進学実績を知ろう

公開日 2025/03/26

今回は進路探しをする上で一つの重要な指標となるものを書きます。
自分の進路にイメージが湧かない人ほど役に立つと思います。

高校の合格実績

各高校は、大学入試等の合格者数を掲載しています。
実業系の高校では就職先も分かります。
⇩このように

諫早高校 昨年の合格実績

これと、予備校の出している難易度表を使います。
私がよく参考にしているのがこれ⇩
河合塾 入試難易予想ランキング表

こういう資料を使えば、
校内順位からある程度行けるレベル帯が分かってきます。
例えばこの諫早高校で、長崎大学へ行く層を予想するならば、
長大より難しい大学を数えて行けば良いですね。
私立大学については国公立と合わせて受験でき、また複数合格が取れるので、国公立大と難易を比べて予想します。
1学年は270人ほどであることから、おおよそ真ん中くらいの成績層の生徒が長崎大学に合格していると予想できます。
もっと簡単にわかるところだと、東大はもちろんトップ、九大は50位には入る必要があります。

一つの注意点は、
これは文理混ざっているので、文理別の順位予想をするならば生徒割合を掛け算します。
理系が7クラス中4クラスなので、理系は4/7にします。
(単純比較できません。目安程度に)
英語は文理共通の科目なので、目安になりやすいかと思います。

どこに行ける?

これから分かるのは、
並の勉強をしているならば、その高校の真ん中くらい、
つまり諫早高校ならば長崎大学くらいに進学する可能性が高い、ということですね。
もちろん高校入学時の成績も影響します。
重要なのは、いくら毎年九大に20人合格している高校に入っても、それは上位15%ほどの上位層の話、ということです。
自分の高校のマス層がどの辺なのかを知っておくと、自分の志望校選びの参考になりますし、またどれくらい頑張る必要があるのかはなんとなくでも見えてくるのではないでしょうか。

特に、保護者の方々が学生の時と比べて、高校の入学難易度や大学の難易度が大きく変わっている場合があるので調べてみることをおすすめします。

大学ならば

これは高校だけでなく、大学にも言える話です。
大学や大学院は、就職状況を公表しています。
会社には偏差値表のようなものがなく比較が難しいのですが、どんな企業に多くの学生が就職しているか、に注目すると将来が少しだけ見えてきます。

英検を何に使うの?

公開日 2025/03/20

英検などの民間検定試験を大学入試に利用できる機会が増えたことは読者の方々もご存知のことでしょう。
英検対策をしたい、させたいという方も多いので、私の英検に対する考え方を書いておきます。

大学入試でどのように使えるのか

国公立大学にも、私立大学にも入試に利用できる大学があります。
英語資格を利用する大学(一般選抜)
例えば九州大学の共創学部は、英検CSEスコアが2300点以上ならば、共通テスト「英語」が満点扱いとなります。2300点は準1級合格程度です。
佐賀大学は全学部で、2050〜2149点ならば共通テスト「英語」の得点率が70%、2250点以上ならば90%とみなされます。(共通テストの方が得点率が高い場合はそのまま)

高得点を取るチャンスが増えるというメリットがあります。
だから、資格を入試に利用できる大学を志望する生徒は必ず試験を受けてください。

ほんとに英検対策は必要?


九大の数学が易しすぎる

公開日 2025/02/27

2/25,26は国公立大前期の入試でした。
受験生の皆さんお疲れ様でした。

今週分の別の記事を書いていたのですが、
九州大の数学の問題を見て仰天したので取り急ぎこれを書いています。

河合塾の解答速報からです。
理系の問題。少し編集しています。

昨年までと比べてとんでもなく簡単(?)な問題ばかりです。
例年理系数学は数学Ⅲからの出題がメインなのですが、
今年は5問中1問だけでほぼ教科書レベル。
4問はⅠAⅡBの範囲です。
満点が続出してもおかしくないですね。

そもそも九大は難問奇問を出すような大学ではなく、標準的なレベルの問題が多い(2023年などを除く)ですが、それにしても易化しすぎです。
(河合塾も「かなり易しくなった」と講評しています)

毎年九大の数学はすぐに解いているのですが、手を進めながら本当に九大の問題か疑いました。
3番など5分で終わるほど。
共通テストの方が難しい。

受験生は注意

来年も同様の問題になるとは考えないでください。
2024年の問題レベルで考えてください。
これは過去に例がありません。

なぜこうなったかはまだわかりません。
今のところ、他大学を見てもこのように極端なところは見当たりません。
問題の作成者が変わったのか。
何かメッセージがあるのか。

今回の問題で差がつくとすれば、
説明の丁寧さでしょうか。
生物以外は易化した科目が多く、ほんの少しの差が合否を分ける、ということになりそうです。

2025年国公立大入試の志願倍率

公開日 2025/02/13

国公立大、一般選抜の中間集計が出ていますので並べてみます。
すべて前期日程です。
現高2は、来年の入試への参考にしてください。予想ができます。

九州大

今年分は、2/5時点の数値です。(未確定数値)

学部学科志願倍率2024年倍率2023年倍率
共創2.93.22.9
2.52.52.4
教育2.73.22.6
3.12.62.7
経済経済・経営3.12.52.7
経済工2.42.62.6
2.72.52.6
2.42.52.6
生命2.24.23.2
保健2.42.62.6
3.13.63.8
創薬2.62.42.5
臨床薬2.33.33.8
2.22.22.2
芸術工3.43.93.6
2.62.62.2
合計2.62.62.6

傾向として、東大を筆頭に難関であるほど倍率の変化は少ないです。(医学部医学科や定員の少ない学科を除く)
医学部生命科学科や薬学部臨床薬学科の下落は目立ちますが、概ね安定して推移しています。
北大、東北大、東大、東京科学大、一橋大、名大、京大、阪大、神戸大、九大を目指す生徒は倍率を気にする必要はほとんどありません。

長崎大

今年の分は、2/6 17時での数値です。(未確定数値)

学部学科志願倍率2024年倍率2023年倍率
多文化社会多文化社会2.52.21.3
教育小学校2.42.31.8
中学校1.81.92.1
幼児1.63.03.4
特別支援3.01.92.4
経済総合経済1.81.91.8
医学医学5.97.73.8
保健2.33.22.4
歯学歯学4.06.03.8
薬学薬学4.06.55.4
薬科学3.54.23.4
情報データ情報データ2.12.51.6
工学a1.72.21.5
b5.33.46.3
環境科学環境科学2.12.72.2
水産水産2.42.72.8
合計2.63.02.4

コロナの影響で急落していた国際系学部の人気が戻りつつある中、多文化社会学部が志願者を伸ばしています。
医学部や歯学部はきれいな隔年現象が起きています。
工学部はa方式が共通テスト重視型、b方式が個別試験重視型なのですが、相変わらずbが人気です。

来年は、共通テストが今年よりやや難化するという予想を加味すると、
多文化社会学部は今年よりやや下回り、医学部医学科は今年並み、工学部a方式は今年並みかやや増、b方式は4倍台になると予想します。
工学部志望者は、共通テスト対策を重視しa方式に出願するのが有利です。

長崎県立大

2/7 16時時点の情報です。
こちらのリンク先からどうぞ(いつか消えます)→令和7年度長崎県立大学一般選抜志願状況

経営学部はこちらの記事で指摘したように、特に経営学科は2.4→4.6と志願者が激増です。
一方、地域創造学部公共政策学科の英語選択の方は3.1→1.8と減少しています。
1倍台のインパクトは大きいので、来年はここが増えることが予想されます。(また共通テストやや難化→長大志望者が流れてくる、という構図ができそうです)

大学探しはお早めに

公開日 2025/01/30

高3の出願校がほぼほぼ確定しました。
志願倍率が発表されていきますが、気に留めずにここ数年の合格者平均点を目指して勉強を進めましょう。
公立高校入試のように変えることはできませんからね。

今年の当塾の生徒は全体的には早めに出願校を決められました。
共通テストが1/18,19。
自己採点をして判定が出るのが1/22。
そこから学校の先生たちが会議をし、1/25,26に三者面談。
毎年、遅い生徒は面談からさらに悩んで2月初め、出願締め切りギリギリまで決めきれない生徒もいます。
学校での三者面談を待つのは遅いです
三者面談で初めて聞く大学をすすめられるのも毎年のことです。
これは準備不足。

理想的な動きは、
テスト翌日の自己採点の時点で大方判定は読めるので、そこである程度出願校を絞る。
判定が出たら、予定しておいた判断軸を元に微調整してすぐに決定。
土日のテスト後、木曜日か金曜日には決めておきたいところです。
なぜこれほど急ぐかというと、合否を分けるからです。

出願校が決められないと、勉強の方針・内容が定まりません。
悩んでいたら集中もできないでしょう。
そのような状態で、共通テスト後国公立大個別試験まで1ヶ月と少しという短い期間のうち、もし1週間遅れをとれば、全体の20%以上を失うことになります。
これは簡単に合否を左右してしまう期間です。
入試は同じような学力の生徒が競うわけで、合格者最低点付近はかなりの人数がいます。
少し試験内容を変えたらごっそり合格者が入れ替わるくらいです。
そういう僅差の勝負の中、この20%が相当な影響を及ぼすことは想像に難くありません。

なぜ悩むか

悩むな、というわけではありません。
が、悩むという停滞の時間を減らす努力をしましょう。
指導をしていたらわかる、出願校に悩む理由は主に
・優先順位を決めていないこと
・学校調べが不十分なこと、情報不足
です。

特に大学調べは重要です。
大学・学部を決めることは将来にかなりの影響を及ぼします。
なんとなくSNSなどネットの情報を見て決めたり、話を聞いただけの大学にすると後悔します。
納得のいく選択をするために、早期調査をおすすめします。
また、いつか記事を書こうと思いますが、
今は入試が多様化しているので(国公立も私立も)、早めに情報を集めておくと有利に戦うことができる場合もあります。

進学について、また大学選びについては私も相談に乗りますので塾生は遠慮なく申し出てください。

共通テストレポート2025

公開日 2025/01/22

共通テストを受験してきたので簡単に報告します。
試験中の話は共通テスト初年度とほとんど変わらなかったので、そちらをお読みください。
※注意※試験時間割は変わっています。
→2021共通テストレポート、同
2021共通テスト実験結果
高2以下は参考にしてください。
(全て新課程問題です)

国語

大問数が4から5になり、第3問に実用的文章が追加されました。
模試でも同様の問題があったので、受験生は準備ができていたことと思います。
第1問や第2問の現代文は、複数ではなく一つの文章のみの問題で、センター試験時代と同じでした。
また選択肢が5個から4個に減ったものが多く、平均点は上がると思われます。

英語

リーディングは大問数が8個でしたが、昨年より英文量は減りました。
模試と問題の順番が違っていたことで、最初に全体を見なかった受験生は多少戸惑ったかもしれません。しかし全体的には取り組みやすく、良問になったのではないでしょうか。
リスニングの方もこれと言って特別難しい問題はない印象で、最後の大問6B、会話を聞き取る問題も人数が4人から3人に減っており、正解しやすいものでした。

地歴公民

私は地理を選択しました。
単純な知識だけで解ける問題は少なく、知識と初見の資料を元に考え答える問題が多数です。
地理はセンター試験時代と比べて変化は少ない科目だと思います。
論理的考察を求められます。

数学

ⅠA、ⅡBCともに、長い文章を読む必要がある問題は減りました。
ⅡBCは予定通り、必答問題3問、選択問題は4問から3問を選ぶ形式でした。必答問題はやや難しくなる予想でしたが、全体的に難易度は均一だったと感じます。第3問の微分積分は、理解が甘い生徒は後半が解けなかったと思われます。

理科

物理・化学を受けました。
物理は、教科書レベルの典型問題から探究活動を意識した考察問題までがバランスよく入ったセットでした。
昨年よりやや難化傾向ですが、平均点が大きく落ちることはないでしょう。
化学はセンター試験から共通テストに変わった時に最も影響を受けた科目と言って良いでしょう。今年も例外でなく、考察問題が多く難しい試験でした。国公立大学2次試験レベルの演習を行っていないと高得点は望めない問題となっています。

情報

入試センターの試行調査問題と市販の予想問題だけ解いた状態で臨みましたが、全体として解きやすいものが多かった印象です。第4問の散布図を使った問題は数学ⅠAで学習することと共通しており、そちらでしっかり学習していた生徒は非常に解きやすかったのではないでしょうか。全体としても科目の性質は数学に似ており、数学の成績との相関は高めなのではないかと推測します。

予想平均点

1/21、12時での河合塾の予想平均点です。(一部抜粋)

科目満点予想昨年度
英語R1005851.54+6
英語L1006167.24-6
数学ⅠA1005451.38+3
数学ⅡB1005257.74-6
国語200127116.50+11
物理基礎502528.72-4
化学基礎502727.31-0
生物基礎503131.57-1
地学基礎503435.56-2
物理1005962.97-4
化学1004654.77-9
生物1005354.82-2
地学1004556.62-12
地理総合、地理探究10058
歴史総合、日本史探究10057
歴史総合、世界史探究10066
公共、倫理10060
公共、政治・経済10062
情報Ⅰ10069
6教科文系1000619
6教科理系1000631
https://www.keinet.ne.jp/center/average/25_index.html

化学と地学が大幅下落予想です。
全体としては、昨年度とボーダーはあまり変わらないだろうと思います。
なおリンク先の旧数学ⅠAなど、旧課程科目の平均点が高くなっている理由は、浪人生には医学部や難関大学志望者が多いためです。

ちなみに私の自己採点結果は以下のとおりです。
国語 150/200
数学ⅠA 92/100
数学ⅡBC 88/100
英語R 100/100
英語L 85/100
地理 62/100
物理 87/100
化学 60/100
情報 92/100
合計 816/1000
第1回目の共通テストも受験しましたがそのときほどに数学でへまをすることはありませんでした。化学は1年間あまり指導する機会がなかったのでかなり忘れていましたね。情報は数学ができて問題文を読めればなんとかなる科目です。

目標点を取る人とそうでない人の違い

公開日 2025/01/16

入試シーズンが到来しました。
受験生はこれまでの学習の成果を100%発揮させる準備をしましょう。
具体的には、
復習、体調管理、当日の行動シミュレーションです。
特に大学受験生は、共通テスト前は新しいことをせずにいかに今の実力で点を落とさないかという視点でチェックです。

2年生にとっては、受験1年前となりました。
今回は、2年生・1年生向けの記事です。
勝負事は、経験だけでなく歴史から学ぶ者が勝ちます。
つまりあなた方は先輩たちから良いところ悪いところ両方を学ぶ必要があります。
自分には関係ない、と思った瞬間から負けレースです。

最近生徒を観察していて気づいたことがあります。
気づいたというより、比較的簡単な説明の仕方を思いついたという感じでしょうか。
高得点を取る(または目標点、合格点を取る)生徒と、いつまでも目標に辿り着かない生徒の差です。
結論から述べますと、

高得点者→勉強中に100点を目指す
それ以外→試験中に100点を目指す

勉強中に100点を目指すというのは当たり前のようで実はできていないことが多いものです。
例えば、
・試験範囲を熟知している
・試験までに範囲をすべて習得するための計画を作っている
・覚えたら点が取れるものはすべて覚えようとする
などです。
いかがでしょうか。してない人の方が多いと思います。

試験範囲を確認しながら勉強しているでしょうか。
全体を見て、今自分がどの位置にいるかを常に確かめましょう。
漢字や英単語、満点目指していますか。
100点を取れたかどうかが重要ではなく、勉強中にできるだけ100点に近づけようとしたかどうかというプロセスが重要です。

一方で、
試験中に100点を目指すとはどういうことか。
もちろん試験範囲の狭い小テストや定期テストでは高得点者も100点を狙うわけですが、
入試や高校生の模試では違います。
100点は狙わずに、自分に必要な点数を取りに行きます。
例えば90点取れば十分な場合、100点に固執せずに確実に90点以上を取るつもりでいきます。
無理に100点を取ろうとすると失敗するからです。

実力がないにもかかわらず100点を取ろうとしてしまっていないでしょうか。
特に共通テストの英語や数学は時間の厳しい試験です。
100点を狙っても良いのは、120点以上の力のある人だけです。
100点の実力の人でも100点を狙うのは危険ですね。
70点の実力の人ならば、80点くらいを目指すのは良いですが、100点を目指すと点数が落ちます。
余計なところに力を使うからです。
解けない問題に欲を出して手を出すからです。
志望校合格に必要な力は、100点を取ることではなく、合格点を取ることです。

隔年現象

公開日 2024/12/19

私立大学、高校の出願が始まりました。
余裕を持って手続きを行いましょう。
今はほとんどwebでできて便利ですね。
共通テストは学校が取りまとめて郵送での出願ですが、令和8年の試験(今の高2)から個々でインターネットでの出願ができるようになる予定です。

日大高はどうなる

今年1月の入試で不合格者が続出した長崎日大高校の特別入試ですが、今年はどうなるのでしょうか?
受験業界では常識ですが、隔年現象というものがあります。
次の画像は、福岡大学、一般選抜の出願倍率です。
上から令和4年、5年、6年です。

工学部、建築学科に注目します。
何も書いてない列の左が倍率ですが、1番の上の令和4年から順に、
5.8→3.1→3.8
と推移しています。
令和4年から5年の落差が大きいですね。
合格者が増加している影響もありますが5.8という数字は他と比べてインパクトが大きく、また人の選択は感情が先行しますので、翌年は志願者が減ることが多いです。
逆に倍率が落ちた次の年は、増加傾向にあります。
これが隔年現象と言われるものです。

そして、同じような現象が起こるとすれば、
来年の日大高は志願者が減少します。
その分鎮西に流れる気がしますね。
学校が統計を公表していないので検証ができませんが。

ちなみに近場の大学だと、
今年の長崎県立大経営学部は、一般選抜の前期日程の倍率が経営学部で1.5倍、国際経営学部で1.2倍でしたので、来年は上がることが予想されます。
もちろん確証は持てません。

焦りは全てを台無しにする

公開日 2024/11/28

来年の共通テストまであと50日ほどとなりました。
模試の回数も増えていますが、受験生の皆さんは自分のやるべきことが明確になっているでしょうか。
模試の度に、焦っていませんか?

How to Solve Big Problem

高3の塾生は、英語で扱ったこのタイトルを覚えていますか?
アポロ13号の話でした。
事故に遭い、地球への帰還が危機的な状況でしたが、宇宙管制センターのリーダーは乗組員全員を無事に帰還させるという最大の目的を見失わなずに成功させた話です。
・落ち着いて対処する
・情報、状況を共有する
・優先順位をつける
これらが大切だとありました。
受験勉強をしている生徒たちもここから学べることがあるという話をしましたね。

あなた方の現在の最大のミッションは、志望校合格です。
模試を受ける度に一喜一憂していませんか。
もう一度考えてください。
模試で0点だろうが、100点だろうが、
入試には全く関係がありません

入試本番で、志願者を高得点順に並べて上から定員までで合格者が決まる。
それだけでしかありません。
だからやるべきことは、その合格者の中に入るための勉強です。
模試は、その当時の自分の力を客観的に知るためのひとつの手段に過ぎません。
模試の結果を素直に受け止め、残りの時間の使い方を決めること
これが最も重要。
もう少し取れたはずなのに。
取れてません。自分を慰めるよりも、どうすれば目標点に近づくか。
その一点に集中した方が将来の結果が良くなることは言うまでもありません。
入試当日に合格点を取る。
そのことを常に念頭におきましょう。

出願予定は立てましたか

もう一つ、生徒にも保護者の方にも決めていただきたいことがあります。
出願大学の候補をいくつか挙げておくことです。
国公立大を受験する生徒は、毎年、
共通テスト後に1、2週間悩み続けます。
この悩む時間がすごくもったいない。勝負を左右します。
共通テスト前、最後追い上げて一番実力の上がりやすい時期に、
志望校合格のための勉強ではない別のことに力を奪われるのは、大きな損失です。
大きな大きな損失です。

共通テストがどのような結果だったら、どこの大学へ出願する。
というプランを、3パターンほど用意しましょう。
特に、判定が微妙なラインになったときにどう行動するかを決めましょう。
「悩む」というのは、
情報不足・調査不足であることが多いです。
今のうちに調べておきましょう。

受験生よ、焦るな

公開日 2024/09/18

大学受験生は共通テスト模試がありましたね。
夏の成果が出た人も出なかった人も、しっかり模試を分析して本番までの計画を見直しましょう。
受けた後が一番大事。

本当に進歩していないの?

このブログを読んでいる生徒は、そろそろ点数だけ見て自己評価することをやめたでしょうか。
夏休み毎日10時間勉強してたのに、すぐに成果が出なかったと判断していませんか。

成果は、
自分がしてきたことを発揮できたか?
を軸に判断しましょう。

例えば夏の間は基礎基本を徹底することを目標として勉強していたら、
入試レベルのやや難しい問題への対応力は不十分です。
そのような問題が解けないのは当たり前のことですね。
それよりも自分がやってきた、公式を正しく使えるとか、英単語をちゃんと覚えているか、などを確認することが大切です。
もし、やったはずなのにできなかったことがあれば、
それは黄色信号です。
早急に対策しないと不合格一直線。

踏み締める

この時期になると、毎年急に焦り出す受験生が増えます。
これは仕方のないことです。
勉強すればするほど、自分の無知が分かってくる。
勉強すればするほど、やるべきことが膨大であることに気づいてくる。
つまり、それは進歩です。
心配無用。
逆に焦りが少しもない人は、
想像力不足、勉強不足であったり、自分にとって易しい目標しかない、ということです。

焦りは進歩ですが、気をつけるべきこともあります。
何か新しいことを始めようとしていませんか?
不安になり、
・勉強法の動画を見始める。
・計画にない新しい参考書を買う。
・クラスメイトが使っている教材が気になる。

この辺りは特に注意です。
不合格への第一歩。

ある1冊の問題集を完璧にできている人は、受験生の1割もいません。
ほとんどはやり残していることがあります。
何かしら忘れています。
特に数学なんかは、問題の解説を自分でできない段階で次々に別の問題集に取り組んでも、上がり幅はたかが知れています。
もちろん、完璧主義になるのは失敗の可能性を上げますが、
要するに着実に解ける問題を増やそうということです。
入試の鉄則は、
「みんなが解ける問題を落とさないこと」
ですからね。

なんか成績の上がっている友人なんかを見ると、
その人が使っている参考書に手を出したくなってしまうんですよね。
新しい問題集を見たら、そんなことはないのに成績が上がるような気がしてきてしまうんですよね。
こういうのは危険なサインです。
一度冷静になりましょう。