高校と中学の違い

公開日 2026/03/30

新年度が始まります。
今日は当塾への入塾が増える傾向にある新高校1年生向けに記事を書きます。
とは言っても他の高校生も抑えておくべきことなので、読んでいただきたいと思います。

中学での勉強と高校での勉強の、大きく違う点についてです。

中学の10倍ある

インパクトがあるのでいつも10倍と言っていますので
全科目10倍になるわけではありません。
(目指す大学によっては本当に10倍になることもあります。)
ただそれくらい量が増える心構えが良いかと思います。
量が増えることによって、学校の授業スピードは上がります。
中学までは必須ではなかったでしょうが、高校では特に英語や数学は予習を勧められます。または、予習が宿題になります。予習をしておかないと授業に追いつけないこともありますし、そもそも先生が予習を前提として説明することもあります。

学習量が増えることの影響はこれだけではありません。
英数を筆頭とする積み上げ型の科目では、遅れをとるとそれを取り戻すのにかなり苦労することになります。
高校受験では、6月に中総体が終わり、部活を引退してからすごく頑張って短期間で伸ばす生徒もたまにいるのですが、大学受験ではそれはほぼ起こりません。(もちろん大学入試の難易によりますが)
今回詳しくは書きませんが、特に最近の大学入試は逆転が非常に起こりにくい構造になっています。

数学はすべて証明問題?

中学数学のテストは合同や相似の証明問題等を除き、最終的な数値だけを答える問題でした。
これが高校では、問題を解く過程を書く必要が出てきます。
中学ではカンで答えを書いて当たると点がもらえることがありますが、
高校の試験でそれをすると0点です。
(これは高校生でも十分理解していない生徒は多いです)
解答のメインは過程、つまり自分がどのように考えたのかを説明することです。
これは中学数学の図形証明問題でやっていたことです。
高校受験対策をしていた生徒の中には、短期間で得点を伸ばすために論理的構造を全く考えずに対策した生徒もいますので、それがそのままの感覚で勉強をしているとすぐに限界が来ます。
(そのような勉強が悪いわけではありません)
言葉による説明、客観的視点を獲得していくということです。

みんな同じ、ではない

高校受験は、公立高校は皆ほぼ同じ問題を解きますね。
私立も多少難易の差はありますが、大きく対策の方針が変わるとは言えません。
これが大学受験を目指すとなると変わります。
大学入試は、大学ごとに試験問題が異なります。
共通テストという、50万人が受ける試験がありますが、それに加えて大抵は個人それぞれが志願する大学が作った問題を解くことになります。
そしてその問題は、(特に難関大学は)大学ごとに様子がかなり違います。
問題が違うどころか、使用する科目、その配点まで大学が決められますので全部違います。
例えば、数学の配点が全体の40%を超えるところもあれば、10%未満しかないところもあります。

だから、みんなと同じことをやっていれば安心、ということはありません。
自分が目指す大学へ向けた学習をしないと遠回りです。
前述したように学習すべき量が多いので、何をしないかがかなり重要な問いになります。

春休みで限界を知れ

公開日 2026/03/23

春休みに入ります。
高3は春休み中に勉強できなければ、かなりまずいです。

情報格差

今はほとんどの人がたくさんの情報にアクセスできます。
これだけだと、一見情報格差は小さくなったようですが、実際のところ広がっています。
情報格差、というよりも「触れる情報」格差です。

一度ある情報にアクセスすると、それに関連する情報が集まるようなシステムになっています。
(これ自体は古今東西変わらない気がしますが)
例えば、ある商品を買うとその関連商品、おすすめ商品が表示されます。
動画を見ると、似たジャンルの動画が出てきますし、チャンネル登録もあります。
受動的に情報を取り入れていると、同じような情報ばかりを見てしまうということです。

つまり、能動的に、意識的に取り入れる情報・情報源を変えない限り、同質の情報しか集められない可能性が高い環境であるということです。
これを学習面で言い換えると、
日頃から学習関係の情報・受験情報を仕入れている人は、基準がどんどん高くなっていくのに対し、
それが全くない人は、最後まで今のまま受験を迎えることになる、ということですね。

春休みは自学のチャンスと捉え、学習を進めるのが当たり前の人がいるわけです。
その一方で、あなたが小学生の時から変わらず「休み」を満喫していたら?
考えずともわかります。

限界まで勉強

自分の限界を知っていますか?
1日でどれくらい学習を進められるのか?
入試の準備に10年使えるなら知る必要はありませんが、3年生は残り43週間しかありません。
春休みの2週間を使って、自分が使える時間を肌で感じましょう。

目的はなんですか

公開日 2026/03/10

もうすぐ新年度。
心機一転、今年度こそはと勉強に力をいれる生徒も増える頃です。
入試に合格した先輩に話を聞いたり、SNSで情報を仕入れたりすると思います。
それ自体は大変結構なことなのですが、何も考えずに〇〇という参考書が良いらしいなどと鵜呑みにして数ヶ月後に間違いであったと気づく人は毎年大勢おります。
同じ轍を踏むようなことはできるだけ避け、歴史から学ぶ賢者に近づきましょう。

自分が持っている参考書、問題集はどのような力をつけるためのものなのか知っていますか?
今や文法問題集の定番になった英文法ポラリス、どう使ってますか?

まさかこれだけで文法の勉強を終わらせようとしてませんよね。

それでは英語の力はアメリカの幼稚園児レベルのままです。

たとえばこのような文法の辞書を使う必要があります。
ポラリス英文法は、各項目に少しずつ説明がありますが、それはまず一通り文法を勉強し終えたあとに、自分の中のシステムを構築していく上で役立つような説明であり、初学者が読むべきものではありません。
本についての説明を読んでみると、「志望校のレベルに合わせた問題を解く」というコンセプトで作られているのがわかります。一番初めからこれをやってね、という問題集ではないのです。

世間の参考書情報には
「どんな人がどのように使うと効果的なのか」
が抜け落ちていることも多いです。
または情報の受け取り側が意識していません。
それで毎年犠牲者が出るわけですね。

塾生は、気になるものがあれば相談してください。

来年の共通テストまで46週間

公開日 2026/03/02

子どもが1歳になりました。
怒涛の1年でした。
1年前はとても小さく見えましたが、今は歩けるようになりました。
私や妻の言葉を一生懸命理解しようとしているように見えます。
中学生や高校生も成長したな、と感じることがありますが、幼い子どもはもっと早いですね。

光陰矢の如し

さて、現高2生は入試まで残り46週となりました。
1年は52週です。(これは絶対に覚える
あと1年、と言っていた時から6週が過ぎました。
つまり1年の10%以上が過ぎました。
それでは、
あなたの受験勉強は目標到達に必要な学習量の10%を確保できたでしょうか?

ほとんどの人は、Noだと思います。
そもそも、全体を把握していないからおおまかな計算すらできないと思います。
人は大きな数字には疎いからです。
10万円は想像できますが、1兆円と言われても分かりませんよね。
同様に、残り322日と言われてもピンときませんが、
残り46週と言われたら、時間がないぞ!となるわけです。

次の模試

たいていの高校では新年度に変わって初めて受けるのが6月の進研模試です。
2025年の日程を参考にすれば、その模試まであと14週です。
46週の約3分の1もあります。
この期間はものすごく大事です。
途中、あまり実力を試す機会がないので多くの受験生はなんとなくの勉強になりがちです。
6月になって模試を受けてから焦り出す人と、
今から目標を定めて着実に積み上げて行く人、どちらが合格に近づきますか?

最後まで戦い抜く

公開日 2026/02/23

いよいよ国公立大前期です。
塾生の皆さんはこれまでよくやってきたと思います。
入退室記録を見ると、一月で100時間塾で勉強した生徒もいました。
本番の試験は日常の学習の延長上にありますから、
いつも通り起きて、いつも通りに力を発揮すれば合格できます。

ラスト1秒まで

当日の試験は、最後の最後まで問題に食らいついてください。
100点満点を余裕で取る、という人はまずいないでしょうから、皆どこかしらかもう少しで点が取れそうな問題に出会うことになります。
そのときに決して放棄しないでください。
一通り問題が解き終わって、名前や受験番号、解いた問題の見直しが終わったら、残っている問題に時間ギリギリまで取り組んでください。
ときどき解けない問題が多いから試験時間がかなり余った、という人がいます。
定期テストだろうが入試だろうが、特別の事情がない限り、そういう人は
すでに負けています。
試験結果が返ってくるのを待つまでもなくです。
自分に負けているんです。

時間があるのに、まだやれることがあるかもしれないのに、
それをやらなかった人は後悔します。
一方で、
最後の1秒まで粘りに粘って、
それでも他人に負けてしまった人は後悔しません。

入試は他人との勝負ですから、どうしても自分ではコントロールできない部分もあります。
当日に自分より得点の上回る受験生が募集人数よりも多ければ不合格です。
仕方のない時もあります。
しかし、試験直前まで知識を詰め込む、ギリギリまで考え続けるということは、自分でできることです。
できるのにやらなかったら、なぜあの時やらなかったんだろうと悔いることになります。
最後まで力を出し切れば、1点差で勝つこともできますし、
たとえ負けたとしても、華麗に散ることができるのです。

己を知れ

公開日 2025/11/27

実力を上げるのに不可欠な要素のひとつ。
それが己を知るということ。
自分の現在の実力を知ることなしに成績上昇はありえません。

例えば、
1000個の問題がある問題集のほとんどを解けるようにしておくと、志望校に合格できるとします。
入試まであと3ヶ月。
1000個の問題のうち、自分は今半分の500問は解ける実力であると知っているならば、
残り500問を3ヶ月以内に、つまり1日6問できるようになるペースならば間に合うと判断できます。
さらに、何回やれば完全に解けるようになるか、ある程度予想ができれば緻密な計画が立てられます。

逆に、何も知らないと
入試に間に合わないことがほとんどです。
多くの受験生は模試の結果、単純なアルファベットの判定で実力判断しています。
ですから、少し正確に実力を知っているだけでも有利になります。

どのように測るか

英単語帳を使っている生徒は多いですが、
そのうち何%の英単語を覚えたか?という質問に即答できた生徒はごく稀です。
英単語帳は最も実力を判定しやすいものです。
なぜなら、
そこにある2000単語を1つ1秒で思い出せるかテストしてみれば、2000秒、つまり33分20秒で測定が完了してしまうからです。
そしてその測定はものすごく正確に実力を表しますね。

これが数学だと大変です。
チャート式1冊、例題350問を解くのに、1問平均15分かかるとしたら90時間近くかかります。
英単語と同じくらい正確に測ろうとすると、90時間かかってしまいます。
(だから数学は一番時間のかかる教科です)
これをやるわけにはいかないので、工夫する必要があります。

測るものは実力だけではありません。
自分が100単語を覚えるのに必要な時間を知っていますか?
教科書の章末問題レベルの問題を1問解くのに必要な時間を知っていますか?
完璧にとは言いませんが、
ある程度かかる時間を知っておかないと、期限のある入試までに間に合うかどうかが全く想像つかないのです。
だから受験生は、この時期に焦り出したりするのです。

AIで志望理由書

公開日 2025/11/14

朝はやや寒くなってきました。
推薦出願の季節です。

生徒がChatGPTで推薦書類を書くという話をしていました。
これについての意見を書きます。

AIは道具


AIも所詮は道具であり、どのように使うかが重要です。
使い方が悪ければ使わない方がましです。
当然、すべてAI頼みはNGです。

どのように使うかは、使う人によります。
そこで重要となる視点が、
面接でのふるまいです。

例えば、ほとんどの受験生に当てはまると思いますが、
文章の書き方を知りません。
言葉遣いや構成などを知らないので、皆最初に書く文章はぐちゃぐちゃです。
また、普段から同年代の人としか喋らないでいると、話す時の言葉選びも下手です。
つまり、いくら志望理由書をAIを利用して上手に書いても、
言葉の使い方を知らなければ面接時に書類と実際の話し方の差が大きくなってしまう、ということです。

知識についても同様ですね。
たいそうなことを書いていても、面接で自分の言葉で喋ることができなければバレてしまいます。
(受験生側がAIを使うことは大学側も知ってはいますが。)
相手は大学教授です。
高校生の何十倍も知識と経験があります。

効果的な使い方

あまり背伸びをしても、自分のふるまいは追いつけません。
だから、ある程度自分が書きたいことを書いてみた後に、それをブラッシュアップしてもらいましょう。
添削ですね。
修正の範囲は、自分の言葉で話すことができる程度。
そして、AI添削をきっかけに語彙力を上げましょう。
AIにすべてをやってもらうという姿勢ではなく、吸収できるものは吸収しましょう。
大学は向上心のある人を欲します。

平均点

もう一つの注意点です。
AIはどのようにしてユーザーの質問に答えているでしょうか?
インターネット上にある情報や、直接人が教えた情報を頼りにしています。
ちなみにChatGPTは有料の情報にはアクセスしていないようです。
つまり、みんなが手に入れることができる情報から答えを生成しています。
これは、
AIの答えは平均点レベル
ということです。
AI頼みで書かれた文章が、熱意を持った人の文章に勝てるはずがないんですね。

これからどうするか

公開日 2025/11/06

高校生は3学年とも進研模試がありました。
自己最高点だった生徒も、思うように行かなかった生徒も、
模試の後が大事です。
このような節目でどう行動していくかが、80年の人生を左右すると言っても過言ではありません。
これは、高校までの勉強の成績で人生が決まるという意味ではありません。
大事な時に、どのように考え行動していくか。
人間には癖がありますから、未来の自分に正の影響を及ぼす行動をとるか、負の影響を及ぼす行動をとるのかも同様にその人の癖がでます。
だから、20年、30年と経過した時に全く異なる結果になります。
高が模試で大袈裟な、
という考えでは、入試やその先でうまくいくはずがありません。

当日のことを話し出す

生徒に模試はどうだったか、模試の結果を受け今後どうするか、と尋ねると
多くの生徒が、

過去問を解いた時はこうだったんだけど・・・
途中で集中が切れて・・・
ここはケアレスミスをしてしまって・・・

と言った内容を話してくれます。
私はそういうことを答えて欲しいのではありません。
結果が悪かったことやその言い訳を聞きたいのではありません。
100歩譲って、話を聞いてくれる人がいないのならば聞きますが、私が最も興味があることは、

これからどうするか?

です。
例えば過去問より問題が難しかったとか、そんなことはあって当然です。
自分の力でなんとかなるものではない。
影響力の範囲
でも書いたとおり、自分の影響力は限られています。
試験問題をコントロールすることはできません。自分をコントロールしてください。

模試で言えば、
模試のための準備が適切だったか?
その準備の成果が反映されたか?
次へ向けて改善することは何か?

必ずこれらに答えてください。
続けていれば、間違いなく成長していきます。
これをせずに毎回同じことをしていても、良くて現状維持、十中八九衰退です。

これからどうするか?
過去は教訓とすることはできても、決して取り戻せません。
学生の時が一番楽しかった、と言う人にはなってほしくありません。

集中できないという人へ

公開日 2025/10/30

「試験中に集中できない、集中力が切れる」
という話をよく聞きます。
こう子どもが言うと、
この子は集中力がないから、集中力をつけないといけない、とか
試験に真剣に取り組んでいない、
などと考える方が多いのではないでしょうか。

私もかつてはそうでした。
が、こう言う生徒が昔に比べ多いこと、学力関係なくいることが引っかかりました。
しばらく調べたり考えたりしているうちに、一つの仮説ができました。

集中している時間が長すぎるのではないか

学生たちは忙しすぎます。
学校の教科のカリキュラム以外にも、よく分からない探究活動、課外活動、塾や習い事の掛け持ちなど。
そこへスマホの追い打ち。
暇がない生徒が多いと感じます。
平日だろうが休日だろうが「集中」することを求められるのならば、
集中力が切れて当然なのかもしれません。

2024年長崎大の英語の入試問題で、脳の2つのモードの話がありました。
1つは集中モード。
目の前の一つのことに力を集中させます。
もう一つは拡散モード。
集中とは真逆で、リラックスしているときをイメージすれば良いと思います。

つまり、集中できないという人は、
脳が集中モードのときが多すぎて、拡散モードに入る時間が少ないというのが仮説です。
集中しすぎて疲れているのではないかということです。

入試の文章中では、迷路に喩えられていました。
集中モードは迷路の中にいて、一つ一つのルートを探っている状態。
拡散モードは迷路を上から眺めている状態。
この拡散モードの時に、
今まで得た情報を俯瞰的に見て、整理したり、
時には一見関連のない情報が結びついて自分の中でイノベーションが起こったりするようです。
(確かにそういう感覚はありますね)

拡散モードを言い換えるとぼんやりしている時間です。
いかがでしょう。
ぼんやりしている時間、少なくなっているのではないでしょうか。
常に何かに追われている感覚があったり、スキマ時間にスマホを見ているならば要注意です。

だから、集中できないのが悩みの人への解決策の一つは、
ぼんやりする時間を意図的に作る、ということです。
受験生によくおすすめしているのは手ぶらで散歩です。
体力の維持のためにも有効です。



11月進研模試は狙い目

公開日 2025/10/02

定期テストお疲れ様でした。
勉強したのに取れなかった、という問題を解き直しましょう。
自らを顧みるものだけが成長できます。

ターゲットは進研模試

高1、2年生の次のターゲットは11月の進研模試です。
10月の目標です。
まずは過去問を3年分観察しましょう。
解くだけではありません。観察です。
観察すれば、どのような勉強をしておくと得点しやすいかが見えてきます。
過去問は最初に手をつけるものなので、まだ手元にない場合は学校の先生に頼んで回収してください。
直前にやるものではありません。

高偏差値を叩き出すチャンス

高1生は受験層が幅広いので7月も11月も1月も偏差値が高く出る傾向がありますが、
高2生もチャンスです。
特に、11月から理科と社会が始まりますがこれが狙い目です。
この時期に理社を勉強している生徒は多くありません。
だから、平均点は上がりにくく、標準偏差が低くなります。
準備した生徒にとって偏差値70は難しくありません。
私が高2のときに地理で75点くらいを取ると偏差値80でした。
そういう成績を取ってみたいならば、この回の模試はかなりやりやすいです。

標準レベルの問題を確実に

高2の理科で言うと、
学校で使用している問題集の基礎〜標準レベル(例えば化学のセミナーで言うと応用例題くらい)をできるようにしておけば高得点が望めます。
九大レベルを考えているならば70点、長大レベルならば55点、できれば60点を超えてほしいですね。
(もちろん問題の難易度次第ですが)
1か月あれば十分です。
この時期に皆と差をつけましょう。