逆転するために必要なこと

公開日 2020/09/30

先日教室に貴重品ロッカーを置いたのですが、
生徒の目印が個性的でおもしろいので載せておきます。

9月が終わりますね。
高3は模試のシーズンがはじまり慌ただしくなってきます。
早速夏の成果を試す模試がありましたがいかがでしたか。

生徒も保護者の方も、判定で一喜一憂はしないでほしいと思います。
重要なのは、
勉強したことを発揮できたか、どうかです。
以前勉強したのに解けなかった、というのがあれば
それはまずいですね。
復習の仕方を見直しましょう。

逆転するために

第一志望校がD判定、E判定だったのなら、
当然ですが逆転することが求められます。
そのために欠かせないことは何か。

①ライバルより多く

学習に費やす時間を増やしましょう。
基本的なことであり、かつ見落としがちなところです。
他人が5時間勉強するならば、自分は7時間しましょう。
そのために一日の過ごし方を見直し、無駄な時間を削っていきます。
そのときにルーティーンが役立つんですね。
行動が決まっていれば、迷わずに済みます。
ただし、睡眠時間は必要量確保。
自分に必要な睡眠時間は、もう知っていますよね。

②ライバルより賢く

効率よく学習しましょう。
効率の良い学習とは、
本質を学ぶことと、
一度学んだことを忘れないこと、です。

忘れてしまうことへの対処は簡単です。復習の頻度または量を増やせば良いのです。

本質的でない学びとは、例えば数学のテストのために計算結果の数字をおぼえることです。すなわち、「その場しのぎ」です。
平均点止まりの生徒に多い印象です。特に中学生。
それに対して本質的であるとは、仕組みを理解し演習を行うことです。
公式を覚えるにしても、その導出過程を知ることで、どのような場面で使うべきものなのかが見えてきます。結果的に、いわゆる応用問題にも対処できるようになるんですね。

ただしこれにも注意点があって、
例えば化学や日本史など、仕組みが云々かんぬんではなく、とにかくたくさん覚えていった方がよい科目・単元もあります。
なぜ?という問いには限界があるからです。
大学生になってから哲学を学びましょう。

③自分を超える

自分に勝てずして、他人に勝つことはできません。
「このくらいで大丈夫だろう」
そういう気の緩みが、合否を左右します。
根性論とか精神論と言って軽視される時代ですが、
最後に結果を決めるのはこういう面だと考えています。

今の時期、A判定B判定が出ていた人でさえ、
余裕を見せてしまい不合格となった受験生を複数見ています。
なぜならば、入試は同じような学力を持つ他の高校生との勝負だからです。
甘く見ているな、と思う生徒には「危ないよ」と声をかけます。
何年も塾講師をしていると、そのような嗅覚が身についてきます。

道のりは遠いですが、逆転は不可能なことではありません。
逆に落ちてくる人もいます。
そちら側にはならないように。
自分次第です。

「勉強しなさい」は効果なし

公開日 2020/09/23

昨日は祝日でしたが、昼から15名ほどが自習に来て勉強しました。
4連休なんて関係ないですもんね。
いつも通り、自分の決めたことをやるだけです。

さて、世の中にはまだまだ学校での勉強というものを特別なものだと考えている方がいらっしゃるようです。
学校の勉強を教える立場であるからこそ書きたいのですが、
とにかくそれをしておけばよいというものでもないし、
学校のテストで人生が決まるわけでもないし、
習うことは人が知りえるもののごくわずかに過ぎません。

誤解のないように述べておくと、
だから学校の勉強はしなくてもよいとか、
そのような意味ではありません。
ただ、
学校の勉強が、何か神や王のような絶対的なものと勘違いしてはいけない、ということです。

勉強というのは、なにも学校で習うものだけではない、
ということを知っていてほしいと思います。

常に、何かを勉強している

勉強というと、
国語とか数学とか技術家庭科とか、そういうものを想像すると思います。
それだけでしょうか。
例えば、みなさんいつの間にか、
信号機は青で進む、赤で止まることを身につけているはずです。
幼稚園や保育園で習った人もいるかもしれませんが、習う前に知っていたのではないでしょうか。
ではいつそれを知ったかというと、
親に連れられて外出したときでしょう。
何度も何度も横断歩道を渡ったり、車を運転する様子を見ていて、
あの青い光が何を示しているのか、意識的にか無意識的にか、理解したと思います。
このように、交通ルールを「勉強」したはずです。
席につき、板書しながら先生の話を聞いて身につけたものではありません。

この、日常生活の中でも行っている勉強を含め「広義の勉強」、
学校で行うもののみを「狭義の勉強」とします。
狭義の勉強では、今でこそタブレット学習や実践的学習が増えてきたものの、最終的には試験の点数で評価されることに変わりはありません(それが公平で、理にかなっているからです)。
時には他人と比べて評価されます(偏差値)。
このような状況で、全員が進んで狭義の勉強をするかというと、
No、ですよね。
狭義の勉強を特別視する他人、特に家族がいると、
その子にとっての「勉強」は、狭義の勉強になってしまいます。
スマホゲームで敵の倒し方は学習していくのに、学校の勉強はしなくなります。
なぜかというと、狭義の勉強を特別視する者に、
「勉強しなさい」と強制され、あるいは
「なぜできないのか」と詰められるからです。
勉強という言葉に悪いイメージがついていきます。
自分の分身を強くしていき、敵を倒していく快感が得られる広義の勉強と、
他人と比べられ、できないと罰を受ける狭義の勉強があるとき、
その人がどちらを選ぶかは、火を見るよりも明らかです。

狭義の勉強は、土台になる

学校で習うことは非常に重要です。
なぜなら、広義の勉強の基礎にあたるからです。
わかりやすい例をいうと、
プログラミングの勉強をするとします。
どの言語も基本的に英語が使われるので、
学校で英語をしっかり勉強したものとそうでないものとの間には、スタートから差ができています。習得スピードも変わります。
国語を勉強したかどうかは、
例えば会社で配布物などの資料を作るとなったとき、言葉遣いに現れます。
数学の確率を勉強すると、
モノポリーなどのすごろくゲームに強くなります。
世の中の様々な数字に騙されないようになります。

学校の勉強もゲームと同じです。
皆さん、楽しくゲームをしましょう。

国公立大の募集要項一覧

公開日 2020/09/16

以前募集要項を読もうという記事を書きましたが、
調べるのがなかなかに面倒ですよね。
いちいち検索しないといけないし、
各大学HPのつくりが違うので、見つけるのに手間がかかると思います。
そこで、国公立大学の募集要項をまとめてみました。

主に一般入試の募集要項へのリンクです。
変更等の可能性があるので志望校HPは必ず確認しましょう
結構大変な作業なので少しずつ追加していきます…

  • 北海道
  • 東北
  • 関東(東京)
  • 関東(東京以外)
  • 中部
  • 近畿
  • 中国
  • 四国
  • 九州
  • 沖縄
  • 共通テスト
  • 北海道

    東北

    関東(東京)

    関東(東京以外)

    中部

    近畿

    中国

    四国

    九州

    沖縄

    共通テスト

    大学入学共通テスト

    リンク切れ等あれば教えていただけると幸いです。

    学習報告用のアカウントに関して

    公開日 2020/09/09

    先日、連絡用のアカウントとは別にLINE公式アカウントを作りましたが、
    その使用方法について書いておきます。
    今のところ全員に義務を課すつもりはありません。
    ちなみに発案者は塾生のN君です。

    使用目的

    頭の中を整理整頓する

    成績が伸び悩む人の特徴として、
    「何を学習しているのか」
    を明確に理解していない、ということが挙げられます。
    例えば、単元名を聞いて、それがどのようなことを学習する単元なのかが思い浮かばない状態です。
    当てはまる人は、まずは教科書の目次を読んでください。

    何を学習したのか、全体の中のどの部分か、を明らかにすると成果が出やすくなります。
    言葉にすることで、意識付けをします。
    伸びている人が(書いたりしなくても)無意識的に行っていることでもあります。

    使用例

    ①毎日
    ②同じ時間に
    ③具体的に
    一日を振り返りながら行ってください。


    数学…三角関数、合成を使用する三角不等式
    英語…関係代名詞、制限用法・非制限用法の違い
    化学…化学平衡、緩衝液のpH

    なぜLINEなのか

    LINEでなければならない理由はありません。
    紙の日記をつけても良いでしょう。

    LINEにした理由は、
    ①今の中学・高校生は書くよりフリック入力の方が早い子が多い
    ②私の目がある
    です。

    一人だとどうしてもできない、という人は少なくないと思います。
    他人の目があることで継続できることもあります。

    なんとなく勉強して、
    「あれ、今日なにやったんだっけ?」
    というのを無くしましょう。

    私は基本的に返信しません。
    やり方がまずかったり、助言が必要だと思ったときにはツッコミを入れます。
    全てに目は通します。
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    受験は団体戦か、個人戦か

    公開日 2020/09/02

    タイトルの言葉、一度は聞いたことがあると思います。
    どちらだと思いますか。

    このような問いに対して、
    必ずどちらか、白黒つけたがる人もいますが、
    はっきりどちらと言えることなんてなかなかありませんよね。
    はっきりさせる必要があるのはカリスマ性を発揮せねばならない一部のリーダーくらいじゃないでしょうか。
    そうではない人がはっきりさせたがるのはそれは考えるのが面倒になってしまっただけでしょう。

    団体戦とも、個人戦ともいえる
    ということです。

    個人戦的要素

    当然ですが、
    受験するのは自分です。
    先生や周りの友人がいかに優秀であろうが関係ありません。
    たとえ日本一の進学実績を持つ学校に在籍していたとしても、
    その学校の生徒だからと言って合格するわけではありません。
    自分の実力は、自分でつけなければなりません。

    また、必要な勉強というのは各個人で異なります。
    例えば、数学で解答できなかった問題があったとして、
    計算力不足で正解に至らなかった者もいれば、
    公式を覚えていなかった者、
    解答の道筋を描けなかった者など、
    解けなかった要因は十人十色なはずです。
    そうであるなら、
    計算練習をする、
    公式を使う練習をする、
    考え方を学ぶ、
    と、それぞれすべき勉強は異なります。

    団体戦的要素

    こちらも結果に大きな影響を及ぼします。
    人は良くも悪くも環境で変わります。
    (関連記事→先生批判は、無駄です)
    特に若い時ほど影響を受けやすいものです。
    実際、問題児のいるクラス・学年は成績が下がりますし、(すでにそのような研究結果があります)
    一丸となって頑張ろうという雰囲気があると皆どんどん伸びていきます。
    真面目に勉強やっちゃってるよ、みたいな空気があると最悪ですね。
    そこからは抜けるべきです。
    (こういうのは学校以外にも当てはまりますね)
    もし塾にそういう空気を持ち込む生徒がいれば、容赦なく退塾してもらいます。
    それくらい大事なことなんです。