自習時間ランキング

公開日 2022/04/27

毎週高3生の自習時間ランキングを掲載しています。

先週、部活生の1位は20時間、非部活生の1位は33時間でした。
6日間の合計なので、1日あたり3〜5時間程度ですね。
部活生は高総体前ですがよくやっていると思います。
今の頑張りは部活引退後の伸びにつながります。

このように短いスパンで記録していくと、
自分の時間の使い方が見えてきます。

来年の共通テストまであと37週間ですが、
例えば週にたった1時間の勉強時間の差しかなくても、
入試までには37時間の差がつきます。

37時間あれば何ができるか。
12問収録の英語長文の教材が1冊、余裕を持って取り組めます。
1問15分で数学の問題に取り組めば、
148問になります。

このような教材1冊ができちゃいます。
1日1時間の差もあれば、入試までに260時間の差です。
その重みが理解していただけるのではないでしょうか。

時間の使い方

これは受験生の永遠のテーマです。
どのようにして時間の捻出するか考えてみましょう。

何をしようか、とその場で考えない

やるべきことが多い時は、計画が重要です。
今週何に取り組むか、今日何に取り組むか。
さらに、どの時間にそれをやるか。
そこまで自分で決めていれば、迷いがなくなり、
結果として使う時間が増えます。
週に一度、まとめて計画してしまいましょう。
そのために高3生には手帳を使ってもらっています。
生かすも殺すも、あなた次第。

細かい時間をどう使う?

例えば登校直後とか、休み時間とか、通学の電車やバスの中とか。
そのような隙間時間をどう使うか・・・

ということよりも大事なことがあります。
学校の授業時間です。

細かいことを考えるよりも、
大きな時間を占める授業時間の使い方を改める方が有意義です。
家賃の高い家に住んで、細々とした生活費を削ると貧乏になります。
5分とか10分とか、そのような時間の使い方よりも先に考えるべきことがあります。

授業を「受けるだけ」になっていないでしょうか。
最近は学校の先生方も様々に工夫されていると聞きますが、
生徒の側も授業への取り組み方は考える必要があります。
授業は「参加」しましょう。

例えば、予習というのはそのためにします。
予習すれば、課題が生まれます。
なぜこれはこのように計算するのだろう?
というように。
それぞれが課題をもって授業に臨むことで、つまり問題意識を持って参加することで、自分が何に注意していればよいかがわかります。
自分の中の問題を解決する場にすれば良いです。

逆にこれなしに、まるで垂れ流しているテレビ番組を見ているかのように授業を聞いていては
時間だけが過ぎていきます。
それで勉強時間が足りないと嘆くのは滑稽なことです。

動画を観るだけで成績アップ

公開日 2022/04/20

入塾の時に必ず話すことなのですが、
定期的に思い出していただくために書きます。
特に、宿題をやる時間はあるのにしないで塾に来る中学生には読んでほしいですね。
高校生にそのような生徒はほぼいませんが、学力を上げるためには必要な考え方なので読んでください。

受けるだけでグングン成績が伸びる!

そんな授業があると思いますか。
ありません。

もしあると思うのであれば、
こういうのは「実際にあったらどのようなことが起こるか」を考えると良いです。
もしそんな夢のような授業があるならば、
例えば全国にある有名な塾や予備校の先生の授業はどうでしょうか。
全国の多くの生徒が受けることができます。
動画配信されたりしていますからね。
何千人、いや何万人という生徒が受けていると思いますが、
もしその授業を受けるだけで成績が上がるならば、
その何万人という生徒の成績はどんどん上がって・・・

いませんよね。

授業が悪いと誤読しないでくださいね。
そんなものがあればたちまちSNSで情報が拡がっていき、
すでにあなたの目や耳にも入っているはずです。

つまり、授業だけで学力が上がる、なんてことはないのです。

プロ選手の動画観たら

学校の勉強だけではありませんね。
他にも例はたくさんあります。
もし、上手な人に教えてもらうだけで、
または上手な人のしていることを見るだけで上達するならばどうなるか。

プロサッカー選手の動画を見れば自分のプレーも上手くなるでしょうか。
チャンネル登録者数の多いYouTuberの動画を見れば、自分もおもしろい動画を作れるようになるでしょうか。
答えはもちろん、No
身の回りで起こることを観察していれば、わかると思います。
私はこれを理解しているので、口が裂けても「うちに来れば学力が上がります。」とは言えません。
実際私が学生の時も、先生方の助言を参考にしながら、自分でやってみて成績を上げていきましたからね。
そう、

自分でやってみてはじめて身につく

だから宿題が必要なんです。
正確にいうと、
宿題が必要なわけではなく、その人が習ったことを元に自分でやってみることが必要です。
(だから自分でやる人には宿題を出しません。)
自分でやってみていれば、力がついてきます。

もし私や親や部活のコーチの言っていることが理解できなかったとしても、
それでもまずは自分でその助言通りにやってみてください。
先を生きる人の助言を完全に理解するには1年、3年、10年かかることもあると思います。
死ぬまでわからないこともあるでしょう。
あなたはまだまだ未熟です。
私だってまだ未熟です。
幼い頃に先生や親などたくさんの人の話を聞いてきたわけですが、
10年以上前に聞いたことを、
「あれはこういうことだったのか」
と身をもって理解することはいまだにあります。これからもあると思います。

だから言われるんです。
「いいからやりなさい」と。

私立大学はお金がかかる?

公開日 2022/04/13

一般的に私立大学は学費が高いと言われますが、
国公立大学と比べて、実際どれくらい高いのか?

例えば親子で進路の話をする時、金銭的な話も挙がると思いますが、
「高い」、「低い」で終わってないでしょうか。
それだけで片付けてしまっては、話は先に進みません。
「やった」「やってない」の応酬、水かけ論と変わりません。

具体的にどれほどの差があるのか。
調べてみましょう。

入学金・授業料

令和3年度(2021年度)の統計(平均値)です。

入学金(a)授業料(b)計(a+b*4)
国立大学282,000535,8002,425,200
私立大学245,951930,9433,969,723

入学金と4年分の授業料の合計は、約240万円と約400万円で、その差は約150万円でした。
またこれとは別に初年度納付金、私立大学だと施設設備費などという名目で費用がかかります。

私立大学の具体例を見てみましょう。

福岡大学 経済学部の場合

入学金(a)授業料(b)教育充実費(c)合計(a+b*4+c*4)
190,000730,000180,0003,830,000

福岡大学 薬学部の場合

入学金(a)授業料(b)教育充実費(c)合計(a+b*4+c*4)
400,0001,350,000290,0006,960,000

その他アルバム代など細かいものは省いています。
近場も調べてみました。

長崎純心大学 人文学部の場合

入学金(a)授業料(b)教育充実費(c)合計(a+b*4+c*4)
240,000700,000240,0004,000,000
※授業料・教育充実費は4年間の平均

注意すべきなのは、
私立大学は学部によって大きく異なる点です。
理系の特に医歯薬学部は他より高くなります。

この差をどう考えるか

上の例のように、
医・歯・薬学部は国公立大と私立大で大きく差が出ます。
国公立大の方が圧倒的に得です。

それ以外、特に文系学部の方はどうかというと、
上の例では150万円ほどの差でしたね。
これをどう捉えるか。

給付型奨学金

例えば、日本学生支援機構の給付奨学金。
給付なので返す必要はありません。
世帯収入の条件を満たし、学業に問題がないならば受けられます。
入学金、授業料の減免や毎月の給付を受け取れます。
私立大学・自宅通学ならば月4万円ほどのようです。
日本学生支援機構の給付奨学金

大学ごとにも様々な制度があります。
例えば、東京都の上智大学を見てみます。
上智大学奨学金案内
そのうちの「上智大学修学奨励奨学金」は
家庭の収入と本人の学業成績が良好であることが条件ですが、
授業料の全額、半額、または3分の1が給付されるとあります。
経済学部だと授業料は年額78万円、4年で312万円なので、
半額給付で156万円となります。
これで国公立大との差があまりなくなります。

将来の期待できる年収

もちろん進む大学ですべて決まってしまうわけではありませんが、
大学の難易度や実力と卒業生の収入に相関関係があることは事実です。
都会であるほど平均収入は上がります。
経済規模、企業規模などの影響でしょうが、やはり都会の大学卒業者の方が収入は多い傾向があります。

簡単な例を出します。
地方の国公立大を卒業し、年収が400万円だったとします。
一方で東京の私立大学を卒業し、年収が450万円の人がいたとします。
上で挙げたように、大学4年間での支出の差が150万円だったら、
その差はたった3年間でなくなり、逆転が起こります。

以上のように、
金銭的問題の解決策は存在します。
これだけでなく、貸与型の奨学金でも良いし、ある程度の差額はアルバイトでまかなう、ということもできると思います。
こういうのは、感情は横に置いておき数値で議論する必要があります。
色々な制度がありますから、すぐに諦めずに親子でよく調べ話し合いましょう。
最良の選択ができると良いですね。

振り返り力

公開日 2022/04/06

新年度が始まりました。
当塾では新たな試みを始めました。

計画する力
実行する力
振り返る力
改善する力

をつけるためのものです。
PDCAサイクルと呼ばれるものですね。
それについては以前書いた記事をご覧ください。
PDCAサイクル?

何をするにしても重要な考え方です。
間違いなく、将来の仕事にも役に立つであろうと思います。

どのように取り組んでいくかを紹介します。

長期目標の設定

まずは
生徒それぞれがどのように生きていきたいか、
ということから考えてもらいます。
具体的な職業を挙げる生徒もいれば、漠然とどのようなことをしたいかを挙げたり、とにかく興味のあることを書く生徒もいます。
何でも良いのです。
自分の心の底から湧き上がるものは何か。
向き合ってもらいます。

あとは目指す大学の確認ですね。

中期目標の設定

基本的には大学を目指しますから、合格へ向けた道筋を考えていきます。
私が主にサポートする部分です。

↑例えばこのように

この時期までに、このレベルに到達しようといった感じです。
おおまかな目標は私がほとんど考えますが、
指示待ち人間を育成するわけではないので
生徒なりに変更すべき点などはやりながら考えてもらいます。

短期目標の設定

長期・中期目標が定まったら、それを達成するための短期的目標の設定です。
すなわち、週ごと、日ごとの目標です。
これは生徒一人一人の手帳を用意します。
毎週日曜日に前週の振り返りをし、
目標到達度の確認、続けるべき勉強・改善すべき勉強を確認してもらいます。

電子端末の使用も考えましたが、
学校では使用が制限されること、全員が同じアプリを使用できるとは限らないことなどを考えてアナログの手帳となりました。
余談ですが学校ももっと新しい技術を受け入れてほしいなと思うところです。

紹介は以上です。
まずは3日。
次に3週間。
そして3ヶ月続けましょう。