英検を何に使うの?

公開日 2025/03/20

英検などの民間検定試験を大学入試に利用できる機会が増えたことは読者の方々もご存知のことでしょう。
英検対策をしたい、させたいという方も多いので、私の英検に対する考え方を書いておきます。

大学入試でどのように使えるのか

国公立大学にも、私立大学にも入試に利用できる大学があります。
英語資格を利用する大学(一般選抜)
例えば九州大学の共創学部は、英検CSEスコアが2300点以上ならば、共通テスト「英語」が満点扱いとなります。2300点は準1級合格程度です。
佐賀大学は全学部で、2050〜2149点ならば共通テスト「英語」の得点率が70%、2250点以上ならば90%とみなされます。(共通テストの方が得点率が高い場合はそのまま)

高得点を取るチャンスが増えるというメリットがあります。
だから、資格を入試に利用できる大学を志望する生徒は必ず試験を受けてください。

ほんとに英検対策は必要?


一番伸びた生徒は

公開日 2025/03/13

志望校合格した生徒の皆さん、おめでとうございます。
受験勉強を頑張ってきた過程は今後にも活きていきます。
他人は結果を見ますが、自分にとって重要なのは過程です。
過程を大事にした者は、次に結果を出す権利を得ます。

高3を見てきて、
成果を出した、つまり志望校に合格できたり、着実に得点を伸ばす生徒と
なかなか成果を出せない生徒には行動に差があることが分かります。
細かいことも、1年もあれば積み重なって大きな差となります。
下級生は参考にしてください。

スマホを見る時間が少ない

成績を伸ばす人は、スマホ使用時間が短いです。
確かにスマホ(インターネット)は勉強に役立つ側面もあります。
調べものができる。
授業動画を見ることができる。
勉強時間の記録ができる。
便利で、使えば効率よく勉強が進みそうなのですが、うまくいかない場合がほとんどです。
なぜか?
これは仮説ですが、手段が目的化しているのだと思います。
いくら質の良い情報を手に入れても、それを使えなければ意味がない。
上手い先生の授業を聞いただけでは点数が上がらない。
成績を上げることではなく、ツールを使うこと自体が目的になっている、
言い換えると、勉強した気になっているということです。
成績を上げる人は、紙で勉強しています。
もちろん、ツールは便利なものです。

常に課題を抱えている

高校生に課題というと、学校の宿題のイメージが強いでしょうが、
課題とは課されるものではなく、自分に課すものです。
自分の課題が分かっている人は、伸びるスピードが速いです。
塾で学習の進捗を確認する時、
各科目の課題を明確に伝えてくれる生徒は間違いなく他の生徒より成長が早いです。

例えば、
Q.数学の課題とそれに対する解決策は?
A.積分の計算ミスが多いです。だから今週は〇〇を使って計算のトレーニングをします。

Q.数学の課題は?
A.計算ミスが多い気がするので、ミスしないように気をつけます。

どちらの成績が上がるかは一目瞭然ですね。
後者の場合はまず課題を明確化させることが必要です。
本人は計算ミスと言っていても、本当の原因は計算ではなく知識不足であることも多いからです。

結果を素直に受け入れる

伸びる生徒は言い訳をしません。
言い訳ではなく、分析をします。
言い訳とは、「最初に計算ミスをしたので、後の問題が全部不正解になった。」
分析とは、「最初の計算ミスで失点した。原因は演習不足である。」
将来高得点を取る生徒は、「ミス」を重く受け止めその対策を考えます。
低迷する生徒は、「これなら次は得点できるから大丈夫」と考えます。
自分を受け入れることってなかなか難しいですよね。

あなた達はスポンジである

公開日 2025/03/06

10代をどう過ごすか、ということはその人の人生を大きく形作っていきます。
19歳で人生の体感時間は半分を迎える、と言われるほどです。
アインシュタインは、
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことだ
と言いました。

何歳になってもスポンジのように新しい物事を吸収していく人もいますが、やはり大部分の大人はだんだん凝り固まってきてしまいます。
それに比べれば、中高生のあなた方はものすごく柔らかい脳を持っています。

だから受験勉強

若い頃の苦労は買ってでもせよ
と言われます。
中高生にとっては、受験勉強ではないでしょうか。
もちろん、全国大会に目指すレベルでスポーツをしているでもよし。
一つのことについて周りの誰よりも知識があるのでもよし。
しかし多くの人にとって最も身近で手を出しやすいのが受験勉強だと思います。
勉強で苦労してください。

こんなことを書いたら、
「老害」とか言われてしまいそうです。
自分たちがしたからと言ってその苦労をさせるな、と。
でもこれってmisreadなんですよね。
「自分も苦労したからその辛さを味わえ」という意味ではなくて、
「自分は若いうちに苦労しなかったら歳をとってもっと苦労した。だから早い方が良いよ」
ということなんですね。

なぜ早い方が良いのか?
それはもちろん、
スポンジ脳とお化け体力があるからです。
一般的に脳は30歳くらいまでは成長でき、対策がなければ衰え始めます。
体力は20歳がピークです。
子どものうちは、一晩寝たら疲れは飛びますが、
歳をとるほどに疲れは溜まりやすくなります。
身近な大人を見てみてください。
一日中走り回って遊んでいる人はいますか?
いませんよね。
大人だから遊ばないのではありません。
翌日に響くからできないんです笑

そんな体力のあるうちに、家でごろごろネット。
生活習慣病が待ってます。(これは笑い話ではない)
思いっきり運動して思いっきり勉強して鍛えましょう。
何となく行けそうな大学、なんて面白くありません。
常に、頑張らないと無理そうな目標にしましょう。

何歳になっても挑戦はできる
というのは正しいと思いますが、
衣食住の何の心配もせず、ただただ目標に向かって進んでいくことができるのは、10代以外ではなかなかありません。

数学はどう役に立つか

公開日 2024/10/09

子どもたちの、「なぜ勉強した方が良いのか?」という素朴な疑問に答えることも、我々の役目の一つであると考えます。
今回は、数学が将来どのように役立つのか考えてみましょう。

はっきり言ってしまうと、
将来仕事で三角関数とか微分積分を使う人は少数です。
(理系専門職はバリバリ使います。)
そういうのを聞くと勉強するメリットが感じられない人もいるかと思います。
だから一つ、数学を勉強しておくとものすごーーーーーーく力のつく、仕事に不可欠な能力を紹介します。

まず、問題に対する2つの解答AとBを見比べてください。

A

B

これは高1進研模試の過去問です。
A、Bともに同じ中身の解答を書いています。
何が違いますか?

Bの方は解答の丁寧さ、具体的には言葉での説明がきちんとされています。
一方Aは式の羅列で、数学の苦手な生徒、あるいはまあまあ計算が得意な生徒に見られます。
進研模試だと、Aのような解答でも満点をもらえてしまいます。
(あまりに説明が少ないので減点くらうかもしれません。)
しかし、大学入試は違います。
Aのような解答を書いていては、ほとんど点がもらえないと思っていてください。
そしてこれは数年後、数十年後に役に立たない勉強となるか、役に立つ勉強になるかの差になります。

説明する力

数学を学ぶことで得られるのは説明する力です。
算数は主に計算法を学ぶものですが、
数学は論理、つまりどのように説明するか、を学べる教科です。

解答は、「プレゼンテーション」です。
皆さんパワーポイントはご存知でしょうが、
自分が発表を受ける側であったとして、
小さい文字がびっしりと並んだスライドを見たいですか?
何のためのスライドなんだってなりませんか。
スライドは画像やアニメーション、グラフなど視覚的サポートにより聴衆へわかりやすく説明するためのツールです。見にくいスライドに意味はありませんね。

上のAの解答も本質は同じで、解答を読む人のことを考えられていません。
Bの解答のように、「自分がどのような道筋でその解答を導き出したか」に主眼を置いた解答を書く訓練をしましょう。

仕事を始めると、人に説明する機会がとても多くなります。
社会人必須スキルです。
中学生高校生には、そんな大事なことを勉強できる、という意識を持ってほしいと思います。

得点にこだわれ

公開日 2024/09/11

いつもは、
「点数ばかり見ずに中身を見ろ」
と指導している私ですが、
それは点数というわかりやすい、表層しか見えてない人への助言です。
受験というのは一発勝負であり、入試当日に定員の椅子に座れた人が合格します。
つまり、それまで毎日10時間勉強していても、当日点が取れなかったらそれまで。
入試は残酷なものです。

受験勉強というのは、
「いかにして入試で点を稼ぐか」
というゲームです。
これが分かっているようで分かっていない。
次のようなことを常々考えていませんか。

・どの参考書、問題集をやったら合格できるか。
・単語帳を何周やれば良いか。
・何時間勉強すべきか。
・長時間勉強するにはどうしたら良いか。
・短時間でも効率よく習得する方法はないか。

これらを考えることは、完全には間違っていません
間違ってはいないのですが、
力のベクトルがそちらの方を向きすぎていませんか?

別の言い方をすると、
勉強するための勉強をしていませんか?
ということです。

今日は何点上がった?

入試の準備のために使える時間は皆等しいです。
使える時間をできるだけ点数を上げることに使いたいです。
勉強法を模索するのは大事なことですが、

ということに気づきましょう。
勉強法や参考書に関する情報だけは豊富で、実力がついていない人はたくさんいます。
それは多数の「落ちる」人たちのやり方です。
「受かる」人はその時間に英単語をまた一つ憶えています。

勉強法を考える、または習ってから勉強を始めるのではなく、
勉強しながら少しずつ、効率の良い勉強法に変わっていく。
これが正しいやり方です。

夏休みの振り返り

公開日 2024/08/28

8月が終わろうとしています。
受験生はどれほど勉強が進んだでしょうか。
大学受験生は、勉強中毒になったでしょうか。
勉強中毒とは、問題を解いていないと手足が震えてくる、数字を見た途端素因数分解してしまう、飛行機や電車内の英語アナウンスが流れ出すと臨戦体勢に入ってしまう、等々の症状の出る状態を言います。
受験生として一人前になった証です。

高校受験生は日曜日に模試を実施しました。
連続5時間の試験は学校でも経験したことがなかったと思いますが、
これを一度やっておくと、二日間「も」かけてやる入試が楽に感じることでしょう。

さて、学校によってはもう夏休みが終了しましたが、
せっかくなので振り返っておきましょう。

なぜ不規則になるのか?

休み明けの学校はつらい人も多いはず。
子どもだけでなく社会人にもよくあることで、月曜日が憂鬱、ブルーマンデーという言葉もありますね。
なぜつらいかというと、休日の行動が平日と違うからです。
7日に1回必ずそうなるって嫌じゃないですか?

1番の原因は起床時間。
起きる時間が1時間を超えてずれると、日中全ての行動時間が変わります。
特に起床時間、食事時間、就寝時間は一定にすべきです。
これらのリズムが崩れると、
勉強だけでなく、運動能力や精神状態、あらゆることのパフォーマンスが低下します。
テストで例えるなら、初めから10点以上のビハインドで臨むようなものです。
10点ビハインドでこの点数だから大丈夫、って自分を慰めますか?


生活が不規則になってしまうのには原因があります。
予定がないからです。
もし10点behindになりたくないのならば、
休日午前中に予定を作りましょう。
ヒトは時間に管理されています。
平日学校や仕事に時間通りに行けるのはそれが決まっているからです。
予定は何でも良いです。
すぐ破ってしまう人は、家族や友人など他人を巻き込むのが良いでしょう。
私の場合は午前中からプールへ行くと決めておくことで、起床後ダラダラしてしまうのを防いでいます。
今住んでいる場所も、プールへすぐに行けることを考慮して決めました。(もちろんそれ以外の理由もあります)遠いと面倒ですからね。
それくらい日々の行動を重視しています。

できることは増えた?

この夏の成果をはっきりと言えますか。
勉強初心者にありがちなのが、
「なんとなく進めていた」というもの。

大学受験生にはたまに話していますが、
勉強を進めていくにつれて、「やるべきこと」が見えるようになっていき、
焦りが出てきます。
焦るとどうなるか。
視野が狭くなります。
そして不安になり、とにかく「進めること」ばかりに気を取られるのです。
「復習」をしないと実力は上がらないのに・・・
これが空回りというものです。

それを防ぐために、
学習の記録をしたり、定期的に復習をして
できるようになったことを確認していくわけです。
そしたら不安とは無縁です。
逆に、これだけ自分はやったのだ、と自信がついていきます。


難しいのが当たり前

公開日 2024/08/14

お盆です。
お盆といえば、15日の夕方から墓参りに行って、
そこで子どもたちが花火で遊ぶものだと思っていましたが、諫早ではしないそうですね。
私は父の実家が島原の方で、子どもの頃は毎年そうでしたから知りませんでした。
どうやら長崎と島原の方だけ(?)のようです。

さて、勉強していると、
「難しい」と感じることが多々あると思います。
今日はこれについて書きます。

最初から決まっていない

何年も学習指導していると、次のような考え方の生徒が意外と多く驚きます。

「自分ができることとできないことが最初から決まっている。」

本人がこのようなことを直接発言することはないのですが、
その生徒の根本的な考え方として感じます。

もしこのような、またはこれに似た考えがあるならば、それはとてももったいないことです。
自分で自分に限界を作っています。
それは半分無意識です。

あなたは、
生まれたとき、その瞬間から言葉をしゃべることができましたか?
足し算ができましたか?
そんなことはないはず。
なんでも、できることが少しずつ増えていったはずです。
覚えてないと思いますが、初めは歩くことですら難しい。
でも今は走れますよね。

難しいのが普通

「先生難しいです。」
当たり前でしょーーーーー!
なぜ歩ける人に歩き方を教えないといけないんですか。
すでに知っていることを教えないといけませんか。
知らないことを教わるんですから、最初は難しくて当然。
難しいと感じることを理由に諦めるのは非常にもったいない。
最初から何でもできる人なんていません。
いるって?
そう見えているだけです。
「テスト勉強やってねーわー」とかいう人がいますよね。
うそです。
すごいと思われたい中2病患者です。
どれだけ頭の切れる人でも、一度も見聞きしたことのないものは知りません。
できないならば、できるようになればいい。
歩けないから、歩けるようにがんばる。
それだけですね。
もし、あれもできないの、これもできないの、
と軽蔑してくる人がいたら、無視です。
できるようになって見返しましょう。

大人になったら、難しいことがどんどん出てきます。
難しいからといって諦めていたら損していきます。
挑戦すればするほど、できることは増えていきますよ。




自分専用ノートの作り方

公開日 2024/07/17

ノートは何のためにあるのでしょう?

板書をするため?
問題を解くため?

間違ってはいませんが、もっと効果的なノートの作り方を紹介します。
かんたんです。

こうなってませんか

例えば、問題を解いて、○×つけて、解答を写す。
それだけになっていませんか。
それをノートにやる必要はあるでしょうか?
それなら適当な紙に書いて捨てても、タブレットに書いて消してしまっても問題ないですね。
あえてノートにやる理由はありません。

解答をそのまま写すことは、意味がないとは言えません。
例えば中学生が初めて数学の証明問題を書くときは、日本語の書き方などを身体に覚えさせるには良いでしょう。
しかし多くの場合、解答を書き写しているときというのは、
ただの作業になっていて頭を使ってません。
(自分の好きな音楽を聴きながら勉強できる、という人はだいたいこんな感じです)
そもそも解答解説は教科書や問題集に書いてあるのですから、それをよく読んで理解する方に時間を使ったほうが良いわけです。
すでにあるもののコピーを作ってどうするの、ということです。

ノートを作るならば、自分専用の、復習できるノートにしましょう。

消しゴムはいらない

ここではレイアウトの話はしません。
何が大事かというと、
自分のミスの記録です。

特に数学ですが、
問題を解くときにたくさん答案を書いた後、
間違っていると分かったら全部消してしまうのを度々見ます。
その時点で、そのノートは使いものになりません。

間違ったところこそが伸びしろ。
書いたものを消してしまっては、その伸びしろを自分で消してしまうのと一緒。
間違いを記録し、どう間違ったのか、次にどうすれば間違えないのか。
それを見直した時に、復習ができるようにするのがノートです。
貴重なサンプルを消してはいけない。
もったいない。
残しておき、注意するポイントを書き込んでおくだけで、
自分にとって一番必要な要素の詰まった、どの参考書よりも自分に効くノートが出来上がります。
他の誰かから、きれいとかわかりやすいとか褒められるようなノートは
要りません。
それよりもきれいなものが書店にたくさんありますよね。

進路が決められません!

公開日 2024/07/10

学校の三者面談の季節です。
面談の前に志望校調査などがありますが、
「何を書けば良いかわからない」
という生徒が一定数いると思います。

そんな生徒への助言を書きます。

「夢」はなくても良い

将来の夢は?とか
将来なりたい職業は?とか聞かれることがありますが
「ない」と答えることは悪いことではありません。
中学生や高校生の時点ですごく明確に決まっている人の方が少ないのでは。
これは前提としておきます。

そもそも知らない

学生の知っている職業はほとんど身近なものばかりです。
看護師、医師、教師、警察官、駅員、等等。
公務員系が多くなりますね。
実際の仕事は星の数ほどありますが、知っているのは数えられる程度だと思います。
学校で過ごす時間が圧倒的に長いので、実際に見る機会が少ないです。
だから、積極的に知ろうとする必要があります。

調べる方法は今の時代は困りません。
本でもネットでもなんでも良いです。
どのような仕事があるのか、まずは知りましょう。
また、普段身近にいるのに気づいていないこともたくさんあります。
外に出て、画面を見るのではなく、周囲の人を観察してみましょう。
「この人はどんな仕事をしているのか?」
新たな発見があります。

進学先の就職先

大学ならば、その大学のウェブサイトを調べれば、
卒業生がどのような進路を選んでいるのかがわかります。
高校も進学先(というか大学合格者数)を公開しています。
自分がその学校に入ったならば、その先輩達と同じような進路を辿る可能性が高いです。
そこから学校選びができますね。
掲載されている企業について調べるのも良いでしょう。

それでもわからない

調べてみたがよくわからない。
そうなることも多いでしょう。
私も少し学生時代に就活をしたことがありますが、
会社の説明会に行っても少しも自分が働く様子が想像できませんでした。
調査不足というのもありますが、
実際にやってみないとわからないことがほとんどです。
しかし、それでも限られた情報の中で取捨選択する必要があります。
どこかで踏ん切りはつけないといけない。
最良の選択肢に出会えることは奇跡であると考えてください。

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当事者意識を持つこと

国英数は常に実力テストです

公開日 2024/06/26

中学校は期末テストが終わりました。
高校はテスト期間中ですね。
テストはその後の振り返りが重要です。

前回のテストと比べて成長した点は?

準備期間を十分に取ったか?
科目間のバランスは?
勉強の仕方を工夫しましたか?

自分に問いかけましょう。

定期>実力

定期テストではまあまあ点が取れるけど、
実力テストや模試になると途端に取れなくなる、
という人がいますね。

なぜか?

それは定期テストの性質にあります。
定期テストの特徴は、
・テスト範囲が狭い
・授業で扱われたことがそのまま出題される
ということですが、
この特徴ゆえに、
丸暗記しておけば点数が取れてしまう
ことが多々起きます。
言い換えると、
あんまり理解していないのに点数が取れてしまう
ということです。

国語や英語なんかがわかりやすいですね。
これらの定期テストでは、教科書の文章がそのまま出題されます。
だから、たとえ文法などをよく理解していなくとも、文章の中身を覚えてさえすれば点が取れます。
文法などをきちんと理解した上で覚えるならば、それは「実力」になるのですが、理解を伴わない勉強でも点が取れてしまうので、当人が自分の弱点に気づかないわけです。

直前だけでは対応不可

理解しながらの勉強(つまり実力をつける勉強)というのは時間がかかります。
だから定期テスト期間中、テスト2週間前からの勉強では時間が足りません。
特に数学・英語は、長期間が要ります。

高校数学の問題があるとして、
その問題は、高校で習ったものだけを使って作られている、または解くことができるでしょうか?
無理がありますね。
一番簡単なものだと足し算引き算。
これを使わないことはまずありません。
分数の計算、方程式、関数。
小学校、中学校で習ってきたものが全部入っています。
だから定期テストでも実力テストなんです。


長期間と言っても、中学生なら1日30分の勉強でも十分です。
日々積み上げていくこと。
本物の実力は、時間をかけて醸成されていくものです。

したがって、
特に上を目指す人は、定期テストだけのための勉強はしてはいけない
ということです。
日々の学習の中に、定期テストという確認の場があるだけです。