨しません。
お腹が曲がり、消化に良くないからです。お腹が痛くなります。

短時間の昼寝は、認知症発症率の低下も報告されています。
逆に1時間以上の昼寝は、昼寝をしない人に比べ2倍も発症率が高いです。

まだ書けることはあるのですが、
睡眠シリーズはこれで一旦終わりにします。
もっと知りたい人は、下記の参考書籍を読んでみてください。

参考文献
『Newtonライト2.0 睡眠』(ニュートンムック、2021)
菅原洋平『頭がよくなる眠り方』(あさ出版、2017)
西野精治『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』(日本文芸社、2021)
西野精治『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版、2017)
田中奏多『眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法』(アチーブメント出版、2020)
友野なお『正しい睡眠』(WAVE出版、2017)

寝る子は育つ②

公開日 2021/08/04

夏期講習が始まりました。
普段は80分で授業を行っていますが、
今回は45分で区切って行っています。
長い生徒で3時間ほどですが、途中の休憩が効果があるのか、
常に集中して取り組めています。
今後、通常授業もこの形式を採用するかもしれません。
もう少し工夫できそうです。

今日は睡眠シリーズpart2です。
テーマは、よい睡眠をとるための方法です。

週末の寝溜めはできない

これは聞いたことある方も多いかもしれません。
平日の睡眠不足を週末たくさん寝ることで解消することはできません。
例えば、8時間の睡眠が必要な人が
平日7時間が続いたとすれば合計5時間の不足ですが、
だからと言って土日に2.5時間ずつ長く、つまり9.5時間寝ても、
睡眠不足は解消されません。
そもそもそんなに眠れないこともあると思います。
ある研究では、
睡眠不足を解消するのにかかる期間は3週間という結果が出ました。
また、逆に睡眠の貯蓄もできないことが知られています。

睡眠の質を上げる

最適な睡眠時間を確保することは大事ですが、
その質を上げることも重要です。
良質の睡眠をとれるかどうかは、最初の90分で決まります。

体温調整

人の体温は、内部の体温のほうが表面温度よりも高いです。
起きている間、その差は2℃を超える程度です。
逆に睡眠中は差が2℃を下回ります。
深部体温が低くなっていき、表面体温が上昇するタイミングで眠くなります。
だから、寝る前に深部体温を上げておけば良いのです。

具体的には、寝床に入る2時間ほど前の入浴が良いです。
シャワーではなく、湯船に浸かってください。
シャワーでは深部体温が上昇しません。
湯温は季節により調整してよいでしょう。
私は今39℃にしています。

入浴後、特に夏場は注意で、
寝室は冷房で気温を下げておきましょう
暑いままだと深部体温が下がりません。
寝苦しい夜、経験したことがありますよね。
暑い夜は冷やしすぎない程度に冷房つけっぱなしでかまいません。
熱帯夜というほどでなければ、タイマーで数時間後に切れるようにしておくと良いです。

冷房をつけっぱなしで寝ると風邪をひく、というのは
単純に冷やしすぎているだけです。
他に体に悪いという根拠はありません。
むしろ、寝にくいほど暑い方が体に悪いです。

入眠後90分が重要

紹介した体温調節をするだけでも、入眠によいコンディションが作れると思います。
簡単にできるのでやってみてください。
これを実行することで、最初の90分を質の良い睡眠にできる可能性が上がります。
最初の90分とは、
入眠後、1回目のノンレム睡眠(深い睡眠)に入り、レム睡眠(浅い睡眠)がやってくるまでのおおよその時間です。
この時間に良い睡眠がとれると、残りの時間も良い眠りとなります。

逆にこの時間が悪いと総崩れです。
例えば、夜自室で勉強していて途中で眠くなり、
机でしばらく寝てしまったことはないでしょうか。
最悪です。
最初の最高の90分が作れず、しばらくして寝床に入ってもうまく寝付けないでしょう。
最初の90分は成長ホルモンの80%が分泌される時間でもあるので良くないことばかりです。

くれぐれも、寝始めた人を起こさないようにしてください。
睡眠シリーズはまだまだ続きます…

参考文献
『Newtonライト2.0 睡眠』(ニュートンムック、2021)
菅原洋平『頭がよくなる眠り方』(あさ出版、2017)
西野精治『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』(日本文芸社、2021)
西野精治『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版、2017)
田中奏多『眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法』(アチーブメント出版、2020)
友野なお『正しい睡眠』(WAVE出版、2017)

寝る子は育つ①

公開日 2021/07/28

1ヶ月ほど前から生徒の睡眠状況をチェックしています。
授業中眠そうだったり、なにかぼーっとしている様子を見て、
これは夜あまり寝ていないんじゃないか?と、
調べてみることにしました。
一部の生徒にはスマホの睡眠記録アプリを使ってもらいました。

結果として、
高校生の就寝時間は23時〜1時で睡眠時間6〜7時間。
中学生の就寝時間は23時ごろが多く睡眠時間は7〜8時間でした。

この数字から、
睡眠不足の生徒が多いのではないか?
と考えたので、睡眠について調べることにしました。
睡眠は成績に非常に影響するからです
いろいろ本やインターネット記事などを読み漁ってきたので
その知見を皆様と共有したいと思います。

睡眠時間は足りているか?

まず時間についてです。
OECD (経済協力開発機構)の2021年度調査によると、
日本人の平均睡眠時間は6時間43分です。
OECD加盟国の平均8時間25分を大きく下回ります。
また、60%の人は7時間を下回っているようです。
一般的には7〜8時間が必要と言われていますから、5人中3人は睡眠不足である可能性が高いです。
年齢が低いほど多くの睡眠を必要とするので、塾生は慢性的睡眠不足を疑った方が良さそうです。

どれくらい寝ると良いのか?

成人が7〜8時間と言われていますから、特に中学生以下はそれより多い方がよいでしょう。
中学生が23時に就寝するのは遅いです。
8時間以上を目安にしてみてください。
高校生は、早朝学習があったり通学時間が長い生徒は注意。
6時に起きる必要があるなら、23時には寝ないと7時間寝られません。
バスや電車で寝るから大丈夫と言う人へ悲報です。
それは睡眠の質が悪いのでカウントしないでください。
通学中は勉強時間に当てましょう。

目安はありますが、適正睡眠時間は個人差があるので
日中眠くならないこと(13時ごろは自然に眠くなります。)
体の調子がよいか
を確かめてください。

ショートスリーパーは存在するのか?

5時間以下の睡眠で足りる人をショートスリーパーと呼びます。
実際に存在しますが、割合は数百人に一人といいます。
学校に1人2人はいるかもしれない、くらいです。
自称ショートスリーパーはほとんどうそです。
そうかどうかは、完全に遺伝で決まります。
つまり、親がショートスリーパーであれば自分もそうである可能性が高いです。
遺伝で決まるので、訓練してできるものではない、ということも覚えておいてください。


最近は世間の常識も少しずつ変わってきたように思われますが、
未だに睡眠時間を削ってでも勉強するべき、
と考えている方もいらっしゃるようです。
10年、20年前とは常識が変わりました。
今やそのような考え方は時代遅れであり、睡眠時間を削ることは、
それすなわち成績低下を意味します。
寝ずに勉強するよりも、その分しっかり寝た方が効率が良いのです。

睡眠記事はまだまだ続きます…

参考文献
『Newtonライト2.0 睡眠』(ニュートンムック、2021)
西野精治『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』(日本文芸社、2021)
西野精治『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版、2017)
田中奏多『眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法』(アチーブメント出版、2020)
友野なお『正しい睡眠』(WAVE出版、2017)

習慣化する方法

公開日 2021/07/21

小中学生は夏休みに入りましたね。
大人になってからは、夏休みのように長い期間自由にできることが少なくなります。
今だからこそできることをやってほしいと思います。

また、休みに入るとダラダラ過ごしてしまいがちになります。
就寝時間、起床時間は平日と変わらないようにしましょう。
平日より2時間以上多く寝てしまう人は慢性的睡眠不足です。
普段の睡眠を見直しましょう。
(睡眠記事を近々書くつもりです)

受験勉強の鍵は習慣化

タイトルの話に移ります。
入塾した生徒、特に高校生に話していることを書きます。
受験勉強は言うまでもなく、どれだけ積み重ねたかが重要です。
1週間とか1ヶ月でどうにかなるものではありません。
例えば、1000時間の勉強時間を確保しようとします。
3ヶ月しかかけないならば、1日約10時間やる必要があります。
1年かけてやるならば、1日3時間弱で済みます。
もし1年間、毎日10時間やれば3650時間確保できます。
ただ算数の計算をしただけです。
習慣の威力です。

とは言っても行動が伴わないのがヒトというものです。
しかし、工夫次第で努力せずに続けられる方法はあります。
毎日学校へ行くと思います。
毎日歯磨きをすると思います。
このような日常の行動は、半ば無意識にやっているはずです。
これを利用します。
以下、手順です。

1、続けたいことを決める
2、タイミングを決める
3、まず3週間続ける

詳しく見ていきましょう。

1、続けたいことを決める
継続してやるべきもの、時間のかかるものが良いですね。
例として英単語帳をあげます。
ただ英単語を毎日覚えようとする、ではダメです。
ポイントは、迷う余地のないくらい事前に決めておくことです。
というのは、
この単語帳の、○番から□番までの1秒1単語テストを3回し、覚えているものに印をつけた後英語→日本語の順で一通り音読し、次の週でテストする予定の△番からの単語を一読しておく。
といったふうにです。

2、タイミングを決める
20時から始める、とかは×
少し予定とずれた場合にできない言い訳にしたり、できなかったと落ち込むからです。
すでに習慣になっている行動のにします。(前ではない)
例えば帰宅後。
学校に行って帰ってこないことはありませんからね。
またはお風呂に入った後など。
より続けられるようにするため、始めやすくするのが良いです。
風呂に入る前に単語帳の該当ページを開いてスタンバイしておく、というふうに。
皆がスマホゲームにハマるのは、数秒で始められるからです。

3、まず3週間続ける
これまで書いたことを3週間続けると、習慣化してきます。
おおよそこのくらいの時間がかかると言われています。
何がなんでも3週間続けてください。
これが一番大事なので、1で決める続けたいことは、
最初はものすごく簡単なことでかまいません。
1分2分で終わること、いや、10秒で終わることでもかまいません。
今まで続いた試しがない人こそ、最初はハードルを下げてください。
徐々に高い目標を設定すれば良いのです。

以上です。
これだけで、自動で努力できる人間が生まれます。
やらない手はないですね。

集中する

公開日 2021/06/23

「集中力がなくて困っている」
という生徒がときどきいます。
何時間でも集中できる集中力の鬼である私が集中力を高めるヒントを書いていきます。

身体を調える

身体の状態が悪ければ集中などできません。
例えば、風邪で高熱が出ていたり、咳や鼻水が多い状態では集中したくてもできないと思います。
自分のコンディションを調えることは何をする上でも重要です。

✅十分な睡眠時間を確保しているか
✅バランス良い、適量な食事を摂っているか
✅習慣的に運動しているか

環境を整える

図書館とゲームセンターではどちらが集中できるでしょうか。
自分の状態だけでなく、周りの状況も集中力を左右する要因となります。
特にスマホは物理的にそばにあるだけで集中力は低下します。

✅作業する場が散らかっていないか
✅手の届く範囲、目に見える範囲に誘惑がないか
✅部屋の温度・湿度が適切か

やることを絞る

集中できない人は、なんでもかんでも手をつけようとします。
そして、どれも満足にできずに終わります。

✅今の目標が定まっているか
✅たくさんの教材を使っていないか
✅音楽を聴きながらなど、マルチタスクをしていないか

集中というのは、一点に力を集めることです。
一点だけに集めることで、大きな力を発揮できます。
圧力のイメージですね。
集中力は個々人の生まれ持った力などとは考えずに、
できることを始めましょう。
どれも難しくはないはずです。

今が大事か、未来が大事か

公開日 2020/05/27

あなたは今、1万円を受け取ることができます。
しかし、それを受け取らなかったら、1か月後に1万1千円を受け取ることができます。
すぐに1万円をもらうこと、
1か月後に1万1千円をもらうこと、
どちらを選びますか。

どちらを選んだ方が優れている、という話ではありません。
個人の考え方の違いでもあります。
すぐにもらうことを選ぶと、確実に1万円が手に入ります。
1か月後を選ぶと千円多くもらえますが、
もしかすると自分はもういないかもしれません。
1万円の価値が半分になっているかもしれません。

時間割引率

という考え方があります。
ある報酬について、時間の経過とともに価値が割引されるとき、単位時間当たりの割引率のことを言います。
上の質問で、Aさんは前者を選んだとします。
Aさんは1か月後にプラス千円もらえるという選択を捨てて、すぐに1万円を受け取ることを選びました。
このとき、Aさんの1か月当たりの割引率は10%です。
また、1か月後に1万2千円をもらえるときに今の1万円を選んだ場合、時間割引率は20%です。
つまり、時間割引率の高い人ほど「せっかち」、
低い人ほど「我慢強い」ということです。

次に、こうするとどうでしょう。
今もらえるのは1万円、
1か月後にもらえるのは1万500円。
この場合、1万円をもらう人が多いと思います。
しかし、ここに追加して
1か月と3日後ならば、1万1千円もらえる、
となるとどうでしょう。
1万1千円の方が良い、となりませんか。

つまり、近い将来は時間割引率が高いが、遠い将来はそれが低い、ということです。これを双曲割引といいます。
中学校で習う、反比例のグラフを思い出してください。
最初は傾きが急で(価値がどんどん低くなる)、後になるほどそれが緩やかになりますよね(価値の低下が緩やか)。

このように、人は将来の価値を低く見積もってしまいがちです
将来の価値を上げるためには我慢強くあった方が良いです。
しかし、我慢というのは長く持ちません。
だから、「我慢」はするべきではありません。
「適応」していくのが良いです。
価値を上げる行動を続けるのには仕組みが必要です。
学校という仕組みがなければ、これほど多くの子どもが、あれほどの量の勉強を続けることは不可能でしょう。

成績を上げようとする前に

公開日 2020/05/20

こんにちは
ツイッターにずっとこのブログの更新履歴を呟いていたはずが、なぜか古いものが消えててちょっとがっかりしました。自動化してたのに。

さて、マズローの欲求階層説はご存知でしょうか。

ここでは詳しく説明しませんが、
簡単に言うとピラミッドの上の方の欲求を満たそうとするためには、まず下の階層の欲求を満たさねばならない、ということです。
例えば、生理的欲求、つまり食事や睡眠を十分に摂ったりできれば、次の安全欲求、安全に生活したいという欲求が生まれてくる、というものです。

学業の成績を上げたいという欲求は、自己実現の欲求、承認欲求、社会的欲求あたりに分けられると思います。
それより下の階層の欲求が満たされていないと、その欲求は湧いてこないということですね。

経験上、あまり勉強をしたがらない子ども(大人もですが)はやはり、生理的欲求・安全欲求・社会的欲求が満たされてないだろうと推測できることが多いです。
例えば、単純に睡眠不足であるとか、一番多いのは人間関係ですね。
同年代と合わないとか、いじめに遭っているとか。
こういうのから真っ先に解決しなければなりません。
環境を変えるのが手っ取り早いですね。消耗してるのはもったいないですし、その環境にいるだけ損ですからさっさと逃げましょう。軽く聞こえてしまうかもしれませんが、最も合理的な解決策です。(合理的な判断というのが難しくもあるのですが。)

あとは健康面です。
一番下の生理的欲求。
毎日同じ時間にしっかりご飯を食べていますか。
昼間100%の力を発揮できるくらい寝ていますか。

出来ているなら感謝しましょう。

勉強以前の「基礎・基本」ですね。