英単語の覚え方

公開日 2022/03/23

英単語の暗記で悩む生徒は多いです。
どのようにして覚えるのがよいかという質問は数えきれないほど受けてきましたので、参考のために書いておきたいと思います。

その前にまず覚えておいていただきたい前提があります。
それは、正解など存在しない、ということです。
最近はヒトの脳の研究により、記憶の仕組みからどのように憶えるのが効率的なのか、どのような時間間隔で学習すべきかなど少しずつわかってきているようです。そのような、一般的にはどのように行動すべきか、という正解のようなものはこれからどんどん解明されていくと思います。
しかし、あなたはその「一般的」なものに当てはまっているのでしょうか?
全員、生まれ育ちも違えば知っていること、経験したことも全く違います。
ある程度「一般的」であるでしょうが、自分にとっての最適解は自分にしかわからない、ということを自覚しておきましょう。

もう一つ。
覚えるというのには段階があります。

1、見たことがあるだけ
2、思い出そうとすれば思い出す
3、見た瞬間に理解できる

2ではなく3を目指す必要があります。
うーんっとこの単語の意味なんだったっけなーーー
えーーーーっとーーーー、あれだ!
とかやってたらいつまでも文章を先に読めません。
思い出すという感覚ではなく、
反応できるようにしましょう。
ここから覚え方の例を書いていきます。

少ない方がおぼえやすいか

多くの人が勘違いしていることがあります。
少ない方が覚え易い、ということです。
もちろん、100桁の数字と3桁の数字では3桁の方が覚え易いと思います。
しかしそれは、覚えようとする情報が無機質な場合です。
つまり、無意味な文字の羅列を憶えようとすると少ない方がよいわけです。
そうです。
英単語がなかなか覚えられないという人は、
それに意味づけせず文字列として憶えようとするのです。

たくさん憶えるには、
関連する情報量を増やすことが重要です。

同時にチェックするのは、
○日本語の意味
○発音(記号)
○品詞
○派生語
○例文
です。

例えば、
impress

○印象付ける、良い印象を与える(など)
○[ɪmprés
○動詞
○impression(名)、impressive(形)
○He impressed me as honest.(彼は私に正直者だという印象を与えた)
※weblioより

これらを一度に確認するのがよいでしょう。
もちろん、例文等すべて丸暗記しようとしなくても良いです。
自分にとって多すぎない程度に。

なぜ情報量を増やす方が良いかというと、
思い出すきっかけをたくさん用意するということだからです。

勉強中にimpressionが出てきたら、
ああ、impressという動詞もあったなあとか、
impressiveってなんだっけ?
ああ、activeは動詞のactの形容詞形だから、
impressiveは動詞のimpressの形容詞形だった、とか。
そういうふうに、思い出すためのトリガーをあちらこちらに散りばめることができます。
そうすれば、前述の「思い出そうとすれば思い出せる」という段階をこなすことができます。

覚え方を創る

自分で創ったら簡単には忘れません。
他の人の覚え方ではなく、自分で工夫するところがポイントです。

例えば、
私の手元の単語帳「システム英単語Basic」には、
通し番号711に「promote」
という単語があります。

先週の土曜日の授業で即席で作った思い出し方は、
「セブンイレブンが経済活動を促進させた。」
です。

はい、もう覚えましたね。
別に711という数字を一緒に覚える必要はなく、各単語に同じような思い出し方を創る必要もありません。
とにかく大事なのは、
意味づけすること自分で工夫するということです。

日本語は理解しているか

comprehensive
包括的な

「包括的」っていう意味わかりますか。
日本語でさえわからないのに英単語を覚えられるわけがありません。
まずは辞書で「包括的」を調べましょう。
「すべてをひっくるめること」のような意味が載っていると思います。
その調べるという手間も含めて思い出すきっかけになります。




ここで紹介したことがすべてではありません。
例を挙げ出したら切りがありません。
それだけいろいろなやり方があり、工夫の余地があるということです。
余裕のあるうちに試してみましょう。

受験勉強≠勉強

公開日 2021/03/16

現在進行で受験勉強をしている、またはこれから始める方向けの話です。
タイトルの通り、受験勉強と普通の勉強、学問としての勉強は全く異なります。
これを間違っていると、志望校合格は掴み取れません。

ここで勉強と受験勉強を定義しておきます。

勉強…本やインターネットで調べたり、人に教わるなどして教養を身につけていくもの。知的好奇心を満たすためのもの。

受験勉強…志望校合格へ向け対策を施すこと

何が異なるのか。

点数

受験勉強は点数が付けられるものです。
勉強は点数を付けません。
受験勉強、入試ではなぜ点数が付けられるでしょうか。

それは、入学者を公平に選抜するためです。
もし、本人がどれくらい勉強をがんばったのか、どれだけの時間をかけて準備をしたのか、どれくらいその学校へ通うことを望んでいるのか、という曖昧な指標で入学者選抜を行ったのであれば、それは到底公平なものにはなりません。
何時間勉強しているのか、常に誰かが監視して計測するのでしょうか。
本人の話し方で熱意を測るのでしょうか。
そのようなことは現実的に不可能ですよね。
同じ時間に同じ問題でどれだけ点数を取れたかを競うのは公平と言える選抜方法です。

目的

勉強というのは、必ずしも誰かから評価されるために行うものではありません。
自分の興味のあることを調べたり、さまざまな実験を行ったり。
知的好奇心を満たすためのものです。

一方で受験勉強というのは、志望校合格が目的です。
そのための手段です。
だから、入試当日にできるだけ多くの点数を取るために戦略的に勉強を行う必要があります。
例えば数学が好きで、大学数学を何日もかけて勉強していても、
それは大学入試には出ません。だから点は取れません。
入試範囲外のこともどんどん勉強して大学入試にも合格するような人もいますが、それは当然入試対策もできているからで、そのような人は極めて稀です。
あなたには当てはまりません。

どれだけ上手に短時間で点数が取れるようになるか。
それが受験勉強において大事なことです。
だから優先順位を決め、時間をかけることを考えねばなりません。

時間

知的好奇心を満たすための勉強は、いくら時間を使っても構いません。
調べたり何か空想する時間は楽しいものです。
ちなみに最近の私の暇な時間に考える課題は、「現在の学校制度に代わる教育制度」です。
締切などありません。
一方で受験勉強というのは期限があります。
新高校3年生は、共通テストまで約43週間です。
そこまでに勉強をし終えないと、問題は解けません。
現実を書きますと、大半の高校生は試験範囲を十分勉強できずに本番を迎えます。
気づくのが遅いのです。
私も他の先生たちも多くの受験生を見ているので知っています。
そのことを受け入れた上で早く勉強を進めて欲しいと思います。

文章を愉しもう

公開日 2022/03/09

暖かくなってきましたね。
春といえばアスパラガスが食べたくなります。
ベーコンで巻いたり、揚げてマヨネーズにつけるのが好きです。
ほとんど外食ですが。

花粉症が煩わしい季節でもあります。
アレルゲン免疫療法というのがありますが、週1、2回の通院を2、3年続ける必要があるようです。
自分は薬を飲めば症状がかなり軽くなること、そして治療にかかる時間と薬を買って飲む時間を計算などしたところ、通院するメリットがなかったので薬を飲んでいます。
手間のかからない治療法がもしできれば受けたいです。


さて今回は文章を読むという話です。

国語や英語では、
文章を読んでそれについて答える問題がありますね。

「棒線部①はどういうことか。」
「この文章の内容と一致するものを一つ選べ。」

などという設問があります。
このような問題に対して、見ただけで花粉症ならぬ文章症になってしまう生徒もいると思います。
なぜ発症してしまうのか。
その理由の一つは、

問題を解くことばかりに集中しているからです。

小学生の頃から、
文章を読んでは問題を解き、丸かバツがつけられます。
バツばかりつけられたらどうなるか。
それは嫌いになっても仕方ありませんね。

このようなことが重なった結果、
文章は、それに対して問題を解き、評価されるもの
というレッテルを貼ってしまうことになります。

読めたら面白い

そんなふうになって欲しいと思います。
世の中には素晴らしい文章がたくさんあります。
国語や英語の教科書に載っているものもそうです。
問題集や入試問題で扱われる文章もそうです。
面白いこと、ためになること、心を揺さぶられるものがたくさんあります。
色々な考え方を知ることができます。
先の生き方を決定づけるような文章に出会うこともあるかもしれません。

例えば最近は、
高校生の授業でテレワークについて書かれた英語の文章を読みました。
主にメリットについて書かれた300語程度の短い文章ですが、
それでもよく読めば、テレワークをする自分を想像してみたり、デメリットを考えるなどして将来の自分の働き方を考えるきっかけになることでしょう。またそこから、働くことそのものに興味を持ち、働くとは一体何なのかを考えるかもしれません。
個人によって何に興味を持つかは異なりますが、
いずれにせよ、そんな短い文章からも得られるものはとても多いです。

ただただ設問を解くだけなのは、もったいないです。

英語がわからないのなら、日本語訳を読めばよいのです。
わからない単語があれば、手元の端末で検索すればよいのです。
とにかく、一旦解くことから離れて、
じっくりと読んでみましょう。
一度でわからないこともあります。
それなら時間をおいて何度か読んでみればよいです。
そういうことだったのか!
と感動を覚えることでしょう。
本来文章というのはそういうものです。
そして読むことを楽しめるならば、
なぜか問題も解けちゃうわけです。

難関大学を目指す人の心構え

公開日 2022/03/02

当塾には毎年難関大を目指したいという生徒が入塾します。
難関大というのは今回は九大以上を指すことにしますが、
今の自分にとっては目標がまだまだ高いところにあるという人は読んで欲しいと思います。

高校入試とは比べ物にならない

高校入試感覚のままの人がいます。
中3の夏に部活が終わり、そこから塾に通いだして対策をする方も多いと思いますが、
同じように高3夏から受験勉強を本格化しても
難関大に合格することはまずありません。

もちろん、それまで地道に積み重ねてきたならば無理とは言えませんが、
ほとんどの場合勉強が間に合いません。
できるだけ早く、遅くとも高3になる前には準備すべきです。
つまり今。
それならばギリギリ九大ならば合格するかも、というくらいです。

勉強すべき科目が多い

特に難関国立大学ならば、苦手教科があってはなりません。
5教科7科目もしくは8科目、全部必要です。
少し前に書きましたが、
苦手教科が1つあるだけで全体の得点率は大きく下がってしまいます。


5教科すべて均等にするわけではありませんが、
全部に手をつけないとかなり不利な戦いになります。

新高3生は入試まで1年を切りましたが、
1年は52週間です。
7科目やるなら、1科目あたり7週間です。
7週間で全範囲やれますか。

定期テスト勉強する時

「定期テストのための勉強」をしている暇はありません。
常に、「入試を見据えた定期テスト勉強」をするべきでしょう。

定期テストは年4、5回あります。
テスト準備が2週間、テストが1週間で合計3週間あります。
それが年5回あると、15週間は定期テストに費やしています
4分の1以上が定期テスト期間です。

短期的な目線だけで勉強すべきではないことがわかりますね。
テスト前になると、いつもは塾のテキストなど自分のやるべきことを進めている生徒がテスト範囲の勉強をしたい言います。
気持ちはわかるのですが、
国語・数学・英語といった積み重ねの必要な教科は、テスト範囲なんてあってないようなものです
常に実力テストです。
足し算を使わずに数学の問題が解けるでしょうか?

難関大に合格する生徒は、付け焼き刃の勉強ではなく、
常に積み重ねの勉強をしています。
きちんと復習、していますか。

これだけやっても

高2から受験勉強を始めて、全教科、毎日暇なしにやって、
それでも合格するかわからないのが難関大学です。
目指す生徒は、日々自問自答し着実に前進して欲しいと思います。

調べ方があまい

公開日 2022/02/09

大学入試1年前、ということで
高校2年生には現在の志望校に関して入試の科目・配点を調べてもらっています。
というのも、信じられないかもしれませんが入試1ヶ月前になっても自分が受験する試験の配点や試験時間等を知らないままの人がたまにいるからです。特にずっと親の指示にしたがってきた子など。
それではあまりに人任せですね。
自分のことをすべて他人に決められ、そのことに文句の一つもないというのであればそれでも構いませんが、そのような人はほとんどいないでしょう。

調べてきてもらうものは少しずつ集まっていますが、
みなさん調べ方があまいです。
どのような点に特に注意すべきなのかを書いておきます。

一次情報を入手する

言い換えると、
各大学HPから募集要項を調べる、ということです。
そうではなく、受験情報サイトや予備校サイトで情報を引っ張ってきている人が多いです。
そのような二次情報(ひょっとすると三次、四次情報)を引用せず、直に募集要項を読みましょう。
受験情報サイトなどが間違っていると言っているのではありません。
実際、間違いはあまりないと思います。
しかし、情報はそれが情報源から離れれば離れるほど間違っている可能性が高くなります。

小学校などでやったことがあると思いますが、伝言ゲームを思い出してみてください。
ゲームの仕切り役が各グループの一人に伝言し、グループの中でリレー形式に伝えていき、最後に聞いた人が正確に答えられるかを競うゲームです。
すべてのグループが正しく答えられたことはありましたか?
どんどん元の伝言から変わっていくこともありますよね。
噂話でも同じことが起こります。

また、例えば誤った情報を入手してしまったとして、
それが大学から直接仕入れた情報ならば大学に抗議することができますが、
それ以外の二次情報が間違っていたとしても責任は取ってくれません。
誰か(何か)を介して情報を手に入れるのではなく、自分から取りに行きましょう。
それが比較的容易にできるのがインターネットの利点です。

全て目を通す

もちろん、100ページほどある募集要項を隅から隅まで読めというわけではありません。
志望する学部学科のページだけで良いです。
何時間もかかる量ではありません。
しかしやはり皆さん読んでないです。

大学がどんな学生を望んでいるかわかりますか。
理科社会の選択すべき科目を把握しているでしょうか。
科目ごとの配点比率を理解しているでしょうか。
出題範囲は?
英検等の資格は必要ありませんか。
出願要件である大学もあります。
脚注まで全て読んでいますか。

きちんと読んでおかないと、出願資格を満たさないかもしれません。
選択すべき科目を間違えて0点になるかもしれません。
このような大事な資料を読まないのに、
社会の(どの科目もありますが)資料を読んで答える問題に正解できるでしょうか。

読んでわからない部分は誰かに訊いてください。
決して、「周りの人がしてるからなんとなく大丈夫」
などと考えないように。

参考書のすゝめ

公開日 2022/02/02

皆さん、勉強するときには何を使っていますか。
こう問いかけられた時に、多くの人が次のように答えると思います。

「学校の課題を解いている」
「教科書など学校教材を使っている」

一つ目の、学校の課題。
(課題を解いている)=(勉強している)
と思っていませんか。

違います

それは学年全員共通の、与えられた課題をこなしているに過ぎません。
自分にとって必要な勉強がわかっているでしょうか。
必要な勉強は人それぞれ異なります。
英語であれば、高校生でも中学英文法から勉強する必要がある人もいれば、
医学用語の入った英文を読解する練習が必要な人もいます。
中学英文法さえ基礎がグラグラな人が、
長文読解演習をしたところで
効果はゼロに近いです。
必要なことは自分で考え、それの解決へ向け勉強しなければなりません。

二つ目の
「学校教材で勉強する」
はっきり言います。
教科書よりわかりやすい参考書がたくさん存在します。

誤解のないように言っておくと、
決して教科書で勉強するのが悪いという意味ではありません。
むしろ教科書の方が良い場面もあります。
教科書で十分と言う人もいます。

しかし考えてみましょう。
教科書よりわかりにくい参考書があったとして、
誰がわざわざそんなものを買うだろうか?
教科書では実現できないことをできるのが、書店で売られている参考書です。

というわけで、
自分で勉強する時に非常に役に立つと私が思う高校参考書をいくつか紹介します。


数学

特に個人間で差が出やすい数学。
教科書ではなかなか理解が進まない人向けに、
『初めから始める数学』シリーズ

途中計算の過程などが非常に細かく示されており、
他の本では途中が省略されていてわからなくなるような人に適しています。
数Ⅲまであります。

英語

ロイヤル英文法

英文法の辞書です。
網羅されています。
英文法をマスターしたい人、細かいことを知りたい人、私立大学の入試問題で文法満点取りたい人などにおすすめです。
別の言い方をすれば、使い方を間違えると大変なことになります。
辞書なので基本的に全てを読むものではありません。
部分的に、何か疑問が生まれた時に解決してくれる良い辞書です。
手元にあると便利ということです。
そこそこ学力のある人で、いちいち細かいことを全て解決しようとしてしまう人は特に注意。
まずは基本的な項目から覚えていきましょう。
Evergreenなどでも十分です。

物理

宇宙一わかりやすい高校物理

見た目は本当に大丈夫か、という印象ですが、
中身が素晴らしくわかりやすいです。
物理は特に教科書よりもこのような参考書をおすすめします。
こちらは問題もついていますが講義書です。
問題演習は学校で配られるものでも構いません。

化学

ゼロから劇的!にわかる理論化学の授業

こちらも非常におすすめです。
読みやすいレイアウト・フォントで、
語呂合わせもあり教科書にはない良さが満載です。
無機・有機化学編もあります。
講義系なので学校で配られるセミナーなどと一緒に使うと良いです。

5冊紹介しましたが、
もちろんまだまだ良書がたくさんあります。
勉強が進まず悩んでいる方はご相談ください。
冒頭でも書いたように、
自分で必要なことを考え解決する勉強を行いましょう。

休み時間をどう過ごす?

公開日 2022/1/12

大学入学共通テスト直前です。
ほとんどの生徒はこのたった一回の試験でどの大学へ出願するかが決まります。
初めての大学入試なので、皆さんが経験したことのないことが起こります。

これまでの学校での模試は、
休み時間は10分とか15分だったと思いますが、
本番は50分ほどあります。
着席時間等を考えると30分から40分です。
この時間に何をするか考えているでしょうか。

勉強する?
それとも友達と話す?

動く

志望校合格を目指すのなら、この時間の過ごし方も適当ではいけません。
私のおすすめは、
身体を動かすこと
です。

試験時間は1時間以上です。
長いと2時間半は座りっぱなしです。
そりゃもう血流が悪くなるわけです。
血流が悪いことはすなわち頭が働かなくなることを意味します。
良いことはないです。
特に、第2の心臓と言われるふくらはぎを動かしましょう。
足を曲げて屈伸運動です。

休む

身体を動かすことに加えてもう一つのポイントがあります。
休み時間中は、リラックスし脳を休ませることです。

1時間以上、フル回転で働かせるのでしっかり休ませてあげましょう。
散歩しながら友達としゃべるのもよし。
ぼーっとするのもよし。

スマホは使わない
スマホは使わない
スマホは絶対に使わない


大事なことなので3回書きました。
スマホを使ったら、疲れます。
ネットなど見ようもんなら容赦ない情報攻撃が飛んできます。
あなたの脳は休めることなく次の試験時間を迎えるでしょう。
これは普段の勉強にも言えることですね。
休憩時間に使っていては、それは集中すべき時に集中できるわけがありません。

共通テスト当日は私も長崎大学にいます。
暇つぶしに話しかけてください。

いつまで入っているの

公開日 2022/1/5

明けましておめでとうございます。
タナカ塾では元旦から大学受験生の最後の追い込みを行っています。
高校受験生も、いつもより長い講習時間ですがよく頑張っています。
お正月の雰囲気を楽しみつつ、鍛錬してもらいたいと思います。

やることがあるのにここ数日ダラダラテレビを見たりネットサーフィンをしてしまった人もいるようですので、やや怖くなる話をします。

トイレに

どのくらいの時間入っていますか。
新年早々こんな話から始まってすみません。
冬休みに毎日やることを決めていたにもかかわらず、ほとんどやらずじまいだった生徒と話していたものです。
少し前にネット記事で見たのですが、
何かの調査で(忘れました)トイレでの平均滞在時間が1分長くなったことがわかったそうです。
主な原因はスマホで、トイレに入って長時間スマホをいじっている人が多いようです。中には30分とか1時間とか。

そこで、
人生でどれくらいの時間をトイレに費やすのかを計算してみました。
1日5回トイレに行くとします。
1回あたりの滞在時間が1分多くなると、
1日で5分増えることになります。
1日は24×60=1440分ですので、1440分の5だけ滞在時間が増えるということです。
では人生80年として、どれくらい増えるかというと・・・

$$ 80 \times \frac{5}{1440} \times 365 = 101.4 $$

100日間、トイレに入っている時間が増えることになります。
想像してみてください。
その100日間で何ができるのか。
トイレがお気に入りであれば止めませんが、それで良いのでしょうか。
この計算をしてから私はスマホを持ち込むのをやめました。

何に時間を使うのか

トイレの話は一つの例で、
どのように時間を使うかは一度考えてみることを勧めます。
いつかは死ぬし、今この瞬間より若い時は2度と来ないからです。
おそらく関わりがないか、あっても希薄な関係のSNS上の人の投稿を見続けていいのか。
芸能人の不倫騒動とか、素人でもわかるようなことしか言わないコメンテーターが出る番組などどうでも良いテレビを見る時間に費やしていいのか。
もちろんSNSが悪いとかTVが悪いとか言っているわけではありません。
ある人にとって有益なことはそれぞれだからです。
ただ、後悔のないようにしてもらいたいと思うだけです。
自分への戒めでもあるわけです。

校則改革マニュアル

公開日 2021/11/17

生徒と校則について話していたのですが、
諫早高校で生徒会が何度か昼寝の導入を提案したが受け入れられなかったと聞きました。
その原因はおそらく、プレゼンテーション能力不足、準備不足でしょう。
校則って意味不明なものも多いですよね。
身につけるものの色や頭髪など。

生徒にとって必要なルールを作りたい。
そんな熱意のある中学生・高校生向けの、私からの助言です。

校則を変えるために必要なことを書きます。
ただただ、学校側に要望ばかり言ってもそれが実現する可能性は低いです。
手順は次の通り。

1、仲間を集める
2、資料を作る
3、プレゼンする

1、仲間を集める

ある目的を達成するためには、1人よりも多くの仲間がいた方が良いです。
この後の作業効率が段違いになるからです。
自分と同じ思いを持った人を募りましょう。
ただし、遊び感覚で乗ってくる人には注意。
後で足手まといになります。

2、資料を作る

プレゼンテーションのための資料作りです。
最も大事なフェイズといっても良いでしょう。
ここが甘いと受け入れられません。

あらゆる物事には二面性があります。
すなわち、その校則を導入した際のメリットとデメリットです。
デメリット以上にメリットを享受できることを主張、またはデメリットを払拭する方法を提示しましょう。

例えば昼寝の導入ならば、メリットは生徒の学力向上が見込めること。
すでに導入している学校があるのでその結果を引用しましょう。
デメリットは学校の時間割を調整する必要があることです。
大きく変更せざるを得ないならば、登下校時間、部活動、スクールバス等様々なものに影響が及びます。
またこのとき、抽象的な表現ばかりにならないように注意です。
具体的なデータ、つまり数字が欲しいところです。

仲間と意見を出し合い、何に影響が及ぶかを挙げ、それの解決策まで考えましょう。
これらを整理して、要望書を提出しましょう。
まず周囲の人からの賛同をもらうのも良いですね。

3、プレゼンする

資料作りを終えたらプレゼンテーションです。
自分らの考えをぶつけましょう。
大事なのは情熱。
いくら良い商品でも、その商品が好きでない人、冷めている人からは買いたくありませんよね。本気でないことはすぐにわかります。
練習を重ねて本気度を示しましょう。

それでも失敗することはある

ここまで準備をしてももちろん100%成功することはありません。
変わらないのなら、一旦諦めて後輩に託しましょう。
続けていれば、いつかは変わるはずです。

なぜ私がこんな記事を書いているのかというと、
どの学校もさっさと昼寝を導入して欲しいからです。

模試を受験する目的は?

公開日 2021/11/3

模試の季節です。
中3には長崎県統一模試を受験してもらいました。
勉強不足を痛感したと思います。
高3はいくつも受験していますが、復習はできているでしょうか。
大体は点数を気にしていると思いますが、
それだけを見ているのは模試の半分も活用できていないということです。
点数が気になるのはわかりますが、模試の使い方を知り、他の受験生を一歩リードしましょう。

点数を比較してどうする?

定期テストでもそうですが、
前回より〇〇点上がった!とか、
意味ありません。
なぜなら、今回と前回とでは問題が違うからです。
極端な例を考えるとわかりやすいです。
前回が最難関高校入試レベルの問題揃いで30点だったとします。
今回は小学生でも解けるような問題ばかりで90点でした。
60点上がったって、それになんの意味があるでしょうか。

同じような問題があって、前回は解けなかったけど今回は解くことができた。
それが成長であり、目指すべきものですね。
勘違いしている人だらけなので最初に書きました。
次からは模試の活用法を書いていきます。

受験する目的は?

何のために模試を受験するのか。
はっきりしないまま受けていないでしょうか。
目的は主に次の3点です。

①受験生の中での自分の位置を知る
②勉強の成果が出ているか確かめる
③今後どのように勉強していくべきかを考える


①しかやってない人が大半です。
結果に一喜一憂。
ビギナーから抜け出しましょう。
①受験生の中での自分の位置を知る
とは、つまり偏差値を見ることです。
また志望者の得点分布から、自分があとどれくらい得点できれば合格圏に入れるかを見ます。
どれだけ取れたら良いのか、短期、中期的な目標を立てるのに役立ちます。

②勉強の成果が出ているか確かめる
効果的な勉強ができているか確かめましょう。
以前も同じような問題を解いていたのに模試では解けなかったなら、最も危機感を持つべきです。
復習が不足していたり、理解が不十分でないか確認しましょう。
問題が解けるのと、理解していることは必ずしも一致しません。
理解度を確かめる方法は、他人に説明できるか試すことです。
また、模試当日でしかなかなか実験しにくいことをしましょう。
例えば、起床時間、食べるもの、休憩時間の過ごし方など。
試験中なら、どの文房具を使うか、どのような時間配分をするか。
自ら課題を設定しましょう。

③今後どのように勉強していくべきかを考える
当然ですが、
常に意識すべきは先の入試です。
これからどうするか?が最も重要です。
今のペースで間に合うのか。
問題集は全て取り組むべきか、部分的に取り組むべきか。
そもそも勉強時間が少ないのでは?
どのようにすべきか案を出したら私に持ってきてください。
勉強玄人が修正します。

最後に、不合格になる人の模試受験後のセリフを書いておきます。

5点上がった。
たまたま勉強していないところが多く出題された。
試験中、集中できなかった。
眠かった。
ケアレスミスが多かった。
今回は準備をしていなかった。
まだ習っていない範囲の問題が出た。
覚えていないと解けない問題が多かった。