ちょっと、聞いてる?

公開日 2024/08/07

人は想像以上に話を聞いていないものです。
大勢の人を前にして話をしたことがある方ならばわかると思いますが、
自分が話していることを終始聞いているのはせいぜい2割ほどです。
もっと少ないかもしれません。
学校の校長先生の話をずっと集中して聞いている生徒は数えるほどでしょう。

1対多数ではなく、1対1で話していても、
お互いの話をすべて理解していることは稀ではないでしょうか。

すべて伝わると思ってはいけない

あなたは、今目の前にいる人が考えていることがすべて分かっているエスパーですか。
分かっている?
あ、私医者じゃないんで、病院はあちらです。

お互いのことをすべて知っている、というのは恋愛小説の中だけにしてください。
すべて知りえることなどありません。

すべては無理ですが、
半分くらいならばできるかもしれません。
互いに理解し合うための材料の一つとして、言葉があります。
言葉を学ぶ意義はそこにあります。
言葉を知らなければ、自分の考えていることを表現する術が減ります。
(言葉がないと、表現の仕方はときに物理的暴力になります)
言葉を知らない子どもなどなおさら。
いくら口で注意しようが、分からないものは分からない。
赤ちゃんは表現力がないので泣きます。
だから大人は言葉を教え、表現力をつけさせなければならない。
また、時間をかけて理解しようとせねばならない。
これは大人同士でも同じことですね。

1対1で

1対複数は、よっぽど話が上手かったり、
そもそも共通する興味のある話でもない限り、誰かは聞いていません。
その人は自分に向けた話ではない、と思っています。
塾では最大4人同時に話しますが、それでも油断すると誰かが上の空です。
大事な話は1対1で。
立場的に有利な側が2人いるのもおすすめしません。
対話ではなく面接になります。

逆に考えると

つまらない話だと思っても聞いていれば何か発見があります。
知識が足りないために理解できない、ということが多々ありますし、
つまらない話とはどういうものか、を学ぶ場にもなるからです。
話を聞かない人の方が多いので、
「普通」じゃない人になりたいならば、
人の話をよく聞いておくだけでも差をつけられます。

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