志望校の決め方

公開日 2021/06/16

ついに出てしまいました。

即ポチりました。
小学生用教材「うんこドリル」が一時期有名になりましたが、
その文響社から大学受験用英単語帳が今月発売されました。
「すべての例文に『うんこ』という言葉を使用することに成功しました。」
笑いのツボが小学生並みに浅い私はこれだけで笑ってしまいます。
うんこドリルは面白いだけではありません。しっかりとその効果があります。
詳しくはこちら→東京大学との共同研究

早く志望校を決めてください

本題に入ります。
高校3年生、中学3年生は多くが部活を引退し、これから本格的に受験勉強を始めよう、という頃だと思います。
そこでまずやるべきことが、志望校を決めることです。
もう決める必要があるの?って思う人へ、よくある失敗例
「とりあえず勉強をして、合格できそうなところへ出願する」
こういう人は後悔します。
何かしら自分が興味のある学校があったり、到達したいレベルがあるのにも関わらず、失敗を恐れて(または失敗と思われるのを恐れて)こういうことを言います。
この状態では成果は出ません。
自分の目標は、はっきりと言葉に表しましょう。

どう決めるか

特にやりたいと思うこともない、という人へ。
それは嘘だと思いますが、どのようにして進学先を決めると良いのか、そのヒントを書きます。
これはヒントであり、正解ではありません。

どう生きていきたいか考え、調べてみる

どう生きていきたいか、というと皆さん職業とかそういう話に持っていきがちですが、
この問いへの答えは必ずしも職業である必要はありません。
大きな組織で誰もが知るような大きな仕事をしたい、とか
世界中を旅しながら生きていきたいとか
そういうもっと大きな枠でも良いです。
男子で、一生ゲームをしてたい、という生徒がちらほらいますが、そういうのでも良いです。
大企業に就職するためにはどうすればよいのか。
ゲーム三昧で生活するためにはどうすればよいのか。
こうやって逆算をはじめます。

大学の決め方

・研究内容で決める
大学は研究機関ですから、学問をしに行くという目的が最も達成しやすいところです。
大学は複数の学部・学科で分かれていますが、
何か学びたいことがあるときは、まず大まかな学部を把握し、次に大学の教授を調べると良いです。
例えば、長崎大学にも佐賀大学にも「経済学部」がありますが、勉強・研究できる分野が異なることがあります。なぜなら、そこに在籍する教授の専門分野が違うからです。
だから、教授の主な研究内容を知ればその大学で詳しく学べることが何かがわかります。
名前を調べて検索をすれば知ることができます。

・地域で決める
大都会に行きたいとか、地元で就職したいとか、希望があると思います。
大学の立地で決めるのもありです。
特に就職活動では、その地域でNo.1の大学はやはり有利です。

・難易度で決める
決める要素が本当に何もないという人は、入学難易度の高い大学を目指すことを勧めます。
これは言い換えると、将来の選択肢を広げる、ということです。
難しい大学であるほど、自分の望みを実現させられる可能性が高くなります。
ただし、現在の自分の実力とよく相談しましょう。

大学について書きましたが、高校選びに関しても考え方は同じで良いでしょう。
基本は逆算することです。

生きていれば様々に選択する機会があります。
言い方を変えたら、皆好きなように選択することができるということです。
少し時代を遡れば、身分制度があり、就く仕事が決まっていました。
こんなに自由に生きていける国、時代はなかなか無いと私は思います。
自分の道は、親ではなく、私でもなく、
自分で決めてほしいと思います。

大学入試の全体像

公開日 2021/06/09

雑誌「蛍雪時代」の定期購読を始めました。

入試解説、受験勉強の進め方など、特に難関大学志望者は参考になると思います。
塾の参考書棚に置いているので是非読んでみてください。

今週はその大学入試制度についておおまかに説明します。
選抜方法は、以下のように分けられます。

・総合型選抜
・学校推薦型選抜
・一般選抜

総合型選抜

いわゆるAO入試です。
その名の通り、様々な面から学生を評価し選抜を行います。
選考方法は学校により少しずつ異なります。(どの選抜方法もそうです。)
書類選考、面接、口頭試問、小論文などがあり、共通テストを課す大学もあります。
書類選考とは、学業成績(定期テスト)、学校内外での活動、資格などが評価されます。
口頭試問では、面接官の前で簡単な問題を解いて説明します。
理系の学部では受験生に実験をさせるところもあります。

募集人数は少ないですが、誰でも応募できます。
選考は10月から2月にかけて行われます。

学校推薦型選抜

これはさらに公募制と指定校制の2つに分けられます。

公募制

通学する学校長の推薦が得られれば出願できます。
書類選考、面接、小論文が主で、共通テストが必要な大学もあります。
地方国公立大学では地域枠を設けているところも多いです。
地域枠とは、その大学周辺の高校生のみ出願できる枠のことです。

募集人数は総合型よりやや多めです。
選考は共通テストが必要なければ11、12月で終わります。
また、浪人生が出願できる学校もあります。

指定校制

私立大学が指定する学校の生徒が出願できる推薦入試です。
高校ごとに枠が決まっており、数が変わることがあります。
校内選考を勝ち抜けば、高確率で合格できます。
調査書、志望理由書などの書類選考、面接等で評価されます。

募集人数は少なめで、
12月までには合格者が決まります。
校内選考があるため、夏頃からその枠を狙って情報戦が繰り広げられます。

ここまでが推薦入試です。
推薦を狙う生徒は、毎回の課題や定期テストは全力で取り組み、
評定5を獲得してください。

一般選抜

最も募集人数の多い選抜方法です。
国公立大学と私立大学に分けます。

国公立大学

共通テストと個別学力試験の2つを合わせて選抜します。
1月中旬に共通テスト、その後自己採点し、各予備校の合格可能性判定を見てからどの大学に出願するかを決定します。
2月終わりから前期・中期・後期試験があり、それぞれ1校出願できます。
ただし中期日程で募集する大学は少ないです。
また最近は後期日程を廃止する大学が増えています。

共通テストは、ほとんどの大学は5教科7科目または8科目を要求します。
個別学力試験は大学、学部により様々です。
一般に難関大学であるほど、個別学力試験の配点割合が上がります。

私立大学

・共通テストの結果を利用する入試
・その結果と個別試験を合わせた入試
・個別試験のみ

などがあります。
大学によって科目、配点は多様なので出願する大学の募集要項はよく読んで把握する必要があります。
2〜3科目で受験できます。
最近は英語外部試験(英検やTOEICなど)を利用した入試も増えています。(国公立大学も)

試験は1月下旬から2月中旬にかけて行われます。


以上、大学入試制度の概要でした。
そろそろ来年度入試の募集要項が出始めるので、特に3年生は早めに志望校を決定し、募集要項を読み、対策を考え実行しましょう。

負荷をかけると強くなる

公開日 2021/06/02

幸せになりたいですか。
そんなあなたに朗報です。
こちら、江戸初期から徳川家に代々受け継がれてきたとされる幻の壺です。
この荘厳な姿は、初代将軍家康を彷彿とさせますね。
実は不思議な力が宿っていまして、
この壺を玄関に鎮座させておくと驚くべきことに、次々と幸運が舞い込んでくるのです。
人間関係は良好、あれよあれよという間に富が増えてゆきます。
私はもう十分、この恩恵に与りましたのでお譲りしたいと思います。
500万円の価値がありますが、あなたに是非とも幸運になっていただきたいのでここは一肌脱ぎまして半額の250万円でいかがでしょうか。
心配なさらずに、一年以内にそれ以上の財を手に入れることができます・・・
・・・

ばかばかしい、こういうのにはだまされない
と思った方こそ注意が必要です。
この壺を買うと幸せになりますよ、と言われても信じませんが、
例えば、このダイエットプロテインを飲むだけで1ヶ月でマイナス5kg!!とか
参考書〇〇シリーズをやるだけで偏差値10up!!
とかだったら、結構信じる人がいます。
信じるというか、半信半疑だけれどなんとなく流されてやってみる
という感じでしょうか。
〇〇さえやれば成果が出る、みたいなものですね。

そんな魔法はありません

楽に成果を上げたい、ということなのですが
誰でもすぐにできるような方法で成果が出ることはまずありません。
部活を思い出してもらえればすぐにわかると思います。
練習きついですよね。
なぜきつい練習をするかというと、そうじゃないと成長しないからです。
筋肉は負荷をかけないと強くなりません。
負荷がかかっていないと、身体は強くなる必要がないと判断します。
楽な練習をしていて強い学校なんてありませんよね。
強豪校はすべて、地獄のような練習をしています。

勉強も同じです。
問題集を一回解いただけで成果なんて出ません。
甘いです。
海外のお土産のチョコレートくらい甘いです。
負荷がかかっていないから当然です。
簡単に成果が出るのなら、
実力テストの平均点は50点ではないはずです。

楽をするというのが悪いわけではありません。
人類はいかにして楽に生きていけるかを追求し発展しました。
しかしそれは、楽をして楽になろうとしたのではなく
様々な創意工夫があってこその成果です。
衣食住に不自由なく生きていけるのも先人のおかげです。
発展への道のりは、舗装された道路ではないのです。
道路と言えない道路を楽しんで歩くかどうかは、その人次第ですが。

切り替えよ

2021/01/20

共通テストお疲れ様でした。
私も二日間受験してきましたが、改めて
模試は大事であることを痛感しました。
当日のレポートは今後このブログに上げる予定です。
少々お待ちください。

自己ベストを更新した人、思うようにいかなかった人、
様々だと思いますが、悩んでいる暇はありません。
国公立大の2次試験までは、残り36日です。

この1週間が大事

残り36日ということは、
1週間というのは全体の20%を占めます。
つまり、ここで早々に切り替えて勉強開始できた人と、
悩みすぎて手付かずのまま1週間を過ごしてしまった人では、
勉強時間に20%も差が生まれるわけです。
大事な選択ではありますが、それだけに時間をかけてはだめです。
大学の難易度、学問領域、地域、
どのような要素を優先するのかを考え、
自分が後悔をしない選択をしましょう。
他人ではなく、自分ですからね。

決まったらすぐに勉強開始です。

受験科目、大学の分析

これまでの模試と同じように、共通テストでも、
何が強みで、何が弱点なのか
浮き彫りになったはずです。
出願大学の傾向を知り、やるべきことを逆算しましょう。
これをしない人、結構多いですよ。
相談乗ります。

この1ヶ月で十分変わる

以前の記事で、学力がある地点から一気に上がることを書きましたが、
今まで毎日積み重ねてきた人は、多くは
その上昇段階の初期または中期に位置しています。
今伸びている最中ということです。
おそらく皆さん、
共通テスト直前は必死にいろいろ頭に詰め込んだと思います。
そのままやれば、まだまだ上がれます。
ちゃんとやってきたならば、ですね。
特に2次試験の配点比率の高い大学ほど、
C、D判定からの合格があり得ます。
A、B判定でも慢心したら不合格、ということでもあります。

例えば1次配点100点、2次配点150点だったとして、
A君は1次80点、B君は1次60点であるとします。
ここでは20%も開きがあります。
しかし、2次でA君が得点率60%すなわち90点取ったとしましょう。
すると、B君は2次で110点すなわち74%以上取れば逆転です。
得点率の差は14%に減りましたね。

逆にこれまで結局あまり勉強しなかったな、
という人は、まず逆転は無理ですので諦めてください。

入試前日、当日にやるべきこと

公開日 2021/01/13

受験生の役に立つであろうことをまとめた昨年の記事をアップデートしました。

試験前日

✅普段していることをする
験を担ぐのはわるくないと思います。
しかし、普段あまり油物を食べないのにカツ丼を食べるなどはしない方が良いです。特別なことをする必要はありません。

✅勉強
予め何をするか決めておきましょう。
英語、日本語の文章を軽く読んでおきましょう。
自分がミスをしやすいもの、知識があいまいなものをチェックです。

✅当日の行動をシミュレーション
前日は試験会場の下見に行くと思います。
持ち物の用意、当日の流れを確認しましょう。
特に今年は、部屋の換気をする時間が長いと思われるので
着脱のしやすい上着を用意するのが良いです。
長い休み時間の過ごし方も決めておきましょう。

試験当日

✅食事
普段、昼食後に眠くなる人は要注意です。
昼食は、絶対にお腹いっぱい食べないでください。
あと急激に血糖値が上がるような食べ方もNGです。
基本的にはまず最初に野菜を食べ、それからご飯やパンなどを食べます。
化学を習ってる皆さん、セルロースを食べてからデンプンを食べるんですよ。

✅試験直前、試験中
始まる前は、目を閉じ、深呼吸するだけでも少し落ち着くと思います。
慌ててしまいそうなら、「問題を遠くから見よう
この記事に書いてあることをやってください。
試験監督の話にも注意。
特に、いつも友達に訊いている人。

また問題形式に関して、今までの模試と全く同じであるとは限りません。
始まったらまず全体を眺めて確認しましょう。
もし違うものを見つけたらチャンスです。
他の受験生が焦っている間に、
「まあこれくらい予想してましたよ。」
と、余裕をかましましょう。

✅休み時間
終わった試験の話はしないこと。
友達と話すのなら、試験に関係のないことを。
リラックスする方が大事です。
終わった試験の話をされそうになったら、
緊張してるから軽く運動してくると言って走って逃げましょう。

✅1日目終了後
自己採点をしない。さっさと寝る。

健闘を祈る!

ミスは書き出せ

公開日 2020/12/30

今年最後の記事です。
1月から毎週水曜日更新を目標にし、
欠かすことなく約50個を書いてきました。
以前のものを読んでみると、少しは書き方が上手くなったかなあと言う感じですね。
塾の生徒、保護者の方、その他読者の方々、ありがとうございます。
来年も更新し続けるので暇な時にでも読んでください。
あ、でも読むときは集中してくださいね。

いつもミスする人へ

模試もほとんど終わり、入試が近づいてきましたが、
ミスの多さに悩む人が少なくないです。
ケアレスミスと言われるものから、判定に影響する重大なミスまで、その種類は様々です。
ミスを全くしない、というのは容易ではありませんが、
少なくすることはできます。
しかし、そのためにはまず持つべき意識、前提があります。

ミスに真剣に向き合うこと

練習だから大丈夫、とか
本番は集中するからそんなミスしないとか。
あまいです。
練習を怠る人間は失敗します。
「本番に強い」という言葉もありますが、
それはきちんと準備した人に当てはまる言葉です。
計算結果を覚えている者に、その場で計算する者が勝つ術はありません。

ミスを減らす最初のステップ

ミスをミスだと認めることからです。
その上で、自分が犯してしまうミスを紙に書き出してみてください。
これだけです。

「書く」と言う行為は、思考が整理されていないとできません。
書くことで自分をミスに向き合わせることができます。
たったこれだけですが、かなりの効果を発揮します。
何に注意するべきなのかがはっきりしてくるからです。

ミスの内容が整理できたら、その対策も書いてみましょう。
ポイントは、「しないこと」ではなく「すること」を書くことです。

例えば、
ミスの内容が
・マーク試験でマークする場所をまちがえてしまう
であれば、対策は
・1つの大問を解き終えるごとにマークする。その際に、解答番号に注意する。
と言う具合です。
書いたら、それをよくみる場所に貼っておくなどするといいですね。
試験中に関するものは試験の直前に読みましょう。

よくあるミスの例を書いておきます。
対策は、できるだけ自分で考えた方が良いです。

マーク試験で見られるもの
・解答科目をまちがえる(数学)
・選択科目をマークしていない
・受験番号をマークしていない
・同じ列に2カ所以上マークする
・自己採点と実際の結果が一致していない

その他
・計算(とは言っても種類は様々)
・転記
・筆記用具忘れ
・試験会場をまちがえる


良いお年を!

上がるのには時間がかかる

公開日 2020/12/23

高3はいよいよ本番が近づいてきましたが、
自己ベストを更新する生徒が続々出てきました。
夏の模試から900点中100点以上(つまり10%以上)上がった生徒もいます。
問題が難しくなっていく中で、素晴らしいですね。

伸びる時は、一段二段、
ポーンっと一気に上がることが多々あります。
特に英語や数学はそうです。

上のグラフのようなイメージです。

なぜこのような上がり方をするか

というと、要素の多い科目だからです。
例えば英語
語彙や文法の問題は勉強すればすぐにできそうだと思いませんか。
なかなかそうはいかないのです。
模試の語彙・文法語法問題は多くて10問です。
それに対して、覚えるべき量は膨大ですよね。
英単語だと5000語とかになります。
文法は数えるのが難しいですが、1000とかいくんじゃないでしょうか。
試験によく出るもの、出ないものはありますが、安定して高得点を取るにはそれだけの量を覚えておく必要があります。
覚えている量が少ないと、「ギャンブル」になるわけです。

語彙・文法だけではありませんね。
構文もある程度身につけて、それらが揃った上で、
やっと文章の読解ができるようになります。
その読解にも、文章のジャンルによって背景知識を持つ必要がありますから、短時間に伸びることはなかなかないのです。
だから、そのような道具が揃ってくると、
それまでが嘘だったかのように上がり始めます。
センター試験の英語で7割に満たない高校生たちは、
そこに辿り着くまでの量をこなせていない場合がほとんどでしょう。
8割、9割を目指すのなら、早いうちから勉強をしておくべきですね。
高1、高2、中学生は、ほんの少しずつで良いので
学習習慣を身につけましょう。
身につけ方はよく授業中に話しています。

答えは、書いてある

公開日 2020/12/09

冬らしくなってきましたね。
来週月曜日は一段と寒くなるようなので体調に気を付けましょう。
玄関に新しく置いた棚には持ってきたスリッパを置いて帰ってかまいません。使ってください。

さて、
私が毎日のように口にする言葉があります。

「問題文をよく読め。」

ご安心ください。
本当はこんな命令口調ではありません。

文章を読んでいないことって、
めちゃくちゃあるんです。
小学生であろうが、高校生であろうが、
成人であろうが、関係ありません。
普段から読む習慣があれば、小学生でも小難しい文章を理解できます。
逆に全く読まないならば、大人であっても読んだ(?)ものを正確に解釈していません。
動画コンテンツが躍進した理由の一つであると思います。
人はそもそも読み書きが得意ではないので、
文章ばかりの情報よりも感覚的に訴えてくる動画の方が受け入れられやすいのは至極当然のことですね。

動画はわかりやすいという印象を与えますが、
高度な情報ほど、すなわちより抽象的な情報ほど、視覚化あるいは聴覚化するのは容易ではなくなります。
つまり、高度な情報を得るには文章理解が不可欠だということです。
(有益な動画も結局文章を多用していることが多いですよね。もしかすると将来、文章を超えるものが現れるかも、とも思いますね。)

この文章読解力を重視する問題が、高3の模試に出題されていたので紹介します。

2020 第1回ベネッセ駿台共通テスト模試 化学

画像に簡単な解説を書き込みました。
この問題、解くのに必要な知識は密度と体積の関係のみと言っても良いです。
答えはほとんど、問題文中に書かれています
左のページの赤線を引いたところから、−2℃から0℃までは密度が減少すると分かりますし、青線を引いたところからは4℃で密度が最大になることが分かります。表1はそれを数値で表しているだけなので要りませんね。
これで答えは②です。

次の問題も、上のものほどではありませんが、知らなくても読めば解けるような問題です。左のページの問1です。
考えてみてください。

2020 第3回ベネッセ駿台共通テスト模試 化学基礎

いかに読解力を問われるかが分かっていただけるでしょうか。
このような試験でなくとも、
世の中の重要な情報ほど文章で存在するので、
読めるだけでアドバンテージを得ます。

もう一度言います。
よく読んでください。

動かざること、山の如し

公開日 2020/12/02

大学入学共通テストまで50日を切りました。
これから7回目の土曜日です。
1分1秒を大事にしましょう。
SNSやYouTubeは、もう見てませんよね?

受験勉強が大詰めを迎える12月
焦りや不安をおぼえる人もいるでしょう。
もう少しで受験勉強から解放されると喜ぶ人もいるかもしれません。
この時期、多くの受験生の感情が揺らぎます。
この時期だからこそ特に気をつけて欲しいことを書きます。

模試の点数を気にしない

模試がほぼ本番レベルになり、
思うように成績が伸びない生徒が出てきますが、
あまり気にしないように。
点数が伸びる人、変わらない人、落ちる人
いろいろいて当然です。
違うやり方、違う参考書、違う問題で勉強していれば当たり前ですよね。
逆にみんな上がった、なんてのは不自然です。
どんな結果であれ、それを受け入れ、
後の試験に活かすことを考えることが重要です。

また、
新しい参考書に手を出してしまったり、
今までやってきた勉強法を変えたりしてしまう人もいます。
そういうのを調べたりしていませんか。
これらは愚策でしかありません。
方法を模索する時期はすでに終わっています。

そうではなくて、
今まで演習を重ねてきた問題集などに立ち返り、
復習をし、着実に出来ることを増やしましょう。

自分のことに集中する

心が不安定なので、
必要以上に他人の成績や行動を気にしていまいがちになります。
ちょっとした話し声や物音に過敏になったり。
推薦入試ですでに合格が決まっている人の言動に嫌気がさしたり。
そのように感じるならば、
それは余裕がなくなっている証拠です。
一旦ペンを置き、深呼吸をして、
自分を含め、周りを客観視してみましょう。
そして落ち着いたら、
またペンを手に取ってください。

絞る

志望校を絞る。
勉強内容を絞る。

もう志望校を変えないでください。
もちろん学部も。
必要な科目の少ない学校、難易度の低い学校に変えるのはやめましょう。
そうするのなら、名前だけ書ければ入学できるところに行きますか。
入ることができれば良いわけではありませんよね。
自分が納得できるものを選びましょう。
点数が足りなかったら、それはそのとき考えたらよいのです。



文房具で成績が変わる

公開日 2020/11/25

先日の授業で気になることがあったので書きます。

生徒がノートに書いたものを消しゴムで消していたのですが、その跡がぐちゃぐちゃだったんですね。
あまり消えていません。
なんでかなと、その消しゴムを借りて消そうとしてみたのですが、
これがものすごく消しにくい。
特に濃く書いているものでもありません。
しかし強く擦ってもなかなか消えませんでした。
その上消しカスが細かくバラバラに出る。
消している間に年を越してしまうんじゃないかと思いました。

良いものを使いましょう

学生は1日のうちの大部分を勉強に費やしています。
鉛筆またはシャーペン、消しゴム、ボールペン、ノート
これらを使わない日はあるでしょうか。
ありませんよね。

持ちにくいペンだと長時間描くのが辛くなります。
消しにくい消しゴムは時間を奪われます。
紙質のわるいノートも同様です。
勉強中に意識を向けるべきなのは、
文房具ではなく、その時解いている方程式であるはずです。

毎日使うものは、品質の良いものを揃えるべきです。

握り心地の良いペン
小さな力で消せる消しゴム
スラスラと描けるノート

これらは必須でしょう。
使いづらいものは、すぐに買い替えましょう。
これは私の経験上の話でしかありませんが、
成績の伸びる生徒で柄物のペンを使っている人はほとんどいませんし、筆箱の中身がシンプルです。
(もちろん、ディズニーランドで買ったペンを使っているからと言って絶対に成績が上がらないというわけではありません。ディズニーランドで売っているペンが悪いと言っているわけでもありません。)
筆箱に普段使わないものがいっぱい入っている人、いませんか。

余談ですが、
私は勉強するときボールペンを使います。
なぜかと言うと、大して力を入れなくとも濃く描けるからです。
また消しゴムを使う時間がもったいないので消しません。
間違って書いたものは、それを消さずに残しておいた方が、後で見返した時に自分への戒めになるからでもあります。