子どもが早く気づくべきこと

公開日 2023/08/30

最近ストレッチポールを買いました。

正確には「ストレッチポール」は登録商標なので名前が違う別物です。
体のメンテナンス、柔軟性向上のために購入しました。
これを使ってみて、自分が認識していなかった体の硬さがわかりました。
私は若干O脚なのですが、太腿の外側に体重がかかっているようで、そこが凝り固まっていることに気づきました。体重をかけてポールを外腿に当てて転がすとかなり痛い。これではしなやかなキックが打てません。
そうです、競泳のためです。

前座はここまでで、本題に入ります。

子どもが(大人も)早く気づくべきこと3選です。

①大人も子どもも大して変わらない

偉そうにしている大人も(私を含め)皆考えていることは一緒です。
食べたい寝たい遊びたい。
一人一人普段の行動は違いますが、本質は変わりません。
大人だからと言ってなんでもやって良いわけでもなく、大人だからと言って偉いわけでもありません。
子どもと違うところは、経験、ただそれだけです。
あなた方のお父さんお母さんはあなたよりも経験があります。
あなたはお父さんお母さんの子どもなので、必ず似ているところがあります。
その経験はきっと参考になるはずです。

②「楽して〇〇できる」はウソ

楽して強くなる
楽に成績を上げる
楽に稼げる
こういうのはすべて嘘です。
こういう情報に飛びついているようではいつまで経っても
強くなれませんし、成績は上がりませんし、稼げるようにはなりません。
そんなのわかっている?
でもなんとなく「ワンチャン」とか思っちゃうんですよね。

英語の成績が上がらない人は大抵単語帳1冊さえ覚えきっていない。
数学の問題が解けない人は分数の計算ミスをほったらかす。
そういう時間をかけて磨くべき基礎をおろそかにして上手になるわけがない。
部活の基礎練で手を抜くような人が強くなることはない。

③勉強よりも、食い扶持が大事

今のあなた方は、親に食べさせてもらっています。
親が稼いだお金で家に住んで服を着て勉強してスマホを持つことができています。
今この瞬間、親がいなくなったらどうしますか?
親は、自分がいなくなってもあなた方がちゃんと生きていけるかどうかが1番の心配事です。
つまり食い扶持が最も重要で、勉強というのはそれを探すための手段に過ぎません。
なぜ勉強をしろと言うのか。
この国では学校の勉強ができていた方が食い扶持を見つけやすいからです。
そういうルールだからです。

2025年県立高校入試

公開日 2023/08/23

ブログをアップするのを忘れていました。

生徒が話していたので記事を書きます。
また入試制度が変わります。
長崎県立高校の入試が2025年度入試、つまり2023年8月時点の中学2年生から変わります。

どう変わるかはこちら→令和7年度長崎県公立高等学校入学者選抜制度の改善方針

変化を一言で表せば、

「学力重視になった」

現在の制度では、この資料→学校・学科・コース別募集定員、実施内容等一覧
を見ていただければ分かるとおり、前期選抜、いわゆる推薦入試で入学する生徒が多いです。
諫早高校ならば募集160人に対して40人(25%)、諫早商業商業科だとの募集160人に対して96人(60%)が前期選抜定員です。
2025年からは、推薦入試(特別選抜という名前になります)の定員割合が15%以下になります。
それに対して一般選抜は85%。
一般選抜の方は5教科の試験が課されます。


ここからは私の感想と妄想の世界です。
もうひしひしと伝わってきますよ。
推薦に期待せずに5教科全部勉強してね!!
っていう教育委員会からのメッセージが。

リンク先の改善方針には、
変化の激しい社会で活躍できる人材の育成が重要と書いてありますが、
それは表向きの表現であり、
本当のところは、
ちょっと高校生学力低すぎだから中学生のうちからちゃんと勉強してね。
ということではないでしょうか。
高校の先生たちが嘆いてるんだと思います。

そもそも、
変化の激しい社会に最も対応できていないのが学校制度であり公機関なんですけどね。
(教育委員会が悪いと言っているわけではありません。構造上変化が苦手なのが当然だからです。)
説得力はありません。
変化の激しさに適応するには、芯を持つことが重要ではないでしょうか。

それはともかく、
中学生の皆さんにしっかり5教科の勉強を頑張らせたいということです。
学力の2極化を嫌うのでしょうか。
ならば公立の中高一貫をなくせば良いと思うのですが。
勉強が得意な子どもを一か所に集めてしまうと、その他の中学のレベルは当たり前ですが下がります。
いや、想像以上に下がります。
出来の良い子がいてクラスを引っ張るとか、おれもあいつみたいになりてぇ!とかいう憧れなど、そういうものがなくなるからです。
逆にメリットとして、成長の早い子らは自分と同じ、もしくはレベルの高い仲間に囲まれて刺激を受けながら育ちます。優秀な子がさらに優秀になります。

これはつまり、格差を理解する必要があります。
優秀な子をさらに優秀にするブーストをかけるならば、格差は広がります。
アメリカみたいになります。
逆に皆同じ条件で教育すると、格差は縮まります。
しかし、飛び抜けた人材は出にくくなります。
どちらを取るべきかは分かりませんね。
良いとこどりのできる仕組みがあれば良いのですが。


みんな復習していない

公開日 2023/08/16

ふくしゅうってタイプして変換するとなぜか一番目に「復讐」が出てくるのはなぜでしょうか。
おかしいですね、復讐なんて微塵も興味がないんですが。

8月も半分が経過しましたが、受験生は成果が出せているでしょうか。
自由時間が多いこの時期に本気で取り組めない人は、この後も変わりません。
直前に本気出そうとやってもうまくいきません。そもそも本気が出せないので。
9月に本番があるつもりで取り組みましょう。

秋は時間がない

高校3年生は、秋になると模試が増えます。
2週間に1回、冬になると毎週のように模試があります。
意外と行事もまだあります。
そう、思ったほど勉強時間が取れないんですね。
それに比べ8月はまだ自由にできる時間が多い。
だから今、特に力を入れて自分がやるべき勉強をする必要があります。

中学3年生はどうかというと、
こちらもまとまって多くの時間が取れるチャンスはそうありません。
なぜなら、まだまだこれから新しいことを習っていくからです。
教科書に沿った授業は、遅いと2月まで続きます。
新しいことを習得しながら、1、2年生の復習もしなければなりません。
今がチャンスです。

成果を出せ

この夏で重要なのは、「成果を出すこと」です。
この教科のこの分野はどんな問題でも解ける!
というのを目指しましょう。
そして9月の模試で発揮します。
9月の模試で、夏に勉強した分野が取れないのは危ないです。
成果の出る勉強ができていないということだからです。

そして、成果の出ない人の最も大きな特徴は、
「復習していない」
です。

みんな言うんです。
この問題集全部解きました!って。
わからないところが確認できました!って。

それじゃだめ!!

わからないところがとりあえず分かった、その次、
もう一回自力でできることを確認しましたか?
意外とできないんですよこれが。
まだ「わかる」だけで「できていない」。
だから何回も同じことをする羽目になる。
逆に、
そういうわかっただけの問題を復習すると、見る見る実力がつきます。
できなかったことができるようになる。
それはつまり実力が上がるということ。
ものすごくシンプルなんです。


NT

公開日 2023/08/09

世界マスターズ水泳に参加してきました。
世界100ヵ国くらい?から1万人近い選手が集まる非常に大きな大会です。
7月末から開催されていた世界水泳のプールをそのまま使って行われています。
瀬戸大也やレオン・マルシャンと同じプールを泳げるわけです。
深さは3m、これもなかなか体験できない。
行くしかないっしょ、と練習を続けてきました。

海外からはどれほど選手が来るんだろうか、やっぱりほとんど日本人なんだろうかと思っていましたが、以外にも多い。
私のレースの一つは日本人が私だけでした。
カナダ、メキシコ、スペイン、オーストラリア。
彼らはやはり日本人と体格が違います。
しかし、これは競泳だけではありませんが、体格が良い=速いというわけでもないですね。それが面白い。
5月の日本マスターズの時もいらっしゃいましたが、今回は海外からです。
80代のマッチョおじいちゃん。
若者顔負けのダイナミックな泳ぎを披露しました。すごすぎる。

ところで私の結果は
2種目出場しましたが、
「No Time」
つまり記録なし。
お前遅いからタイム記録しないよっていうことです。

詳しく書くと、この大会には参加標準記録があって、それを超えていないとそもそも出場できません。
当日のレースでこの記録を超えないと、自分の記録にならないんです。

では私がなぜ出場できたかと言うと、
25mプールでは参加標準記録をクリアしていたからです。

水泳をしている人しかわからないと思いますが、
大会で使われるプールは50mのときと25mのときがあります。
50mは長水路、25mは短水路と言います。
(正確には50mプールは50m2cmプール、25mの方はだいたい25m1cmプールなんですが、なぜかわかりますか)

50m泳ぐとすると長水路ではターンがありませんが、
短水路では1回ターンをします。
これが大きな差で、
競泳というのは壁を蹴る、もしくは飛び込むときが最もスピードが出る競技なので、ターン回数の多い短水路の方がタイムが良くなるんです。

私が提出していたのは5月の短水路での結果でした。
だから一応出られました。

NTになってしまった原因は他にもあるんですが、とにかく悔しい。
スタート、潜行、泳ぎ、タッチ、どれをとっても良くない。
長水路での練習機会がほとんどなかったのも敗因ですね。
課題しかありません。


これから鬼の練習が始まります。

いちごショートケーキか

公開日 2023/08/02

今日は、最近の模試の判定がEだった人への記事です。
厳しいことばかり書くので読むなら覚悟を決めてください。

これを書くのには一つ理由があります。
7月後半から三者面談を行った学校が多いですが、塾の生徒にその中身を聞き取り調査していました。
どのような話をしたのか。どのようなアドバイスをもらったのか。
その中で共通点、今年だけでない最近の傾向をつかみました。

あまーーーーーーーーーーーーーい

なんかすごく優しいんですね。
先生方も守りに入っているのかわかりませんが、そして最近の若者は打たれ弱いとか、現実を知りすぎているからとか、そういうのを鵜呑みにしているのかわかりませんが、
今のままじゃ到底第一志望校は無理、という感じの生徒にその現実を伝えていないようなんです。
(生徒からの聞き取りのみなので間違いがあればご容赦を)

時代の流れ上の必然、現代の傾向として他者に良い顔ばかりしていた方が得というのは皆肌で感じているのかもしれませんが、その話は置いておいて、
捻くれ者の私はそんな現状に黙っているわけにはいきません。

そのままじゃ落ちるよ

E判の人。
今のあなたが、半年後に合格している姿は見えません。全く。
そんなことはわかっていると思います。
一つ目の分かれ道はまずここにあります。

その現実を受け入れるかどうか

まだ全範囲勉強してないから仕方ない。
今まで部活をしていて時間がなかったから。
このように正当化していませんか。
それ、みんな同じです。
目の前の客観的な数字を受け入れないことは、逃げることと同意です。
合格者の大半はすでにB判定です。
受け入れていないならば、合格への第一歩さえ踏み出せていません。

2つ目の分かれ道です。
今E判定であるあなたは、大きく変わる必要があります。
大きく、です。
なぜなら、まだ目の前しか見えていないからです。




面談で生徒に話したたとえ話です。

これからあなたは山を登ります。
制限時間内に頂上につかないといけません。
(実際登山では夕方に登頂はアウト。帰り道暗くなって遭難するからです。)
その山は特に標識もなく、誰も登ったことがありません。
整備された道はないので獣道を通ったり、自分で道を切り拓いて進む必要があります。
受験勉強と同じです。

では、この登山で
無事登頂できるものとできないものの差は何か?

あなたはきっと、
目の前の道を作ることしか考えていません。

どういうことかというと
日々、与えられた課題をこなしていく。
それだけしかしていないということ。
目の前の課題にひたすら集中すればいつかは辿り着く、
そう言われることもありますが、時間がないのです。
いつか、というのが試験日よりも前でないとだめなんです。
健気に見えますが、勝負の世界は厳しく、待ってはくれません。
草刈りは上手になりますが、方向もわからなければ登頂はできません。

だから、今までの行動を大きく変える必要があります。
それは、山の地図を読む、または作るということです。


勉強での具体的な行動はこうです。

✅過去問を読む、解く
している受験生は多いですが、それを活用できる受験生はごく少数です。
目標は過去問を6割超解けるようになること。
(一般入試の大学個別試験だとこれくらい)
そのために何をやるべきかを分析します。
数学ならば、問題を自分の参考書と比べてどのレベルができると良いかを確かめる。
英語ならば、文法問題の有無、レベルやどのような英作文を書けるようになると良いかを調べる。
このように、自分の行動に落とし込めるように分析しましょう。
数列とベクトルがよく出る。
長文問題が多いから長文をたくさん読む。
こんなのは誰でもやるので、E判定は覆りません。

✅自分の行動習慣を変える
人の行動の50%は習慣と言われます。
つまり半分はほぼ無意識的に行動しているということです。
だから習慣が大事です。
習慣づける方法は過去記事参照。
一番効果のあるのは環境を変えることです。
例えば、メインで勉強する場所を変える。
勉強に関係のないものを捨てる。
勉強をしない友人との関係を断つ。
難しいものではありません。
おれは受験勉強に集中するから一緒に遊べない、とフェードアウトするだけです。

とにかく、
目の前の木を切ったり草を刈ったりするのを一旦休んで、
全体像を掴もう、そして自分を変えていこう、ということです。
コンピュータで作ったような100%完全な地図は必要ありません。
半分くらいで、ある程度頂上までの道のりがわかるようなもので良いので作ってください。