チャートの取り組み方

公開日 2024/05/22

2週間前くらいから青チャートⅡBを解いています。
普段入試問題ばかり解いているので、たまには網羅系参考書に立ち返って基礎基本を見直そうと思いました。

先週1週間は85個の例題を解きました。
まだ部活をしている受験生はこれだけやるのは時間的に難しいと思いますが、それでも1日5題くらいはやってほしいところです。

チャートの使い方

チャートに限らず、すべての網羅系参考書の使い方を紹介します。
これらの参考書の特徴は、とにかく量が多いことです。
それゆえに、真面目にやっても効果がなくなってしまう、ということがあります。
次のような使い方は要注意です。
つまり、成績の上がらない人の使い方です。

・とにかく周回しようとする、進めることに夢中
・全部やろうとする
・記録をしていない

数学の成績を上げるなら、この逆をすれば良いです。

✅進むよりも、問題を自力で解けるようになることに集中
✅やるべき単元、問題を選ぶ
✅3段階、または4段階で出来具合を記録する

①1日当たり◯問と決めてやるのは悪くないことですが、よくこれだけに集中してしまう人がいます。
また進みたいがあまりに、分からない問題があったらすぐに放ったらかしにしたことがある人は要注意。
分からないものを分かるようにするのが勉強であり、1番面白いところです。
物事の本当の面白さというのは、楽に分かるものではありません。

②例えば青チャートのⅡBをやると決めたとして、具体的にどの問題に取り組みますか?
例題
練習
Exercise
全部で何題ですか?

全部やりますか?
やっていいのはよっぽど時間のある人だけです。
基本的に例題だけでいいです。
また、人によってはやらない単元を決めるべきです。
他の科目もありますしね。

③1周目、2周目って。
理系の皆さんは数Ⅲまで1000題ある例題を全部2周3周するんですか。
チャートだけで3000問解くんですか。
1日5題ならば600日。
小学生でも分かること。

必ず復習すべき問題を記録しておきましょう。
復習すべき問題というのは、すべてを自力で解けなかった問題です。
例えば問題を3つに分けます。

○・・・復習の必要なし、完璧
△・・・もう一歩、計算ミスなど
×・・・解法が思いつかない

復習は、△と×の問題を行います。
どのくらいの程度の間違いならば復習すべきか、という点は人によります。
判断は厳し目が良いです。
無知であるほど、自分はものを知っていると考えるからです。

また、復習は単元ごとにすることです。
1冊300題を解き終わった頃には、最初の方はさっぱり忘れています。

網羅系はやっぱり力がつく

3年生は今から始めるのは時間が足りませんが、
1、2年生はこれをやる時間がまだあります。
チャートやLEGENDを制覇すれば、一部の難関大学・学部を除いて多くの大学入試で合格点が見込めます。
そしてその効用は、大学入試に限りません。

網羅系が早く終わってしまったら、また楽しい世界が待っていますので教えてください。