よくやった

公開日 2023/01/18

共通テストお疲れ様でした。
自己最高を出した人も、あまりうまくいかなかった人もいます。
心理的に不安定になることもあるでしょうが、こういうときこそ、強い自分でいてほしいと思います。
入試というものは残酷で、それを肌身で感じたことでしょう。
あのときもう少し勉強しておけばよかった。
あのときこうしておけばもっと点が取れたはず・・・

前を向きましょう。
悔やんでも点数が変わることはありません。
過去は変えられません。
今の自分と向き合うことのみが、これからの自分を導いていくことができます。
もし、これまで生きてきてしっかりと自分を見つめることができていなかったのなら、こんな成長の機会はなかなかありません。この機会を見逃してはなりません。

これからどうするのか?
自分の心の声をしっかり聞きましょう。
現状、つまり試験の点数や判定、家庭の状況などを踏まえて周りの大人と相談し、次の決定を下しましょう。
今あなたは視野が狭くなりやすいです。
主観だけでなく、客観的に捉えようとすることも忘れずに。
納得のできる選択をしましょう。

1週間以内に決めてください。
早い生徒はもう個別試験対策を始めています。
ここでの出遅れは痛いので、
できるだけすぐに勉強開始です。

もう一つだけ、
受験生の保護者の方へ。
今受験生たちは悩みに悩んでいます。
ここぞというときの、ほんの少しの愛のある声かけだけでも、勇気をもらえます。
無条件に応援できるのは両親のみです。
私にはその代わりは務まりません。
私にはできないので、
ほんの少し、力を貸していただけないでしょうか。

あけましておめでとうございます

公開日 2023/01/04

あけましておめでとうございます。
本年もタナカ塾をよろしくお願いいたします。

1月1日から高3生の冬期講習を行いました。
正月から皆よく頑張りました。
その成果はきっと10日後の共通テストの結果に表れます。
仮にそうでなくとも、目標へ向けてひたむきに取り組んだ経験は「あの時は正月でさえ勉強した」という自信になりますし、後の人生に大いに良い影響を及ぼします。
自分の中の基準が上がることでもありますからね。

新年は、新しいことに挑戦するのにも適しています。
何かやってみたいが、まだ手をつけていないことがあると思います。
そういうものを始める良いきっかけです。
正月になった途端、資格取得のCMなんかが急増しますね。
始める人が多いからです。
是非、
「目標を公言」してから始めましょう。

ひそかに目標を持つよりも、
公然とバラしてしまったほうが達成率は上がります。
目標を他人に伝えたら、
・自分の発言と辻褄を合わせるために行動するようになる
・他人に伝えることにより、すべき行動がより明確になる
からです。


ここで私の今年の目標を発表しておきます。
一、塾のシステムの改革
現在は週1、または週2で生徒への個別指導を行っておりますが、その成果が見えにくいのが課題です。成果を視覚化し、生徒がそれによって自らの課題を見出せる、また保護者様が状況を把握できるようなシステム作りを行います。

二、競泳大会への参加
以前の記事で少し書いた通り、マスターズの大会へ出る予定です。すでに選手登録はしました。
当面の目標は、
・50m自由形35秒(30秒台前半にしたい)
・体重+2kg、体脂肪率13%
です。


生徒の皆さんも、今年の目標を教えてくださいね。
良い1年になりますように。

断捨離

公開日 2022/12/28

今年最後の記事です。
12月はあっという間に過ぎてしまいました。

一説によると、人生の体感時間の半分は19歳だそうです。
つまり、0歳から19歳までに感じる時間の長さと、19歳から80歳までに感じる時間の長さが等しい、ということです。
幼いうちは身に起こること全てが新しい経験ですから、密度の濃い時間を過ごしますが、
段々と経験が貯まるうちに新しい経験は減り、体感時間は短くなります。

ということは、
時間があっという間に過ぎてしまう、というのは新しいことをしていない
とも言い換えられます。
または、心が動くような体験が少なかったとも言えるでしょうか。
これは私にとって非常に反省すべき点です。

ものを教えるという立場である以上、
常に(自分にとって、または自分以外の人間にとって)新しいことにはアンテナを張り、情報を取り入れる、あるいは自ら体験しに行く必要があると考えています。
己の経験無くして語ることはできないからです。
伝聞、つまりは他者から、インターネットなどから情報を仕入れて話すだけなら誰にでもできます。そういうものの価値はおそらく薄いです。
それらの情報に全く価値がない、というわけではありません。
ただ、現実味に欠けるのです。
現実味のない話を聞いても、そこには熱もありませんし、したがって面白味がないのです。

歳を取ったら新しい経験が少なくなる、というのは言い訳です。
私はこの世のことの、10のマイナス9乗も知らないと自負(?)しております。
いくら経験を積んだからって、仮に不死を手に入れたとしても、この世の100%を知ることなんて不可能でしょう。勉強すべきことは山積みなわけです。
これを改めて自分の胸に刻み込んで新しい年を迎えようと思います。

新しいことをすると書きましたが、
新しいことをするのにも準備が要ります。
いらないものを捨てることです。

先日ある生徒と話していて、
机が散らかっているとのことでした。
高校生あるあるですが、使わなくなったプリント類が大量にあります。
そんなふうになっている人は、
「全部」捨ててしまいましょう。

大抵は、
「今後使う機会があるかもしれないからとっておこう」
「捨ててしまったら、使える時に捨てたことを後悔するからやめておこう」
と考えて本棚や押し入れなどにどんどん溜まっていきます。
使う機会、ありません。
捨てて困ること、ありません。
今すぐ捨てましょう。

一度出した学校課題のプリント、返ってきて復習したことありますか?
ほとんどの人は「No」です。
一度も見ていないと思います。
捨てて困るものは残っていないでしょう。
どこかに代わりのものはありますし、そもそもそんなことはまず起こりません。
クリアファイルがパンッパンになって見苦しい人、
年末は整理する良い機会ですよ。


「捨てる」
というのは大事なことです。
なぜなら、捨てないと新しいものは入ってこないからです。
中学生高校生にはまだ分かりにくいかもしれませんが、
生きていると色んなものが溜まっていきます。
モノだけではありません。
知識や考え方、人間関係もそうです。
溜まること自体は良いのですが、
自分にとってあまり重要でないものも溜まっていきます。
プリントと一緒です。
溜まっていくのを放置していると、どんどん身動きが取りにくくなっていきます。
それを「執着」といいます。
そして、その執着ががちがちに固まっていくことを私は老化と呼びます。
だから、ときどき捨てる必要があります。
自分にとって大切なものを見極める、という意味でもあるということです。

空間に強くなりたいなら外で遊べ

公開日 2022/12/21

ものすごく寒くなりましたね。
12月に平地で雪が積もるのって長崎ではめずらしい気がします。
もう少し降ってくれれば雪合戦できるんですけどね。

雪遊びでも学べることはたくさんあります。
雪の冷たさを肌で感じます。
「0°Cで水は凍ります。」とテキストで学習するのとは違います。
靴下、靴を履いていても、地面から熱を奪われ足が霜焼けになります。
「熱は高い方から低い方へ移る。」と習うのとは違います。
机上では学べないことで溢れています。

大学生の時幾何学の授業を受けており、その時の教授がおっしゃったのですが、
「最近の学生は空間を見る力がない」
その当時(11年前です)の私は、「よくある『最近の若者は〜』の類だな」とか思ってたのですが、少しずつその言葉の意味が分かってきました。
11年前ー2011年ーといえば、東日本大震災の年です。
スマホが普及し始めた時期です。
イノベーター理論で言えば、インターネット利用者がレイトマジョリティーに入ったあたり?でしょうか。
つまり多くの人が手軽にインターネットを利用し始めた時期です。



私の世代が少年だったころから、子どもの遊び方は急速に変化していきました。
ほとんどが外で遊んでいたのが、室内遊びへと変わっていきました。
神社で遊んだり、山の中を駆け回ったり、道路でボール遊びしたり。
そこから少人数で部屋の中でゲームやネットで遊ぶようになりました。
子どもの変化ではなく、環境の変化です。
どこも人の手が加わっていき、伸び伸びと遊べる場が減りました。
公園で遊んでいるとうるさいと苦情がきますし(公園が狭いからですね)、ちょっと冒険しようとしたら不審者がいるから行くなと決めつけられます。道路で遊んだら危ないと叱られます。
道草食う暇もなく、学校は車で送り迎えです。
外で遊ばなくなって当然です。

空間認識力、という観点で見れば、
現代人のそれは低下傾向であると考えるのが自然です。
3次元空間よりも2次元平面を見ています。
子どもは家でしか遊べません。
外で人を観察すると、老若男女スマホとにらめっこです。
Googleマップやカーナビが目的地へ導いてくれます。
教授の言ったことが、徐々に分かってきますよね。


こういうことを考えていると、
世の中が便利になっていく分、ヒトの生物としての能力はだんだんと弱くなるのではないかと思います。地球上の他の生物と比べて、極めて異質な存在になるのかもしれません。
それって一体どうなんでしょう、という問いかけです。

お前らが休んでいる時、俺は練習している

公開日 2022/12/14

お前らが寝ている時、俺は練習している。
お前らが練習している時は、当然俺も練習している。

プロ通算50戦50勝という偉業を成したアメリカの元プロボクサー、フロイド・メイウェザー・ジュニアの言葉です。
今年の9月に日本で試合が行われたので記憶に新しい方もいらっしゃると思います。
メイウェザーの人柄などはさておき、
知っている人もそうでない人も、この言葉から学べることがあると思います。


成績が上がらないと嘆くならば、
一度自分を振り返ってみましょう。

成績というのは2種類あり、
過去の自分と比べた学力と、他人と比べた学力があります。
過去の自分を上回れるほどの勉強をしているでしょうか。
他人よりも勉強をしているでしょうか。
いずれにしても、このシンプルな質問にYesと答えられるでしょうか。

勝ちたい相手よりも多く練習する。
この簡単な論理に「気づかないふり」をしていては永遠に勝つことはありませんね。
どうしても、このシンプルな論理にいろいろ付け加えて複雑にしてしまうものですが。
まるでこの国の〇〇家のようです。)
自分と正直に向き合うことが大切だということです。

何かの記事で読んだのですが、
現代は「時間を無駄にしたくない人」が多いそうです。
本当にそうなのかは知りませんが、
自分の時間を無駄にしたくないから、なんでも効率や費用対効果を追求する(コスパという言葉を見ることは多いですね。)、他の人の反応を見てから意思決定する、というような行動が多いといいます。
また別の本からですが、若い世代は「相手の機嫌を伺うのが非常に上手い」らしいです。

「とりあえずやってみる」精神が少ないと言い換えられるでしょうか。
もし、「学校や職場に通ってはいるが、帰ってスマホをいじっていたら1日が終わってしまい、何か新しいことをしてみたいが、かと言って何をすれば良いか分からない。」
というような状態になっているならば、
とりあえず外に出ることを勧めます。
人はスマホではありませんので、無駄なことも必要です。


やや話が外れたように見えますが、
とにかく効率なんぞ考えずにまず行動し、人よりも多くの時間をかければ、良い成果というのは得られます。効率は後から上げるものです。
さらに他人と競争して勝ちたいのであれば、
メイウェザーの言うように、人が休んでいる時も起きている時も練習すれば良いのです。

一流の成果を出している人の練習を見たことがあるでしょうか。
インターネット上の情報だけを見ていませんか。
それなりの成果を出している人は、見栄えの良いことは公表しますが、泥臭い部分を見せることはあまりない、ということを知っておいてください。

ということで、
タナカ塾は正月も開けます。
来る来ないは自由です。
ただ私は、他の人・組織が休んでいる間も鍛錬したい人のために場を提供したいだけです。

寝てないの?

公開日 2022/10/05

西九州新幹線かもめに乗ってきました。

在来線と違って座席が大きくゆったりとしているので座り心地が良いです。
武雄温泉駅で以前特急として走っていた車両に乗り換えますが、すごく小さく感じましたね。
こんなに大きなものが時速200km以上で、ほとんど揺れずに走るのは本当にすごいなあと思います。

電光掲示板の配色は見やすいし、駅から発車後は注意していないと気づかないくらいで車内の電灯が控えめになったり、上の画像のように切符置き場があったり(使い道合ってますよね?)、いろいろと工夫されているなあという印象です。
ちなみに座席のテーブルは通称白いかもめのテーブルのデザインを引き継いでいます。
去りし時に思いを馳せる、と言ったところでしょうか。
とにかく、また乗りたいなあと思います。



本題に入ります。
これはもう定期的に書いていかねばならないと思っています。
睡眠不足の人が多い。

塾生の睡眠時間が少ないことに驚きます。
中学生が23時とか日付が変わってから寝るのは遅過ぎます。
7時に起きているようなので睡眠時間は7、8時間ですね。

短いです。
22時に寝ましょう。
そうすれば9時間。
十分な時間が確保できます。
私が小学生の時は10時間、中学生の時は9時間寝ていましたが、
学校の授業中に眠いと思ったことは片手で数えられるくらいしかありませんでした。
もちろん人によりますが、多くの人の目安になると思います。
ちなみに高校生の時はそれは6〜7時間くらいになってしまいました。
大量の課題と7:25登校のせいです。
これがなければもっと私の成績はよかったはずです。
(ごめんなさい。自己管理の甘さです。高校生の自分を殴りたい)

睡眠不足は、
特に若い人ほど注意した方が良いです。
なぜなら、自分が睡眠不足であるという自覚がしにくいからです。

若いうちは体力があるので、多少無理をしても、徹夜をしても平気という人もいると思います。
それが落とし穴です。
平気だから対して問題の無いように思えてしまうのです。
実際は脳の働きも運動能力も落ちていることに気がつかず・・・

とにかく、


日中眠くならないように寝ましょう。
まちがいなく、
パフォーマンスは上がります

授業での理解力・集中力が上がることはもちろん、
良い睡眠が取れていると精神も安定し、つまり些細なことに動揺しなくなります。幸福感が生まれます。
運動能力が上がり、部活でも成績は上がります。
良いことづくめです。

こんなに良いことばかりなのに、
寝ることを軽視する理由があるか。
全くありません。

換気し掃除した部屋で、
自分の体に合った敷布団やマットレスに横になり、
十分な睡眠を取れば、
偏差値が5上がります。

比喩ですがそれくらい影響があります。
いっそのこと
生徒とその親御さんを対象に睡眠講座を開いてしまおうかと考えるくらいです。

〇〇は厳禁という風潮

公開日 2022/09/07

コロナ感染で欠席する生徒が増えました。
学校でも流行っているところがあるようですね。
感染力の強い株であり、社会全体の傾向としてガードが緩くなってきているので当然と言えば当然の結果でしょう。それが悪いというわけではありません。できるだけ元の生活に戻すためのワクチン接種などでありましたからね。
誰でも感染する可能性がある(もしくは感染しているが無症状である)ので引き続き注意していきたいと思います。
基本は変わりません。
食事睡眠をきちんととり、運動をして規則的な生活を送ることです。
つまり、免疫を高める。
その上で正しいマスク着用などですね。
それらの基本が意外と難しかったりするのですが。


感染・発症した人の話を聞いたり、SNSでの体験談を読むと、
よく見かけるのが自分が感染すると思わなかったとか、自分の行動を後悔する話です。

そういうものですよね。
感染したら高熱が出てしばらく後遺症も出ます、
なんて、人から聞いたり文字を読んだりしたところで、
理解したつもりになっていても本当の意味では理解してはいません。
実体験して初めて、見聞きしたことが理解できるということです。
頭でだけ分かっていて、身体ではわかっていないのです。

教育でも同じことが言えると思います。
子どもに何度言っても分からない、言うことを聞かない。
そんな経験をされた方が多数派ではないでしょうか。
これももはや疑いようがありません。
大人でさえ頭ではなく身体でしか理解できなかったことを、
幼い子どもが理解できるでしょうか。
身体でしか理解できないこともある。
そう考える方が自然ではないか。


しかし最近の風潮としては、
子育て・教育現場では〇〇は厳禁。
仮に学校教員が〇〇をすると、その教員は懲戒免職。
社会から袋叩きにあってしまいます。

(誤解のないように書いておくと、〇〇を完全に肯定しようとしているわけではありません。)

ただ思い出してみてください。
小学校とか中学校とか。それより下でもよいです。
先生や保護者からの口頭の注意だけで行動が改善される子どもがどれほどいるのか。
中には絶対になおらない子もいます。
身体でしかわからないからです。
そういう子どもが悪いわけではありません。
そういう子どもがいて当然です。
それを非難して、何が多様性か?

〇〇は厳禁だというのは、
そういう子どもが成長する機会を
奪ってしまっていると考えるべきかもしれないと思うのです。
そこで、(とりあえず)頭で理解する子どもとの差が広がってしまうのです。
こうやって〇〇としか書けない私自身も、
同罪なのかもしれません。

質問に答えてください

公開日 2022/08/31

夏期講習が終了しました。
受講した中3生はよく頑張りました。
高1、2年生よりも長く勉強した生徒もいます。
高3生を含め、この夏どのような成果を挙げられたか考えてみましょう。
これからの勉強の自信につながります。

土曜日と日曜日に高校受験生向けの模試を実施しました。
採点を行いましたが、その中で気づいたことを書きます。

ちゃんと答えているか

最も気になった点が、
問題に対して適切に答えられているかどうかです。
先の模試では例えば次のような解答が見られました。

——————————————————
問:〜するとどのようになるか。「大きさ」と「高さ」という言葉を用いて答えよ。

生徒解答:音は高くなり、大きくなる
——————————————————
問:下線部①〜〜とあるがどういうことか。

生徒解答:〜〜だから。
——————————————————
どちらも解答として不適切です。
一つ目は指定された言葉を使っていません。
「音の高さは高くなり、大きさは大きくなる」
と答えねばなりません。
二つ目は理由を答える形になってしまっています。
「〜〜ということ。」
と答えるべきです。
このような解答が散見されました。

テストに限らず、日常でもこのようなことはよくあります。
例えば、
宿題を忘れた(していない)生徒が、
「宿題はしてきましたか?」と訊かれたのに対し、
「えーっと、昨日までまだしていなくて、今日学校でやろうと思って持って行って学校でやったんですけど机の中にノートを入れてそのまま置いてきてしまったかも知れません。」
と答えます。
結局したのかしていないのか。
それだけ答えたらよいものです。
生徒としてはなんとなく悪い気がしてこんな遠回りな言い方になるのでしょうが時間のムダです。
友人同士や家族同士の会話ではないので、
結論から先に話しましょう。

そう、結論からです。

解答(回答)を作るときには、まずは結論部分だけを考えます。
シンプルに。
宿題をしたか?という問いには、した/していない。
いつまでに終わるか?という問いには、○日まで、△時まで。
なぜタナカはこのような記事を書いているのか?という問いには、生徒の学力を上げたいから。
普段からそのようにしましょう。
コミュニケーションの齟齬も少なくなります。

空から自分を見る

公開日 2022/08/17

8月も半分を過ぎました。
受験生は学習状況はいかがでしょうか。
毎日10時間以上しているでしょうか。
諫高生は校内学習会での10時間を守るように言われているようですね。

ならば、塾生には11時間してもらいたいと思います。
効率が変わらないならば、同じ量だけ勉強すれば同じ分だけ学力は上がります。
(ほとんどの人は効率に差がありません)
これが競争に勝つための考え方です。

他人と競争しなくても良い

ただし、いつも他の受験生と比べてしまうならば別です。
比べる対象は他人ではなく、
昨日の自分です。
昨日と比べて何ができるようになったか?
昨日と変わらないのならば、それは現状維持ではありません。
衰退です。
昨日より、何か一つでもできるようになる。
それはとても大きな進歩です。
自信を持って続けましょう。

とどのつまり
これらのバランスを取ることが重要です。
他人を意識し過ぎてはいけない。
かと言って意識しなさ過ぎてもいけない。
それが、メンタルコントロールというものです。
学生のうちに身につけておくと良いです。

自分を俯瞰的に見る力

物事を客観的に見る力
このようなスキルがあると
些細なことで動揺しなくなります。
そして分析的に物事を見ることができます。
仮に模試の判定がDとかEだったとしても、冷静に分析して次へ繋げることができます。
AやBでも、浮かれることなく偶然を発見し、また一歩合格へ近づくことができます。
逆にこの力がなければ、
判定に一喜一憂し、結果だけに目が行き、
今自分がやるべきことを炙り出すという最も重要なことができなくなります。

生徒をサポートする側も同様です。
生徒がE判定だからと言ってビビりません。
生徒の行動・考えを知れば、これからC・B判定へ伸びていくE判定と、低迷し続けそうなE判定が見えてきます。
伸びるE判定の子には背中を押し続け、
今のままでは伸びる見込みがなければ現実を伝える必要があります。

もちろん、
物事を総合的に、分析的に見る力は受験以外でも必要なものです。
先月は安倍元首相が殺害される事件が起き、それから様々な問題点が指摘されていますが、一つ一つ問題は切り分けて考えねばなりません。
つまり、私には真実は分かりませんが、
いくら元首相が某団体と関係があったからと言って、
人を殺めた行為を肯定してはなりません。
問題を混ぜて混ぜて、重要なことを見落としてはならないのです。

ちゃんと話し合いましたか?

公開日 2022/08/03

この時期、どこの学校も三者面談が行われています。
受験生は志望校やこの夏に学習することの確認、それ以外の生徒も1学期の結果を受けて今後やるべきことを話し合ったと思います。
私から生徒とその保護者の方へお願いしたいことは、
親子で方針を確認・共有しておくことです。
これは受験勉強以前に重要なことです。

・どの学校を目指すか(国公立か私立か)
・プランB、プランCを用意しているか
・浪人の可能性はあるか

などをきちんと話し合ってほしいと思います。
プランBとは、第一志望校へ届かなさそう、または届かなかった時にどうするかということです。受験直前になってバタバタしないように決めておきます。

また、「話し合い」をすべきところを一方的な押し付けになってしまっているご家庭もあります。
生徒側がすべきことは、
・自分の希望を素直に伝えること
・情報を集め、実現可能性を共に考えること
などでしょう。
一方保護者側は、
・子の考えを受け入れること
・家庭の事情を話し、解決策を考えること
が重要です。
対等に話し合いましょう。
15歳はもう自分で考える力を持っています。
意見がぶつかり合う時には、妥協点を探ってください。

例えば
「自分は私立の学校に行きたいのに理由もわからず親から反対される」
「大阪より遠いところへは絶対に行ってはダメ」
のような話はよく聞きますが、
大抵親と子どちらにも落ち度があります。お互いコミュニケーション不足です。
何より、このような状況では

ほぼ、うまくいきません

生徒の成績は伸びません。
第2志望どころか第3志望、第4志望の学校になります。
それくらい、人間関係は影響を及ぼします。
逆に、
「好きな学校へ行っても良いと言われている」
「最初はA大学が良かったが、金銭面等を話し合った結果B大学を目指すことにした」
というように納得感、認められているという感覚がある生徒は
伸びやすいです。

まだ十分に話し合っていない、という方々は
今すぐに準備し始めていただきたいと思います。