定期テストと実力テスト

現在多くの学校がテスト期間中です。
中高生の皆さんはテストテストうるさいかもしれませんが我慢してください。

テストの種類によって、対策方法は違います。
まずは大雑把に各々の特徴を考えます。

●定期テスト
・範囲が狭い(最近学習したもの)
・短時間に多くの問題を解く必要がある

●実力テスト
・範囲が広い
・一部科目は考える時間がある

こんな感じですね。そんなの当たり前だと思われる方が大半だと思います。ただこの違いを意識して対策している人はおそらく少数でしょう。点数をできるだけ上げるにはどのように学習すれば良いのか考えます。

定期テスト用

機械のように」です。制限時間のわりに問題数が多いので、解くというより「処理」をしなければなりません。よって、解法や答えをおぼえていく、という作業中心になります。因数分解ごときで考えていては時間が足りません。勝手に手が動くレベルにしたいところです。(誤解のないように書いておくと、因数分解というものは、本当は非常に難しい計算です。4136401を1289×3209になんてなかなかできませんよね。逆は簡単でも。)
私はこのような作業ばかり要求するテストは好ましくないとも考えますが、そんなこと言っていても仕方ありません。結果を出すには、出された問題に瞬時に対応できるようにしておく必要があります。

実力テスト用

定期テストに比べると出題範囲が大きいので、一週間前に勉強を開始して間に合うものではありません。だから、直前にテスト勉強というものをやるのではなく、普段から実力テストを意識した勉強をするのが良いです。
すなわち、定期テスト直前期以外は実力テスト用の勉強をするということです。実力テスト用の勉強とは、じっくり時間をかけて教科書に書いてあることを理解することです。テスト前になるとバタバタして浅い勉強になりがちなので、余裕のある時にしておきたいです。実力テストで点数が伸びないのは,浅い勉強しかしていないのですぐ忘れてしまうことが原因の一つです。

テストに関して述べてきましたが、
成績(点数)を上げることと、学力をあげることは必ずしも一致しません。学力を上げることは一朝一夕ではかないませんが、点数を上げることはそれに比べれば簡単です。点数の上がらない人の大多数は、やり方がよろしくないか、ただやってないか、です。
やるべきだと考えたら、まずは実行してみましょう。
また、これらはすべての人にとっての最善策ではありません。
自分で考えてください!!

なぜ禁止されるのか

スマホを学校に持っていくのを許可するか?

さんざん議論されているテーマですね。
基本的に学習に関係のないものは持ってきてはいけないという校則のある学校がほとんどではないでしょうか。スマホに関しては、現代ではそれ自体の使用ルールを明文化して定めている学校もありそうですね。(私の憶測ですが)

許可派と禁止派のよくある主張を書いてみます。
許可派
・物騒なのですぐに連絡が取れるよう持たせておきたい。
・スマホを使うことに慣れさせるべき。
・それを使った学習も可能。

禁止派
・学習に支障をきたす。集中力に影響する。
・外で遊ばなくなることによる体力の低下が心配。
・そもそも連絡を取る必要がない。

大抵こういう議論では両者の意見の根拠があいまいだったり、話がかみ合っていないのですが、メリット・デメリットが共存することは当然として、いかにメリットを最大限生かすのかが重要だと思いますね。

ですが、今回の主題はそこではありません。
このような何か「新しいもの」が生まれたときには、まず「禁止」にされることが多いですよね。しかし、なぜ禁止になるのか説明されること、特に子どもに対してはあまりありませんよね。ゲーム機を持ってきてはいけない。あの林で遊んではいけない。おやつは300円までしか持ってきてはいけない。
このようなルールは定めるだけでは意味がないと思うのです。
なぜ、そのようなルールが作られたのか。
考える機会も与えられなければ公平ではありません。
それではルールを守ろうとも思えなくて当然です。

たとえば、ゲーム機を学校へ持っていくことは禁止されています。
ある高校生から聞いた話ですが、その生徒の友人はゲームに熱中しているらしく、授業中も隠れてプレイしているそうです。これはほとんどの人がやるべきではない行為だと口をそろえるでしょう。周りには授業に集中したい生徒がいるのに、横でゲームされてはたまったものではありません。もちろんその生徒もゲーム禁止なのは知っています。

この生徒はゲーム禁止ルールがある理由をよく考えていません。あるいは教えられていません。
(現実ではまずないかもしれませんが)もしかしたら、授業中ではなく、休み時間や放課後でしかゲームをすることがないのなら、禁止されないかもしれません。そのルールを作る理由はいくつかあるかもしれませんが、他人に迷惑をかけない範囲、自分の学習に支障が出ない範囲での使用に限れば、禁止にされて見つかったら取り上げられる、ということはないかもしれないのです。
しかし、そういうことを考えずに行動してしまうと、すぐに「禁止」というルールが作られてしまいます。それが対処の仕方として手っ取り早いからです。
そして知らず知らずのうちにやってはいけないことだらけになっていきます。

これは学校に限った話ではありませんよね。
誰かが考えなしに行動してしまうことで、余計なルールが増えていく。
社会通念が重要視される理由もこのあたりではないでしょうか。

追記
「貪り食う」とは、このことです。