春休みのうちにやっておくこと

公開日 2024/03/27

春休みが始まりました。
新3年生にとっては
夏休みは実質1週間、冬休みも数日しかありませんので、まとまって時間が取れる貴重な時間です。
とは言ってもそこは人間の性、何も決めていないとついダラダラと過ごしてしまいます。
そう、行動できないのは決まっていないから。
具体的な行動が決まっていないからです。
この休み中に塾生にやってほしいことを書いておきます。

志望校を決める

✅学部系統を決める(工学系?医学系?それとも?)
✅大学を決める
✅推薦入試か、一般入試か

今決めたらずっと変えるな、
とは言いませんが、計画を立てるためには目的がないといけません。
悩む=停滞、つまり損失です。
何も決められないならばNo.1を目指せば良いです。
(偏差値No.1でも、地域No.1でも、ある特定の研究No.1でもなんでも良いです)
できるかできないかは考える必要がありません。

試験本番で合格点を取る

これが受験における最終目標です。
日頃の勉強は常にこれを念頭に置くこと。
今あなたのしている勉強は、入試で合格点を取るための何に役立つのか?
それを知るためには、まずは過去問です。
共通テストの過去問、大学の個別試験の過去問を1年分解きましょう。
解いたら気づいたことはメモしておきましょう。
大学が求めている力を知ることがとても重要です。

①過去問を解く
②合格者平均点を調べる
③その問題で合格者平均点を取るためには、どの問題集のどのレベルまで解けるようになれば良いか、一つの目安を知る


③はすこし大変ですが、これをすれば具体的行動がかなり見えてきますよね。
ネットで調べればいくらか参考は出てきますが、自分でやるのとでは情報の質が比べものになりません。
わからないところは私に尋ねてくれたら良いです。
ちなみに、
最新の赤本が発売されるのは待たないでください。
九大でも7月、長大は9月に発売されます。
その時期に初めて過去問を読むのは遅すぎます。
昨年度版で良いです。

たくさん受験勉強する

受験対策以外をすべて忘れて没頭しましょう。
とにかく集中。
春休み中に何か一つは成果を出してください。
「この単元ならどんな問題を出されても大丈夫」
というくらいに。

4月の日程連絡

塾生及び保護者様へのご連絡です。
私事ではありますが、昨年10月に結婚しました。
妻はベトナム人であり、そちらで結婚式等を行うため、また代わりの指導者がいないため長めのお休みをいただきます。
具体的には、
4/9(火)〜4/25(木)
となります。
ご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。

また、新年度からの変更点は4月授業料の案内とともに配布しておりますのでそちらをお読みください。
ご不明な点があればご連絡ください。

「運も実力のうち」とはどういうことか

公開日 2024/03/20

入試に運は付きものです。
大学受験の世界では、
「英語が受験校を決め、数学が合否を分ける」
と言われることがありますが、特に数学は解けるか解けないかで大きく点数に差がつきます。
数学でなくとも、例えば英語の文章で自分が知っている知識がそのまま出てきたら、文章を読まなくてもほとんど正解がわかってしまう(予想できる)こともあります。
今回は「運」について解説します。

「運も実力のうち」と聞いて何を考えますか?
多くの人は、(実力)=(自分がこれまでつけてきた力)×(0〜120%)
と捉え、(0〜120%)の部分を運と考えるのではないでしょうか。
100%の力を発揮できる時もあれば、80%、120%のときもある、ということです。
そしてこの運を不可抗力、自分では管理できないもの、と考えます。

「運」を変える

世界平和はとても一個人で叶えられるものではありませんが、
入試程度ならば運の操作は可能です。
「運」要素をひとつひとつ潰していきましょう。

全部勉強

実はほとんどの受験生ができていないことです。
皆全科目全範囲を網羅できずに本番を迎えます。
なぜかというと、
量を把握していない、多いので時間が足りない。
この二つです。
全部の勉強が完了していないので、勉強し終わったところが出題されるかしないか、という運要素が出てきてしまいます。
(勉強に終わりはありません)
例えば数学ならば、チャート式(青)やLEGENDのような網羅系参考書を制覇すれば、長大医学部だろうと満点が可能ですが、例題だけでも約1000題あり、これをスムーズに解けるように準備できている高校生はごく少数です。
その量を3年生になってから始めるとすごく大変です。

身体のメンテナンス

何よりもまず健康でなければ、高パフォーマンスを発揮できません。
試験当日風邪を引いていたから結果が悪かった、というのも実力です。
風邪が悪いわけではないです。
自分自身のメンテナンス不足です。
メンテナンスを怠らなければ、試験当日に体調不良となる確率は低く抑えることができます。
少し厳しいのではないか、と思われた方、もう少しお付き合いください。

自責思考と他責思考

運を管理できるかできないか、というのはすなわち、
自責思考と他責思考です。
自責思考とは、ある結果は自分によって起きたこと。
他責思考とは、ある結果は外部要因によって起きたこと、と捉えることです。
私はこの二つのうちどちらが良いと考えるのではなく、バランスが重要だと考えます。

いくらたくさん勉強して、どんな問題にも対応できるよう準備できるようにしたつもりであってもできないものは出てきます。
そんな時に自責思考ばかりでは精神が保ちません。
一方で、勉強していない問題ばっかりだったからたまたま不合格だった、としか考えないようではその人に成長はありません。

どちらに偏っても何かしら不具合が起きるということです。
何か最近同じようなことを書いた気がしますね。
できるだけ若いうちに、このバランス感覚を磨くのが良いのではないかと思います。

少し話が逸れましたが、
つまり運とは「ある程度」変えられると考えると良い、ということです。
自責しすぎるのも良くないが、
結果を受け、次はこの運要素を潰していこう、と考えられるのがその人の実力であるのです。

成長の早い人と遅い人

公開日 2024/03/13

入試結果が続々と出てきました。
今年も多くの合格報告が聞けてうれしく思います。
無事合格できた方、おめでとうございます!
次の目標へ向け前進していってほしいと思います。

残念ながら不合格だった人。
大学入試とはそういうものです。不合格者の方が多いのです。
しかし、これまで真摯に勉強してきたことは人生の糧となります。
無駄にはならないので安心してください。

どんな人が伸びるか

同じ期間勉強してきても、成果を出せる人と出せない人がいます。
そもそも勉強していない人は論外ですが、
本人たちは真面目にしているつもりでも、ときに大きく差が生まれます。
当塾生も例外でなく、1年でものすごく成績を上げる生徒もいれば、ほとんど偏差値の変わらない生徒もいます。
その差は一体なんなのか?

土台がある

一つ目は、基礎力のある生徒です。
ここで言う基礎力とは、
・漢字の読み書きに困らない
・計算が億劫でない
・勉強習慣がある
などのことです。
言い換えると、小中学生までで習うことを説明できるほど理解しているか、ということです。
例えば英単語テストで単語の意味を日本語で書く時、ひらがなを多用していることが多い生徒は要注意。
漢字を書けないことは、その言葉の意味の理解度に関わります。意味を理解していないと覚えることは難しくなりますからね。
高校生だろうと小中の内容を復習することは当然ありえます。

環境が良い

勉強できる環境を作る重要性はよく指導しています。
それに関する過去記事はこちら↓
意志1%、欲9%、

勉強習慣がない生徒は、その習慣が作られる環境にいない場合が少なくありません。
最も影響が大きいのは、友人や家族など周囲の人間ですね。
友人が遊びに行くならば自分も遊びに行くでしょうし、家族がダラダラと過ごしていれば自分もダラダラと過ごすのが自然です。そういう環境で自分だけ勉強というのは非常に難しいことです。
塾でもそれはかなり気をつけています。
少なくとも塾では勉強に集中するという空気を作っています。

(誤解のないように書いておくと、遊ぶとかダラダラするとかは好き勝手にやれば良いと思います。ただ受験という世界で負けてしまうだけです。)

行動が早い

最近これがもっとも大きいと感じています。
「速い」のも大事ですが、「早い」のがもっと大事。
早い話、人の指示を即日行動に移す生徒が最も早く成果を出します。
逆にごちゃごちゃと考えたり情報を集めているだけといった「賢いふり」をする人は最も遅いです。
すぐに行動して、すぐに自分から、または他人からフィードバックをもらうのが一番です。
生徒と話していると、行動の仕方から考える1年後の成績予想は比較的当たりやすいですね。

なぜ日大高は難しかった?

公開日 2024/03/06

今日と明日は県立高校後期入試です。
志願者数については、諫早市内の高校は諫早と西陵以外は定員割れでした。
やや意外な結果となっているのは長崎工業で、全学科の倍率は昨年の1.2倍から1.0倍と下がりました。
最近のことではありませんが、入試はふるいにかける機能を失っていますね。
全員が教育を受けられるというのは良いことなのかもしれませんが。

今回の高校入試では日大が衝撃的でした。
昨年までは合格するような生徒が落ちました。
これについて私の考えを書きます。
入試のデータなどはなく、一つの推測に過ぎません。

専願が多かった

という説が上がっています。
併願よりも専願の方が合格しやすく、公立高校を第一志望にしている併願の生徒が多数不合格となったという説です。
これに関して考えてみると、
上述したように近年は多くの高校が倍率1.0を切っています。
もはや「定員割れ」レベルではないところも多数です。
そのような中、令和2年から「高等学校等就学支援金」制度が改制され、私立高校へ通うことによる負担がさらに軽減されました。
それならば、生徒数の少ない公立高校よりも、設備が充実しており活気のある私立高校に通わせたいと考える親御さんが増えていると言われても納得できます。
日大は校舎も新しいですしね。

推薦合格が多かった?

これについては謎な部分が多く信憑生が低いですが、
大学の例をあてはめるならばあながち間違っているとも言い切れません。
大学の方も、少子化の波に飲まれ学生集めに苦労している様子です。
近年は私立大学の推薦入試枠が全体的に増加傾向です。
言い換えると、一般入試で入学する学生の割合が減ってきています。
(「一般」ではなくなってきている)
推薦は12月までには決まってしまい、早く決めてしまいたい(受験から解放されたい)高校生側との需要とマッチしています。
とにかく学生を確保したい大学が手を打っているわけです。

一昔前は日東駒専(※日本大・東洋大・駒澤大・専修大のこと)と言えば、難関とは言わずともしっかり勉強しておかないと入ることはできない大学でした。
しかし現在は学科によっては倍率1倍台が少なくありません。
定員縮小はそう遠くないでしょう。
これが高校にも当てはまると思えば妥当な考えといえます。

国立大入試問題

公開日 2024/02/28

2/25,26は国公立大学の前期試験が行われました。
入試問題が公開され始めたので様子を見ていきましょう。

九州大

まず英語ですが、全体としては分量、難易度主に例年並みでした。
問題形式もいつも通りです。
共通テストのリーディング難化と比べると、英文のレベルはもちろんこちらの方が高いですが、量を考えると共通テストより解きやすいと感じる受験生もいるのではないでしょうか。
(それだけ共通テストのリーディングは時間が足りません)

自由英作文は、九大が受験生に求めることがよくわかるので面白いです。
テーマは、「人口減少によるポジティブな影響」と「大学卒業後、大企業とスタートアップのどちらで働くか」です。
人口減少といえば一般的にはネガティブな現象として議論されますね。
ものごとを多面的に見る力があるかどうかを試されます。

数学の方は
全体としては昨年よりやや易化でしょうか。
ここ数年は理系は難しい問題が多かったですが、今年は方針がすぐに立つ問題もあります。
長文の問題もありませんでした。
複素数平面、空間ベクトル、積分が頻出なので志望する生徒は優先して対策をしていきましょう。

広島大

目を引いたのが数学の文理共通問題です。
データの分析から出題されました。

過去問にはなかったもので、戸惑った受験生は多いのではないでしょうか。
ただ問題は易しいものですので、共通テスト対策として相関係数をしっかり勉強していた受験生ならば満点が可能な問題です。
現在の情報では、来年度(令和7年度)からの入試、つまり新課程を履修した生徒の入試に関して、数学Bの「統計的な推測」は出題範囲に入っていませんが、今後数学Ⅰ「データの分析」は十分用意して受験に臨みましょう。

ちなみに、「統計的な推測」については九大は個別試験の出題範囲にはしておらず、長大は選択問題として用意される予定です。

入試問題は各予備校や大学のウェブサイトで順次公開されます。
特に高2生はすぐに志望校の過去問を解き、目指すべきレベルを確認してください。

合わせすぎではないか?

公開日 2024/02/21

昨今は個人個人のニーズに合ったものがよしとされています。
車や家といった高額なものから、毎月定額のサービスまで、あらゆるものの選択肢が増えています。
Googleは検索結果を覚えて、その人が買いそうな商品の広告を表示しますし、YouTube等動画サイトはその人が興味のありそうな動画を次々に繰り出します。
塾も同様です。
一人一人に合った教材を選んだり指導をしてくれる塾の方が今は多いです。

今回の記事はそういうサービスを否定するものではありません。
私自身もそのようなものを提供しています。

ただ、世の中全体的にそちらに偏りすぎているのではないか、と考えています。

テレビの良さ

私自身はもう家にテレビは置いていませんし見ていませんが、
子どものころはもちろんよく番組を観ていました。
「どうぶつ奇想天外」とか好きでした。アニメもいくつか観ていました。
毎週決まって観る番組がある一方で、特に目的もなく観ているときもありました。
家族の誰かが点けていたのをそのまま見る感じですね。
朝のニュースや天気予報は、自分から観るというよりは親が観ているから自分も観ているんです。

つまりランダムな要素があるんです。
観ようとは思ってなかったけれど、観てみると面白くなって見続ける、ということもあります。
逆につまらないものもあります。
いろいろ観ていたら、その分少しずつ視野が広くなります。
この「観るつもりはなかったが見ることになった」ことで新しい世界を見つけることができるのが、テレビの良さだと思うんですね。

これが今や「観たいものだけをすぐ観れる動画の方が効率が良い」と言われるようになってしまいました。

バランス良く

これが間違いだというわけではありません。
しかし、「自分の観たいものだけが観れる」というのは「ランダムな出会い」が失われること、すなわち自分の生きる世界が狭くなることを同時に認めなければなりません。

おすすめの動画は基本的には似たジャンルのものばかり出てくるので、似たような動画ばかり観ることになります。
塾でたとえるならば、
その生徒に合わせたペースで指導、そして生徒が勉強することは、その生徒にとっては無理がなく「楽に」進んでいける反面、受験という観点ではいつまでたっても周りに追いつけない、ということでもあります。
今の自分よりも成績上位の世界が見えないわけですね。

言いたいのは、
「約束された出会い」と「ランダムな出会い」があるが、
世界が前者に偏っているということです。
だからときには効率の良さを忘れるのも大事だということです。
そもそも前者が効率が良いとは限らないのですが。

「自力でできる」ようになれ

公開日 2024/02/14

最近あんまりこういう話をしていなかったので、
今回は勉強の基本のキの話です。

わかったつもり

物事を理解していくのにはある程度決まった過程があります。

①わからない
②わかっている、できているつもり
③わかるができないと気づく
④できる
⑤無意識にできる


因数分解でたとえましょう。

①因数分解のしかたを知らない。
②因数分解のしかたを教わる。
③自分でやってみるができない。
④自分で因数分解できるようになる。
⑤気づいたら因数分解が終わっている。

②から③、④から⑤へのステップが難しいところです。
勉強効率のよくない人は、②で止まることが多いです。
授業を聞いたり参考書を読んだりして、「わかりましたー」
しかし1から問題を解かせてみると、解けない。

難しい概念でもない限り、高校までの学習内容は「わかる」人がほとんどです。
それを「できる」と勘違いしないようにしましょう。
「できる」とは、
「テストで点数が取れる」ことです。

何も見ずに、問題が解けることです。

やるべきことはシンプルです。
自分でテストする。
それだけです。



④から⑤について話しましょう。
ここも高い壁があります。
私がいつも例えとして使うのが、九九。
7×6 は?

42。

今7+7+7+7+7+7=42
と計算しましたか?
しませんよね。
反射的に42と出てきたはず。
(7の段が遅い人は練習してね)

基本を「身につける」とは、
「身体で覚える」ことです。

因数分解を頭を悩ませて解いてはいけません。
呼吸するかの如く解かねばなりません。
なぜなら頻繁に使うものだから。
因数分解に悪戦苦闘しているようではメインの問題に頭を使えません。
英単語も同じ。
単語の意味を、「思い出す」ようでは長文なんて頭に入っていきません。

\[x^2 – 2x – 3 = 0\]

お前はもう、
解けている。

\[x = -1 , 3\]


言霊を味方につけよう

公開日 2024/02/07

言葉というのはとても不思議な力を秘めています。

ほんの一言だけでも
ある人を元気づけたり、勇気を与えたり、
逆に悲しませたり、不機嫌にさせたり。

同じことを伝えようとしても、
「なんでそんなことするの?」と訊くのと
「そうした理由を教えてくれる?」と訊くのでは印象が違います。
もちろん人によっても受け取り方は違います。
私も生徒への言葉の掛け方には注意を払っていますが、
まだまだ力不足だと反省する日々です。

たかが言葉、されど言葉。

あなたの一言が、その人の人生を左右しているかもしれません。

言霊を敵に回してしまう人

普段使っている言葉を注意して聞いていると
その人がどのような環境で生活をしているかを知る大きな手がかりとなります。

常々書いている通り、人は環境によって行動の決まる生物ですので、その人の言葉は普段周りの人間が使っている言葉と似ていることが多いです。
そして、その言葉は未来の行動に大きな影響を及ぼします。
ヤンキー言葉を使っている人は行動がヤンキーみたいになっていきます。

何にでも言えます。
幼い頃から、「あなたは要領が悪い」
と言われて育った人は、そのまま要領が悪いままになってしまいます。
本人がそう思い込むわけです。
「自分はそういう人間だ。」と、無意識に刷り込まれます。

周りから「優しい子だね」
と言われ続けていると、本当に優しい子になります。
元々「優しい」のではなく、「自分は他人に対して優しい人間だ。」と無意識に思い込むから現実に優しい人間になるのです。

きっと身に覚えがあるはずです。

同様に、
良いペースで成績を上げてきていたのに、
入試本番で力を発揮できずに志望校を落とした生徒がいます。
1ランク上のA大学(本人が最も行きたい)を目指せるはずが、周囲から県内のB大学へ行けと言われ続け、それが現実になってしまったのです。

これが「言霊を敵に回した」結果です。


その影響力を知っているので、
普段の指導でも「言霊を味方につける」ことができるように振る舞っています。
来てくれるからには、生徒には挑戦する勇気を持ってほしいですし、将来活躍できる大人になってほしいと願うからです。
さらに、その元生徒たちが同じように勇気を与えられる指導者になってくれというのは少し欲張りでしょうか。

自称進学校だって?!

公開日 2024/01/31

「自称進学校」「自称進」

知らない方のために説明しておきます。
一般的には大学進学を目指す人のための高校を進学校と呼びますが、一部ネット上で、
「卒業生が大した大学へは進学していない高校」
「上記のようであるのに『すごい進学校』っぽさを出している高校」
というような意味で使われています。
その高校の生徒である人も、そうでない人も使っています。

「一部ネット上で」とは書きましたが、なんということでしょう。
現実世界でも使われていました。
これについて言いたいことがあります。

今すぐやめてほしい

このような言葉を使っているのなら、即刻やめましょう。
YouTubeやTiktokで自称進学校をネタにする人がいるのでその影響かなとも思いますが、
はっきり言うと恥ずかしいです。
特に自分で自分が通っている学校(または卒業した学校)のことをそう呼ぶのが恥ずかしいです。
そういう人の心理は99%、
「自分の実力のなさを学校のせいにしようとしている」
ですよね。

もちろん高校に全く非がない、ということはないと思います。
生徒の理解度を無視する授業スピードであったり、
課題が異常に多かったり、
拘束時間が長かったり。
それがなければもう少しランクの高い大学へ入れる(入れた)かもしれない。
そう思う気持ちもわかります。

しかし、そんなことばかり考える人にそもそも成長の余地はない。
高校へ入学する前に、いくらでも実態を調べられたはず。
課題が多かろうと、対処の仕方はいくらでもあるはず。
やろうと思えば、高校はやめることもできる。
通信制高校に入ることもできる。
法律で縛られているわけでもないので、環境は変えようと思えばいくらでも変えられる。

そんな行動力もなしに、「自称進」と口だけとは。

問題提起

上述したように、高校側にも問題点はあります。
少なくともネットでそのような意見が出るということは、それを解決する余地があります。
(もっと言うと、制度にも問題があるでしょう)
生徒側はほとんどが自分のための主張でしょうが、これを問題提起として捉えるとどう変えていくべきかが見えてくるのではないでしょうか。