流行りの参考書

公開日 2024/06/12

最近高校でこのような参考書・問題集が流行っているようです。

基礎問題精講 数学

英単語ターゲット1900

ほとんどYouTubeの影響かなと思いますが、塾生によると
「みんなターゲットを買っている」ようなクラスもあるようです。
「みんな」買っていて「自分も」買おうとしていたので注意しました。

「神参考書」など存在しない

まず勘違いしないでいただきたいのが、
「それをやれば間違いなく成績が上がる」という参考書はない
ということです。

英単語帳を例にしましょう。
高校生のみなさんは学校で指定された単語帳を購入していますが、
ターゲットとそれの中身はさほど変わりません。
市販されている単語帳の中身、掲載単語はもちろん全く同じではありませんが、学校で配布されたものなら60点取れて、ターゲットならば80点になる、なんてことはありません。
(ターゲットも良い単語帳です。私も使っていました。)
結局は単語を覚えるかどうか、にかかっていますからね。
単語を覚えることが目的なのであれば、今まで使っていた単語帳でも良いのではないか?

あなたに必要なのか

数学の基礎問題精講が流行っていますが、
それは本当に自分に必要なのでしょうか。
自分に合っているのでしょうか。

数学の基礎問題精講シリーズは、問題数が少なめですが典型問題を「まあまあ」網羅できるものです。
問題精講はあと2種あります。

入門と標準です。
基礎問題精講はこれらの中間に位置します。
この入門レベルをできていない人も買っていますが、危ないです。
基礎問は問題の解答に合わせてある程度考え方を載せていますが、それだけでは初学者には難しいでしょう。
数学でよくある、「その問題しか解けない」状態になりやすいです。

今のところ私の指導方針としては、基礎問題精講は妥協策です。
やはり問題量が豊富で指針がしっかり書いてあるチャート式シリーズやNewActionシリーズを使って欲しいところですね。
基礎問も悪くないです。
ただ、上手に使える高校生がほとんどいません。
基礎問で実力のつく生徒は、そもそも教科書を読めばできる生徒でしょう。

皆と同じでは勝てない

参考書を選ぶ際は、適切な難易度のものを選ぶ必要があります。
他人基準ではなく、自分基準で選ぶ必要があります。
何のためにその参考書を使うのか、をできるだけ明確にしましょう。