動画を観るだけで成績アップ

公開日 2022/04/20

入塾の時に必ず話すことなのですが、
定期的に思い出していただくために書きます。
特に、宿題をやる時間はあるのにしないで塾に来る中学生には読んでほしいですね。
高校生にそのような生徒はほぼいませんが、学力を上げるためには必要な考え方なので読んでください。

受けるだけでグングン成績が伸びる!

そんな授業があると思いますか。
ありません。

もしあると思うのであれば、
こういうのは「実際にあったらどのようなことが起こるか」を考えると良いです。
もしそんな夢のような授業があるならば、
例えば全国にある有名な塾や予備校の先生の授業はどうでしょうか。
全国の多くの生徒が受けることができます。
動画配信されたりしていますからね。
何千人、いや何万人という生徒が受けていると思いますが、
もしその授業を受けるだけで成績が上がるならば、
その何万人という生徒の成績はどんどん上がって・・・

いませんよね。

授業が悪いと誤読しないでくださいね。
そんなものがあればたちまちSNSで情報が拡がっていき、
すでにあなたの目や耳にも入っているはずです。

つまり、授業だけで学力が上がる、なんてことはないのです。

プロ選手の動画観たら

学校の勉強だけではありませんね。
他にも例はたくさんあります。
もし、上手な人に教えてもらうだけで、
または上手な人のしていることを見るだけで上達するならばどうなるか。

プロサッカー選手の動画を見れば自分のプレーも上手くなるでしょうか。
チャンネル登録者数の多いYouTuberの動画を見れば、自分もおもしろい動画を作れるようになるでしょうか。
答えはもちろん、No
身の回りで起こることを観察していれば、わかると思います。
私はこれを理解しているので、口が裂けても「うちに来れば学力が上がります。」とは言えません。
実際私が学生の時も、先生方の助言を参考にしながら、自分でやってみて成績を上げていきましたからね。
そう、

自分でやってみてはじめて身につく

だから宿題が必要なんです。
正確にいうと、
宿題が必要なわけではなく、その人が習ったことを元に自分でやってみることが必要です。
(だから自分でやる人には宿題を出しません。)
自分でやってみていれば、力がついてきます。

もし私や親や部活のコーチの言っていることが理解できなかったとしても、
それでもまずは自分でその助言通りにやってみてください。
先を生きる人の助言を完全に理解するには1年、3年、10年かかることもあると思います。
死ぬまでわからないこともあるでしょう。
あなたはまだまだ未熟です。
私だってまだ未熟です。
幼い頃に先生や親などたくさんの人の話を聞いてきたわけですが、
10年以上前に聞いたことを、
「あれはこういうことだったのか」
と身をもって理解することはいまだにあります。これからもあると思います。

だから言われるんです。
「いいからやりなさい」と。

英単語の覚え方

公開日 2022/03/23

英単語の暗記で悩む生徒は多いです。
どのようにして覚えるのがよいかという質問は数えきれないほど受けてきましたので、参考のために書いておきたいと思います。

その前にまず覚えておいていただきたい前提があります。
それは、正解など存在しない、ということです。
最近はヒトの脳の研究により、記憶の仕組みからどのように憶えるのが効率的なのか、どのような時間間隔で学習すべきかなど少しずつわかってきているようです。そのような、一般的にはどのように行動すべきか、という正解のようなものはこれからどんどん解明されていくと思います。
しかし、あなたはその「一般的」なものに当てはまっているのでしょうか?
全員、生まれ育ちも違えば知っていること、経験したことも全く違います。
ある程度「一般的」であるでしょうが、自分にとっての最適解は自分にしかわからない、ということを自覚しておきましょう。

もう一つ。
覚えるというのには段階があります。

1、見たことがあるだけ
2、思い出そうとすれば思い出す
3、見た瞬間に理解できる

2ではなく3を目指す必要があります。
うーんっとこの単語の意味なんだったっけなーーー
えーーーーっとーーーー、あれだ!
とかやってたらいつまでも文章を先に読めません。
思い出すという感覚ではなく、
反応できるようにしましょう。
ここから覚え方の例を書いていきます。

少ない方がおぼえやすいか

多くの人が勘違いしていることがあります。
少ない方が覚え易い、ということです。
もちろん、100桁の数字と3桁の数字では3桁の方が覚え易いと思います。
しかしそれは、覚えようとする情報が無機質な場合です。
つまり、無意味な文字の羅列を憶えようとすると少ない方がよいわけです。
そうです。
英単語がなかなか覚えられないという人は、
それに意味づけせず文字列として憶えようとするのです。

たくさん憶えるには、
関連する情報量を増やすことが重要です。

同時にチェックするのは、
○日本語の意味
○発音(記号)
○品詞
○派生語
○例文
です。

例えば、
impress

○印象付ける、良い印象を与える(など)
○[ɪmprés
○動詞
○impression(名)、impressive(形)
○He impressed me as honest.(彼は私に正直者だという印象を与えた)
※weblioより

これらを一度に確認するのがよいでしょう。
もちろん、例文等すべて丸暗記しようとしなくても良いです。
自分にとって多すぎない程度に。

なぜ情報量を増やす方が良いかというと、
思い出すきっかけをたくさん用意するということだからです。

勉強中にimpressionが出てきたら、
ああ、impressという動詞もあったなあとか、
impressiveってなんだっけ?
ああ、activeは動詞のactの形容詞形だから、
impressiveは動詞のimpressの形容詞形だった、とか。
そういうふうに、思い出すためのトリガーをあちらこちらに散りばめることができます。
そうすれば、前述の「思い出そうとすれば思い出せる」という段階をこなすことができます。

覚え方を創る

自分で創ったら簡単には忘れません。
他の人の覚え方ではなく、自分で工夫するところがポイントです。

例えば、
私の手元の単語帳「システム英単語Basic」には、
通し番号711に「promote」
という単語があります。

先週の土曜日の授業で即席で作った思い出し方は、
「セブンイレブンが経済活動を促進させた。」
です。

はい、もう覚えましたね。
別に711という数字を一緒に覚える必要はなく、各単語に同じような思い出し方を創る必要もありません。
とにかく大事なのは、
意味づけすること自分で工夫するということです。

日本語は理解しているか

comprehensive
包括的な

「包括的」っていう意味わかりますか。
日本語でさえわからないのに英単語を覚えられるわけがありません。
まずは辞書で「包括的」を調べましょう。
「すべてをひっくるめること」のような意味が載っていると思います。
その調べるという手間も含めて思い出すきっかけになります。




ここで紹介したことがすべてではありません。
例を挙げ出したら切りがありません。
それだけいろいろなやり方があり、工夫の余地があるということです。
余裕のあるうちに試してみましょう。

受験勉強≠勉強

公開日 2021/03/16

現在進行で受験勉強をしている、またはこれから始める方向けの話です。
タイトルの通り、受験勉強と普通の勉強、学問としての勉強は全く異なります。
これを間違っていると、志望校合格は掴み取れません。

ここで勉強と受験勉強を定義しておきます。

勉強…本やインターネットで調べたり、人に教わるなどして教養を身につけていくもの。知的好奇心を満たすためのもの。

受験勉強…志望校合格へ向け対策を施すこと

何が異なるのか。

点数

受験勉強は点数が付けられるものです。
勉強は点数を付けません。
受験勉強、入試ではなぜ点数が付けられるでしょうか。

それは、入学者を公平に選抜するためです。
もし、本人がどれくらい勉強をがんばったのか、どれだけの時間をかけて準備をしたのか、どれくらいその学校へ通うことを望んでいるのか、という曖昧な指標で入学者選抜を行ったのであれば、それは到底公平なものにはなりません。
何時間勉強しているのか、常に誰かが監視して計測するのでしょうか。
本人の話し方で熱意を測るのでしょうか。
そのようなことは現実的に不可能ですよね。
同じ時間に同じ問題でどれだけ点数を取れたかを競うのは公平と言える選抜方法です。

目的

勉強というのは、必ずしも誰かから評価されるために行うものではありません。
自分の興味のあることを調べたり、さまざまな実験を行ったり。
知的好奇心を満たすためのものです。

一方で受験勉強というのは、志望校合格が目的です。
そのための手段です。
だから、入試当日にできるだけ多くの点数を取るために戦略的に勉強を行う必要があります。
例えば数学が好きで、大学数学を何日もかけて勉強していても、
それは大学入試には出ません。だから点は取れません。
入試範囲外のこともどんどん勉強して大学入試にも合格するような人もいますが、それは当然入試対策もできているからで、そのような人は極めて稀です。
あなたには当てはまりません。

どれだけ上手に短時間で点数が取れるようになるか。
それが受験勉強において大事なことです。
だから優先順位を決め、時間をかけることを考えねばなりません。

時間

知的好奇心を満たすための勉強は、いくら時間を使っても構いません。
調べたり何か空想する時間は楽しいものです。
ちなみに最近の私の暇な時間に考える課題は、「現在の学校制度に代わる教育制度」です。
締切などありません。
一方で受験勉強というのは期限があります。
新高校3年生は、共通テストまで約43週間です。
そこまでに勉強をし終えないと、問題は解けません。
現実を書きますと、大半の高校生は試験範囲を十分勉強できずに本番を迎えます。
気づくのが遅いのです。
私も他の先生たちも多くの受験生を見ているので知っています。
そのことを受け入れた上で早く勉強を進めて欲しいと思います。

文章を愉しもう

公開日 2022/03/09

暖かくなってきましたね。
春といえばアスパラガスが食べたくなります。
ベーコンで巻いたり、揚げてマヨネーズにつけるのが好きです。
ほとんど外食ですが。

花粉症が煩わしい季節でもあります。
アレルゲン免疫療法というのがありますが、週1、2回の通院を2、3年続ける必要があるようです。
自分は薬を飲めば症状がかなり軽くなること、そして治療にかかる時間と薬を買って飲む時間を計算などしたところ、通院するメリットがなかったので薬を飲んでいます。
手間のかからない治療法がもしできれば受けたいです。


さて今回は文章を読むという話です。

国語や英語では、
文章を読んでそれについて答える問題がありますね。

「棒線部①はどういうことか。」
「この文章の内容と一致するものを一つ選べ。」

などという設問があります。
このような問題に対して、見ただけで花粉症ならぬ文章症になってしまう生徒もいると思います。
なぜ発症してしまうのか。
その理由の一つは、

問題を解くことばかりに集中しているからです。

小学生の頃から、
文章を読んでは問題を解き、丸かバツがつけられます。
バツばかりつけられたらどうなるか。
それは嫌いになっても仕方ありませんね。

このようなことが重なった結果、
文章は、それに対して問題を解き、評価されるもの
というレッテルを貼ってしまうことになります。

読めたら面白い

そんなふうになって欲しいと思います。
世の中には素晴らしい文章がたくさんあります。
国語や英語の教科書に載っているものもそうです。
問題集や入試問題で扱われる文章もそうです。
面白いこと、ためになること、心を揺さぶられるものがたくさんあります。
色々な考え方を知ることができます。
先の生き方を決定づけるような文章に出会うこともあるかもしれません。

例えば最近は、
高校生の授業でテレワークについて書かれた英語の文章を読みました。
主にメリットについて書かれた300語程度の短い文章ですが、
それでもよく読めば、テレワークをする自分を想像してみたり、デメリットを考えるなどして将来の自分の働き方を考えるきっかけになることでしょう。またそこから、働くことそのものに興味を持ち、働くとは一体何なのかを考えるかもしれません。
個人によって何に興味を持つかは異なりますが、
いずれにせよ、そんな短い文章からも得られるものはとても多いです。

ただただ設問を解くだけなのは、もったいないです。

英語がわからないのなら、日本語訳を読めばよいのです。
わからない単語があれば、手元の端末で検索すればよいのです。
とにかく、一旦解くことから離れて、
じっくりと読んでみましょう。
一度でわからないこともあります。
それなら時間をおいて何度か読んでみればよいです。
そういうことだったのか!
と感動を覚えることでしょう。
本来文章というのはそういうものです。
そして読むことを楽しめるならば、
なぜか問題も解けちゃうわけです。

高校入試で100点取った?

公開日 2022/02/16

中学生の進路が決まり始めました。
志望校に合格した方、おめでとうございます。
これまでよく頑張ってくれました。
楽しみな高校生活が待っていますね。
気持ちを新たにして勉強・部活その他精力的に取り組んでほしいと思います。
今回はそれを充実させるためにも、学習面でやっておくべきことを書きます。

高校の学習は中学が基礎

高校での勉強が、全く新しいことをすると考えていないでしょうか。
そうではありません。
めちゃくちゃ中学で習ったことを使います

具体的に見てみましょう。
例えば数学Ⅱで出てくる3次関数。
$$ y=x^3-2x^2-2x+1 $$
のグラフを書け.

\(x^3\) とか見たことない!書けるわけない!と思っていませんか。
それは勉強不足です。
1次関数や2次関数のグラフを、初めどうやって書きましたか?
\(y=\frac{2}{3}x \)
このような関数のグラフを書くとき、まず点を取っていきましたよね。
\(x=3\)のとき、\(y=2\)
\(x=6\)のとき、\(y=4\)
というように通る点をとっていきます。

画像のように点をとっていき、結ぶとグラフが出来上がります。

先程の\(y=x^3-2x^2-2x+1\)のグラフは下図のようになります。

素早く書くためには、新しく微分などを理解する必要がありますが、これも直線と同じように
\(x=0\)のとき、\(y=1\)
\(x=1\)のとき、\(y=-2\)
………
とたくさん点を取っていけば絶対に書けます。
グニャグニャしてるしよくわかんない、と判断しないでください。
これがたとえ、
\(y=-x^4-2x^3-2x+5\) とか、
\(y=\frac{x^2-3x-4}{x+2}\) となったとしても同じようにできます。
全く同じようにできます。

つまり、
「代入計算してそのグラフが通る点を求めてつなげる」
ことさえ分かっていればできるということです。
このように見ていくと、
新しいことが少しずつ追加されていくに過ぎないことがわかります。

数学に限らない

関数のグラフを例に挙げましたが、
もちろん他の教科でも同様のことが言えます。
高校の勉強は、すべて中学までで習うことを基礎とします。
あなたは高校入試で満点を取ったでしょうか。
学年末テストでは?
そうではないと思います。
満点ではないということは、
まだ中学の復習が不十分なことがある、
ということです。
もちろん、満点にならないとダメということではありません。
むしろ満点を目指すことは非効率です。
ただ、中学までの基礎を徹底しておくことで、高校の勉強もかなり楽になることを覚えておき、是非高校入学までに準備をしておいてほしいと思うのです。

いつまで入っているの

公開日 2022/1/5

明けましておめでとうございます。
タナカ塾では元旦から大学受験生の最後の追い込みを行っています。
高校受験生も、いつもより長い講習時間ですがよく頑張っています。
お正月の雰囲気を楽しみつつ、鍛錬してもらいたいと思います。

やることがあるのにここ数日ダラダラテレビを見たりネットサーフィンをしてしまった人もいるようですので、やや怖くなる話をします。

トイレに

どのくらいの時間入っていますか。
新年早々こんな話から始まってすみません。
冬休みに毎日やることを決めていたにもかかわらず、ほとんどやらずじまいだった生徒と話していたものです。
少し前にネット記事で見たのですが、
何かの調査で(忘れました)トイレでの平均滞在時間が1分長くなったことがわかったそうです。
主な原因はスマホで、トイレに入って長時間スマホをいじっている人が多いようです。中には30分とか1時間とか。

そこで、
人生でどれくらいの時間をトイレに費やすのかを計算してみました。
1日5回トイレに行くとします。
1回あたりの滞在時間が1分多くなると、
1日で5分増えることになります。
1日は24×60=1440分ですので、1440分の5だけ滞在時間が増えるということです。
では人生80年として、どれくらい増えるかというと・・・

$$ 80 \times \frac{5}{1440} \times 365 = 101.4 $$

100日間、トイレに入っている時間が増えることになります。
想像してみてください。
その100日間で何ができるのか。
トイレがお気に入りであれば止めませんが、それで良いのでしょうか。
この計算をしてから私はスマホを持ち込むのをやめました。

何に時間を使うのか

トイレの話は一つの例で、
どのように時間を使うかは一度考えてみることを勧めます。
いつかは死ぬし、今この瞬間より若い時は2度と来ないからです。
おそらく関わりがないか、あっても希薄な関係のSNS上の人の投稿を見続けていいのか。
芸能人の不倫騒動とか、素人でもわかるようなことしか言わないコメンテーターが出る番組などどうでも良いテレビを見る時間に費やしていいのか。
もちろんSNSが悪いとかTVが悪いとか言っているわけではありません。
ある人にとって有益なことはそれぞれだからです。
ただ、後悔のないようにしてもらいたいと思うだけです。
自分への戒めでもあるわけです。

校則改革マニュアル

公開日 2021/11/17

生徒と校則について話していたのですが、
諫早高校で生徒会が何度か昼寝の導入を提案したが受け入れられなかったと聞きました。
その原因はおそらく、プレゼンテーション能力不足、準備不足でしょう。
校則って意味不明なものも多いですよね。
身につけるものの色や頭髪など。

生徒にとって必要なルールを作りたい。
そんな熱意のある中学生・高校生向けの、私からの助言です。

校則を変えるために必要なことを書きます。
ただただ、学校側に要望ばかり言ってもそれが実現する可能性は低いです。
手順は次の通り。

1、仲間を集める
2、資料を作る
3、プレゼンする

1、仲間を集める

ある目的を達成するためには、1人よりも多くの仲間がいた方が良いです。
この後の作業効率が段違いになるからです。
自分と同じ思いを持った人を募りましょう。
ただし、遊び感覚で乗ってくる人には注意。
後で足手まといになります。

2、資料を作る

プレゼンテーションのための資料作りです。
最も大事なフェイズといっても良いでしょう。
ここが甘いと受け入れられません。

あらゆる物事には二面性があります。
すなわち、その校則を導入した際のメリットとデメリットです。
デメリット以上にメリットを享受できることを主張、またはデメリットを払拭する方法を提示しましょう。

例えば昼寝の導入ならば、メリットは生徒の学力向上が見込めること。
すでに導入している学校があるのでその結果を引用しましょう。
デメリットは学校の時間割を調整する必要があることです。
大きく変更せざるを得ないならば、登下校時間、部活動、スクールバス等様々なものに影響が及びます。
またこのとき、抽象的な表現ばかりにならないように注意です。
具体的なデータ、つまり数字が欲しいところです。

仲間と意見を出し合い、何に影響が及ぶかを挙げ、それの解決策まで考えましょう。
これらを整理して、要望書を提出しましょう。
まず周囲の人からの賛同をもらうのも良いですね。

3、プレゼンする

資料作りを終えたらプレゼンテーションです。
自分らの考えをぶつけましょう。
大事なのは情熱。
いくら良い商品でも、その商品が好きでない人、冷めている人からは買いたくありませんよね。本気でないことはすぐにわかります。
練習を重ねて本気度を示しましょう。

それでも失敗することはある

ここまで準備をしてももちろん100%成功することはありません。
変わらないのなら、一旦諦めて後輩に託しましょう。
続けていれば、いつかは変わるはずです。

なぜ私がこんな記事を書いているのかというと、
どの学校もさっさと昼寝を導入して欲しいからです。

模試を受験する目的は?

公開日 2021/11/3

模試の季節です。
中3には長崎県統一模試を受験してもらいました。
勉強不足を痛感したと思います。
高3はいくつも受験していますが、復習はできているでしょうか。
大体は点数を気にしていると思いますが、
それだけを見ているのは模試の半分も活用できていないということです。
点数が気になるのはわかりますが、模試の使い方を知り、他の受験生を一歩リードしましょう。

点数を比較してどうする?

定期テストでもそうですが、
前回より〇〇点上がった!とか、
意味ありません。
なぜなら、今回と前回とでは問題が違うからです。
極端な例を考えるとわかりやすいです。
前回が最難関高校入試レベルの問題揃いで30点だったとします。
今回は小学生でも解けるような問題ばかりで90点でした。
60点上がったって、それになんの意味があるでしょうか。

同じような問題があって、前回は解けなかったけど今回は解くことができた。
それが成長であり、目指すべきものですね。
勘違いしている人だらけなので最初に書きました。
次からは模試の活用法を書いていきます。

受験する目的は?

何のために模試を受験するのか。
はっきりしないまま受けていないでしょうか。
目的は主に次の3点です。

①受験生の中での自分の位置を知る
②勉強の成果が出ているか確かめる
③今後どのように勉強していくべきかを考える


①しかやってない人が大半です。
結果に一喜一憂。
ビギナーから抜け出しましょう。
①受験生の中での自分の位置を知る
とは、つまり偏差値を見ることです。
また志望者の得点分布から、自分があとどれくらい得点できれば合格圏に入れるかを見ます。
どれだけ取れたら良いのか、短期、中期的な目標を立てるのに役立ちます。

②勉強の成果が出ているか確かめる
効果的な勉強ができているか確かめましょう。
以前も同じような問題を解いていたのに模試では解けなかったなら、最も危機感を持つべきです。
復習が不足していたり、理解が不十分でないか確認しましょう。
問題が解けるのと、理解していることは必ずしも一致しません。
理解度を確かめる方法は、他人に説明できるか試すことです。
また、模試当日でしかなかなか実験しにくいことをしましょう。
例えば、起床時間、食べるもの、休憩時間の過ごし方など。
試験中なら、どの文房具を使うか、どのような時間配分をするか。
自ら課題を設定しましょう。

③今後どのように勉強していくべきかを考える
当然ですが、
常に意識すべきは先の入試です。
これからどうするか?が最も重要です。
今のペースで間に合うのか。
問題集は全て取り組むべきか、部分的に取り組むべきか。
そもそも勉強時間が少ないのでは?
どのようにすべきか案を出したら私に持ってきてください。
勉強玄人が修正します。

最後に、不合格になる人の模試受験後のセリフを書いておきます。

5点上がった。
たまたま勉強していないところが多く出題された。
試験中、集中できなかった。
眠かった。
ケアレスミスが多かった。
今回は準備をしていなかった。
まだ習っていない範囲の問題が出た。
覚えていないと解けない問題が多かった。

できる人は学校に合わせる必要はない

公開日 2021/10/20

過ごしやすい気温だと思っていたら
一気に寒くなってしまいましたね。
体調管理には注意しておきたい時期です。
また今年は台風の数が少なくブタクサ花粉の飛散量が多い地域があるようです。
鼻炎の症状がある方はアレルギー検査や花粉対策することをおすすめします。
ちなみにウレタンマスクはウイルスを含む飛沫同様、花粉に対しても効果が薄いので、肌荒れ等のない方は不織布マスクをおすすめします。
参考 データから見るマスクの効果

生徒と話していて気になったことを書きます。
学校の先生の中に、
教科書を先に進んで勉強してはいけない
と指示する先生がいるようです。
理由はみんなに合わせるべきだから、とか
先に勉強したら授業を聞かなくなるからだとかです。

私にはよく意味がわかりません。
なぜ合わせる必要があるのでしょう。
先に勉強できる子は進んでしまって他の子に教えたらいいですね。
教えることは2度学ぶことですからね。先生も楽です。
また、自分で進めてしまうような子は授業は聞かなくなるかもしれませんが、サボるためではなく学びたいことを学ぶために時間を使います。
できる子は好奇心のままに学んでもらい、将来人類の発展に貢献していただければいいですよね。
そのような芽を潰してしまうのは非常にもったいないことだと思います。
(制度上の問題など解決すべき事柄はあると思います。)

授業がつまらない人はとにかく進め

学校の授業進度が遅いと感じる人は、さっさと自分で先に進んでしまうことをおすすめします。
通常、小中学校は多くの生徒が追っていける速さで進むものです。
無理に合わせる必要はありません。苦痛だと思います。
合わせることを強要されるのならば、環境を変えたほうが良いでしょう。
教科書は簡単に手に入りますし、
教科書でなくとも本屋に参考書がたくさんあります。
学校で勉強するようなことでなくとも、
知りたいことをどんどん勉強して欲しいと思います。
しかし、自分が特別だと考えることは、やってはいけないことの一つです。

逆も然り

一方で、学校の授業に全くついていけない人もいますね。
他の人と比べて劣等感を抱いてしまうかもしれませんが、
心配は無用です。
ついていけないことを極度に不安がらないでください。
わからないものは、暇なわかる人に何度も教わればよいです。
(頑張らなくて良い理由にはなりません。)
また、学校の勉強がすべてではありません。
学校で学ぶことは大事なことばかりですが、
それは世の中で知り得ることの0.0000000001%に過ぎません。
(不正確です、すみません)
好きになれるもの、得意なものがどこかにあります。
どこにあるかは知らないので探してください。

「我流」で勉強する人は、伸びない

公開日 2021/10/13

過ごしやすい季節になりました。
最近は天気の良い日が多く気持ちが良いです。
高3生は、共通テストまで100日、もとい14週間を切りました。
上手くいっている人もそうでない人も、
成果を確認しながら勉強を進めましょう。
入試が終わってから、もっと勉強すべきだったと嘆く人は多いです。毎年です。考えるよりも、すぐに動きましょう。

同じ期間勉強していても、
個々人で成果に差が生まれます。
これまでの積み重ねや時間の使い方など、
その原因は挙げればキリがありませんが、
今回はなかなか成果が出ない人の特徴の一つを紹介します。

自分のやり方に固執する人

基本的なことができていないうちから、我流を貫こうとする人がいます。
良く言うと芯が通っていますが、
何か物事(学校の勉強だけではない)を身につけようとするときに、
その道の先を行く人の助言があるにもかかわらず、それを受け入れないまま続けてしまう人です。
これは、ある特定の人がそうなるのではなく、誰にでもなる可能性はあるものです。
(「性格」というのは個々人に固有に存在するのではなく、ある場面で顕在化されるものをいいます。)

こういう状態だと伸びない理由は、
ほとんどが効率の悪いやり方だからです。
何を先に勉強するべきか、何を目安とすれば良いのか、
いつまでにやるべきなのか。
例えばこういう視点がなかったり、ズレていたりするのでなかなか成果が出ないのです。

マネをするのが1番

学校の勉強であろうが、スポーツだろうが、ゲームだろうが、料理だろうが、
早く上手になるコツは、
上手な人のマネをしてみることです。
勉強であれば、文章の覚え方であったり、復習の頻度であったり、なんでも良いです。
英単語を覚えるのが早い人の真似をしてみる。
計算が速くて正確な人の計算過程を真似てみる。
打率が高い人のバットの振り方を真似てみる。
ゲームが得意な人のコントローラーの使い方を真似てみる。
すべて自分のやり方でやるよりも何倍も早く上手になります。
ちっぽけなプライドは捨てましょう。

我流は後から生まれてくる

その道のプロと呼ばれる人たちは、
皆それぞれ自分のやり方を確立しています。
唯一無二のものです。
しかしそれらは、最初から存在したものではありません。
自分より上手な人の真似をして成長するうちに、自分にとっての最適解を少しずつ見出していき、やがて自分だけの形を作っていったものです。
誰一人として、他人の真似をしなかった者はいないでしょう。