その言葉「違くない」ですか

公開日 2019/11/19

変化を捉えることって大事だと思います。
なぜなら少し先で起こる問題を予防することができるかもしれないし、チャンスを手にできるかもしれないからです。

タイトルの日本語ですが、世代によって捉え方が全く違うと思います。
20代まで…どの言葉ですか?
30代以上…えっっ???

という反応が多いと予想します。
私の感覚では7年前くらいからこの使い方が広まってきました。最近では20代より若い世代はこれしか使っていない気がします。
何かというと、「違くない」という日本語は誤用だということです。
文法に則れば、正しい使い方は「違ない」です。

「違う」は5段活用の動詞で、ちがわない・ちがいます・ちがう・ちがえば・ちがおう、と活用します。「違くない」は「違う」の否定として用いられていますが、この活用の仕方はおそらく形容詞として使っているんですね。
例えば「高い」という形容詞は、「高くない」と否定しますよね。
学生の皆さんは、まだ「違くない」は誤りと認識されるので気を付けた方が良いです。同世代同士で話すときなんかは何も問題ないですが、(もちろん明確な境界はありませんが)40代以上の方々の前では「違わない」を使うべきだと勝手に思っています。ただ、ネット時代なのでこの「違くない」は世代を超えて急速に広まっていると私は感じています。パソコンの予測変換も出るようになりました。確か3年前だとまだ出ませんでした。テレビの字幕でも、以前は出演者が誤用しても直してあることがほとんどでしたが最近はそのまま出ます。

何が正しい、というのは無いと思います

言葉って変化していくものですよね。中学高校で習った古文は日本で使われていましたが我々には分からない部分が多いですよね。それと同じです。どこかでまず「誤用」され、影響力のある人から新しい言葉が広まっていきます。そしてそれが「正しい」言葉へと変化していく。そういうものだと思います。
私は一応まだ「違わない」を使います。あと「違くて」より「違って」の方が言いやすいです。

他の変わってきた言葉
軽率に…単純に「軽く」という意味?で用いられているのを見ます
固定概念…固定観念の間違いですがこちらは明らかにおかしいですよね