全体から部分へ

公開日 2022/09/14

要領が悪い
と言われたことはありませんか。
私はあります。
それは大学生の時のアルバイトで、当時あるレストランのホールをしていたのですが、始めて数ヶ月はいろいろな仕事の段取りを考えて、または同時進行するというのがものすごく苦手でよく怒られていました。

勉強の仕方にも要領の良し悪しがあります。

同じ時間で成果の出方が違うということです。
どのような成果が出るかはそれだけでなく、生まれてこの方何を経験してきたか、どのくらいの語彙力があるか、など様々な要因があるわけですが、今回はその中でもどのような学習の進め方が良いのか、書いていきます。

はじめは細かいことを気にしない

要領が悪いと言われる主な原因です。
たとえば、英単語の勉強をしていたとします。
have

は頻繁に使われる単語ですが、中学ではじめて勉強するときは

I have many books.
とか
She has two sisters.

などの所有の意味で出てきますね。
しかしこれをはじめからですよ、

have
名詞
1、有産者; (資源・核などを)持っている国
2、詐欺、かたり

助動詞
1、現在完了
2、過去完了
3、未来完了
4、完了不定詞
5、完了動名詞

動詞
 持っている、いる、ある、手に入れる、食べる、経験する、かかる、してもらう……
(出典:https://ejje.weblio.jp/content/have)

というふうに全部の用法を覚えるでしょうか?
滅多に使わないものだってありますよね。
そんなものまで最初から覚えようとしていたら何年かかるかわかりません。
とりあえず最初は、「持っている」って意味なのか、へぇ〜
くらいで良いですね。

これは分かりやすいように極端な例を出しただけで、
同じようなことをやっている中学生高校生は多いです。

全体から部分へ

要領良く学習を進めるには、
自分が今どのような場所にいるかを把握する必要があります。
ある生徒の頭の中が整理できているかどうかがかなりわかってしまう質問があります。

「勉強している科目の分野、単元の名前を言えるか」

例外なく、成績の良い生徒は答えられます。
一字一句正確である必要はありません。
これが言えないのは、自分が全体のうちどの部分を勉強しているかがわかっていない、つまり、そこが主要な幹なのか、細かい枝の部分なのかを把握していない、ということです。
頭の中の違いのイメージです↓

私はよく目次を見るように言います。
この枝分かれ構造を確認しながら勉強するのとそうでないのとでは明らかに成果に違いが出ます。
最初から枝の末端まで勉強する必要はないのです。

全体→部分
言い換えると
大きなこと→小さなこと
という順番で進めると良いということです。

〇〇は厳禁という風潮

公開日 2022/09/07

コロナ感染で欠席する生徒が増えました。
学校でも流行っているところがあるようですね。
感染力の強い株であり、社会全体の傾向としてガードが緩くなってきているので当然と言えば当然の結果でしょう。それが悪いというわけではありません。できるだけ元の生活に戻すためのワクチン接種などでありましたからね。
誰でも感染する可能性がある(もしくは感染しているが無症状である)ので引き続き注意していきたいと思います。
基本は変わりません。
食事睡眠をきちんととり、運動をして規則的な生活を送ることです。
つまり、免疫を高める。
その上で正しいマスク着用などですね。
それらの基本が意外と難しかったりするのですが。


感染・発症した人の話を聞いたり、SNSでの体験談を読むと、
よく見かけるのが自分が感染すると思わなかったとか、自分の行動を後悔する話です。

そういうものですよね。
感染したら高熱が出てしばらく後遺症も出ます、
なんて、人から聞いたり文字を読んだりしたところで、
理解したつもりになっていても本当の意味では理解してはいません。
実体験して初めて、見聞きしたことが理解できるということです。
頭でだけ分かっていて、身体ではわかっていないのです。

教育でも同じことが言えると思います。
子どもに何度言っても分からない、言うことを聞かない。
そんな経験をされた方が多数派ではないでしょうか。
これももはや疑いようがありません。
大人でさえ頭ではなく身体でしか理解できなかったことを、
幼い子どもが理解できるでしょうか。
身体でしか理解できないこともある。
そう考える方が自然ではないか。


しかし最近の風潮としては、
子育て・教育現場では〇〇は厳禁。
仮に学校教員が〇〇をすると、その教員は懲戒免職。
社会から袋叩きにあってしまいます。

(誤解のないように書いておくと、〇〇を完全に肯定しようとしているわけではありません。)

ただ思い出してみてください。
小学校とか中学校とか。それより下でもよいです。
先生や保護者からの口頭の注意だけで行動が改善される子どもがどれほどいるのか。
中には絶対になおらない子もいます。
身体でしかわからないからです。
そういう子どもが悪いわけではありません。
そういう子どもがいて当然です。
それを非難して、何が多様性か?

〇〇は厳禁だというのは、
そういう子どもが成長する機会を
奪ってしまっていると考えるべきかもしれないと思うのです。
そこで、(とりあえず)頭で理解する子どもとの差が広がってしまうのです。
こうやって〇〇としか書けない私自身も、
同罪なのかもしれません。

質問に答えてください

公開日 2022/08/31

夏期講習が終了しました。
受講した中3生はよく頑張りました。
高1、2年生よりも長く勉強した生徒もいます。
高3生を含め、この夏どのような成果を挙げられたか考えてみましょう。
これからの勉強の自信につながります。

土曜日と日曜日に高校受験生向けの模試を実施しました。
採点を行いましたが、その中で気づいたことを書きます。

ちゃんと答えているか

最も気になった点が、
問題に対して適切に答えられているかどうかです。
先の模試では例えば次のような解答が見られました。

——————————————————
問:〜するとどのようになるか。「大きさ」と「高さ」という言葉を用いて答えよ。

生徒解答:音は高くなり、大きくなる
——————————————————
問:下線部①〜〜とあるがどういうことか。

生徒解答:〜〜だから。
——————————————————
どちらも解答として不適切です。
一つ目は指定された言葉を使っていません。
「音の高さは高くなり、大きさは大きくなる」
と答えねばなりません。
二つ目は理由を答える形になってしまっています。
「〜〜ということ。」
と答えるべきです。
このような解答が散見されました。

テストに限らず、日常でもこのようなことはよくあります。
例えば、
宿題を忘れた(していない)生徒が、
「宿題はしてきましたか?」と訊かれたのに対し、
「えーっと、昨日までまだしていなくて、今日学校でやろうと思って持って行って学校でやったんですけど机の中にノートを入れてそのまま置いてきてしまったかも知れません。」
と答えます。
結局したのかしていないのか。
それだけ答えたらよいものです。
生徒としてはなんとなく悪い気がしてこんな遠回りな言い方になるのでしょうが時間のムダです。
友人同士や家族同士の会話ではないので、
結論から先に話しましょう。

そう、結論からです。

解答(回答)を作るときには、まずは結論部分だけを考えます。
シンプルに。
宿題をしたか?という問いには、した/していない。
いつまでに終わるか?という問いには、○日まで、△時まで。
なぜタナカはこのような記事を書いているのか?という問いには、生徒の学力を上げたいから。
普段からそのようにしましょう。
コミュニケーションの齟齬も少なくなります。

いつ学力が上がるのか?

公開日 2022/08/24

勉強しても勉強してもテストの点数が上がらない、成績が上がらないという生徒がいます。
まずは「学力」と「成績」が違うことを理解しなければならないのですが、今回の主旨はそこではなく、
勉強したはずなのに成果が出ない原因についてです。

問題を解いたときではない!

よくある勘違いの一つです。
問題をたくさん解いたら学力が上がる。
それ、間違いです。

いや、もちろん完全に間違いというわけではありません。
問題をたくさん解くことは大前提です。
必要です。
しかし、問題をたくさん解いたからと言って必ずしも学力が上がるわけではありません。
これを数学風にいうと、
問題を多く解くことは、学力が上がるための必要条件であるが十分条件ではない、ということです。

これは頭ではわかっているつもりの人も多いと思いますが、
解くだけではダメなのは、
成長していないからです。

数学の問題を解きました。
その後、考え方のポイントを押さえて
もう一度「自分で再現」できるようにしているでしょうか。
解法を一通り読んで、納得したら次へ進む。
それだけしかしない人の方が多いでしょう。
頭で理解することと、それを使えるようにすることには大きな差があります。
使えないと、試験の際に問題は解けないのです。

つまり、
①問題を解く

②解説を読んで理解する

③何も見ずに解答を再現してみる

これを大量にこなすことで学力が上がります。
①と②の半分くらいまでしかしない人が多数であると思います。

英語にしても、
ただ文法問題を解いて答え合わせをするぐらいではできるようになりません。
しっかり暗記をして、それを使っているでしょうか。
どのような場面で使われるかを説明できるでしょうか。
学力が上がるのは、
表現を覚えたとき、表現の意味を日本語で言えるようになったとき、それを使えるようになったときであって、
問題を解いたときではありません。

これを勘違いしたままだと、
いつまで経っても成果が現れないのです。

負荷をかける

勉強にしろ何にしろ、
成長するためには負荷をかける必要があります。
勉強で言えば暗記。
スポーツで言えば走り込み。
ゲームで言えばレベル上げ。
負荷なしに成長はありえません。
負荷をかけることが辛いことだとばかり思っている人は考え方を改めましょう。
慣れれば楽しくもなってきます。

空から自分を見る

公開日 2022/08/17

8月も半分を過ぎました。
受験生は学習状況はいかがでしょうか。
毎日10時間以上しているでしょうか。
諫高生は校内学習会での10時間を守るように言われているようですね。

ならば、塾生には11時間してもらいたいと思います。
効率が変わらないならば、同じ量だけ勉強すれば同じ分だけ学力は上がります。
(ほとんどの人は効率に差がありません)
これが競争に勝つための考え方です。

他人と競争しなくても良い

ただし、いつも他の受験生と比べてしまうならば別です。
比べる対象は他人ではなく、
昨日の自分です。
昨日と比べて何ができるようになったか?
昨日と変わらないのならば、それは現状維持ではありません。
衰退です。
昨日より、何か一つでもできるようになる。
それはとても大きな進歩です。
自信を持って続けましょう。

とどのつまり
これらのバランスを取ることが重要です。
他人を意識し過ぎてはいけない。
かと言って意識しなさ過ぎてもいけない。
それが、メンタルコントロールというものです。
学生のうちに身につけておくと良いです。

自分を俯瞰的に見る力

物事を客観的に見る力
このようなスキルがあると
些細なことで動揺しなくなります。
そして分析的に物事を見ることができます。
仮に模試の判定がDとかEだったとしても、冷静に分析して次へ繋げることができます。
AやBでも、浮かれることなく偶然を発見し、また一歩合格へ近づくことができます。
逆にこの力がなければ、
判定に一喜一憂し、結果だけに目が行き、
今自分がやるべきことを炙り出すという最も重要なことができなくなります。

生徒をサポートする側も同様です。
生徒がE判定だからと言ってビビりません。
生徒の行動・考えを知れば、これからC・B判定へ伸びていくE判定と、低迷し続けそうなE判定が見えてきます。
伸びるE判定の子には背中を押し続け、
今のままでは伸びる見込みがなければ現実を伝える必要があります。

もちろん、
物事を総合的に、分析的に見る力は受験以外でも必要なものです。
先月は安倍元首相が殺害される事件が起き、それから様々な問題点が指摘されていますが、一つ一つ問題は切り分けて考えねばなりません。
つまり、私には真実は分かりませんが、
いくら元首相が某団体と関係があったからと言って、
人を殺めた行為を肯定してはなりません。
問題を混ぜて混ぜて、重要なことを見落としてはならないのです。

「モチベ」は後付けでも良い

公開日 2022/08/10

将来の夢は何ですか?
どんな仕事に就きたいですか?
志望校はどこですか?

学生の頃はこういうことをよく訊かれますが、
これらに対して理由をつけて明確に答えられるでしょうか。
おそらく、大半の学生はそうでないと思います。
これは勉強への「モチベ」がないと主張する人への記事です。

モチベとは

motivation
動機、やる気と訳されます。
ある行動を起こす理由となるものですね。
医者になりたいから大学の医学部を目指すとか
サッカーをしたいから強豪の〇〇高校に進学したいとか。
しかしどちらかというとこの言葉は、
ネガティブな意味で使われることの方が多いです。

勉強するモチベがない

というふうに。

しかし、そういう子どもが(大人も)いるのは当然でしょう。
例えば小中高校生が、大人が職場でどのような仕事をしているか知っているでしょうか。
知っているとしてもなんとなくで、具体的な業務内容などはわからないはずです。
イメージが湧かないと思います。
だから、将来の仕事のために勉強した方が良い、
と言われたところで、なかなかそれがモチベとはならないのです。
そうではありませんか?

このように、
「モチベ」がない、という人へ
私から一つ提案があります。

そんなものなくても良い

自分の好きなことを探そうとか
自分に合った仕事をしようとか
言われますが、順番が逆です。

自分が今やっていることを好きになるんです。

つまり、最初から好きで勉強をやる必要はなく、
勉強を好きになろうとするということです。
勉強に限ったことではありません。
文化祭ってなんか面倒臭そうって思っていても、原則として参加しないといけません。
それならば、それを楽しむ努力をした方が良いです。
仕事をしたくないかもしれませんが、働かざるもの食うべからず。
就いた仕事は責任を持って取り組むべきです。
それなら文句ばかり言わずにどうしたら楽になるか、どうしたら楽しくなるかを考えた方が有意義です。

そして、
勉強をやりながらだんだん「モチベ」が湧いてくるわけです。
数学がわかるようになってきた、もっとたくさんの問題を解けるようになりたい、と。
仕事に慣れてきたが、もっと改善の余地があるからこうしていきたい、とか。
自分の置かれた環境に適応していくんです。
そうすれば自ずと「モチベ」は生まれてきます。

一番最初は、
本当に些細なきっかけでも良いです。
他の人に自信を持って話せるような、立派な動機なんて必要ありません。
話す必要が出てきて、自分をよく見せたいのなら、作って話せば良いだけのことです。
それに、すべての行動に理由がある人なんて
見たことありませんよね。

ちゃんと話し合いましたか?

公開日 2022/08/03

この時期、どこの学校も三者面談が行われています。
受験生は志望校やこの夏に学習することの確認、それ以外の生徒も1学期の結果を受けて今後やるべきことを話し合ったと思います。
私から生徒とその保護者の方へお願いしたいことは、
親子で方針を確認・共有しておくことです。
これは受験勉強以前に重要なことです。

・どの学校を目指すか(国公立か私立か)
・プランB、プランCを用意しているか
・浪人の可能性はあるか

などをきちんと話し合ってほしいと思います。
プランBとは、第一志望校へ届かなさそう、または届かなかった時にどうするかということです。受験直前になってバタバタしないように決めておきます。

また、「話し合い」をすべきところを一方的な押し付けになってしまっているご家庭もあります。
生徒側がすべきことは、
・自分の希望を素直に伝えること
・情報を集め、実現可能性を共に考えること
などでしょう。
一方保護者側は、
・子の考えを受け入れること
・家庭の事情を話し、解決策を考えること
が重要です。
対等に話し合いましょう。
15歳はもう自分で考える力を持っています。
意見がぶつかり合う時には、妥協点を探ってください。

例えば
「自分は私立の学校に行きたいのに理由もわからず親から反対される」
「大阪より遠いところへは絶対に行ってはダメ」
のような話はよく聞きますが、
大抵親と子どちらにも落ち度があります。お互いコミュニケーション不足です。
何より、このような状況では

ほぼ、うまくいきません

生徒の成績は伸びません。
第2志望どころか第3志望、第4志望の学校になります。
それくらい、人間関係は影響を及ぼします。
逆に、
「好きな学校へ行っても良いと言われている」
「最初はA大学が良かったが、金銭面等を話し合った結果B大学を目指すことにした」
というように納得感、認められているという感覚がある生徒は
伸びやすいです。

まだ十分に話し合っていない、という方々は
今すぐに準備し始めていただきたいと思います。

頭が良いとはなんなのか

公開日 2022/07/27

学校にいる限り、「頭の良さ」というのは良くも悪くも意識せざるを得ません。
しかしこの「頭が良い」とは一体何なのでしょう?
このテーマに限りませんが、
頭が良いことの定義が人によって少しずつ異なるので大体話が噛み合いません。
この記事は「自分は頭が悪い」と思い込んだり、不安になっている人のための記事です。
結論を先に書くと、全く心配はいらない、です。

そもそもなに?

頭が良いとはどのような状態を指すのでしょうか。
テストの点数が良いことでしょうか。
IQが高いことでしょうか。
中学生や高校生が想像するのはこの辺りだと思います。
大人もこのような数値で子どもを測りますもんね。
しかし頭の良さにももっと種類があります。
正確には範囲を広げて、「身体の良さ」でしょうか。
例えば、
手先が器用であったり、料理の要領が良かったり、他の人の気持ちを察するのが上手であったり。
これらも頭の良さではないでしょうか。
頭と身体と分けるのがよくないのかもしれませんね。
テストの点数が平均点以下だったとしても、テストが得意な人よりこれらが上手にできる人はたくさんいると思います。何でもできる(ように見える)人もいますがそんなのは極々まれです。
テストで測れる能力なんて高が知れています。
言いたいのは、
頭の良さなんて対して変わらない
ということです。

十で神童十五で才子、

二十過ぎればただの人。
っていう言葉があります。
幼少期に並外れた能力を発揮した人でも、大人になれば平凡になることがよくある、という意味です。
というよりは、その人に皆が追いつくという表現の方が正しいかもしれません。
子ども時代にできることに差があるのは、ほとんどは成長スピードの違いだと考えて良いでしょう。
子どもの時に周りよりできるからと言って鼻を伸ばしていると、大人になって追い抜かれるということでもあります。

では大人になってどこで差がついていくかというと、環境・習慣です。
子ども時代に学校の勉強に励んで成果を出した人は、何かへ向けて継続する力をつけていますし、友人など周りの人もそのような人が多いです。そういうのが当たり前になっているから、大人になっても成果を出しやすいということです。
もちろんこれは学校の勉強に限りません。
何だって良いと思います。
何か一つのことに打ち込むことが大事ですね。
何よりも行動すること。

先輩の話の鵜呑みは危険

公開日 2022/07/23

いつも通り水曜日にブログをアップしようとしていたのですが、海外からサーバーへのアクセスを制限され遅れてしまいました。楽しみに読んでくださっている方には申し訳ございません。
以下、記事本文です。

受験本番と言われる夏がやってきました。
難関を目指している生徒は言われるまでもなくすでに本番モードではあると思いますが、この期間はいつもよりも自分に必要な勉強をする時間が取れるので必ず「具体的な」目標を立てて実行しましょう。

合格体験記

同じ学校の先輩の合格体験記を読むことがあると思います。
あるいは実際に話を聞くことがあるでしょう。
いろいろな助言をもらいます。
例えば、
〇〇という参考書を3回やったら合格した、とか
△△の単元は1週間集中してやれば終わる、とか
夜にせずに朝勉強したほうが良い、とか。

模試の判定が返ってきて結果が芳しくないと、焦って方法を変えたり他人の真似をしようとしてしまうことがあります。
そういうのをそのまま鵜呑みにするのはよくありません。
このような助言の正しい認識の仕方を知っておきましょう。

前提が全く違うことを知る

そもそも、全く同じ人間はいません。
それまで育ってきた環境などが違うので当然です。
つまり、それは学習面についても言えます。
例えば、
ある問題集を3回やったとして、全く同じ成果が出ることはまずありません。
その方法で成功した先輩は、学校の授業を受けた時点でかなり理解度が高かったのかもしれません。
練習して計算スピードを上げてから取り掛かったかもしれません。
いずれにせよ、その問題集をやる以前に積み上げてきたものが違えば、それにより学習効果は大きく変わります。
現時点での習熟度や本人の理解速度、目指すレベル等々を考慮した上で何を勉強すべきかは決まってくるのです。

サンプル数が小さい

前提が違うからといって、特別その勉強が悪いわけではありません。
ただこれをサンプル数の観点から見てみると参考にはできません。
どういうことかというと、
例えばあるクラスで
A君は国語の点数が50点で数学の点数が80点でした。
対してB君は国語の点数が90点で数学の点数が40点でした。
だから、「国語の点数が低い生徒ほど数学の点数が高い」と言えるでしょうか。
そうはなりませんよね。
少なくとも、そのクラス全員の結果を反映させねばなりません。

A君とB君以外は国語が高いほど数学も高いかもしれませんからね。

つまり、ある人の勉強法が自分にとっても良いかどうかをそれだけで判断するのは誤りであるということです。
サンプル数n=1の情報です。
だから、もし参考にするのであればサンプル数の多い、
すなわち多くの人が実践した結果効果の出ることが比較的多かったものを採用するほうが良いということです。

それでは勝てない!

次に書くことは、向上心がある、成長意欲のある人向けです。
サンプル数の多い成功事例は確かに効果の出ることが多いです。
しかし、それを実行しただけで他人を上回ることはありません。
同じことを実行した人とは差が少ないですし、その方法を生み出した人には決して勝てません。
なぜなら、その人はその方法にたどり着くまでに様々に試行錯誤したからです。
その方法をそのまま真似て実行した人とは経験量が桁違いである、ということです。



模試のやり直し

公開日 2022/07/13

定期テストや模試が終わりましたが、生徒の皆さんはもう復習は済んだでしょうか。
テスト訂正ノートが宿題になっていることも多いと思いますが、今回はテストの復習の時にやるべきだけどほとんどの人がやらないことを書いていきます。

ほとんどの人がやること

・もう一度問題を解く
・解答のポイント、なぜそうなるかを調べて書く

この二つは多くの人が行うと思います。
たまに上しかしていない人もいますが。
生徒の訂正ノートを読むと、大体は問題用紙と自分の解答用紙を貼り、テストの時に解けなかった問題を解き、ポイントをちょっと書き込んで終わりです。
解答の核まで書けていれば一応の及第点ではあります。
しかし、これから書くことを実行すればテストのやり直しをより効果的にし、周囲に差をつけられます。
大学受験を目指すのであれば、それは競争ですのでぜひやっていただきたいです。
特に模試の時には実行してください。
2点挙げますが重要な点は
先につながるやり直し
です。

①類題を解け

定期テストレベルだと、「ほぼ完全に見たことある問題」が多いです。
数学ならば教科書の章末問題、
国語や英語ならば教科書の文章
がそのまま出題されますね。
しかし模試は違います。
全く同じ問題はありません。
(見かけは)初めての問題です。
読んだことのある文章が出てくるわけではありませんよね。
つまり、国語や英語では初見の文章を読んで理解できますか?と問われます。
数学では教科書でやったことを理解した上で、それを応用できますか?ということです。

となると、その模試の問題だけをやり直したところで、
次に活かせるでしょうか?
出題された文章はそのまま入試に出ますか。
見た目が全く同じ数学の問題が出ますか。
違います。
もう二度と同じ問題は出ません。
だからやるべきことがあります。

国語や英語の文章ならば、その文章の内容を理解することは当然として、
・どのような思考過程でその解答に至るのか
・どのような点に注意して読めば論点を理解できるのか
など、似たような他の文章を読む時にも通づるような復習をしましょう。
数学ならば、
・問題の核を捉え、関連する問題を参考書等で解く
ことが有効でしょう。
模試の問題の復習だけだと、その問題にしか対応できない可能性が高いです。

②2回目のやり直し

1回目のやり直しは多くの生徒がします。
では2回目は?
全体の5%もいないのではないでしょうか。
チャンスです。
予言します。
今の高3で、この7月の模試を来年2月時点で80%以上解ける人は高3の10%もいないでしょう。
当たらなかったら大阪屋の焼肉を奢るので許してください。
それだけ、1度やったことを間違いなく再現できるように勉強している人は少数だということです。
逆に言えばそれができれば成績は上がりますし志望校合格は叶います。
だからチャンスです。
1週間後か2週間後か、1ヶ月後でも良いので2回目の解き直しをしてみましょう。