休み時間をどう過ごす?

公開日 2022/1/12

大学入学共通テスト直前です。
ほとんどの生徒はこのたった一回の試験でどの大学へ出願するかが決まります。
初めての大学入試なので、皆さんが経験したことのないことが起こります。

これまでの学校での模試は、
休み時間は10分とか15分だったと思いますが、
本番は50分ほどあります。
着席時間等を考えると30分から40分です。
この時間に何をするか考えているでしょうか。

勉強する?
それとも友達と話す?

動く

志望校合格を目指すのなら、この時間の過ごし方も適当ではいけません。
私のおすすめは、
身体を動かすこと
です。

試験時間は1時間以上です。
長いと2時間半は座りっぱなしです。
そりゃもう血流が悪くなるわけです。
血流が悪いことはすなわち頭が働かなくなることを意味します。
良いことはないです。
特に、第2の心臓と言われるふくらはぎを動かしましょう。
足を曲げて屈伸運動です。

休む

身体を動かすことに加えてもう一つのポイントがあります。
休み時間中は、リラックスし脳を休ませることです。

1時間以上、フル回転で働かせるのでしっかり休ませてあげましょう。
散歩しながら友達としゃべるのもよし。
ぼーっとするのもよし。

スマホは使わない
スマホは使わない
スマホは絶対に使わない


大事なことなので3回書きました。
スマホを使ったら、疲れます。
ネットなど見ようもんなら容赦ない情報攻撃が飛んできます。
あなたの脳は休めることなく次の試験時間を迎えるでしょう。
これは普段の勉強にも言えることですね。
休憩時間に使っていては、それは集中すべき時に集中できるわけがありません。

共通テスト当日は私も長崎大学にいます。
暇つぶしに話しかけてください。

いつまで入っているの

公開日 2022/1/5

明けましておめでとうございます。
タナカ塾では元旦から大学受験生の最後の追い込みを行っています。
高校受験生も、いつもより長い講習時間ですがよく頑張っています。
お正月の雰囲気を楽しみつつ、鍛錬してもらいたいと思います。

やることがあるのにここ数日ダラダラテレビを見たりネットサーフィンをしてしまった人もいるようですので、やや怖くなる話をします。

トイレに

どのくらいの時間入っていますか。
新年早々こんな話から始まってすみません。
冬休みに毎日やることを決めていたにもかかわらず、ほとんどやらずじまいだった生徒と話していたものです。
少し前にネット記事で見たのですが、
何かの調査で(忘れました)トイレでの平均滞在時間が1分長くなったことがわかったそうです。
主な原因はスマホで、トイレに入って長時間スマホをいじっている人が多いようです。中には30分とか1時間とか。

そこで、
人生でどれくらいの時間をトイレに費やすのかを計算してみました。
1日5回トイレに行くとします。
1回あたりの滞在時間が1分多くなると、
1日で5分増えることになります。
1日は24×60=1440分ですので、1440分の5だけ滞在時間が増えるということです。
では人生80年として、どれくらい増えるかというと・・・

$$ 80 \times \frac{5}{1440} \times 365 = 101.4 $$

100日間、トイレに入っている時間が増えることになります。
想像してみてください。
その100日間で何ができるのか。
トイレがお気に入りであれば止めませんが、それで良いのでしょうか。
この計算をしてから私はスマホを持ち込むのをやめました。

何に時間を使うのか

トイレの話は一つの例で、
どのように時間を使うかは一度考えてみることを勧めます。
いつかは死ぬし、今この瞬間より若い時は2度と来ないからです。
おそらく関わりがないか、あっても希薄な関係のSNS上の人の投稿を見続けていいのか。
芸能人の不倫騒動とか、素人でもわかるようなことしか言わないコメンテーターが出る番組などどうでも良いテレビを見る時間に費やしていいのか。
もちろんSNSが悪いとかTVが悪いとか言っているわけではありません。
ある人にとって有益なことはそれぞれだからです。
ただ、後悔のないようにしてもらいたいと思うだけです。
自分への戒めでもあるわけです。

クリスマスプレゼント

公開日 2021/12/29

今日は雑談のようなものを書きます。
一息ついた時にでもお読みください。

いろいろな生徒にサンタさんが来てくれたか聞いてみました。
欲しいものを買ってもらえた人もいれば、
現金をもらったという生徒も。
意外なことに、サンタさんがいると信じている生徒は1人もいませんでした。
とても悲しくなりました。

思い返せば、
私も小学6年生の時は、
担任の先生が「サンタさんはいると思いますか」
とクラス全員に聞いた時、
いると手を挙げたのは35人中ほんの数人でした。
当時はみんな良い子にしていないからサンタさんは来ないんだろうなどと本気で思っていました。

12月になると、もうすぐクリスマスだと胸を踊らせたものです。
スーパーにクリスマス仕様の商品やお正月準備のための食材などが並んできたり、周りの家や街中に電飾が灯ってきたらいよいよ年末が近づいてきたなと感じます。
直前になると我が家のクリスマスツリーを押し入れから取り出してきて飾り付けをし、サンタさんへ欲しいものを手紙に書いて窓際に置いておきます。
12月24日ほどワクワクする日はそうそうありませんでしたね。
夜になったらサンタさんが部屋に入って来れるように窓を少し開けておき、枕元はプレゼントが置ける場所を確保して床に就きます。

そういうことを思い出すと、
クラスの大多数の生徒はこんな経験をあまりしていなかったんだろうなと、
自分はすごく恵まれていたのだと感じます。
「本気」でクリスマスを演出してくれた両親には感謝しかないですね。
私が親という立場になったら、
その時のかけがえのない体験を、
同じようにさせてあげたいなと強く思います。
もうプレゼントをくれるサンタさんはいないことを知ってしまいましたが、
あの時のサンタさんが私の心から消えてしまうことは
一生涯ないでしょう。

タイトルを読みなさい

公開日 2021/12/22

年末ですね。
慌ただしさを感じます。
特にこの時期は心が不安定になっている人が増えます。
運転が荒い車も多いですね。
そういう雰囲気に流されないよう、余裕を持って過ごしたいです。

最近読んでいるおすすめの本です。
「忙しい」と言ってしまう人はぜひ。
『一汁一菜でよいという提案』 土井善晴



今日は題名を読めという話です。
参考書や問題集を購入したら、まず何をするでしょうか。
指導をしていて気づくのが、
使っている本の名前を覚えていない生徒がかなり多いということです。
信じられない方もいると思いますが本当です。
本の表紙などをほとんど見ていません。

タイトルを知らないのは

その本を読んでないも同然です。
別に、サブタイトルまで一語一句全て暗記せよ、
というわけではありません。
しかしタイトルがわからないというのは、
どんなテーマの本かわかっていないということ。
参考書ならば、
それでどんな勉強をしているのかがわかっていないということです。

目次も重要

同様に目次のページも見ない人が多いです。
目次は全体を見るのに使います。
その本の展望です。
これは地図に似ています。
どこに行けば、自分の知りたいことが書かれているかが分かりますね。

全体が見えなければ、計画を立てることができません。
計画が立てられなければ、受験などに間に合いません。

タイトルと目次は、抽象と具体

共通した性質を取り出してまとめたものを抽象と言います。
例えば下の画像のように。

木になって果実をつけるもの、という共通項を取り出して、
「果物」という抽象表現ができます。
これを英文法の参考書にしてみれば下のようになります。

「英文法」という名のタイトルで、
目次に「文型」とか「関係代名詞」とか書かれているわけですね。
このような抽象と具体の整理ができてくると、
勉強が捗っていきます。
だから大事ということです。

タイトルは重要とは言っても、
中にはただただタップ、クリックしてもらうためだけの煽りタイトルもあります。
ネット上の広告やYouTubeなどですね。

意志1%、欲9%、

公開日 2021/12/15

勉強したいけどなかなか続かない。
子どもが勉強しない。
そういう相談をよく受けます。

そして、そのような状況は大抵解決しません。
なぜ解決しないかというと、
自分が何とかしないといけない、怠けている自分が悪い、と
自分の意志に原因があると考えているからです。
勉強しないことを、
「危機感がない」とか
「向上心がない」とかいう理由で簡単に片付けてはいけません。

その人の行動を決定するのは、
意志1%、欲9%、
環境90%です。

環境の変化なしに行動は変わらない

よっぽどのことがない限り、人の行動は変わりません。
行動は環境に支配されています。

例えば、
内陸に住んでいる人が、海の魚を習慣的に食べることがあるでしょうか。
日本をイメージしないでください。
モンゴルなんかをイメージしてください。
あんなに海から離れた国で海水魚を食べるなんてまずないでしょう。
最も近い中国沿岸からでも、首都ウランバートルまでの距離は1,300kmあります。
鹿児島から青森くらいです。
わざわざ魚を運んで食べるでしょうか。
するわけありません。

日本人は、海が近いからよく魚を食べます。
雨がたくさん降るから稲を育てて米を食べます。
環境が行動を決めるというのは、そういうことです。

勉強してしまう環境を作る

勉強を習慣づけたいならば、優先するべきことが環境づくりです。
勉強してしまう環境とは何か。
環境づくりのためのヒントを書きます。

・机の上を片付ける
勉強に関するもの以外を一切置かない
ということです。
手の届く範囲に漫画があれば、つい読んでしまいます。
受験モードならば、そのようなものは押し入れ、クローゼットの奥底にしまいましょう。
あと、寝室と勉強部屋は分けたほうが良いです。

・テレビは処分する
極端ですが、なぜテレビを見てしまうかというと、
そこにテレビがあるからです。
テレビがついているからです。
処分でなくとも、受験生の前ではつけない等の工夫で良いです。

・スマホは限定して使う
スマホはいろんなことができてしまいます。
わからないことを調べるだけのつもりが、
ついついTwitterが気になって見てしまったり、ゲームを始めてしまった経験はないでしょうか。
そういう欲には抗えません。
使い方を限定できないのなら、離れた場所、見えない場所に置いておくほうが良いです。
(手元に置くと集中力が低下するので基本的にNG)
スマホなんかなくとも余裕で勉強できます。

・人に見られる場所で勉強する
我々は監視の目に弱いので、一人でやるよりも効果大です。
鏡を置くと良いとも言いますね。
人は周りの皆がしていることと同じことをします。
よく本を読む親の子どもはよく本を読みます。

まだまだ工夫できることはたくさんあるはずです。
それぞれできる工夫は異なるので、
これらをヒントにして環境づくりを行ってみてください。

合格する得点の取り方を考える

公開日 2021/12/08

高2以下の学年向けの内容です。
国公立大学の一般入試では、多くの大学が共通テスト(1次試験)と個別試験(2次試験)の合計で合格者を決定しますが、どの科目でどれほどの点数を取ることを目指すのか、戦略を立てることが重要です。
その考え方の一部を書きたいと思います。

まずは大学・予備校等のサイトで受験科目・配点と合格に必要な得点率を知ります。
長崎大学 情報データ科学部を例に説明します。

配点は、
共通テスト
国語100点、地歴公民50点、数学200点、理科200点、英語150点
合計700点

個別試験
数学250点、理科250点、英語100点
合計600点
となっています。

次に合格者の得点状況を見ます。
長大の場合は入試サイトで過去のデータが閲覧できます。
長崎大学受験生の入試情報サイト

令和3年度は、
共通テスト平均点は 462.8/700(得点率66%)
個別試験平均点は 341.0/650 (得点率52%)
ですね。
これらの情報から目標をする得点を算出します。
今回は共通テストについて。

苦手科目があると


この学部の場合だと配点比率の大きい数学と理科がきちんと得点できれば地歴公民などはそう気になりません。
例えば、配点が物理:日本史B=100:50であるので、
日本史Bでの20点は物理での10点に相当します。
目標得点率は66%ですが、
日本史で46/100しか取れないとしても、物理で76/100取れば得点率66%に達します。

一方で、物理が苦手だった場合。
もし56/100しか取れなかったら、
それを日本史で補おうとすると66+20点の86/100が必要になります。

配点の高い科目で多く得点することがどれほど大事かがわかると思います。
だから配点と合格者平均点を知り、目標を設定する必要があります。

国立大志望は苦手科目をなくせ

上記の例は数学理科に大きく傾斜のかかる配点でしたが、
国立大は、(共通テストは)傾斜なしのところも多いです。
したがって、苦手科目があるとかなり合格率が下がると思っておいてください。
例えば、必要得点率が70%だとしたら、
一つ50%しか取れない科目があれば、20%分を他の科目で埋めなければなりません。
全体的に底上げするか、得意科目で90%取るかですね。
70点を90点にするより、50点を70点にする方が遥かに簡単なので、
苦手科目に着手することをすすめます。

一方で私立大学は2科目、または3科目で受験できることが多いので、
それらに特化して学習するのが良いです。

なぜあなたは不安なのか

公開日 2021/12/01

各学校定期考査を終えました。
やっぱり生徒の成績や人間的な成長を見られるのはうれしいことです。

生徒は、前回より良くなったこと、改善すべきことを書き出し、次へ繋げましょう。

一方で、大学受験生は共通テストまで7週間を切りました。
できることは限られてきます。
残り「6週間」でやることを各科目ピックアップし集中して勉強しましょう。
あちらこちらに手をつけないようにするためです。

みんな不安になる

3年生のみならず、生徒やその親御さんも、将来の不安を抱えている方は多いです。

このまま勉強を進めていて間に合うのか。
もし不合格になったらどうしようか。
今の成績のままでは行ける学校がないかもしれない。
まともな職に就けなかったらどうしよう。
老後に普通の生活をしていけるだろうか。

何かしら、このような不安があると思います。

なぜ、不安を抱くのか

その理由の一つを書きます。
結論から書くと、それは「知らないから」です。

上で挙げたような不安には共通点があります。
漠然としていることです。
はっきりしていない、ということです。

例えば、
「このまま勉強を進めていて間に合うか」と言う不安。
なぜ不安になっているかというと、
どれほどの範囲を勉強すべきなのかが曖昧で、
また自分がその範囲を習得するのにどれほどの時間がかかるかを知らないからです。
わからないから不安になるのです。

英単語帳一つ取っても、
何分あれば100個の単語を一時的に覚えられるか知っていますか。
一般的な答えはありません。
自分にしかわかりません。


「将来普通の生活ができるだろうか」という不安。
あなたの言う「普通」とは一体なんでしょうか。
平均のことでしょうか。
例えば平均年収としてみると、半数以上は平均を下回ります。
結構な努力が必要ですね。
しかし平均を下回っている人たちは皆幸せではないのでしょうか。
そのようなことはないでしょうし、日本にいる限り食べるものに困って死ぬことはまずありません。
自分が何を以って満足とするのか、
またそれを得るために何が必要かを知らないんです。


私がもし、今この瞬間財産全てがなくなっても大丈夫です。
まずは市役所に行って相談すれば良いことを知っているからです。
今この瞬間、ジャングルの中に放り出されても大丈夫です。
飲み水の確保の仕方や火の起こし方を知っているからです。
(できればそんなことしたくありません)

行動しなければ不安はおさまらない

いくら考えたって不安は無くなりません。
勉強の不安は勉強することでしか無くなりません。
将来が不安であれば、必要なものを計算しましょう。
何をどう行動すべきなのかが、少しずつ見えて来るはずです。

Betterを選択し続ける

公開日 2021/11/24

よく、人生は選択の連続だといいます。
選択というのは、例えば

どの学校へ通うか
どのような仕事をするか
どこに住むのか

というような大きな選択から、

どの科目を何時間勉強するか
どの服を着ていくか
何を食べるか

といった日常的なものまで様々にあります。
選択をしない日はないと思います。
ほとんどの人は、後悔のない選択をしたいと考えていると思いますが、常に自分にとってbestな選択をし続けることは難しいですね。
幸いこの国、現代は、選択できることがとても多いです。
大学一つ取っても、約800の選択肢があります。
こんなにも選べる中でbestを見つけようとすると、相当な時間と労力が必要ですし、見つけようとしている間にチャンスを逃してしまいます。

そこで私が提案するのが、小さなbetterを選択し続けることです。
要するに、ちりも積もれば山となる、ということです。
小さな選択はあまり労力がかかりません。
そしてすぐに決められることです。
これを地道に積み上げることで、自分の人生の満足度を上げていこう、ということです。

小さな選択の例を書きます。

何も勉強しないより、5分だけでも勉強してみる。
落ちているゴミを拾う。
暗い話題より明るい話題で話す。
建前ではなく本音で話してみる。
エスカレーターを使わずに階段を昇る。
少しでも身体に良いものを食べる。
いつも使っているものより品質の良い商品を買う。

感覚に差はあれど、どれもそう大きな意志が必要なものではないと思います。
常に、部屋の全部を掃除する必要はありません。
常に、低脂肪高タンパクで身体に良いものを毎日食べ続ける必要はありません。
そのようなbestな選択を取らなくとも、
このように小さくても、少しでもbetterな選択をし続けていくと、現状は好転していくはずです。
何を良しとし、何で満足するかは人によって違いますから、これは参考にしてみてください。

校則改革マニュアル

公開日 2021/11/17

生徒と校則について話していたのですが、
諫早高校で生徒会が何度か昼寝の導入を提案したが受け入れられなかったと聞きました。
その原因はおそらく、プレゼンテーション能力不足、準備不足でしょう。
校則って意味不明なものも多いですよね。
身につけるものの色や頭髪など。

生徒にとって必要なルールを作りたい。
そんな熱意のある中学生・高校生向けの、私からの助言です。

校則を変えるために必要なことを書きます。
ただただ、学校側に要望ばかり言ってもそれが実現する可能性は低いです。
手順は次の通り。

1、仲間を集める
2、資料を作る
3、プレゼンする

1、仲間を集める

ある目的を達成するためには、1人よりも多くの仲間がいた方が良いです。
この後の作業効率が段違いになるからです。
自分と同じ思いを持った人を募りましょう。
ただし、遊び感覚で乗ってくる人には注意。
後で足手まといになります。

2、資料を作る

プレゼンテーションのための資料作りです。
最も大事なフェイズといっても良いでしょう。
ここが甘いと受け入れられません。

あらゆる物事には二面性があります。
すなわち、その校則を導入した際のメリットとデメリットです。
デメリット以上にメリットを享受できることを主張、またはデメリットを払拭する方法を提示しましょう。

例えば昼寝の導入ならば、メリットは生徒の学力向上が見込めること。
すでに導入している学校があるのでその結果を引用しましょう。
デメリットは学校の時間割を調整する必要があることです。
大きく変更せざるを得ないならば、登下校時間、部活動、スクールバス等様々なものに影響が及びます。
またこのとき、抽象的な表現ばかりにならないように注意です。
具体的なデータ、つまり数字が欲しいところです。

仲間と意見を出し合い、何に影響が及ぶかを挙げ、それの解決策まで考えましょう。
これらを整理して、要望書を提出しましょう。
まず周囲の人からの賛同をもらうのも良いですね。

3、プレゼンする

資料作りを終えたらプレゼンテーションです。
自分らの考えをぶつけましょう。
大事なのは情熱。
いくら良い商品でも、その商品が好きでない人、冷めている人からは買いたくありませんよね。本気でないことはすぐにわかります。
練習を重ねて本気度を示しましょう。

それでも失敗することはある

ここまで準備をしてももちろん100%成功することはありません。
変わらないのなら、一旦諦めて後輩に託しましょう。
続けていれば、いつかは変わるはずです。

なぜ私がこんな記事を書いているのかというと、
どの学校もさっさと昼寝を導入して欲しいからです。

グラフ読み取りの注意点

公開日 2021/11/10

中学生用の英語教材に節分の話が出てきました。
「豆まきをするのは何月何日か?」
という問いがありました。
もちろん、英語で書かれた文章を読んでいればわかるようになっていたのですが、中学生も高校生も、それが2月3日前後(正確には立春の前日)であることを知らなかった生徒が多く驚きました。
世代の差でしょうか?

さて、今回はグラフ・表の読み取りの話を書きます。
学校で勉強することが如何に重要かを伝えることが我々の役目でもあるからです。
世の中にはグラフが読み取れない方が意外と多くいます。
メディアでも誤った読み方をしています。
今日は容易に様々な情報へアクセスできるようになっているので、能動的に情報を取りに行き、それを活かせるよう勉強しておきましょう。また、情報に惑わされないようにしましょう。

単位と目盛りに注意する

そもそもグラフというのは、数値を並べただけでは差や変化がわかりにくいので視覚的に捉えやすいようにしたものです。
逆に、視覚的に判断されることを利用して印象を変えることができます。
例を出します。

厚生労働省の新型コロナワクチンのページから切り取ってきたものです。
モデルナ製ワクチンに関する報道を受けて出されたデータだと思います。
ワクチンを接種した場合と新型コロナウイルスに感染した場合の心筋炎・心膜炎の発症数の違いを示しています。
つまりワクチンはそんなに危険なものでないというわけですね。

これに少し手を加えるとどうなるか。

何が変わったでしょうか。
縦軸の100万人当たりの発症数の目盛りを変えました。(右二つは変えていません。)
すると、このデータに対する印象が完全に変わってしまったと思います。
10代男性の発症率は、モデルナ製がファイザー製の約8倍。
これが最も印象に残るでしょう。
モデルナが嫌いな人はこういうふうに宣伝すれば良いわけです。
実際は100万人当たりの数字なので、それぞれ0.00037%と0.00288%でどんぐりの背比べです。
(これはワクチンを肯定も否定もする記事ではありません。ちなみに私はすでに2回打ってます。)

嘘のデータでなくとも、このように見え方が全く変わってしまいます。
割合か、絶対数か、などにも注意して読む必要があります。
縦軸と横軸の数字が何を指すのかが最も大事です。
これらは学校で勉強できるはずです。