共通1次、センター、共テを解き比べ

公開日 2025/12/11

大学入試は年々変化しており、私が受験生だったころと比較しても全く別物です。
近年の入試を知らない方もおられると思いますので、今回は数学の問題を紹介します。

分量が違いすぎる

早速ですが、問題を比較してみましょう。
1989年の共通1次
2008年のセンター試験、数学Ⅰ・A
2025年の共通テスト、数学Ⅰ・A
の問題を並べた画像です。

共通1次の出典は→Mathematics Examination Test Archives
センター試験と共通テストは→日本の学校
共通1次は実際の紙面ではないためページ数が不正確ですが、数学の問題はこれが1年分です。
対してセンター試験と共通テストは2科目のうち、1科目の問題だけ並べています。
(センターはこれに加えて9ページ分、共通テストは32ページ分が追加されます。)
これだけで、どれほど量が増えたかお分かりいただけると思います。

2科目合計のページ数は、
2008年の17ページから、
2025年は56ページへと3倍以上になったのです。

試験時間は、
共通1次が100分。
センター試験は60+60=120分。
共通テストは70+70=140分。

余裕

しかしこれだけ見て、単純に共通テストが難しすぎると判断するのは早計です。
実際に解いてみました。
画像の分を全部解いた結果、()内は制限時間
共通1次→50分(100分)
センター→40分(60分)
共テ→65分(70分)

私が受験した頃のセンター試験がぬるま湯に感じてしまいます。
共通1次はかなり時間的余裕があります。
しかし受験生に勘違いしてほしくないのは、
昔は今ほど受験環境は充実していないという点です。
参考書はわかりやすいものが豊富ですし、無料で授業動画をすぐに見られるような今の環境はぬるま湯だとも言えるわけです。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です