一番伸びた生徒は

公開日 2025/03/13

志望校合格した生徒の皆さん、おめでとうございます。
受験勉強を頑張ってきた過程は今後にも活きていきます。
他人は結果を見ますが、自分にとって重要なのは過程です。
過程を大事にした者は、次に結果を出す権利を得ます。

高3を見てきて、
成果を出した、つまり志望校に合格できたり、着実に得点を伸ばす生徒と
なかなか成果を出せない生徒には行動に差があることが分かります。
細かいことも、1年もあれば積み重なって大きな差となります。
下級生は参考にしてください。

スマホを見る時間が少ない

成績を伸ばす人は、スマホ使用時間が短いです。
確かにスマホ(インターネット)は勉強に役立つ側面もあります。
調べものができる。
授業動画を見ることができる。
勉強時間の記録ができる。
便利で、使えば効率よく勉強が進みそうなのですが、うまくいかない場合がほとんどです。
なぜか?
これは仮説ですが、手段が目的化しているのだと思います。
いくら質の良い情報を手に入れても、それを使えなければ意味がない。
上手い先生の授業を聞いただけでは点数が上がらない。
成績を上げることではなく、ツールを使うこと自体が目的になっている、
言い換えると、勉強した気になっているということです。
成績を上げる人は、紙で勉強しています。
もちろん、ツールは便利なものです。

常に課題を抱えている

高校生に課題というと、学校の宿題のイメージが強いでしょうが、
課題とは課されるものではなく、自分に課すものです。
自分の課題が分かっている人は、伸びるスピードが速いです。
塾で学習の進捗を確認する時、
各科目の課題を明確に伝えてくれる生徒は間違いなく他の生徒より成長が早いです。

例えば、
Q.数学の課題とそれに対する解決策は?
A.積分の計算ミスが多いです。だから今週は〇〇を使って計算のトレーニングをします。

Q.数学の課題は?
A.計算ミスが多い気がするので、ミスしないように気をつけます。

どちらの成績が上がるかは一目瞭然ですね。
後者の場合はまず課題を明確化させることが必要です。
本人は計算ミスと言っていても、本当の原因は計算ではなく知識不足であることも多いからです。

結果を素直に受け入れる

伸びる生徒は言い訳をしません。
言い訳ではなく、分析をします。
言い訳とは、「最初に計算ミスをしたので、後の問題が全部不正解になった。」
分析とは、「最初の計算ミスで失点した。原因は演習不足である。」
将来高得点を取る生徒は、「ミス」を重く受け止めその対策を考えます。
低迷する生徒は、「これなら次は得点できるから大丈夫」と考えます。
自分を受け入れることってなかなか難しいですよね。