公開日 2024/09/25
寒さ暑さも彼岸まで。
少し過ごしやすくなってきましたね。
受験生には普段から運動するように言っていますが、この気温ならば朝夕の散歩もしやすいのではないでしょうか。
特に、車やバスで学校へ通っている生徒は要注意です。
今回は思考力の話です。
思考力と言っても、主に2つに分類されます。
・速く、浅い思考
・遅く、深い思考
です。
もちろん、2つのうちどちらかではなくグラデーションがあり、速さと深さは完全従属でもありません。
しかしグラデーションまで考えてしまうと説明ができませんので、2つに分けて話します。
速度重視の思考
例えば、会話で使います。
ときどき返しの上手な人がいますよね。いわゆる頭の回転の速い人です。
共通テストで必要な力の一つです。
現在の共通テストは、特に国語・英語・数学は時間との勝負になっています。
英語は時間内に解き切る人は2割いないのではないでしょうか。
(すべて解答している人はもっと多いでしょうが、しっかり理解を伴って解答している人が2割もいないということです。)
深く考えるというよりも、どれだけ速く正確に答えられるかが勝負の鍵ということです。
思考のスピードを上げるには?
他人と関わることです。
1人でスピードを上げるのは限界があります。
私の体験としては、
大学生のときにファミレスでアルバイトしていました。
あるチェーン店なのですが、常に少ない人数で店を回す必要があり、そこですごく鍛えられました。
お客さんが少ない時も掃除や仕込みなどやることが決まっており、バイトの中にはサボってやらない人はいましたが、私は真面目なので時間内にすべてやり切ることを目標にしていました。
初めはポンコツでしたが、徐々に慣れていきました。
要は何か追い立てられるものがあるかどうかです。
都会の人がせっかちなのもそのためですね。
深度重視の思考
物事をより抽象的に捉えるのに必要な思考です。
例えばある問題を多角的に捉えて思考実験をしたり、哲学的な考えに耽るときの思考です。
こちらは学校のテスト、入試で測ることが難しいです。
(小論文なら少し測れそうです。)
深く思考するためには?
1人になることです。
物理的にも精神的にも孤独になることです。
じっくりと時間をかけて考えることは、人と一緒にいるとできません。
孤独の時間が長すぎて変な方向へ思考してしまうことには注意ですね。
人間ときにはバカになることも大事です。
どちらも大事
速い、深いに優劣はありません。
人によってどちらが得意かは違います。
ただ分かりやすいのは速さなので、速い方が評価されやすいです。
深い思考が得意な人は創作や研究系の仕事が良いと思います。
ただ、どちらの思考力も鍛えられますから諦める必要はないですね。