後出しじゃんけんは誰でもできる

公開日 2024/07/31

三者面談の季節です。
中学生も高校生も、これまでの試験の成績をもらって話を聞いたと思います。
この教科はよくできてるとか、勉強時間が少ないからもっと増やそうとか。
そういう話が多かったと思います。

どのような収穫がありましたか?

やっぱり結果ばかり見てない?

成績を見て、良かった/悪かった と評価する。
こんなことは誰にでもできます。
結果が出たあとならば、何とでも言えます。

「〇〇という思惑が投資家の間で広がり、株価が下落した。」

こういうのと同じですね。
目先の株価がどう動くかを予測するのは非常に困難なことですが、
結果を受けて、こういうことだったんじゃないか、とそれっぽい理由をつけて話すことはいくらでもできます。
いかにもそれが真実であるかのように。

過程を評価

単に点数や偏差値が上がった、下がったというのは、
そもそも数字を見ればすぐにわかることです。
人がわざわざもう一度評価することはありません。
そういう単純なことはコンピュータに任せておけば良いのです。得意分野ですからね。
コンピュータが算出してくれた評価をどのように使うか、
というのが人がやるべき仕事です。

結果を受けて、これからどうするか?
という具体的行動が出てこなければ、成績表を見る意味はありません。
同じ60点でも、人によってやるべきことは異なるはずです。
過程を評価するためにも、記録をつけておきましょう。

ついつい

短期的な目線で物事を見がちです。
それを念頭に置くだけでも結果の見方は変わります。

高校生ならば、今の成績はこれまでの17年間の積み重ねで成り立っているもの。
ここ数週間や数ヶ月の話だけではありません。
先週の記事でも少し書いた「習慣」によって、その人は作られていきます。
ちょっとやそっとで大きく変化するものではありません。
(テストの点数が上がらないと書いているわけではありません。)
何か大きな変化が欲しいのであれば、それなりの年月が必要である、ということです。

幸い、中学生や高校生の皆さんは
死ぬまで6、70年もあります。
まだまだ、どうとでもなります。
もちろん、取り組むのが早ければ早いほど、成果が出やすくなります。
私もあと50年あるので、負けてはいません。
まだまだ、成長したいと思っています。