「わからない」がわかるかどうか

今年も残り1か月ですね。もう少しで2020年です。
2000年がもう20年前だなんて。
中学生も高校生も生まれてないんですね…
20年後には私は50歳…かっこいいオジサマを目指します。

学習の指導をしている者として、よく気になる点があるのですが

「この問題がわかりません」

という質問がめちゃくちゃ多いです。
これを聞いた瞬間、あ、問題のレベルが合っていないかもな、と思います。
すべてではありませんが、大抵はその生徒の理解度をだいぶ超えている問題です。たとえば、それを解く過程で用いる基本事項がそもそも不十分であることです。それは計算であったり、公式を理解していなかったり、ということです。それらを応用して解いていかねばならないのに、それを用いる時点で四苦八苦していては正解にたどり着かないのも当然です。

だから、全く手の付け方が分からない問題があったら、それは後回しでも良いんです。それより先にやるべきことがある、というのは私の口癖になりつつあります。
しかし学校の課題とか、そういう少々厄介な、やらざるを得ないものは一から解説するので聞きに来てください。どこで躓いているのか洗い出します。そのために、いちいち理解しているかを確認しますが面倒だと思わないでください。そうやって自分の課題は見えてきますよね。

このようにして、「わからない」ところが分かっていき、それをわかった状態にしていけば、100%学力は伸びます。100%です。ゲームより簡単です。私も同様にしてこの「ゲーム」を攻略してきました。今でもやっています。学校の勉強以外のことも。

その言葉「違くない」ですか

公開日 2019/11/19

変化を捉えることって大事だと思います。
なぜなら少し先で起こる問題を予防することができるかもしれないし、チャンスを手にできるかもしれないからです。

タイトルの日本語ですが、世代によって捉え方が全く違うと思います。
20代まで…どの言葉ですか?
30代以上…えっっ???

という反応が多いと予想します。
私の感覚では7年前くらいからこの使い方が広まってきました。最近では20代より若い世代はこれしか使っていない気がします。
何かというと、「違くない」という日本語は誤用だということです。
文法に則れば、正しい使い方は「違ない」です。

「違う」は5段活用の動詞で、ちがわない・ちがいます・ちがう・ちがえば・ちがおう、と活用します。「違くない」は「違う」の否定として用いられていますが、この活用の仕方はおそらく形容詞として使っているんですね。
例えば「高い」という形容詞は、「高くない」と否定しますよね。
学生の皆さんは、まだ「違くない」は誤りと認識されるので気を付けた方が良いです。同世代同士で話すときなんかは何も問題ないですが、(もちろん明確な境界はありませんが)40代以上の方々の前では「違わない」を使うべきだと勝手に思っています。ただ、ネット時代なのでこの「違くない」は世代を超えて急速に広まっていると私は感じています。パソコンの予測変換も出るようになりました。確か3年前だとまだ出ませんでした。テレビの字幕でも、以前は出演者が誤用しても直してあることがほとんどでしたが最近はそのまま出ます。

何が正しい、というのは無いと思います

言葉って変化していくものですよね。中学高校で習った古文は日本で使われていましたが我々には分からない部分が多いですよね。それと同じです。どこかでまず「誤用」され、影響力のある人から新しい言葉が広まっていきます。そしてそれが「正しい」言葉へと変化していく。そういうものだと思います。
私は一応まだ「違わない」を使います。あと「違くて」より「違って」の方が言いやすいです。

他の変わってきた言葉
軽率に…単純に「軽く」という意味?で用いられているのを見ます
固定概念…固定観念の間違いですがこちらは明らかにおかしいですよね

自習室の座席が増えました

更新日 2020/07/03

生徒が増えたので増やしました。
オレンジ色のイスも結構よかったです。

無駄な張り紙など一切なし

勉強しかやることがない状況でこそ、集中力を発揮できます

棚の教材は使って構いません。
おすすめの参考書を少しずつ増やしていきます。
リクエストがあれば言ってください。

●使用可能時間
通常    平日 16:00~22:00
   土日 13:00~22:00    

英語民間試験導入の延期に関して

公開日 2019/11/13
更新日 2019/11/14

今月初めに、再来年の大学入試で導入予定だった英語の民間試験活用の延期が決定しました。情報を整理してみます。

試験結果を出願資格としていた大学

主な国立大などは英検準2級から2級レベルを出願資格とし、合否判定には利用しないという方針でしたが、長崎大学では出願資格としても利用しない方針で検討中とのことです。おそらく多くの大学でこのような対応になるかと思われますが、調べる限り現時点(2019/11/13)では明言している大学は少ないので注視しておきます。出願するであろう大学は各々調べてください。

私立大学は利用できるところも多い

以前から、私立大学には英検やTOEICの結果を合否判定で使えるところが多くあります。したがって、私立大学を受験する可能性のある生徒は民間試験を受験しておいて良いと思います。

福岡大学を例に示します。
入試制度がたくさんある中で(制度が複雑すぎて募集要項を見たくなくなります)、センター試験利用入試というものがあります。センター試験の結果だけを用いるもの、個別の入試と組み合わせるものがありますが、その際に英検などの結果を代わりに利用できます。

みなし得点100%80%
英検準1級2級
GTEC(4技能)1190960
TOEFL iBT7242

※福岡大学入試情報サイトから引用

センター試験利用入試だと、センター試験と民間試験の2つのうち、得点の高い方が合否判定に採用されます。
例えば、センター試験の得点が150/200(75%)で、英検の2級を所持していた場合、英検2級のみなし得点が80%となりセンター試験の得点より高いので、合否判定に採用される英語の得点は80%となります。

このように入試において有利に立ち回れるので、私立大学を受験する予定のある方は、民間試験の対策をして受験しておいた方が良いといえます。

やることは変わりません

いつも言っていることですが、少々制度が変わるくらいで学習すべきことは大きくは変わりません。もちろんそれぞれの試験で傾向はあり対策も可能ですが、そもそもきちんとした学力をつけていれば、どんなに急に問題の出され方が変わろうが対処ができます。情報に踊らされないよう気を付けましょう。

とは言えみなさん不安だと思いますので情報は発信していきます。
ちなみに、英検に関しては協会から発表があったのでリンクを貼っておきます。
英検2020 1 day S-CBT®
11/01,13のお知らせです。

過去の関連記事→大学入試における英語民間試験の導入状況

冬期講習に関して(更新)

公開日 2019/11/07
更新日 2019/11/12

冬期講習の実施概要が決定しました。

塾生の方

塾生には詳しい案内を配布します。授業内容を今後提案していきますので、すぐには受講の有無を決定する必要はありません。
受講料等はこちら→2019年度冬期講習

冬期講習及び入塾をご検討中の方

冬期講習だけでも…という方でも結構です(ただし授業時間は塾生を優先させていただきます)。上のリンクから概要をご覧ください。
期間が短いので一単元を集中的に指導します。

ご質問や学習相談は、当ウェブサイトの問い合わせフォーム、または公式LINEの方へお気軽にご連絡ください。

勉強しても学力が上がらない?

まず勘違いしないでいただきたいのが、勉強しても「成績」が上がらないことはあります。この成績とは、例えば順位だったり偏差値だったり、要するに相対的評価です。自分の学力が上がっても、他人の学力がそれ以上に上がれば成績は下がります。

学力が上がらないのは、勉強していないからです。

言葉の意味というのは使う人によって異なりますよね。常識とか価値観と呼ばれるものです。
学校で出された課題をひたすらこなすだけで勉強していると主張する人がいます。もらったプリントをノートに切り貼りしている時間を勉強時間として数える人がいます。もしかしたら、勉強机に向かって座っているだけで勉強している、と主張する人もいるかもしれません。
これらは全て、本当に勉強しているとは言えません。後ろ二つは、そんなことしないよと考える人が多いと思いますが、一つ目は、やってしまっている人の方が多いはずです。また、これが怖いところで、当の本人たちはもちろん悪気はなく真面目に勉強していると思い込んでいます。このような記事を読んだとしても気づかないと思います。

合う教材を使っているか

どんなに多くの問題を解こうが、何時間も机に向かっていようが、効果的な勉強でなければ意味がありません。わかりやすくすると、高校1年生が一桁同士の足し算ばかりやっていたり、専門用語満載の論文を英語の教材に使っていたらどうでしょう、明らかに効果がありませんよね。程度は違えどそれと似たようなことです。つまりは適切なレベルの教材で勉強すべきだということです。

頭にぶち込み、かつそれを引き出せるか

プリントで授業する学校の先生が多いようです。そのプリントを切り貼りする時間は勉強時間ではありません。(厳密にはこの作業は無駄ではないと思います。ただ学力を上げることに関してはほぼほぼ無意味です。細かい作業をする能力云々…という話はきりがないのでしません。それだけこの世の事象は複雑だということで。)
勉強をするということは、新しい知識を取り入れることに加え、それを定着させることです。この定着させるというところが肝です。学習状況をヒアリングしていると、先生の言っていることは理解できているつもりだけどテストで点が取れない、という声がかなり多いと感じます。定着していないからですね。知識を取り入れたら、それを使えるかどうかを試すのが重要です。それが演習の目的です。演習を重ねることで定着していきます。1回やれば良いわけではありませんよ。

自分に適切な教材を使うことと、定着させることの2点を書きましたが、これらを実行するだけで誰でも学力は上がります。
ここまできちんとできたとしても前述のとおり成績が上がるとは限りませんが、99.9%の人は勉強する能力の差がほとんどないので、どこで差をつけるかというと時間です。別の記事でも書いていますが質の方ばかり求めて量をこなさずに嘆いている人がまあまあいます。最初から効率よくなんてできません。たくさんやっていく中で少しづつ洗練されていきます。
適切な教材で、知識を頭にぶち込み定着させていく時間をある程度確保できれば、案外偏差値は上がるものです。

ところで、いつも思うんですが勉強っていう言葉があまり好きではありません。濁音からはじまってなんかよく分からないですけどいやじゃないですか?何か響きの良い言葉に替えたいです。

公開日 2019/11/1