ブラック勉強

公開日 2026/06/19

高校生に、将来どのような仕事がしたいか、と話していると
まあまあ「ブラック企業に入りたくない」という返答をもらいます。
しかしそこから、
「ブラック企業ってどんな企業?」
と訊くと、
「う〜ん」
と、明確な返答が来たことはありません。

皆さんは、ブラック企業とかブラック労働と聞いたら、何を思い浮かべるでしょうか。

労働時間が長すぎること?
給料が低いこと?
会社の命令に全て従わないといけないこと?

人によって違うはずです。
「ブラック」に特に定義はありません。

だから、労働時間が長いことを気にしない人もいますし、
特別お金はいらないと言う人もいますし、
命令されるほうが楽と考える人もいます。

「ブラック」が社会を動かす

おそらく皆さんが考えるブラックというのは、必ずしも悪ではないことも知っておきましょう。
有名企業にもかなり長時間働く人がいます。
イーロン・マスクが週80時間以上働くことはよく知られていますね。
日本の法定労働時間の2倍です。
365日働く人も少なくないでしょう。
そういう人たちにとっては週40時間に制限されることは苦痛なんです。
そして、働いて働いて働きまくる人たちが社会を動かしていることは事実です。

念の為に書いておくと、
私は全員に対して、身を粉にして働けと書くつもりはありません。

のんびりとやっていきたい人はそうすれば良いと思います。
過労死が社会問題になった時期もありますし、何より健康が大事です。

しかし、よくわからぬまま「ブラックは悪」という考え方が広まっているような気がしており、
これでは衰退の一途だなと感じるわけです。
何が正義かは一旦置いておいて、
(何が人類にとって最善なのか、競争社会なのか、共産主義的な何かなのか、私には分かりません)
世界は競争、弱肉強食です。
「ホワイト」労働(勉強)をしている人が、
「ブラック」労働(勉強)をしている人に勝つ術はありません。

それはあなたにとって、
本当にブラックなんでしょうか?