PDCAサイクル?

公開日 2020/07/01

7月になりました。
セミが鳴き始めましたね。
大学入学共通テストまで約29週間です。
新学期が始まってから13週間経過しました。
この意味を考え、行動を修正していきましょう。

PDCAサイクルをご存知でしょうか。
仕事を効率化するための考え方です。

P…Plan(計画)
D…Do(実行)
C…Check(評価)
A…Action(改善)

これを繰り返すことによって成果を上げるんですね。
企業の新人研修などで習うこともあるみたいです。
もちろん、仕事以外でも使えます。

ただ、個人レベルではこのサイクルには欠点があると思うので、
私なりに修正してみました。

名付けて、
PーDcaサイクル
です。

重きを置くのは、最初のPとDです。
例を挙げながら解説します。
まず最初に、
P…大まかな方向性を決定する。
例:志望校、学部、目標点などを決める。
つまり、最終的な目標です。
方向を見失わないために重要です。

その次からPはありません。時間の無駄です。
Dcaを繰り返していきます。
cとaが小文字であるのは理由があります。

D…とにかく、やってみる
例:問題集を解いてみる。
最も重要なフェーズです。
行動しないことには進歩はあり得ません。
人に聞く前に、まず実行。

c…成果が出たか
例:問題を解けたか。あるいは、模試の成績はどうか。
ここには時間をかけません。
Dに時間を割くためです。
Dを行う意味を問うので、Dに関係のないことは無視です。

a…Dの内容を修正
例:問題集を変える。進め方を変える。など
より効率的に成果を出すために、cに応じて変更していきます。
ここも時間をあまり割きたくないところです。

成果が出ない人は、大抵
Doが少なすぎます。
それか、Planが曖昧ですね。

分かりやすいかは分かりませんが、
ボウリングで例えてみます。
まず、投げてみます。
ピンが3本だけ倒れました。
自分が狙った方向(真ん中より少し左)に投げられませんでした。
ボールを見ていると、左に回転がかかっていました。
この原因はボールから手を放す瞬間に、手のひらがやや左を向いていることだと推測しました。
そこで次の投てきは、手に意識を集中させて投げてみました。
すると、真っすぐに投げられたものの、端のピンしか倒せませんでした。
これは、手に意識を集中して体の向きを考えていなかったからであると気づきました。
そもそも、ボールが重く身体のコントロールが不十分であるようなので、体幹を鍛えることにしました。



投げないことには、
ピンは決して倒れませんよね。

働き始めてからこれを身につけようというのは遅すぎます。
今から実践しましょう。

自分をプログラムする

公開日 2020/06/24

「やる気が出ない」は言い訳です、という話を以前書きました
では具体的にどうするか、という話です。
一つの結論は、
続けたいことをルーティーン化することです。
今高3生に口を酸っぱくして言っています。

皆さん毎日欠かさずやっていることがあると思います。
例えば、朝起きたら顔を洗ったり、
夜寝る前に歯を磨いたり。
変に聞こえるかもしれませんが、ご飯も毎日食べていると思います。
こういうのを、
「今日はやる気出ない~」
とか言ってやらないことがあるでしょうか、
いや、ありません。
特に意識せずに、体が半ば勝手に動いてるでしょう。

これです。
この状態を目指します。
やる気とかモチベーションとかいう言葉に操られないようになります。

大事なのは、迷わないこと

最初から、勉強なんてやらないでいいと考えている人はほとんどいません。
やらないといけないことは分かっているけど…「やる気が出ない」という人がほとんどです。
やる気という得体のしれない者に支配されないようにするためには、
その土俵に立たないことです。
すなわち、
最初から何をするかを具体的に決めておくことです。
特に、「Aをすれば必ずBする」と決めることです。
Aは条件、Bは続けたいことです。

例1 A:朝起きて顔を洗ったら、
   B:○○参考書の英文を1つ暗唱する
例2 A:晩御飯を食べたら、
   B:前日学校でやって解けなかった問題をもう一度解いてみる

必ずAとBを1セットで決めましょう。
ポイントは、
・続けたいことの前にすること(A)は毎日していることにする
・Bは、その時になって選ぶ余地のないようにする
・はじめは、簡単に達成できることにする

何も計画せずに取り組もうとするより、
はるかに続けやすいと思います。
ある程度続いたら、数を増やしたり内容を濃くしたりすると良いです。
ちなみに休みは無しです。要りません。
休むという選択肢を作ってはいけません。
やったりやらなかったする人に、圧倒的な差をつけましょう。

参考書の選び方

公開日 2020/06/17

参考書の種類って膨大ですよね。
書店に行けば一区画全部数学の参考書なんてザラです。
私のように参考書漁りが好きでもなければ目が回るでしょう。
選択肢が多すぎる中で、
何を基準に選ぶと良いかを書きます。

①目的を明確にする

参考書が欲しい人というのは、学力を上げたいと考えている人がほとんどでしょう。
ここで、いきなり書店へ行ってはいけません。
まずは、弱点は何なのか、自分がどのような力をつけたいのかを紙に書いてみましょう。
これをおろそかにすると絶望的に成績が上がらないので注意してください。

例えば、英語の文章を読めるようになりたいとします。
読めない原因というのは、いくつもの候補があります。
そもそも語彙力がない。
文法を理解していない、または誤解している。
教養不足。
などなど。
当然なのですが、分からない単語が多すぎるのに文章が読めるわけがありません。この状態で長文問題集をやっても意味がありません。
その長文問題集が悪いのではなく(悪いかもしれませんが)、
道具の使い方が悪いということですね。
ハサミでガラス板を切ろうとしているようなものです。
最初にやるべきことは単語を覚えることですよね。

上の画像は、
選び方をざっくりと描いた図です。
これは簡単に書いていますが、大事なのは、
自分の目的に合う参考書を選ぶことです。

②書店で中身をチェック

いくらYouTubeで東大生が薦めている参考書であろうが、
中身も見ずに買うのはご法度です。
(無限に財力がある方はどうぞ)
私が選ぶときは、開いた時の印象をかなり重視します。
特に、問題や解説のレイアウトと色遣いです。
例えば、特にスマホに比べて、紙の本というのはページを開いたときに多くの情報が見えるのが利点です。
だから紙の本で文字が大きいのは好きではありません。
中学生用の参考書によくあるのは色の使い過ぎですね。
なんとなく楽しい感じがする(?)のかもしれませんが、大事なことが分かりにくいし見にくい。

この辺りは個人差があると思うので、実物を見てみるべきですね。
おそらく色遣いは多くの人にとって重要だと思います。
迷うのであれば、問題集であれば、問題編と比べて解説編が分厚いものを選ぶと良いです。

③完遂すること

選び方ではありませんが、何より重要です。
どんなに素晴らしい先生が書いた参考書でも、使い方が良くなかったり、中途半端だと効果はそれなりです。
持っているだけで満足しないようにしましょう。

形容詞マジック

公開日 2020/06/10

部屋が殺風景だったので観葉植物を置いてみました。

実は観葉植物は優れものです。
・副交感神経を活性化させるリラックス効果がる
・集中力が上がる
・簡易的な空気清浄機
これはもう置くしかないと購入しました。
これはポトスと言いますが、世話も楽みたいです。

さて、今週は形容詞の話です。
まず、形容詞とは名詞を修飾することばです。
名詞は人やものの名前であり、形容詞はそれを詳しく説明します。
例えば「高い山」ならば、「高い」が形容詞で「山」が名詞ですね。

普段の会話の中でよく使っていると思います。
「あの店のオムライスがおいしかった~」とか
「不等式の証明難しい」とか。
私もこのブログの中でも使っています。

ただ、この形容詞、使い方に注意しなければなりません。

主観であるということ

例えば、
Aさん…英語のテストが常に90点以上、数学は壊滅的
Bさん…英語は半分しかとれない。数学は常に満点。
という二人がいたとすると、
Aさんにとっては英語は「やさしい」が数学はものすごく「難しい」。
Bさんにとっては数学は「やさしい」が英語は「難しい」
と言いますよね、おそらく。
同じテストであっても感想は違います。
つまり、「やさしい」や「難しい」は主観であり、客観的ではない、ということです。
上の例であれば、多くの人(これは私の主観です)は主観であることに気づいていると思います。
しかし、我々人間は気づかないうちに形容詞に騙されてしまいます。
難しいと言って出された問題は難しく感じてしまいます。
簡単だと言われるとあっさりと解けたりします。
それは出題者の主観に過ぎず、あなたにとっては難しいかどうかはわからないかもしれないのにです。
○○町にあるラーメン屋はおいしい、と聞いても期待はしません。
ラーメンは好きなので行ってみますが、仮に自分の口に合わなかったからと言って批判もしません。おいしいと感じるかどうかは自分次第だからです。
★5つの店がまずかったとしても、食べ○○に文句を言ってはいけません。
その代わり、自分はきっと少数派なんだな、と学習します。

主観であると書きましたが、
ネガティブな主観を抑えてある程度ポジティブに捉えた方が、物事はうまくいきます。
自己暗示とも言いますね。
プラシーボ効果というものもあります。
薬だと言って小麦粉を飲ませると病気が治るというのは有名ですね。
それだけヒトは意識に支配されています。
形容詞を上手に使いこなしましょう。

テストでは見えない学力差

公開日 2020/06/03

定期テストの点数を上げることと、
学力を上げることは必ずしも一致しません。
これに関して、詳しく書きたいと思います。
関連記事→そんなに点数が大事ですか

2次不等式を例に説明します。

高校1年生の初期に習います。
超簡単に解けます。

テストで点数を得ることに特化するなら、

①因数分解する
②見えている数字の符号を逆にする
③不等号が<の時は、xを数字の内にする。
 不等号が>の時は、xを数字の外にする。

という「手続き」を憶えさえすれば良いです。
この手続きを反復練習すれば、大抵の人は得点できるようになります。
ラクに点数があがる仕組み、ですね。
(実際はその反復練習さえしない人は多いです)

ただ、このような解法を憶えてわかった気になっているだけだと、少し数字をいじっただけの以下のような問題が解けなくなります。

あれ…? 因数分解できない!
先生分かりません!!
ってなります。
こう解きます。

①の問題で使ったような手続きで覚えているようだと、
この問題は「種類の違う問題」として認識し、また新たに解法を覚えようとしてしまうのです。
本当は、これら2つの問題の解法は全く同じであるのに、です。
どちらも、グラフを使って説明できます。
それは一番下に書きます。

この問題を解く考え方を使った問題がいろいろありますから、
手続きしか覚えていないと
それらを1つ1つ「暗記」していくことになります。
だから、その場でテストは解けて点が取れたとしても、
すぐ忘れてしまいます。
これが、点数が取れても学力がついていない典型だと思います。
(実力テストでは点が取れなくなります)

一つ注意すべきことは、
だからと言って手続きを軽んじてはいけない
ということです。
より高度な事象を考えるためには、
初歩的な操作などは機械的にできるようするべきです。
いちいち、7×8 はなぜ56なのか?
などとは考えませんよね。

学力というのは一朝一夕に身に付くものではありません。

2次不等式の解法

x^2-4x-12<0 は、
y=x^2-4x-12 のグラフと
y=0 のグラフ(つまりx軸)を描いたときに、
y=0の方が上になっているxの範囲を答える。

横軸がx軸、縦軸がy軸

グラフの赤い部分がy=0より下にある。
赤い線と黒い線の境目のxの値が-2と6である。
よって答えは、-2<x<6

もっと細かく言うと、
x^2-4x-12<0
この左辺のxに何かしら数字を代入したときに、
計算結果が0より小さくなるようなxの範囲を求める、という問題である。
例えば、xに-3を代入すれば、左辺は9となり、0より大きくなってしまう。xに0を代入すれば、左辺は-12となり、これは0より小さい。
実際、x=0 は答えの範囲内にある。

同様に、
x^2-5x-12<0 も、
y=x^2-5x-12
y=0
の二つのグラフの大小を考える。

方程式にした理由は、
y=x^2-5x-12 と y=0 のグラフの交点を求めたいからである。
あのルートの入った数字は、赤い線と黒い線の境目となるxの値を表す。
①の問題とやっていることは変わらない。

今が大事か、未来が大事か

公開日 2020/05/27

あなたは今、1万円を受け取ることができます。
しかし、それを受け取らなかったら、1か月後に1万1千円を受け取ることができます。
すぐに1万円をもらうこと、
1か月後に1万1千円をもらうこと、
どちらを選びますか。

どちらを選んだ方が優れている、という話ではありません。
個人の考え方の違いでもあります。
すぐにもらうことを選ぶと、確実に1万円が手に入ります。
1か月後を選ぶと千円多くもらえますが、
もしかすると自分はもういないかもしれません。
1万円の価値が半分になっているかもしれません。

時間割引率

という考え方があります。
ある報酬について、時間の経過とともに価値が割引されるとき、単位時間当たりの割引率のことを言います。
上の質問で、Aさんは前者を選んだとします。
Aさんは1か月後にプラス千円もらえるという選択を捨てて、すぐに1万円を受け取ることを選びました。
このとき、Aさんの1か月当たりの割引率は10%です。
また、1か月後に1万2千円をもらえるときに今の1万円を選んだ場合、時間割引率は20%です。
つまり、時間割引率の高い人ほど「せっかち」、
低い人ほど「我慢強い」ということです。

次に、こうするとどうでしょう。
今もらえるのは1万円、
1か月後にもらえるのは1万500円。
この場合、1万円をもらう人が多いと思います。
しかし、ここに追加して
1か月と3日後ならば、1万1千円もらえる、
となるとどうでしょう。
1万1千円の方が良い、となりませんか。

つまり、近い将来は時間割引率が高いが、遠い将来はそれが低い、ということです。これを双曲割引といいます。
中学校で習う、反比例のグラフを思い出してください。
最初は傾きが急で(価値がどんどん低くなる)、後になるほどそれが緩やかになりますよね(価値の低下が緩やか)。

このように、人は将来の価値を低く見積もってしまいがちです
将来の価値を上げるためには我慢強くあった方が良いです。
しかし、我慢というのは長く持ちません。
だから、「我慢」はするべきではありません。
「適応」していくのが良いです。
価値を上げる行動を続けるのには仕組みが必要です。
学校という仕組みがなければ、これほど多くの子どもが、あれほどの量の勉強を続けることは不可能でしょう。

成績を上げようとする前に

公開日 2020/05/20

こんにちは
ツイッターにずっとこのブログの更新履歴を呟いていたはずが、なぜか古いものが消えててちょっとがっかりしました。自動化してたのに。

さて、マズローの欲求階層説はご存知でしょうか。

ここでは詳しく説明しませんが、
簡単に言うとピラミッドの上の方の欲求を満たそうとするためには、まず下の階層の欲求を満たさねばならない、ということです。
例えば、生理的欲求、つまり食事や睡眠を十分に摂ったりできれば、次の安全欲求、安全に生活したいという欲求が生まれてくる、というものです。

学業の成績を上げたいという欲求は、自己実現の欲求、承認欲求、社会的欲求あたりに分けられると思います。
それより下の階層の欲求が満たされていないと、その欲求は湧いてこないということですね。

経験上、あまり勉強をしたがらない子ども(大人もですが)はやはり、生理的欲求・安全欲求・社会的欲求が満たされてないだろうと推測できることが多いです。
例えば、単純に睡眠不足であるとか、一番多いのは人間関係ですね。
同年代と合わないとか、いじめに遭っているとか。
こういうのから真っ先に解決しなければなりません。
環境を変えるのが手っ取り早いですね。消耗してるのはもったいないですし、その環境にいるだけ損ですからさっさと逃げましょう。軽く聞こえてしまうかもしれませんが、最も合理的な解決策です。(合理的な判断というのが難しくもあるのですが。)

あとは健康面です。
一番下の生理的欲求。
毎日同じ時間にしっかりご飯を食べていますか。
昼間100%の力を発揮できるくらい寝ていますか。

出来ているなら感謝しましょう。

勉強以前の「基礎・基本」ですね。

電気料金の話

公開日 2020/05/13

なぜ勉強するのか?
おそらくほとんどの人が一度は抱いたことのある疑問でしょう。
大人になってから、学校の勉強は必要なかったとか、もっと専門的なことを勉強すべきだとか言っている、過去の自分を正当化しようとする人もいますが、
活かし方を知らないか、活きていることに気づいていないだけです。

前置きはここまでにして、
電気料金の話をします。
電気使用量の明細を見たことはあるでしょうか。
見るというか、読む。

電気使用量

〇〇省の公文書みたいになってすみません。
明細の真ん中に、先月の使用電力があります。
4月の使用量は、63kWh です。
kWh(キロワット時)は電力量の単位です。
電気料金は、この電力量にしたがって請求されます。

中学2年生で学習しますが、
電力(W)=電流(A)×電圧(V)
電力量(J)=電力(W)×時間(s)
という関係です。(Jはジュール、sは秒,second)
(電力と電力量は違います。)
つまり電力量の単位はWsですが、
kWhのkは1000倍、hは時間(hour)なので同じものです。

家庭にある電化製品には、消費電力が記載されています。
例えば、これ↓

「定格」というのは最大値と思っておけば良いです。
実際の消費電力はこれより低いということです。
この空気清浄機をフルパワーで2時間使ったとしましょう。
このときの電力量は、
26(W)×2(h)=52(Wh)=0.052(kWh)
となります。
現時点の電力量料金は、
1kWh当たり17.46円なので、(最初の120kWhまで)
空気清浄機使用分の料金は、
0.052×17.46=0.90792円
約1円となります。
12時間だと5円くらいですね。
ちなみに、12畳用のLEDシーリングライトは消費電力が52Wでした。同様に12時間煌々と点けっぱなしていると、料金は約11円です。
1ヶ月30日とすると、約327円です。

このように、
電力量料金は消費電力と時間の積で決まります。
また、
電力量=電流×電圧×時間
なので、単純に電圧が高いからと言って電気料金が高くなるわけでもありません。長くなるので詳しくは書きません。
使っている製品が、どれだけ電気料金がかかっているのか計算してみてください。

逆転は「幻想」です

公開日 2020/05/06

たまに見ますよね。
E判定から逆転合格! とか
これ、かなり難しいものだと思っておいてください。
いや、実際に存在はします。
3年生の最初の模試はD判定・E判定ばかりだったけれど、センター試験でB判定まで上がって合格した、などという例はあります。
これは偏差値50前後の層では比較的起こりやすいです。
なぜかというと、このあたりは人数が多く、周りより少し成績が良くなると順位が大きく上がりやすいからです。

標準正規分布

上のグラフは、横軸が偏差値(1刻み)、縦軸が全体を10としたときの人数の割合です。
偏差値50ちょうどは、全体の4%程の人数ということです。

ある試験は、100点満点中平均点が50点、標準偏差が10点であったとします。
この場合、偏差値50の人と60の人の点数の差は10点です。
同様に、60の人と70の人の点数差も10点です。

しかし、上のグラフを見れば分かる通り、人数の割合が違います。
ここで、仮に受験生が10万人いたとします。
偏差値50の人が点数を10点上げれば、偏差値は60になり、順位はおよそ50,000位から16,000位まで上がります。34,000人を抜きました。
一方、偏差値60の人が点数を10点上げれば、偏差値は70になり、順位はおよそ16,000位から2,300位まで上がります。13,700人しか抜けません。
このような仕組みになっているので、偏差値50前後では逆転現象が起きやすいと言えます。
上位ほど逆転は難しくなっていくということです。

また、基本的に学校の方針に従って受験対策を進めていくと、皆がほとんど同じことをするので逆転は起こりにくいです。当然ですよね。もちろん程度の話ではあります。
自分がどれだけ学力を上げようとも、他人が同様に上げれば順位は変わりません。
逆転を狙うのならば、それなりの覚悟が要ります。
他人以上に成果を挙げなければなりません。
(比べすぎるのも良くないのですが)

なぜ逆転が話題になるかというと、まれな現象だからです。
ずっとA判定で、無事合格しました!
と言っても、「当然だ」と耳に入らないですよね。

自由と責任

公開日 2020/05/05

※普段やらないスタイルで書いてみました。思いついたままに書いただけなので読みにくいです。読むのが好きな方だけ読んでみてください。
他の記事の方が役に立ちます。たぶん

某感染症に関して、まだまだ我々は知識が不足しています。
先日も少し書きましたが、現代というのはかなり多くの人があらゆる情報にアクセスできる時代です(国によってはそうでないところもありますが)。大学の図書館に行かなくとも、少々調べれば専門的で高度な情報を手に入れることができます。テレビやラジオがなくても、ニュースであったりバラエティ番組やドラマ・アニメなどの娯楽を好きな時間に愉しむことができます。その反面、フェイクニュースなどの誤った情報や不正確な情報も、すさまじいスピードで拡散されていきます。Twitterが良い例です(決してTwitterを批判しているわけではありません)。では正確な情報を手に入れられる人とそうでない人というのはどのような差があるのかというと、一つはリテラシーの差であると思うのです。リテラシーとは、英語で literacy 「読み書きの能力」という意味です。ある特定分野の知識があるときに「~のリテラシーがある。」というふうにも使われています。リテラシーを発揮するためには様々な力を鍛える必要があります。漢字を読めるようにすることはもちろん、文の意味を理解すること、文と文のつながり(文脈)を理解すること、その文章を理解するために必要な前提知識、情報源を把握することなど、枚挙に暇がありません。そもそも文章を全て読まない人もいます。このように非常に多くの要素からリテラシーは形成されるので、個人個人のリテラシーの差が生まれます。では、リテラシーの低い人が情報を受け、それを発信してしまうとどうなるかというと、山梨県のCOVID-19感染者の女性に関するインターネット上の情報のようなものが出てきます。あまり詳しくは書きませんが、2020/05/04時点ではまだ不明な点があったにも関わらず、家族も同罪というような風潮が一部であります(本当かどうかは分かりません)。不確かな情報が拡散され、それを真実だと思い込む人がいるということです。このような情報を発信したり、鵜呑みにしてしまう原因は、感情的になっていること、具体的には恐怖でしょう。そういうのを流したとして、何か得があるわけでもないでしょう。もちろん私はすべての人間の人生を知っているわけではありません。感情的になってしまうような状況に陥って苦労されている方もいらっしゃるでしょう。しかし、だからといって他人を傷つけるようなことはあってはならないですよね。そうしても何も事は好転しません。感情的にならないようにするにはどうすれば良いかというと、一つは知識を得て、それを基に考えること、想像することです。地域・性別・職業・家族構成など、個人が置かれる環境はこのような要素が複雑に絡み合ってできています。まずは自分の知らないものがいくらでもあることに気づくこと。そして他者を知り、重んじること。自分と異なる人を知るということは、想像力を養ってくれるに違いないと確信しています。私は、簡単に言うと、人々が自己中心的になっていかないかが心配です。極度に感染症を恐れることは、自滅行為も同然です。ただただ、犠牲を少なくしつつ復興していくことを目的とすべきではないでしょうか。中には、この感染症があと1か月ほどで完全に「終息する」と考えている方もいるようですが、ほぼ不可能です。政府の方針も基本的には当初から感染者をゼロにすることが目標ではなく、感染者数をある程度抑えて常に医療機関に重症者を受け入れられる体制を整えていこうという「収束」であるだろうと考えます。したがって我々は、長期的にウイルスとどう対峙していくかを考え動くべきだということです。そのための「新しい生活様式」ですね。政府に責任があると騒ぐ人、自己責任だと主張する人もいますが、どちらかというわけにはいきません。政府は政府なりの対策を講じてもらわないと国民は困りますし、国民は政府や地方自治体にばかり頼らず、自分らでできることをやらねばなりません。誰かに責任転嫁しようとしたところで、身を滅ぼすのはその人自身です。
自由は、タダでは手に入りません。