得点にこだわれ

公開日 2024/09/11

いつもは、
「点数ばかり見ずに中身を見ろ」
と指導している私ですが、
それは点数というわかりやすい、表層しか見えてない人への助言です。
受験というのは一発勝負であり、入試当日に定員の椅子に座れた人が合格します。
つまり、それまで毎日10時間勉強していても、当日点が取れなかったらそれまで。
入試は残酷なものです。

受験勉強というのは、
「いかにして入試で点を稼ぐか」
というゲームです。
これが分かっているようで分かっていない。
次のようなことを常々考えていませんか。

・どの参考書、問題集をやったら合格できるか。
・単語帳を何周やれば良いか。
・何時間勉強すべきか。
・長時間勉強するにはどうしたら良いか。
・短時間でも効率よく習得する方法はないか。

これらを考えることは、完全には間違っていません
間違ってはいないのですが、
力のベクトルがそちらの方を向きすぎていませんか?

別の言い方をすると、
勉強するための勉強をしていませんか?
ということです。

今日は何点上がった?

入試の準備のために使える時間は皆等しいです。
使える時間をできるだけ点数を上げることに使いたいです。
勉強法を模索するのは大事なことですが、

ということに気づきましょう。
勉強法や参考書に関する情報だけは豊富で、実力がついていない人はたくさんいます。
それは多数の「落ちる」人たちのやり方です。
「受かる」人はその時間に英単語をまた一つ憶えています。

勉強法を考える、または習ってから勉強を始めるのではなく、
勉強しながら少しずつ、効率の良い勉強法に変わっていく。
これが正しいやり方です。

他人はコントロールできない

公開日 2024/09/04

ネットを見ていたら
中3の子の実力テストの点数が赤点だったからスマホ禁止にした、
という趣旨の書き込みを見つけました。
残念ながら、その子が今後伸びる可能性は非常に低いです。
理由は

・依存(気味)のスマホを禁止にしたところで隠れて使う(本人の意思に関係なく)
・完全に使えない状態にしたとしても、他人からの強要であり自分の意志ではないので、受験後はすぐに元通りとなる

からです。
個人差はありますが、14、5歳というのは大人に片足を踏み入れ始めている年齢です。
自律・自立の精神を養っていく年齢です。
ここで大人が手を出しすぎると、何も自分で判断できなくなってしまいます。
支配されているから、自分の力では何もできない、と無意識に考えるようになります。
投票しても何も変わらないから選挙には行かない、と言う大人のようです。

もちろん、これは手を貸してはいけないということではありません。
まだ親の半分も生きていない子どもが何も知らないのは当然ですからね。
(中高生も、親が「親」の仕事をするのは初めての経験だということを知りましょう。)

自分しか変われない

小学生までならなんでも親の言うことを聞いていた、かもしれません。
しかし中学生になればそれは終わります。
もう親の思い通りにはならなくなります。
それからは大人と一緒です。
ある人の考えや行動を変えるということは、並大抵のエネルギーでは叶いません。
不可能だという前提に立った方が良いでしょう。
何せ他人なんですから。

このブログも、
いろいろな人の目に留まり、その人が考え方や行動を見直すきっかけ、参考になればと思い書き続けていますが、変わる人はほとんどいないと思っています。
1人でもいれば満足です。

他人を変えることは難しいですが、自分を変えることは容易です。
余裕を持って生きるコツの一つです。

8/29授業生徒の宿題

来週の授業時にチェックします。
印刷環境のない生徒は解答ややり直しをノートに書いたものだけで良いです。
もちろん木曜授業以外の生徒もダウンロードしてやってみてOK。

高2英語 18:10~
2024共通テストリーディング
80分間、時間を測って解答。
解答

高3数学 19:10~
2024長崎大数学
文系→大問1、2を解答。制限時間50分。
理系→大問3、4、6、7を解答。制限時間100分。
解答

高3英語 20:10~
2019年度センター試験英語筆記
すべて解答すること。制限時間80分。
解答

中学数学 21:10~
中3→長崎県模試数学(制限時間50分)
解答
中2→比例・反比例、1次関数(制限時間30分)
解答


※中3夏期講習の生徒は、別途指示されている宿題をしてください。

夏休みの振り返り

公開日 2024/08/28

8月が終わろうとしています。
受験生はどれほど勉強が進んだでしょうか。
大学受験生は、勉強中毒になったでしょうか。
勉強中毒とは、問題を解いていないと手足が震えてくる、数字を見た途端素因数分解してしまう、飛行機や電車内の英語アナウンスが流れ出すと臨戦体勢に入ってしまう、等々の症状の出る状態を言います。
受験生として一人前になった証です。

高校受験生は日曜日に模試を実施しました。
連続5時間の試験は学校でも経験したことがなかったと思いますが、
これを一度やっておくと、二日間「も」かけてやる入試が楽に感じることでしょう。

さて、学校によってはもう夏休みが終了しましたが、
せっかくなので振り返っておきましょう。

なぜ不規則になるのか?

休み明けの学校はつらい人も多いはず。
子どもだけでなく社会人にもよくあることで、月曜日が憂鬱、ブルーマンデーという言葉もありますね。
なぜつらいかというと、休日の行動が平日と違うからです。
7日に1回必ずそうなるって嫌じゃないですか?

1番の原因は起床時間。
起きる時間が1時間を超えてずれると、日中全ての行動時間が変わります。
特に起床時間、食事時間、就寝時間は一定にすべきです。
これらのリズムが崩れると、
勉強だけでなく、運動能力や精神状態、あらゆることのパフォーマンスが低下します。
テストで例えるなら、初めから10点以上のビハインドで臨むようなものです。
10点ビハインドでこの点数だから大丈夫、って自分を慰めますか?


生活が不規則になってしまうのには原因があります。
予定がないからです。
もし10点behindになりたくないのならば、
休日午前中に予定を作りましょう。
ヒトは時間に管理されています。
平日学校や仕事に時間通りに行けるのはそれが決まっているからです。
予定は何でも良いです。
すぐ破ってしまう人は、家族や友人など他人を巻き込むのが良いでしょう。
私の場合は午前中からプールへ行くと決めておくことで、起床後ダラダラしてしまうのを防いでいます。
今住んでいる場所も、プールへすぐに行けることを考慮して決めました。(もちろんそれ以外の理由もあります)遠いと面倒ですからね。
それくらい日々の行動を重視しています。

できることは増えた?

この夏の成果をはっきりと言えますか。
勉強初心者にありがちなのが、
「なんとなく進めていた」というもの。

大学受験生にはたまに話していますが、
勉強を進めていくにつれて、「やるべきこと」が見えるようになっていき、
焦りが出てきます。
焦るとどうなるか。
視野が狭くなります。
そして不安になり、とにかく「進めること」ばかりに気を取られるのです。
「復習」をしないと実力は上がらないのに・・・
これが空回りというものです。

それを防ぐために、
学習の記録をしたり、定期的に復習をして
できるようになったことを確認していくわけです。
そしたら不安とは無縁です。
逆に、これだけ自分はやったのだ、と自信がついていきます。


コミュ力とは

公開日 2024/08/21

コミュニケーション力が必要などと言われますが、
果たしてそれを理解している人はどれくらいいるのか?
「コミュニケーション力」という言葉自体曖昧なものなので、
私の解釈の仕方の一つとして書いておきます。

まず前提として理解しておかねばならないことは、
コミュニケーションとは自分と相手、2者以上で成り立つということです。

例えば授業において、
「pq=-1は必要条件でしかないので、十分性を確認しなければならない」
みたいな説明をしたとして、
いくら講師側の知識が豊富で物事を理解する力に長けていたとしても、
生徒側が「必要条件」などを理解していないとそれが伝わらないということです。

当たり前のことのようですが、コミュニケーション力が「個人の能力」として語られる場合が多く、双方向という前提が抜け落ちている場合があるので注意したいところです。

becauseの使い方

コミュニケーションの齟齬が起きる例を紹介します。
「英文において『because』を文頭で使ってはいけないのか?」
という問いについて。

webを検索すると、次のような回答が得られます。


Because Mary is often late for the class, I don’t like her.
のような英文はよろしくない。通例、
I don’t like Mary, because she is often late for the class.
のように後ろに置く。
becauseは相手にとって新情報が含まれるときに用い、英文では旧→新の順に書くので後ろにするのが普通。



これは一見何も問題のない回答のようですが、
質問の答えになっていない可能性があることがわかるでしょうか?

上記の質問は、
「Because she is often late for the class.」
という英文を書いてはダメなのか、という問いであるかもしれません。

これに対する回答は、
「Becauseは接続詞であるから、主節と合わせて使う必要がある。ただし、口語では問題ない。」
となります。
このように、
同じ質問でも、その文章だけでは質問者の意図が完全には伝わっていないことがよくあります。
ちなみにchatGPTに同じ質問をして返ってきた回答は次のとおりです。

ーーーーーーここからーーーーーー

「because」を文頭に置くこと自体は文法的には間違いではありませんが、特定の文脈で適切かどうかが問題になります。文頭に「because」を置くと、その後に続く文が原因や理由を説明する副詞節となります。そのため、通常は主節(メインの文)とともに使用されます

例えば、以下のような文は問題ありません:

  • “Because it was raining, we canceled the picnic.”

ここでは、「Because it was raining」が理由を示す副詞節で、「we canceled the picnic」が主節です。

しかし、「Because」で始まる文が単独で使われると、不完全な感じになり、文法的には不適切とされることがあります。

例えば、「Because I was tired.」という文だけでは、主節がないため不完全な文になります。この場合、「Because I was tired, I went to bed early.」のように続けるのが正しい使い方です。

したがって、文頭に置くことは可能ですが、主節と一緒に使うことが重要です。

ーーーーーーここまでーーーーーー

一つの例に過ぎませんが、
これが「通じていない」ということです。
どのようにしたら回避できるでしょうか?

質問者目線では、
できるだけ詳細に状況を伝えることです。
今回の例では「前提」が重要です。
「becauseを文頭で使う」というのが曖昧だから、回答者はまず頭に浮かんだ「新旧情報の話」をしてしまいます。
逆に回答者側にできることも、
まず前提を確認する、ということです。
どのような文でbecauseを使うのか、という点を質問者に問うのが先です。
大抵の場合、質問者はそもそもどのような前提での話なのかを理解していません。

つまりコミュニケーション力というのは、
相手の話の背景を探りながら、また知識量・経験量などを見積もった上で応答する力であり、
この力は相手にも求められる、ということです。
ゆえに、
相手に話が通じないと感じる場合、自分自身も力不足であるということです。

難しいのが当たり前

公開日 2024/08/14

お盆です。
お盆といえば、15日の夕方から墓参りに行って、
そこで子どもたちが花火で遊ぶものだと思っていましたが、諫早ではしないそうですね。
私は父の実家が島原の方で、子どもの頃は毎年そうでしたから知りませんでした。
どうやら長崎と島原の方だけ(?)のようです。

さて、勉強していると、
「難しい」と感じることが多々あると思います。
今日はこれについて書きます。

最初から決まっていない

何年も学習指導していると、次のような考え方の生徒が意外と多く驚きます。

「自分ができることとできないことが最初から決まっている。」

本人がこのようなことを直接発言することはないのですが、
その生徒の根本的な考え方として感じます。

もしこのような、またはこれに似た考えがあるならば、それはとてももったいないことです。
自分で自分に限界を作っています。
それは半分無意識です。

あなたは、
生まれたとき、その瞬間から言葉をしゃべることができましたか?
足し算ができましたか?
そんなことはないはず。
なんでも、できることが少しずつ増えていったはずです。
覚えてないと思いますが、初めは歩くことですら難しい。
でも今は走れますよね。

難しいのが普通

「先生難しいです。」
当たり前でしょーーーーー!
なぜ歩ける人に歩き方を教えないといけないんですか。
すでに知っていることを教えないといけませんか。
知らないことを教わるんですから、最初は難しくて当然。
難しいと感じることを理由に諦めるのは非常にもったいない。
最初から何でもできる人なんていません。
いるって?
そう見えているだけです。
「テスト勉強やってねーわー」とかいう人がいますよね。
うそです。
すごいと思われたい中2病患者です。
どれだけ頭の切れる人でも、一度も見聞きしたことのないものは知りません。
できないならば、できるようになればいい。
歩けないから、歩けるようにがんばる。
それだけですね。
もし、あれもできないの、これもできないの、
と軽蔑してくる人がいたら、無視です。
できるようになって見返しましょう。

大人になったら、難しいことがどんどん出てきます。
難しいからといって諦めていたら損していきます。
挑戦すればするほど、できることは増えていきますよ。




ちょっと、聞いてる?

公開日 2024/08/07

人は想像以上に話を聞いていないものです。
大勢の人を前にして話をしたことがある方ならばわかると思いますが、
自分が話していることを終始聞いているのはせいぜい2割ほどです。
もっと少ないかもしれません。
学校の校長先生の話をずっと集中して聞いている生徒は数えるほどでしょう。

1対多数ではなく、1対1で話していても、
お互いの話をすべて理解していることは稀ではないでしょうか。

すべて伝わると思ってはいけない

あなたは、今目の前にいる人が考えていることがすべて分かっているエスパーですか。
分かっている?
あ、私医者じゃないんで、病院はあちらです。

お互いのことをすべて知っている、というのは恋愛小説の中だけにしてください。
すべて知りえることなどありません。

すべては無理ですが、
半分くらいならばできるかもしれません。
互いに理解し合うための材料の一つとして、言葉があります。
言葉を学ぶ意義はそこにあります。
言葉を知らなければ、自分の考えていることを表現する術が減ります。
(言葉がないと、表現の仕方はときに物理的暴力になります)
言葉を知らない子どもなどなおさら。
いくら口で注意しようが、分からないものは分からない。
赤ちゃんは表現力がないので泣きます。
だから大人は言葉を教え、表現力をつけさせなければならない。
また、時間をかけて理解しようとせねばならない。
これは大人同士でも同じことですね。

1対1で

1対複数は、よっぽど話が上手かったり、
そもそも共通する興味のある話でもない限り、誰かは聞いていません。
その人は自分に向けた話ではない、と思っています。
塾では最大4人同時に話しますが、それでも油断すると誰かが上の空です。
大事な話は1対1で。
立場的に有利な側が2人いるのもおすすめしません。
対話ではなく面接になります。

逆に考えると

つまらない話だと思っても聞いていれば何か発見があります。
知識が足りないために理解できない、ということが多々ありますし、
つまらない話とはどういうものか、を学ぶ場にもなるからです。
話を聞かない人の方が多いので、
「普通」じゃない人になりたいならば、
人の話をよく聞いておくだけでも差をつけられます。

後出しじゃんけんは誰でもできる

公開日 2024/07/31

三者面談の季節です。
中学生も高校生も、これまでの試験の成績をもらって話を聞いたと思います。
この教科はよくできてるとか、勉強時間が少ないからもっと増やそうとか。
そういう話が多かったと思います。

どのような収穫がありましたか?

やっぱり結果ばかり見てない?

成績を見て、良かった/悪かった と評価する。
こんなことは誰にでもできます。
結果が出たあとならば、何とでも言えます。

「〇〇という思惑が投資家の間で広がり、株価が下落した。」

こういうのと同じですね。
目先の株価がどう動くかを予測するのは非常に困難なことですが、
結果を受けて、こういうことだったんじゃないか、とそれっぽい理由をつけて話すことはいくらでもできます。
いかにもそれが真実であるかのように。

過程を評価

単に点数や偏差値が上がった、下がったというのは、
そもそも数字を見ればすぐにわかることです。
人がわざわざもう一度評価することはありません。
そういう単純なことはコンピュータに任せておけば良いのです。得意分野ですからね。
コンピュータが算出してくれた評価をどのように使うか、
というのが人がやるべき仕事です。

結果を受けて、これからどうするか?
という具体的行動が出てこなければ、成績表を見る意味はありません。
同じ60点でも、人によってやるべきことは異なるはずです。
過程を評価するためにも、記録をつけておきましょう。

ついつい

短期的な目線で物事を見がちです。
それを念頭に置くだけでも結果の見方は変わります。

高校生ならば、今の成績はこれまでの17年間の積み重ねで成り立っているもの。
ここ数週間や数ヶ月の話だけではありません。
先週の記事でも少し書いた「習慣」によって、その人は作られていきます。
ちょっとやそっとで大きく変化するものではありません。
(テストの点数が上がらないと書いているわけではありません。)
何か大きな変化が欲しいのであれば、それなりの年月が必要である、ということです。

幸い、中学生や高校生の皆さんは
死ぬまで6、70年もあります。
まだまだ、どうとでもなります。
もちろん、取り組むのが早ければ早いほど、成果が出やすくなります。
私もあと50年あるので、負けてはいません。
まだまだ、成長したいと思っています。

夏休みで最も重要なことは?

公開日 2024/07/24

梅雨も明け夏本番ですね。
受験生には大事な時期です。
受験の天王山とも言われますが、なぜ大事なのか?

「休み」があるからです。

学校の良いところを一つ挙げると、それは
生活リズムが整うことです。

日々の生活、習慣が人を作ります。
学ぶ習慣のないまま過ごしてきた人は、新しいものに対して最初から抵抗するようになりますし、
運動習慣のある人は死ぬ直前まで生き生きとしています。
私が通っているプールには、もう70であるのに我々世代よりも速く泳いだり、自己ベストを更新する方々がおられます。本当に頭が上がりません。

学校があることで一定の生活リズムが出来上がり、健康に成長していることを忘れてはなりません。
夏休みは、生活リズムが崩れやすいです。
崩れると、勉強時間が減ります。身体がよく働きません。
だから差がつきやすい。

つまり夏休みで最も重要なのは、
学校へ通っている時と同じ生活リズムを維持することです。

どう維持するか

何を維持するかというと、
起床時間
食事時間
就寝時間
この3つを特に守りましょう。
夜更かししてしまって就寝時間が遅くなっても、起床時間を遅らせないようにしてください。
その分は30分以内の昼寝で取り戻します。

継続するのに必要なのは、自分の意思ではありません。
環境です。
今は夏休みのラジオ体操はあるんでしょうか?
ポイントは、自分だけでなく、他人を巻き込むことです。
朝に他人との約束を入れておくと良いです。
例えば、友達と図書館に集合するとか、オンラインでお互いに勉強開始を報告し合うなど。
遅れたら昼食を奢らなければならない、などのルールを設定しておくと良いですね。
1人で続けるのは難しいです。
チームを組んだほうが成功する確率は上がります。
ただし、一方的に依存してくる人と組むのはNGです。

発明家、トーマス・エジソンの言葉を載せておきます。

Our greatest weakness lies in giving up. The most certain way to succeed is always to try just one more time.

我々の最大の弱点は諦めることだ。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。

自分専用ノートの作り方

公開日 2024/07/17

ノートは何のためにあるのでしょう?

板書をするため?
問題を解くため?

間違ってはいませんが、もっと効果的なノートの作り方を紹介します。
かんたんです。

こうなってませんか

例えば、問題を解いて、○×つけて、解答を写す。
それだけになっていませんか。
それをノートにやる必要はあるでしょうか?
それなら適当な紙に書いて捨てても、タブレットに書いて消してしまっても問題ないですね。
あえてノートにやる理由はありません。

解答をそのまま写すことは、意味がないとは言えません。
例えば中学生が初めて数学の証明問題を書くときは、日本語の書き方などを身体に覚えさせるには良いでしょう。
しかし多くの場合、解答を書き写しているときというのは、
ただの作業になっていて頭を使ってません。
(自分の好きな音楽を聴きながら勉強できる、という人はだいたいこんな感じです)
そもそも解答解説は教科書や問題集に書いてあるのですから、それをよく読んで理解する方に時間を使ったほうが良いわけです。
すでにあるもののコピーを作ってどうするの、ということです。

ノートを作るならば、自分専用の、復習できるノートにしましょう。

消しゴムはいらない

ここではレイアウトの話はしません。
何が大事かというと、
自分のミスの記録です。

特に数学ですが、
問題を解くときにたくさん答案を書いた後、
間違っていると分かったら全部消してしまうのを度々見ます。
その時点で、そのノートは使いものになりません。

間違ったところこそが伸びしろ。
書いたものを消してしまっては、その伸びしろを自分で消してしまうのと一緒。
間違いを記録し、どう間違ったのか、次にどうすれば間違えないのか。
それを見直した時に、復習ができるようにするのがノートです。
貴重なサンプルを消してはいけない。
もったいない。
残しておき、注意するポイントを書き込んでおくだけで、
自分にとって一番必要な要素の詰まった、どの参考書よりも自分に効くノートが出来上がります。
他の誰かから、きれいとかわかりやすいとか褒められるようなノートは
要りません。
それよりもきれいなものが書店にたくさんありますよね。