高校入試の傾向と対策

っていう記事を一瞬書こうかと思ったんですがやめました。
その理由を書きます。

「傾向」は半分どうでも良い

高校入試でも大学入試でも、昨年と比べて問題形式が少し変わると話題になりますよね。「新傾向」という見出しで、問題文がすごく長くなったとか、これまでには見ない答えさせ方だとかで、来年からはこういう対策を新たにしなくてはならないとか、煽りますよね。
もちろんそれに備えて勉強することを反対するわけではないのですが、そのような情報に左右されやすい方は注意です。問題形式が変わったからと言って学習の本質、根幹部分は変わりません。
「( )つの辺の長さが等しい三角形を二等辺三角形という。」
の穴埋めができても、
「二等辺三角形の定義を答えよ。」
に答えられないならば、ただの学習不足です。
このように、少し問われ方が変わると途端に分からなくなる場合は、分かっていないと判断したほうが良いです。学習の仕方を見直さなければ、頭を使わない暗記に終始します。
また、入試というものは相対評価です。傾向が変わっても、自分と競う相手も同じ条件です。

対策は「今までと同じ」

つまり、いろいろと何か新しいことをするのではなく、適切な学習を継続するだけで良いです。適切な学習とは、意味を理解しながら学習することです。何度やっても伸びないタイプは、日本語が読めていない可能性があります。前述の二等辺三角形の例でいうと、「2つの辺」や「三角形」などのキーワードをとらえることはできていても、意味を理解していないので例えば「正三角形は二等辺三角形である」ことがわかりません。読解の訓練から始める必要があります。

特別なことをやる必要はなく、教科書をしっかり勉強しましょう、ということです。