志望校がない人は合格しない

公開日 2021/09/22

今回は受験生を脅しに来ました。
合格までの道のりが遠い人ほど読んでほしいと思います。

D判定とかE判定の人

志望校下げようかな、とか考えていませんか?
志望校って言葉の意味分かっていますか。

【志望】
[名](スル)自分はこうなりたい、こうしたいと望むこと。また、その内容。
goo辞書より

その下げた先は志望校ではありません。
本当にそこでいいんですか。
頭が悪いから?それを良くするのが勉強でしょう。
別にそこでもやりたいことはできる?1番ではないですよね。
言い訳なんていくらでも思いつきますよね。
でも自分を騙していたら、いつか後悔する時が来ます。

志望校がない人

まだ決めていないんですか。
今何を目指して勉強しているんですか。
受験は制限時間の決められたゲームです。
敵を倒すために効果的な武器を集め、技術を身につけねばなりません。
戦略・戦術もなしに戦いに向かうつもりですか。

決められないのは、
行きたい学校がないからですか。
それは調査不足です。
学校調べにほとんど時間をかけていませんよね。
少しでも面白そうだと思うことから調べ始めましょう。
本当の面白さというのは、やってみて初めてわかることです。

決められないのは、
今の学力で目指すのが恥ずかしいからですか。
そんなに他人は関心がありません。
全く気にする必要はありません。
他人の挑戦を笑うような人とは、関わらなければ良いのです。

勉強時間が足りていないと思う人

言語道断。
特に大学受験生は、高校受験の感覚でやっていませんか。
勉強量は高校受験の10倍以上だと思ってください。
高校入試はほとんどの人が合格しますが、
国公立大学入試は半分以上「不合格」ですからね。
参考:2021年度国公立大学出願状況ー河合塾

起きている間はほぼ勉強。
家でやれないなら他の場所でやる。
友人と自習の約束をする。
日課を決める。
そうやって自分に学習環境を用意しましょう。
「やる気」を気にしている暇はなし。

エスカレーターでは立ち止まろう

公開日 2021/09/15

駅にこんなものが掲示されていました。

なぜ立ち止まるべきなのか?
接触転倒事故を避けるためですが、
今回は学校で習ったことを使って数字で考えてみましょう。

仮定

駅の1階から3階まで昇ることを想定する。
1階床面から3階床面までの高さを10mとする。
(諫早駅のホームから改札階がこのくらい)
エスカレーターは、三菱電機ビルテクノサービスを参考にし、秒速50cm、傾斜30度とする。
このとき、エスカレーターの右側一列を空けて乗る(歩いて昇る)ことにメリットがあるか考えます。

考察

30度60度の直角三角形の辺の比、1:2を使うとエスカレーター部分の長さは上図の通り20mになります。
普通に立ち止まって昇る場合、
秒速0.5mで進むので40秒かかります。
一方でエスカレーターを歩いた場合、
やや速めに1秒に2ステップ踏むとすると、
1ステップ20cmの高さがありますから1秒にプラス40cm、0.4m進むことになります。
これは高さなので、斜め方向は0.8mですね。
つまり、0.5+0.8=1.3、秒速1.3mで進みますから20÷1.3≒15秒かかることになります。
立ち止まるより25秒早いです。

この25秒をどう見るかは人それぞれだと思いますが、私は25秒のために事故のリスクを負うのはバカバカしいと思いますね。

1列で使用した場合と2列で使用した場合を比べてみましょう。
立ち止まって乗る人だけがいると考えると、2列使用すれば時間当たりの輸送量は単純に2倍になります。
では、立ち止まって1列、歩く人1列の場合どうなるか。
都会の駅ほど歩いている人が多いですが、仮に歩く人が3人に1人いたとします。
(歩く人同士の間隔は広いため)
立ち止まっている列の時間当たり輸送人数を1とすると、歩く列のそれは1×1.3/0.5×1/3≒0.87です。
立ち止まる列と合わせて1.87ですね。
2列とも立ち止まると輸送人数は2なので、これより少ないということです。
歩く人の間隔を狭くして2人に1人としても、輸送人数は2.3にしかなりません。

以上から、エスカレーターを1列空けて乗ることのメリットはあまりないということがわかりますね。
特にショッピングモールなどのエスカレーターで右の列を空けて乗っている光景は世界の七不思議の一つです。

こういうのをもう少し難しくすると共通テストの数学の問題になります。

小テストでさえも頑張れないのに

公開日 2021/09/01

定期テスト、ましては入学試験などを頑張れるだろうか、
いや頑張れるわけがない。

当然ですよね。
規模によりますが、小テストは30分も勉強すれば十分満点が狙えます。
そんな小テストのために、30分も頑張れないのに、
1、2週間の勉強を要する定期テストで上手くいくでしょうか。
数ヶ月、数年かかる受験勉強が上手くいくでしょうか。

小テストで満点を取る人は、定期テストで90点を取ります。
小テストで80点を取る人は、定期テストで70点を取ります。
小テストで50点を取る人は、定期テストで30点になります。

小テスト対策が、勉強の基礎を作る

小テストに真剣に取り組むことで、勉強の仕方がわかってきます。
小テストというのは、基本的にほとんど暗記物ですよね。
漢字とか計算とか、地名とか物質名とか。
暗記って軽く言いますけど、勉強する上で最も重要なものですよね。
如何に上手に暗記するか。
如何に早く暗記するか。
小テストはこの練習にもってこいなわけです。
定期テストは1年間に5回ほどしかありませんが、
小テストは週に1回、年に30回、それ以上することもあります。
練習して反省して、っていう過程を何回も経験できるのです。
年間で7倍の練習をした人に勝てると思いますか。

答案用紙を見れば、伸びるかわかる

例えば国語だったら、
必ず漢字の書き取りと読みの問題があります。
定期テストならば教科書や問題集で範囲が指定されていますから、そんなに量は多くないですし勉強はしやすいです。
ここできちんと書けている生徒は、将来の学力が伸びやすいです。
逆にどう見ても練習してないな、という答案の生徒はいつまで経っても伸びません。
私は中学生時代、5教科で国語が最も苦手でしたが、他で取れない分漢字は必ず満点を取ろうとテスト前は必死でした。実際ほぼ満点取ってました。

数学だったら、数学用語の問題などですね。
その他の教科も、テスト前になったら先生が「ここテストに出します」って言ってくれるところがありますよね。
そういうところをきっちり取るかどうかが大事です。
何百人何千人と生徒の答案を見て来た先生たちは、その生徒がテスト勉強にしっかりと取り組んだどうかがすぐにわかると思います。

小テストは満点を目指しましょう

すぐに取れなくてもいいです。目指して頑張ることに意味があります。
1円を笑う者は1円に泣きますが、
小テストを笑う者は入試に泣きます。

習慣化する方法

公開日 2021/07/21

小中学生は夏休みに入りましたね。
大人になってからは、夏休みのように長い期間自由にできることが少なくなります。
今だからこそできることをやってほしいと思います。

また、休みに入るとダラダラ過ごしてしまいがちになります。
就寝時間、起床時間は平日と変わらないようにしましょう。
平日より2時間以上多く寝てしまう人は慢性的睡眠不足です。
普段の睡眠を見直しましょう。
(睡眠記事を近々書くつもりです)

受験勉強の鍵は習慣化

タイトルの話に移ります。
入塾した生徒、特に高校生に話していることを書きます。
受験勉強は言うまでもなく、どれだけ積み重ねたかが重要です。
1週間とか1ヶ月でどうにかなるものではありません。
例えば、1000時間の勉強時間を確保しようとします。
3ヶ月しかかけないならば、1日約10時間やる必要があります。
1年かけてやるならば、1日3時間弱で済みます。
もし1年間、毎日10時間やれば3650時間確保できます。
ただ算数の計算をしただけです。
習慣の威力です。

とは言っても行動が伴わないのがヒトというものです。
しかし、工夫次第で努力せずに続けられる方法はあります。
毎日学校へ行くと思います。
毎日歯磨きをすると思います。
このような日常の行動は、半ば無意識にやっているはずです。
これを利用します。
以下、手順です。

1、続けたいことを決める
2、タイミングを決める
3、まず3週間続ける

詳しく見ていきましょう。

1、続けたいことを決める
継続してやるべきもの、時間のかかるものが良いですね。
例として英単語帳をあげます。
ただ英単語を毎日覚えようとする、ではダメです。
ポイントは、迷う余地のないくらい事前に決めておくことです。
というのは、
この単語帳の、○番から□番までの1秒1単語テストを3回し、覚えているものに印をつけた後英語→日本語の順で一通り音読し、次の週でテストする予定の△番からの単語を一読しておく。
といったふうにです。

2、タイミングを決める
20時から始める、とかは×
少し予定とずれた場合にできない言い訳にしたり、できなかったと落ち込むからです。
すでに習慣になっている行動のにします。(前ではない)
例えば帰宅後。
学校に行って帰ってこないことはありませんからね。
またはお風呂に入った後など。
より続けられるようにするため、始めやすくするのが良いです。
風呂に入る前に単語帳の該当ページを開いてスタンバイしておく、というふうに。
皆がスマホゲームにハマるのは、数秒で始められるからです。

3、まず3週間続ける
これまで書いたことを3週間続けると、習慣化してきます。
おおよそこのくらいの時間がかかると言われています。
何がなんでも3週間続けてください。
これが一番大事なので、1で決める続けたいことは、
最初はものすごく簡単なことでかまいません。
1分2分で終わること、いや、10秒で終わることでもかまいません。
今まで続いた試しがない人こそ、最初はハードルを下げてください。
徐々に高い目標を設定すれば良いのです。

以上です。
これだけで、自動で努力できる人間が生まれます。
やらない手はないですね。

平均点が気になりますか

公開日 2021/07/14

先日久しぶりに山に登りました。

長崎市の烽火山です。
すり鉢状の街が一望できます。
烽火とは狼煙(のろし)のことで、例えば敵が侵入してきた時に遠くの仲間に知らせるために火を焚きます。

↑ここで火を焚きます。
たまに自然の中に入ると落ち着きますね。
難易度は低い山なので興味のある方は行ってみてください。

さて多くの学校で期末試験が終わりましたが
勉強の成果は発揮できたでしょうか。
良い出来だった人もいれば、惨敗だったと嘆く人もいます。
良かった人は、そのまま続けましょう。

悪かったという人は、
そもそも何を以て「悪い」と思うのでしょうか。
平均点と比べているのでしょうか。
それとも、前回の点数と比べているのでしょうか。
たいていこの辺りだと思います。

平均点なんてどうでもいいです。

極論を述べるつもりはありません。
推薦を狙う生徒は他の生徒より評定が高い必要がありますし、
レベル別編成授業で上位のクラスに入るためにも意識すべきだとは思います。

しかし、みなさん平均というものに気を取られすぎです。
極端に難しかったり易しかったりしなければ、
平均点より高い人と低い人は半々です。
(試験では中央値を知ることができませんが、正確には中央値を境に半々)
平均より低いとすぐに死んじゃいますか。
そんなことはありません。
平均より高いだけで一生平穏に暮らせますか。
そんなことはありません。

そんなものよりも大事なのは、
自分が学習した成果が出たかどうか
ですよね。
成果が出たならばそんなに素晴らしいことはありません。
続けましょう。
成果が出ていなければ、
なぜなのか、考えましょう。
量が不足しているのか、やり方が非効率なのか。
それを改善して、また次に臨む。
その繰り返しが重要です。

たとえ点数が高かろうと、
なんか知らないけど取れちゃったっていう人は褒めません。
たとえ点数が低かろうと、
いろいろやってみたけどダメだったっていう人には次こそ結果を出そうと激励します。

頑張る人へ、知っていてほしいのは、
他人は往々にして結果にしか目が行かない
ということです。
仕方のないことなんですが、これは事実なので受け入れてください。
心が少し楽になると思います。

志望校の決め方

公開日 2021/06/16

ついに出てしまいました。

即ポチりました。
小学生用教材「うんこドリル」が一時期有名になりましたが、
その文響社から大学受験用英単語帳が今月発売されました。
「すべての例文に『うんこ』という言葉を使用することに成功しました。」
笑いのツボが小学生並みに浅い私はこれだけで笑ってしまいます。
うんこドリルは面白いだけではありません。しっかりとその効果があります。
詳しくはこちら→東京大学との共同研究

早く志望校を決めてください

本題に入ります。
高校3年生、中学3年生は多くが部活を引退し、これから本格的に受験勉強を始めよう、という頃だと思います。
そこでまずやるべきことが、志望校を決めることです。
もう決める必要があるの?って思う人へ、よくある失敗例
「とりあえず勉強をして、合格できそうなところへ出願する」
こういう人は後悔します。
何かしら自分が興味のある学校があったり、到達したいレベルがあるのにも関わらず、失敗を恐れて(または失敗と思われるのを恐れて)こういうことを言います。
この状態では成果は出ません。
自分の目標は、はっきりと言葉に表しましょう。

どう決めるか

特にやりたいと思うこともない、という人へ。
それは嘘だと思いますが、どのようにして進学先を決めると良いのか、そのヒントを書きます。
これはヒントであり、正解ではありません。

どう生きていきたいか考え、調べてみる

どう生きていきたいか、というと皆さん職業とかそういう話に持っていきがちですが、
この問いへの答えは必ずしも職業である必要はありません。
大きな組織で誰もが知るような大きな仕事をしたい、とか
世界中を旅しながら生きていきたいとか
そういうもっと大きな枠でも良いです。
男子で、一生ゲームをしてたい、という生徒がちらほらいますが、そういうのでも良いです。
大企業に就職するためにはどうすればよいのか。
ゲーム三昧で生活するためにはどうすればよいのか。
こうやって逆算をはじめます。

大学の決め方

・研究内容で決める
大学は研究機関ですから、学問をしに行くという目的が最も達成しやすいところです。
大学は複数の学部・学科で分かれていますが、
何か学びたいことがあるときは、まず大まかな学部を把握し、次に大学の教授を調べると良いです。
例えば、長崎大学にも佐賀大学にも「経済学部」がありますが、勉強・研究できる分野が異なることがあります。なぜなら、そこに在籍する教授の専門分野が違うからです。
だから、教授の主な研究内容を知ればその大学で詳しく学べることが何かがわかります。
名前を調べて検索をすれば知ることができます。

・地域で決める
大都会に行きたいとか、地元で就職したいとか、希望があると思います。
大学の立地で決めるのもありです。
特に就職活動では、その地域でNo.1の大学はやはり有利です。

・難易度で決める
決める要素が本当に何もないという人は、入学難易度の高い大学を目指すことを勧めます。
これは言い換えると、将来の選択肢を広げる、ということです。
難しい大学であるほど、自分の望みを実現させられる可能性が高くなります。
ただし、現在の自分の実力とよく相談しましょう。

大学について書きましたが、高校選びに関しても考え方は同じで良いでしょう。
基本は逆算することです。

生きていれば様々に選択する機会があります。
言い方を変えたら、皆好きなように選択することができるということです。
少し時代を遡れば、身分制度があり、就く仕事が決まっていました。
こんなに自由に生きていける国、時代はなかなか無いと私は思います。
自分の道は、親ではなく、私でもなく、
自分で決めてほしいと思います。

負荷をかけると強くなる

公開日 2021/06/02

幸せになりたいですか。
そんなあなたに朗報です。
こちら、江戸初期から徳川家に代々受け継がれてきたとされる幻の壺です。
この荘厳な姿は、初代将軍家康を彷彿とさせますね。
実は不思議な力が宿っていまして、
この壺を玄関に鎮座させておくと驚くべきことに、次々と幸運が舞い込んでくるのです。
人間関係は良好、あれよあれよという間に富が増えてゆきます。
私はもう十分、この恩恵に与りましたのでお譲りしたいと思います。
500万円の価値がありますが、あなたに是非とも幸運になっていただきたいのでここは一肌脱ぎまして半額の250万円でいかがでしょうか。
心配なさらずに、一年以内にそれ以上の財を手に入れることができます・・・
・・・

ばかばかしい、こういうのにはだまされない
と思った方こそ注意が必要です。
この壺を買うと幸せになりますよ、と言われても信じませんが、
例えば、このダイエットプロテインを飲むだけで1ヶ月でマイナス5kg!!とか
参考書〇〇シリーズをやるだけで偏差値10up!!
とかだったら、結構信じる人がいます。
信じるというか、半信半疑だけれどなんとなく流されてやってみる
という感じでしょうか。
〇〇さえやれば成果が出る、みたいなものですね。

そんな魔法はありません

楽に成果を上げたい、ということなのですが
誰でもすぐにできるような方法で成果が出ることはまずありません。
部活を思い出してもらえればすぐにわかると思います。
練習きついですよね。
なぜきつい練習をするかというと、そうじゃないと成長しないからです。
筋肉は負荷をかけないと強くなりません。
負荷がかかっていないと、身体は強くなる必要がないと判断します。
楽な練習をしていて強い学校なんてありませんよね。
強豪校はすべて、地獄のような練習をしています。

勉強も同じです。
問題集を一回解いただけで成果なんて出ません。
甘いです。
海外のお土産のチョコレートくらい甘いです。
負荷がかかっていないから当然です。
簡単に成果が出るのなら、
実力テストの平均点は50点ではないはずです。

楽をするというのが悪いわけではありません。
人類はいかにして楽に生きていけるかを追求し発展しました。
しかしそれは、楽をして楽になろうとしたのではなく
様々な創意工夫があってこその成果です。
衣食住に不自由なく生きていけるのも先人のおかげです。
発展への道のりは、舗装された道路ではないのです。
道路と言えない道路を楽しんで歩くかどうかは、その人次第ですが。

ミスは書き出せ

公開日 2020/12/30

今年最後の記事です。
1月から毎週水曜日更新を目標にし、
欠かすことなく約50個を書いてきました。
以前のものを読んでみると、少しは書き方が上手くなったかなあと言う感じですね。
塾の生徒、保護者の方、その他読者の方々、ありがとうございます。
来年も更新し続けるので暇な時にでも読んでください。
あ、でも読むときは集中してくださいね。

いつもミスする人へ

模試もほとんど終わり、入試が近づいてきましたが、
ミスの多さに悩む人が少なくないです。
ケアレスミスと言われるものから、判定に影響する重大なミスまで、その種類は様々です。
ミスを全くしない、というのは容易ではありませんが、
少なくすることはできます。
しかし、そのためにはまず持つべき意識、前提があります。

ミスに真剣に向き合うこと

練習だから大丈夫、とか
本番は集中するからそんなミスしないとか。
あまいです。
練習を怠る人間は失敗します。
「本番に強い」という言葉もありますが、
それはきちんと準備した人に当てはまる言葉です。
計算結果を覚えている者に、その場で計算する者が勝つ術はありません。

ミスを減らす最初のステップ

ミスをミスだと認めることからです。
その上で、自分が犯してしまうミスを紙に書き出してみてください。
これだけです。

「書く」と言う行為は、思考が整理されていないとできません。
書くことで自分をミスに向き合わせることができます。
たったこれだけですが、かなりの効果を発揮します。
何に注意するべきなのかがはっきりしてくるからです。

ミスの内容が整理できたら、その対策も書いてみましょう。
ポイントは、「しないこと」ではなく「すること」を書くことです。

例えば、
ミスの内容が
・マーク試験でマークする場所をまちがえてしまう
であれば、対策は
・1つの大問を解き終えるごとにマークする。その際に、解答番号に注意する。
と言う具合です。
書いたら、それをよくみる場所に貼っておくなどするといいですね。
試験中に関するものは試験の直前に読みましょう。

よくあるミスの例を書いておきます。
対策は、できるだけ自分で考えた方が良いです。

マーク試験で見られるもの
・解答科目をまちがえる(数学)
・選択科目をマークしていない
・受験番号をマークしていない
・同じ列に2カ所以上マークする
・自己採点と実際の結果が一致していない

その他
・計算(とは言っても種類は様々)
・転記
・筆記用具忘れ
・試験会場をまちがえる


良いお年を!

上がるのには時間がかかる

公開日 2020/12/23

高3はいよいよ本番が近づいてきましたが、
自己ベストを更新する生徒が続々出てきました。
夏の模試から900点中100点以上(つまり10%以上)上がった生徒もいます。
問題が難しくなっていく中で、素晴らしいですね。

伸びる時は、一段二段、
ポーンっと一気に上がることが多々あります。
特に英語や数学はそうです。

上のグラフのようなイメージです。

なぜこのような上がり方をするか

というと、要素の多い科目だからです。
例えば英語
語彙や文法の問題は勉強すればすぐにできそうだと思いませんか。
なかなかそうはいかないのです。
模試の語彙・文法語法問題は多くて10問です。
それに対して、覚えるべき量は膨大ですよね。
英単語だと5000語とかになります。
文法は数えるのが難しいですが、1000とかいくんじゃないでしょうか。
試験によく出るもの、出ないものはありますが、安定して高得点を取るにはそれだけの量を覚えておく必要があります。
覚えている量が少ないと、「ギャンブル」になるわけです。

語彙・文法だけではありませんね。
構文もある程度身につけて、それらが揃った上で、
やっと文章の読解ができるようになります。
その読解にも、文章のジャンルによって背景知識を持つ必要がありますから、短時間に伸びることはなかなかないのです。
だから、そのような道具が揃ってくると、
それまでが嘘だったかのように上がり始めます。
センター試験の英語で7割に満たない高校生たちは、
そこに辿り着くまでの量をこなせていない場合がほとんどでしょう。
8割、9割を目指すのなら、早いうちから勉強をしておくべきですね。
高1、高2、中学生は、ほんの少しずつで良いので
学習習慣を身につけましょう。
身につけ方はよく授業中に話しています。

答えは、書いてある

公開日 2020/12/09

冬らしくなってきましたね。
来週月曜日は一段と寒くなるようなので体調に気を付けましょう。
玄関に新しく置いた棚には持ってきたスリッパを置いて帰ってかまいません。使ってください。

さて、
私が毎日のように口にする言葉があります。

「問題文をよく読め。」

ご安心ください。
本当はこんな命令口調ではありません。

文章を読んでいないことって、
めちゃくちゃあるんです。
小学生であろうが、高校生であろうが、
成人であろうが、関係ありません。
普段から読む習慣があれば、小学生でも小難しい文章を理解できます。
逆に全く読まないならば、大人であっても読んだ(?)ものを正確に解釈していません。
動画コンテンツが躍進した理由の一つであると思います。
人はそもそも読み書きが得意ではないので、
文章ばかりの情報よりも感覚的に訴えてくる動画の方が受け入れられやすいのは至極当然のことですね。

動画はわかりやすいという印象を与えますが、
高度な情報ほど、すなわちより抽象的な情報ほど、視覚化あるいは聴覚化するのは容易ではなくなります。
つまり、高度な情報を得るには文章理解が不可欠だということです。
(有益な動画も結局文章を多用していることが多いですよね。もしかすると将来、文章を超えるものが現れるかも、とも思いますね。)

この文章読解力を重視する問題が、高3の模試に出題されていたので紹介します。

2020 第1回ベネッセ駿台共通テスト模試 化学

画像に簡単な解説を書き込みました。
この問題、解くのに必要な知識は密度と体積の関係のみと言っても良いです。
答えはほとんど、問題文中に書かれています
左のページの赤線を引いたところから、−2℃から0℃までは密度が減少すると分かりますし、青線を引いたところからは4℃で密度が最大になることが分かります。表1はそれを数値で表しているだけなので要りませんね。
これで答えは②です。

次の問題も、上のものほどではありませんが、知らなくても読めば解けるような問題です。左のページの問1です。
考えてみてください。

2020 第3回ベネッセ駿台共通テスト模試 化学基礎

いかに読解力を問われるかが分かっていただけるでしょうか。
このような試験でなくとも、
世の中の重要な情報ほど文章で存在するので、
読めるだけでアドバンテージを得ます。

もう一度言います。
よく読んでください。