大学には行った方が良いの?

公開日 2023/09/06

先日中学生から、「大学には行ったほうが良いのか」という質問を授業中に受けて少し話をしたのですが、ここにその返答を書いておきたいと思います。

私は大学へ行って良い人と行かなくても良い人がいると考えています。

大学へ行って良い人

大学へ行くべき人、または行っても良い人は、
①国家資格が必要
②学びたいことが明確
③学習意欲がある
このような人です。

①については
例えば医師や建築士など、そもそも大学(大卒必須ではない資格もありますが)へ行かないと国家資格やその受験資格を取れないものがあります。
そのような資格を取る目的のある人は当然ですが大学へ行きます。

②、③について
興味関心のある分野があるならば、大学へ行ったほうが良いでしょう。
今詳しい必要はありません。なんとなくでも、こんな勉強をしてみたい、こんな研究がしてみたいと思うのならば、それは大学が最も適した場所です。
もしかすると、研究に没頭して学者としての道を歩んだり、学んだことをそのまま活かせる職業に就けるかもしれません。理系は特にそうですね。
各大学をよく調べ、自分に合いそうなところを選びましょう。

大学に行くべきでない人

逆に大学へ行かないほうが良い人とは。

①高校までの勉強に関心がない
②周りの人が行くという理由で行こうとしている
③向上心がない

こういうのに当てはまるのならば、
私は大学へ行くことを勧めません。
時間とお金の無駄だからです。

特に、高3になっても勉強をせずに基礎学力がついておらず、
大卒という肩書きを得るためだけに、
言い方は悪いかもしれませんが誰でも入れるような大学へ行くのはむしろやめたほうが良いです。早く就職しましょう。

大学進学率は60%に迫っており、大卒はそこらじゅうにいます。
ほとんど勉強しなくても入れるような大学に入ったところで、得られるものは少ないでしょう。世の中には大学とは思えないような授業をしている大学もあります。
周りも同じような人間が多いので、刺激も少ないです。
そのような環境に4年間もいるよりも、4年早く働き始めて手に職をつけたほうが良いでしょう。
若いうちは転職がしやすいので、自分がしたい仕事に出会う可能性も上がります。

モラトリアムがほしいなら

遊びの期間が欲しいのならば、それこそ大学など行かずにアルバイトでもして遊べば良いでしょう。
ただし、人は基本的に怠ける方向に変化するので、緩すぎる環境に置かれると復帰するのが難しくなることも知っておく必要があります。
そういう意味では、心が成長するまでは無理矢理にでも学校へ行った方が良いのかもしれませんね。


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