教えたいことが多すぎる

公開日 2026/02/16

いよいよ公立高校一般選抜、国公立大前期入試です。
これまでの勉強の成果が十分に発揮できるよう、体調を万全にして挑みましょう。
逆転が必要な生徒は、1秒でも多くライバルより勉強して捲りましょう。
粘り強さがあれば勝てます。

この時期は私も1年を振り返るのですが、毎年何かしらの反省点は出てきます。
そのうちの一つは、
自分が持っている知識をまだまだ教えきれていないという点です。

どういうことかというと、数学が特に多いのですが、
ある問題パターンのときに一般的な解法よりも2倍以上早く終わる解き方を教えきれてなかったりするのです。
なぜかというと、当該生徒がそれを使えるレベルに達していないからです。
正確にいうと、教えたら使えるようにはなるはずですが、習得するのに時間がかかる、つまり他に優先すべきことがあったり、それだけ教えても応用力は育たないからです。

例えば中3数学の2次関数では、
\( y = ax^2 \) のxがpからqまで変化する時の変化の割合は、
\( a(p + q) \) と書けます。これを覚えたら変化の割合はすぐに計算できますが、変化の割合を理解せずにこれだけ覚えてもほとんど意味がないですね。
だから変化の割合を定義通りしっかり計算できる生徒には教えるのが私の方針です。

今後の課題はいかに早く基礎を定着してもらうかです。
そのためにも今問題集を制作しているわけです。
早く基礎を作り上げてしまって、もっと高いレベルへ、もっと面白い勉強をしようではありませんか。


一般選抜の倍率

公開日 2026/02/06

国公立大の一般選抜の志願倍率が出ています。
難関10大学(北大、東北大、東大、東科大、一橋大、名大、京大、阪大、神大、九大)では、東大理系や東科大(旧東工大、東京医科歯科大)で昨年比減少、一橋昨年比増以外は概ね変わらず、共通テスト平均点下落のインパクトは思ったほど強くはないようです。
(参考:データネット2026

県内を見ていきましょう。
長崎大です。

【長崎大学】2026年度 一般選抜(前期日程)志願倍率まとめ(2/4 17:00時点)

出典:長崎大学「令和8年度一般選抜志願状況(2月4日17時現在)」。

学部学科・区分募集人員志願者数志願倍率
多文化社会学部多文化社会学科721682.3
オランダ特別351.7
小計751732.3
教育学部小学校711351.9
中学校教育コース(文系)15342.3
中学校教育コース(理系)14453.2
中学校教育コース(実技系)5142.8
中学校教育コース 計34932.7
幼児10262.6
特別支援11242.2
小計1262782.2
経済学部総合経済学科1904782.5
医学部医学科665027.6
保健学科(看護)501312.6
保健学科(理学)24672.8
保健学科(作業)14372.6
保健学科 計882352.7
小計1547374.8
歯学部歯学科40942.4
薬学部薬学科321294.0
薬科学科36712.0
小計682002.9
情報データ科学部情報データ学科(選抜A:45人/選抜B:128人) ※志願者内訳。倍率は学科全体(計)701732.5
小計701732.5
工学部工学科 a方式1513742.5
工学科 b方式472575.5
小計1986313.2
環境科学部環境科学科(選抜A)40932.3
環境科学科(選抜B)401223.1
小計802152.7
水産学部水産学科601522.5
合計(前期日程)1,0613,1313.0

経済学部や工学部のa方式など、昨年2倍を切っていた学部はかなり上がりました。
皆考えることは一緒ということです。
教育学部も志願者数が倍になったところもありますね。
募集人員が少ない学科、コースはそもそも倍率が変動しやすいという点には注意です。
医学部はさすがの人気ですね。
今年もきれな隔年現象が起きています。来年は5倍台でしょうか。
情報データ科学部も同じく隔年現象です。


【長崎県立大学】2026年度 一般選抜(前期日程)志願倍率まとめ(2/4 10:00時点)

出典:長崎県立大学「令和8年度 一般選抜 志願状況(令和8年2月4日 10時時点)」。

学部学科・区分募集人員志願者数志願倍率
経営学部経営学科702723.9
国際経営学科30411.4
学部計1003133.1
地域創造学部公共政策学科(前期計)602904.8
└(英語)401954.9
└(数学)20954.8
実践経済学科(前期計)652453.8
└(英語)25773.1
└(数学)401684.2
学部計1255354.3
国際社会学部国際社会学科30963.2
学部計30963.2
情報システム学部情報システム学科20552.8
情報セキュリティ学科40972.4
学部計601522.5
看護栄養学部看護学科381383.6
栄養健康学科24702.9
学部計622083.4
大学計(前期日程)3771,3043.5

長崎県立大学は一見するとすごく倍率が高いですが、すこしからくりがあります。
例えば経営学部経営学科は、志願倍率3.9となっており、これは昨年同時期のものとほとんど変わりません。
しかし、令和7年度入試の結果を見ると、実質倍率は2.9です。
これは、受験者数が減ったためで、出願から前期試験までの間に例えば長崎大の学校推薦入試の合否発表があります。長大の推薦+前期県立大という選択をしていた生徒が長大推薦に合格すると、県立大は受験しません。
別の私立に合格して受験を辞退した生徒もいるでしょう。
このような理由で実際の受験者が大きく変化することがあります。

地域創造学部公共政策学科は明らかに倍率上昇ですね。
昨年低かったので当然です。

左手は添えるだけ?

公開日 2026/01/29

勉強というのは脳みそだけを鍛えるものではありません。
体全部を使うものです。

転記ミス

生徒の解答を見ていると、問題の転記ミスや自分の書いた式の転記ミスをしているのを少なくない頻度で見つけます。

例えば、
\(y = x^2 + 6x – 7\) と問題にあるのを、
\(y = x^2 + 6x + 7\) のように書いてしまうミスです。

これが起こる原因は一つだけではありませんが、ミスをしがちな生徒の特徴を一つ挙げます。

左手が遊んでいる

ペンを持っていない方の手がこんな感じです↓


画像の左のようにしている生徒はかなり多いです。
これでは集中力も半減です。
通常は真ん中のように左手を添え視界の範囲内に収め、転記するときや確認しながら書くときは右のように指さししながら書くのが最も良いです。
列車の運転手が信号機やホームを指さし確認しているのを見たことはあるでしょうか。
一つ間違えるだけで大事故につながるような仕事だと必ず指さし確認しています。
それだけ、目で見るだけよりも効果があるということです。


それぞれが見えているもの↓

特に指先には神経が集中しているので、指を使うと脳は活性化します。
だから画像真ん中、右のようにする方が学習効率は上がります。

左手は添えるだけ、ではなく
勉強する時は使いましょう。

ここが合否の分かれ目

公開日 2026/01/22

共通テスト、私立高校入試お疲れ様でした。
あとおよそ1ヶ月、ラストスパートをかけましょう。

悩む=停滞

大学受験生は共通テストの自己採点結果により判定が出る頃ですが、
毎年なかなか出願先が決まらない生徒がいます。
決まらないので、勉強に集中できませんし、出願校へ特化した対策も打てません。
これは大きな痛手となります。

国公立大前期試験までは、共通テストから約5週間。
そのうち1週間を悩んで過ごすと、20%を失うことになります。
この時期は最も実力が伸びる時期です。
その20%というのは、合否を左右すると言っても過ぎることはありません。

つまり、皆が悩んでいるなかですぐに決断して勉強に集中すれば、
現在のビハインドを取り戻せる可能性があります。

即断即決

判定がCだろうがDだろうがEだろうが、やることは変わりません。
過去3年ほどの入試結果を調べ、過去問を解き、残り1ヶ月で合格者最低点から平均点を狙えるかどうか。
あと何点取れば、合格できるのか。
それだけです。
もし今いろいろな大学を調べているのならば、それは下級生への教訓として伝えてください。
今やることではない、と。
とにかく早く勉強に集中しましょう。
共通テストで浮き彫りになった弱点は潰しておきましょう。

「飽き」対策

受験科目が1科目、2科目だけになる人も多いですが、
科目数が少ないと出てくる悩みがあります。
飽きです。
飽きたら、他の科目を勉強しても良いです。
特に1科目しかない生徒は、たまには他科目をやりましょう。
1科目だけやり続けてもあまり伸びないんですね。
国語や英語ばかりになってしまう人は数学や理科を。
数学や理科ばかりになってしまう人は国語や英語を少しやりましょう。
すべては繋がっていますからね。

今年の目標

2026/01/14

新年あけましておめでとうございます。
しばらく更新を止めてしまいましたが今年も続けていきますのでよろしくお願いします。

宣言しましょう

年が明けて新しい目標を立てたものの、三日坊主で終わったことは皆さん経験があると思います。
そうなってしまう理由の一つが、
自分の内に秘めておくことです。

高校受験、大学受験も、本当に目指したい大学があるにも関わらず、
「今の自分の成績で目指してるなんて言ったら笑われる」とか
「言っておいて達成できなかったら恥ずかしい」などと、
すごく自意識過剰な方もいらっしゃいますが、他人はそこまであなたに興味はありませんし、
もしあなたが同級生の目標に対してそのようなケチをつけるならば、私はその行動を軽蔑します。

学校の勉強でなくともかまいません。
何か一つ、自分の成長目標を立て
それを周りに宣言しましょう
たくさんの人に言いましょう。

すると不思議なことに、
自分の行動が変わります。

私の今年の目標を宣言します。
自作の問題集を作ります。
これまでいろいろと部分的に作ってプリントとして指導に使ってはいたのですが、必要な生徒が多い、既存の問題集にない、これからも継続的に使用すると判断したためです。
出版をするわけではありませんが、個人でも製本できるサービスがあったのでそれを利用する予定です。

反復練習は、同じことの繰り返しではない

公開日 2025/12/17

基礎基本を身につけるには、反復練習が欠かせません。
何かを習得するときには次の3つの段階に分かれます。

分かる

できる

身につける

私は「できる」と「身につける」を明確に分けます。
「できる」とは、考えたら自分の思うようになること。
「身につける」とは、考えずとも勝手に身体が動くこと。
例えば、歩く、走ることは、ほとんど全ての人が「身について」いることです。

「できる」で終わっている

今の教育課程は、やることが多すぎて「身につける」までに至らない児童生徒が多いと思います。
昔から読み書き算盤、と言われますが、漢字を書けない、計算ができないで義務教育を終了してはいけません。
加えて「叱る」ではなく「褒める」が是だという二分法的思考(あるいは洗脳)が広まってしまったがゆえに自己中心的な態度の子どもが多くなったとも聞きます。
そのような状態で高等教育を受けられるわけがありません。

反復練習

身につけるには、反復練習が欠かせません。
しかしこの言葉のせいなのか、反復練習をただ回数をこなすことと捉えている人も多いという印象を受けます。
例えば英単語を覚えられない、という生徒は、
反復数が少なすぎるか、ずっと同じことを繰り返しているかです。
同じことしかしないから、すぐに飽きてしまうのです。
ここには、そういう生徒へのアドバイスを書いておきます。

英単語ならば以下のような勉強の仕方があります。
・音読する
・聞く
・ノートに繰り返し書く
・例文を読む
・辞書を引く
・想像する
・動詞ならその動作をする
・英文を書いてみる
・語呂合わせを作る

これらを全部やったことがありますか?
ある日は音読、またある日はひたすら書いてみる、など日々やり方を変えてみてもよし、
1日の中でいろいろやってみるもよし。
いろいろ試していくうちに、自分にとって覚えやすい方法がだんだんと分かってきます。

つまり、毎日全く同じ動作をするのではなく、
様々な刺激を加え、覚え方も日々鍛錬していくのが反復練習の本質です。
その結果、呼吸をするように英単語が言え、計算ができ、より高度な学習へとつながっていくわけです。

共通1次、センター、共テを解き比べ

公開日 2025/12/11

大学入試は年々変化しており、私が受験生だったころと比較しても全く別物です。
近年の入試を知らない方もおられると思いますので、今回は数学の問題を紹介します。

分量が違いすぎる

早速ですが、問題を比較してみましょう。
1989年の共通1次
2008年のセンター試験、数学Ⅰ・A
2025年の共通テスト、数学Ⅰ・A
の問題を並べた画像です。

共通1次の出典は→Mathematics Examination Test Archives
センター試験と共通テストは→日本の学校
共通1次は実際の紙面ではないためページ数が不正確ですが、数学の問題はこれが1年分です。
対してセンター試験と共通テストは2科目のうち、1科目の問題だけ並べています。
(センターはこれに加えて9ページ分、共通テストは32ページ分が追加されます。)
これだけで、どれほど量が増えたかお分かりいただけると思います。

2科目合計のページ数は、
2008年の17ページから、
2025年は56ページへと3倍以上になったのです。

試験時間は、
共通1次が100分。
センター試験は60+60=120分。
共通テストは70+70=140分。

余裕

しかしこれだけ見て、単純に共通テストが難しすぎると判断するのは早計です。
実際に解いてみました。
画像の分を全部解いた結果、()内は制限時間
共通1次→50分(100分)
センター→40分(60分)
共テ→65分(70分)

私が受験した頃のセンター試験がぬるま湯に感じてしまいます。
共通1次はかなり時間的余裕があります。
しかし受験生に勘違いしてほしくないのは、
昔は今ほど受験環境は充実していないという点です。
参考書はわかりやすいものが豊富ですし、無料で授業動画をすぐに見られるような今の環境はぬるま湯だとも言えるわけです。


何をやめますか?

公開日 2025/12/05

入塾する生徒によく話すことがあります。
塾に入る代わりに、何をやめるか?

足してばかりではだめ

ほぼすべての人が平等に持っているものがあります。
時間です。
およそ100年、1日24時間。
これを何に割り振っていくかで、将来が決まっていきます。
1日25時間ある人はいません。
だから、何か新しいことをするということは、
同時に今までやってきた何かをやめる、ということでもあります。

人は何かを失うときに抵抗感を持ちます。
極力、今までと同じであろうとします。
だから、新しいことを始めても、捨てずに足すだけになることがよくあります。
「忙しい」ことの原因の一つはこれでしょう。
やることをただただ増やすだけでは、いずれすべてが半端になります。

欲張り

欲張ることが悪いと言いたいわけではありません。
(私も欲張りな方だと思います。)
しかし、欲張るということはそれと同じくらい、何かを犠牲にしなければならないことだと思います。
毎日12時間受験勉強する高校生は、それなりに素晴らしい大学へ進学する一方で、何かを失っています。
私のポジションとしては、できるだけ高みを目指してほしいという思いですが、
何でもかんでも手に入れられるわけではない、という覚悟は必要です。

己を知れ

公開日 2025/11/27

実力を上げるのに不可欠な要素のひとつ。
それが己を知るということ。
自分の現在の実力を知ることなしに成績上昇はありえません。

例えば、
1000個の問題がある問題集のほとんどを解けるようにしておくと、志望校に合格できるとします。
入試まであと3ヶ月。
1000個の問題のうち、自分は今半分の500問は解ける実力であると知っているならば、
残り500問を3ヶ月以内に、つまり1日6問できるようになるペースならば間に合うと判断できます。
さらに、何回やれば完全に解けるようになるか、ある程度予想ができれば緻密な計画が立てられます。

逆に、何も知らないと
入試に間に合わないことがほとんどです。
多くの受験生は模試の結果、単純なアルファベットの判定で実力判断しています。
ですから、少し正確に実力を知っているだけでも有利になります。

どのように測るか

英単語帳を使っている生徒は多いですが、
そのうち何%の英単語を覚えたか?という質問に即答できた生徒はごく稀です。
英単語帳は最も実力を判定しやすいものです。
なぜなら、
そこにある2000単語を1つ1秒で思い出せるかテストしてみれば、2000秒、つまり33分20秒で測定が完了してしまうからです。
そしてその測定はものすごく正確に実力を表しますね。

これが数学だと大変です。
チャート式1冊、例題350問を解くのに、1問平均15分かかるとしたら90時間近くかかります。
英単語と同じくらい正確に測ろうとすると、90時間かかってしまいます。
(だから数学は一番時間のかかる教科です)
これをやるわけにはいかないので、工夫する必要があります。

測るものは実力だけではありません。
自分が100単語を覚えるのに必要な時間を知っていますか?
教科書の章末問題レベルの問題を1問解くのに必要な時間を知っていますか?
完璧にとは言いませんが、
ある程度かかる時間を知っておかないと、期限のある入試までに間に合うかどうかが全く想像つかないのです。
だから受験生は、この時期に焦り出したりするのです。

100点はクソ

公開日 2025/11/20

タイトルからお目汚し失礼しました。
100点取ったらうれしいですよね。
私もうれしいです。

しかし、
この「100点病」によって我々の成長が妨げられています。
だからあえて書きます。100点はクソであると。

価値のないノート

身なりを整えることと、ノートを作ることは全く違います。
人前に出る時は、ある程度キレイな格好でなければなりません。
が、それとノート作りが一緒になってしまっている人が多いのではないでしょうか。
ノートをキレイにしてどうする。

「ノートをキレイに」ということの意味は、
解いた問題が全部マル
のようなノートです。
次のようなノートは良いものです。
・整理されている
・読みやすい
これらは逆に必要です。自分にとって読みやすいものであればよいです。

そうではなくて、良くないのは、
間違ったものを全部消して、正解だけ書いてあるようなノートです
そんなものは要りません。
正解だけ書かれたようなものは、本屋に行けばいくらでもあります。

間違いという財産を消してはいけない。

100点病にかかっている生徒はすぐにわかります。
人に見られて何か言われるのがいやだから、隠して書く。
間違いを認めること=否定されるという感覚。
大人にも責任がありますね。

0点こそ至高

もちろん目指すのは100点です。
別に90点でも80点でもよいです。
ただ、
100点は、ゲームオーバーです。
もうそれ以上がありません。
つまらない。

0点ならば?
それだけ知らないことがあるということ。
楽しい楽しい、ゲームの始まりです。