宿題は、何のためにあるのか

公開日 2020/10/28

iPhone12 Proを購入したのですが、
Face IDが機能せず早速修理です。
悲しいです。

宿題にどのようなイメージを持っているでしょうか。
面倒臭い、やりたくない、という
負のイメージを持つ人が多いかもしれません。
提出しなければ怒られますからね。
では、なぜ宿題が出されるのか、考えたことはあるでしょうか。
決まった答えがあるわけではないですが、私の考えを書きます。

●学習習慣をつけるため

小学生など、
小さい頃ほど、個人の能力に差があります。
勝手に勉強していく子どももいれば、特に何もしない子どももいます。
教育の目的は、ある程度学力の水準を引き上げることなので、
できるだけ多くの子どもに学習習慣をつけさせたいはずです。
放っておくと大きな差が生まれるので、学習のきっかけを作ります。

●復習のため

学年が上がるにつれ、
学習すべき量が大幅に増えていきます。
以前習ったことを使える前提で、より高度な内容を扱うので復習が重要になります。

●深い思考の機会を作るため

このような課題が出されることは少ないと思いますが、
高校生以降は特に重要なのではないでしょうか。
一人一人がある主題に関して調べ、考え、表現することは、
集団授業では難しい分ですが、各自が自宅で取り組む課題として適しています。

いずれにせよ、
宿題には何らかの意味があります。
それは、宿題を課す先生によって異なります。
目的が分からなければ、訊いてみると良いです。
もし目的がないのであれば、それはほとんど無意味な宿題です。
中には出す必要のない宿題もあるのではないかと思います。

何をすべきかわからないなら、出されたものをしっかりやる

宿題を出さない人はどの学校にもいると思います。
なぜ彼らは出さないのでしょう。

自分にとって、必要のないことだと言うのでしょうか。
習ったことは100%できるから、と。
自分にとってあまり意味をなさない課題だというのでしょうか。
そう思うのなら、先生に代案を出しましょう。
それはありだと思います。
むしろ、そうした方が良いと思います。
同じ課題が、全員にとって最適であることはまずないからです。
文句しか言わないのは、全く通用しません。

ただただやりたくない、というのもあると思いますが、
子どもの頃というのは、大きく世界が見えていないので
勉強することのメリットに気付きにくいものだと、
学生の皆さんには知っておいて欲しいと思います。

最近高校生の英語の授業で取り扱った英文で印象に残ったものがあるので載せておきます。

No matter where you go, no matter who your ancestors were, what school or college you have attended, or who helps you, your best oppotunity is in yourself.
The help you get from others is something outside of you, while it is what you are, what you do yourself that counts.

たとえあなたがどこへ行こうと、またたとえ祖先が誰であり、どの学校や大学を卒業し、誰が助けてくれようと、最良の機会はあなた自身の中にある。
他人からの手助けはあなたの外側にあるものである。
大切なのは、あなたという人であり、あなた自身のする行為なのである。

日本語のリスニングは大丈夫?

公開日 2020/10/21

英語のリスニングテストはありますが、
日本語のリスニングテストはあまりありませんよね。
私の記憶だと、小学生の時に国語の授業でたまにあったくらいですね。
60点だったことがあってよく覚えています。

使える言葉は聞き取れる

ほとんどの方は問題なく日本語が聞き取れると思います。
なぜなら、毎日誰かと話していますし、誰かの話し声が聞こえてくるからです。
生まれた時から、毎日日本語を浴びています。
子どもは最初は親が話す言葉を少しずつ覚え、使えるようになっていきます。

つまり、日常的に使う言葉から先に覚えていきます。
使う頻度が高いものです。
使う頻度の少ない言葉は覚えにくい、ということでもあります。

学校では、毎日新しい言葉を学びます。
それらを習得していくためには、使うことが大切です。
例えば、中学3年生の数学で、「相似」な図形を学習します。
相似な図形とは、簡単にいうと拡大や縮小すると合同になる図形です。
最初は学校の先生が時間をかけて、相似とは何かを説明しますが、授業のたびに説明するわけにはいきません。
徐々に生徒が「相似」という言葉を理解していること前提で授業は進められます。
この段階で理解していない生徒は、先生がその言葉を使うたびに、
「そうじ?」「掃除?」「今なんていった?」
というふうに混乱します。
理解していない、すなわち使えない言葉は聞き取れないからです。
そうじが何かわからないまま授業は進んでいきます。
そして、先生の説明が呪文のように聞こえてくるのです。

「これらのソウジな三角形ABCとDEFは、ソウジヒガサンタイヨンデアルノデ、メンセキヒはサンノニジョウタイヨンノニジョウニナッテ、・・・」

そりゃあ眠くなりますよね。
何言ってるか分からないのですから。

日本語も同じ

英語の学習では、自分で発音できない単語は聞き取れないから音読して練習するべきだ、ということはもう浸透しているようですが、
日本語に関しては日本人には気付きにくいのだろうと思います。
日本語も、たくさん使わなければ上達しません。
国語ではなく、数学の授業で教科書や問題文を音読させる先生がいますが、その事実を知っているからさせているのです。
新しい言葉に慣れてもらわないと、自分が話していることを理解させられないから音読させるのです。

習った言葉はどんどん使って欲しいと思います。
最初は間違っていても良いです。
誰かが教えてくれます。

結果を出すために

公開日 2020/10/14
更新日 2020/10/15 リンク付けていませんでした

定期テストでも模試でも、
なかなか結果が出ない人がいると思います。
結果が目に見えないと不安になりますよね。
ただ嘆いたところで何も変わりません。
なぜそうなるのかを考え、必要ならば修正していきましょう。

なぜ結果が出ないのか

ここからの話は、
勉強しているのに結果が出ない人に向けた話です。
(していないのなら、結果が出なくて当然です。)

一つ目
効果の低いやり方をしている

インプット(input)中心の勉強になっていないでしょうか。
インプットの勉強とは、
・先生の話を聞く
・教科書や参考書を読む
などです。
もちろんこれらは最初は必要なのですが、これだけでは
「知っている」状態にとどまります。
試験で得点するためには、「使える」状態にする必要があります。
使えるようにするためには、アウトプット(output)を練習します。
アウトプットの勉強とは、
・問題を解く
・人に説明する
などです。
インプット:アウトプット=1:9で良いと思います。

二つ目
そもそも簡単には結果は出ない

以前の記事を読んで欲しいです。
点数に波がある理由を説明します
特に成績中間層は得点のバラつきが激しいです。数学的に当然のことです。
出題範囲の広いテストでは、身につけたことが例えば半分とか6割とかだと、当たったり当たらなかったりするわけで、運に左右されやすいはずですね。
着実にできることを増やしていくしかありません。

三つ目
結果が出てないように見える

身につけたものが出題されれば得点できます。
身につけていないものが出題されると得点できません。
試験の分析をしていない人に多いのが、まだ勉強できていないものが出題されて得点できなかったにも関わらず、勉強したのに点が取れなかったと嘆いてることです。自分自身は成長しているのにそうではないと思い込んでしまうのです。(本当に成長していない可能性もありますが)
勉強したことが発揮できていれば、それは素晴らしいことです。
一方で、勉強したのに忘れていたのであれば、ヤバイです。復習不足です。

四つ目
本番に弱い(と、思い込んでいる)

メンタルが弱いとか言うのは、大抵言い訳に使われます。
本番で力を発揮できないのは、自信がないからです。
なぜ自信がないかというと、一つは自分が納得できる努力をしなかったからです。まだまだ、余裕があると思います。
自信を持つために簡単にできることは、記録をつけることです。
目に見えて、これだけのことをやってきた、というのが分かれば、良い意味で割り切れます。

やればやるほど、結果になって表れることはそうありません。
そんなに甘くないです。
受験生は、みな勉強していますしね。
1・2年生は、ほとんどの人があまり勉強していないので、結果は出やすいです。チャンスですよ。

基礎練をしよう

公開日 2020/10/07

塾生と、受験までサザエさん15回、なんて話をしていましたが、
そろそろ焦り始める人が出てくると思うので
そのような人には特に読んでほしいです。
もちろん、全員にとって大事なことです。

やってはいけないことの一つは入試レベルの問題ばかり解こうとすること。

焦っている受験生は、ある程度のレベルに到達できていない(自分の思うように進んでいない)から焦っているわけです。
その学力で自分にとってレベルの高い問題を解こうとしても、そう簡単に解けるわけではないので余計に焦ってしまいます。
難しいことばかりやろうとするのではなく、
基礎基本を大事にしたいところです。

基礎とは一体何なのか

基礎が大事、基礎をやれ、
とは言われるが、何をすればよいのか。
「基礎」は高校からさかのぼること10年、小学生から学習していることです。
もっと言うと、幼稚園や保育園児のころ、あるいは生まれたときからと言っても過言ではないでしょう。
これまで積んできた経験が全て基礎となります。
それを言い出すときりがないので、小学校や中学校で作る基礎は何かを考えます。

私が最も大事であると考えることは以下の3つです。

①文字の読み書き
②計算力
③記憶

①ひらがな・カタカナ・漢字・Alphabet、およびそれらを使った文・文章をスムーズに読み、書き、聞き、話すことができること。
学習において不可欠ですね。
ひらがな・カタカナは少ないですが、漢字に弱い子はまあまあ多いです。
漢字は相当な差がつきます。
なぜかと言うと、漢字はその文字自体に意味があるので、その意味を知っているかどうかで新出語の飲み込み速度が段違いだからです。
「男女雇用機会均等法」に見える人と、
「だんじょこようきかいきんとうほう」に見える人では、
その中身の理解度や記憶のしやすさに差が出るということです。

②四則演算、文字を使った立式などがスムーズにできること。
小学校や中学校で習った計算を高校になって使っていない、なんてことはないです。
計算スピードが不足している人は、どこかに弱点があります。
例えば、2桁ー1桁の引き算が瞬時にできない、
指数計算のミスがある、など。
これは頭の回転が遅いとかいう問題ではなく、
練習量が不足しているだけです。
計算の速い人はいちいち考えているのではありません。
考えずに計算できているのです。
かけ算九九は考えて計算するでしょうか。
そういうことです。

③覚え方を身につけること。
小テストや定期テストは、覚え方を学習する絶好の機会です。
どうすれば自分は覚えられるのか、という試行錯誤です。
人によって覚えやすい方法は少しずつ異なるので、
自分に最適なものを見つけるべきです。
記憶法みたいなものはどこにでも転がっていますが、実践しないと意味はありません。

反復練習

これに尽きます。
スポーツも同じですよね。
基礎練っていうのを毎日やると思います。
考えずにできることを増やすこと
が重要です。

小中学生のときにやるべきことのように書きましたが、
もちろん、どの年齢の人にも当てはまることだと思います。
これを基に、欠いていることがないか考えてみてほしいです。