勉強が趣味の時代へ

公開日 2023/09/27

少し涼しくなってきましたね。
過ごしやすくなる秋は勉強にもってこいです。
受験生はとにかく勉強時間を確保しましょう。
難関大に行きたい高2はラストチャンス。今からやれば成績が伸びます。

勉強が趣味の時代へ?

という話をしてみます。
中学生高校生の中には、「なんで勉強しないといけないのか」、
「なんで調べればわかるものを覚えなければならないのか」
などの疑問を抱く人も多いと思います。
まあほとんどは、ただ面倒臭い、やりたくないから、それっぽい理由をつけて逃げているだけなんでしょうが、上のように考えるのも一理あります。

なんで歩かないといけないのか

東京まで行ってください、と言われて歩いて行こうとする人はいるでしょうか?
いませんよね。
飛行機とか新幹線とか使うはずです。
しかし江戸時代の人なら歩いていくほかありません。
明治になってはじめて自動車が登場します。
今では徒歩の10倍以上の速さで楽に移動ができるようになりました。
これには伊能忠敬もびっくり。
つまり昔は東京まで歩く体力脚力が必要でしたが、今はほとんど必要ありません。

さらに昔へ遡ると、
狩猟をしていた時代は獲物を追いかける体力、視力、空間把握力など今よりも必要だったはずです。
現代はそんなものがなくても、
機械が乗せていってくれますし、メガネをかければ視力は良くなりますし、カーナビが勝手に連れていってくれます。
どんどん、人が生きるために必要な能力は少なくなっているということです。

知性も例外ではない

コンピュータがあるので自分で計算する必要がありません。
スマホやパソコンがあるので自分の脳に記憶する必要がありません。
次のターゲットは脳です。
たいして脳を使わなくとも生きていける時代が来ています。
おそらく学校へ行ったり仕事をしなくてもよくなるのではないでしょうか。何年後かは知りません。
だから、これから頭を使うことは趣味の領域になっていきます。

普段車や電車を使って移動している人が、仕事終わりにジムに行くように、
普段コンピュータを使っている人が自力で数学の問題を解きます。

運動習慣のない人が筋肉が衰えていくように、
思考習慣のない人は脳が衰えていきます。

この差は広がるばかりでしょう。
現代人は選択ができます。
楽で便利な生活をして筋肉や脳が弱くなるか、
楽でも必要でもないがトレーニングをして筋肉や脳を強化するか。

どちらを選びますか?

ちっぽけなプライドなんか捨てちまえ

公開日 2023/09/20

 夏の終わりの疲れで体調不良になる生徒が多いです。
コロナインフルもまだ多いですから、基本的な感染症対策は続けましょう。
国が言うから、周りがそうしているから、ではなく客観的事実で判断し行動しましょう。

受験生は夏の成果を試す模試がありました。
まだしてない人は、すぐに分析をしましょう。
点数の上下を見ても仕方ありません。
夏の間に勉強したことが定着しているかどうかを確認しましょう。

勉強したはずなのに・・・って人へ

(きちんと分析をした上で)
勉強したはずなのに、同じような問題が解けなかったならば、
それはやり方が悪いと判断しましょう。
これまでと同じように勉強しても、同じように成果は出ません。
「変える」必要があります。

しかし、ここで変われない人がいます。
プライドが邪魔をするんですね。

自分には自分のやり方がある。
まだ成果が出ていないだけ。
模試の時は少し眠かったから仕方がない。
ここで変えたら今までの勉強が無駄になる。

このような考え方で志望校に合格することはないでしょう。
従ったら負け、なんて思っていたら、いつまでも負け続けるでしょう。
もっと他人の意見を受け入れた方が良いですね。
自分のことになるとよくわからないが、他人のことはよくわかる、そんな経験ありませんか。
成果が出ないと今焦っている状態なので、自分のことがより見えにくくなります。
自分のことを客観視できる他人は、的確な助言ができることが多々あります。
だから、意見を取り入れて行動する素直な人は、一番伸び代があります。

右側が空いていない

公開日 2023/09/13

日曜日にまた競泳の大会に出てきました。
福岡での開催ですが、今回は競泳の話ではなく、街の話をしたいと思います。

早朝長崎を出て新幹線で博多まで行き、
プールの最寄りへ向かうため出来たてほやほやの(とは言ってもできたのは半年前ですが)地下鉄七隈線に乗り込みます。
これが8時ごろの話。
この時間は日曜日ということで博多駅と言えど人が少な目で「変化」には気づけませんでした。
競技が終わり、再び地下鉄七隈線に乗り、博多へ戻った私が目にした光景とは・・・!

エスカレーターの右側にも人が立ち止まって並んでいるではありませんか!
右側を歩いていこうと思った私はブチギレ寸前でした・・・
ではなく、その光景に感動しました。
皆2列になるほうが効率が良いと気付いたのか!
・・・と地下鉄に乗ると何やら中吊り広告が。

その広告の中に次のものがありました。
「勇気を持って、右側に立とう」
これを福岡市民は見事に実行していました。
エスカレーターは2列になった方が危険もなく輸送効率が良いです。
以前計算してみた記事→エスカレーターでは立ち止まろう
どうやらキャンペーンがあるようです。
博多駅なんて毎度毎度エスカレーターは混みまくりで、以前は皆一列になるモンだから地上に出るのに一苦労。それが今回、こんなにスムーズに出てこられるとは。

後から調べてみたのですが、
2022年から福岡市営地下鉄が取り組み始めたようです。

エスカレーター右側も止まって乗っちゃう大作戦
ラジオなどのメディアも利用されたようです。

全国を調べてみると、2021年に初めて埼玉県で「埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」が施行されていました。
罰則はありませんが、「立ち止まった状態でエスカレーターを利用しなければならない」(第5条)「知事は、エスカレーターの安全な利用の促進のために・・・助言及び勧告をすることができる。」(第7条)など、県を挙げて取り組もうとするものです。
しかし1年後の調査では、歩く人が増え条例施行前に戻ってしまったようです。
何も手入れをしないとこうなるのは当然ですね。罰則を設ければよいというものでもありません。
何十年も続いている行動を変えるならば施しを継続する必要があります。

こういうのは生徒を指導している私でなくとも多くの人は気づいているのではないでしょうか。
学習内容や時間を記録していきなさいと指導して、3日でしなくなる生徒もいれば、2週間くらいは続くが1ヶ月後にはやってない生徒などいろいろです。
継続できるように、「手入れ」をしなければなりません。
「手入れ」を怠ると植物は枯れてしまいますし、生物は死んでしまいます。それと同じですね。

福岡市は今の状態を保てるでしょうか。
長崎も見習いたいところですね。

大学には行った方が良いの?

公開日 2023/09/06

先日中学生から、「大学には行ったほうが良いのか」という質問を授業中に受けて少し話をしたのですが、ここにその返答を書いておきたいと思います。

私は大学へ行って良い人と行かなくても良い人がいると考えています。

大学へ行って良い人

大学へ行くべき人、または行っても良い人は、
①国家資格が必要
②学びたいことが明確
③学習意欲がある
このような人です。

①については
例えば医師や建築士など、そもそも大学(大卒必須ではない資格もありますが)へ行かないと国家資格やその受験資格を取れないものがあります。
そのような資格を取る目的のある人は当然ですが大学へ行きます。

②、③について
興味関心のある分野があるならば、大学へ行ったほうが良いでしょう。
今詳しい必要はありません。なんとなくでも、こんな勉強をしてみたい、こんな研究がしてみたいと思うのならば、それは大学が最も適した場所です。
もしかすると、研究に没頭して学者としての道を歩んだり、学んだことをそのまま活かせる職業に就けるかもしれません。理系は特にそうですね。
各大学をよく調べ、自分に合いそうなところを選びましょう。

大学に行くべきでない人

逆に大学へ行かないほうが良い人とは。

①高校までの勉強に関心がない
②周りの人が行くという理由で行こうとしている
③向上心がない

こういうのに当てはまるのならば、
私は大学へ行くことを勧めません。
時間とお金の無駄だからです。

特に、高3になっても勉強をせずに基礎学力がついておらず、
大卒という肩書きを得るためだけに、
言い方は悪いかもしれませんが誰でも入れるような大学へ行くのはむしろやめたほうが良いです。早く就職しましょう。

大学進学率は60%に迫っており、大卒はそこらじゅうにいます。
ほとんど勉強しなくても入れるような大学に入ったところで、得られるものは少ないでしょう。世の中には大学とは思えないような授業をしている大学もあります。
周りも同じような人間が多いので、刺激も少ないです。
そのような環境に4年間もいるよりも、4年早く働き始めて手に職をつけたほうが良いでしょう。
若いうちは転職がしやすいので、自分がしたい仕事に出会う可能性も上がります。

モラトリアムがほしいなら

遊びの期間が欲しいのならば、それこそ大学など行かずにアルバイトでもして遊べば良いでしょう。
ただし、人は基本的に怠ける方向に変化するので、緩すぎる環境に置かれると復帰するのが難しくなることも知っておく必要があります。
そういう意味では、心が成長するまでは無理矢理にでも学校へ行った方が良いのかもしれませんね。