公開日 2025/05/15
諫早の高校生は基本的に国公立大学を第一志望とし、私立大学を滑り止めとして受験する場合が多いです。
私が高校生の頃もそうでした。
しかし、最近の受験事情は変わってきています。
結論から書くと、
滑り止めとして受験する私立大はよく調べ、早めに目星をつけておいて欲しいということ。
国公立と私立の両方を対策するのは大変だ、ということです。
二兎は追えない
国公立大の併願先として私立大学を選ぶ生徒は多いと思いますが
最近合格しにくくなってきている印象です。
その原因の一つは、共通テストです。
以前のセンター試験は、国公立大学の個別試験へ向けた対策をしていれば、その過程で解けるようになっていくものでした。
難関大学志望者は8割取って当然、という試験でした。
しかし共通テストに変わってから問題が難しく、試験時間もシビアに。
数学や英語リーディングは解き切る時間がなかなかありません。
さらに今年から情報も増えました。
7割や7割5分を取るのが難しい試験になってしまいました。
これにより、国公立大学志望者は「共通テスト対策」に時間を割かないといけなくなりました。
この変化により、共通テスト離れが始まります。
膨大な時間を使って7科目8科目勉強するよりも、3科目だけ頑張って、しかも共通テストを受ける必要のない有名私立大学を目指す方が良いと考える高校生が増えるのは当然ですね。
これはつまり、私立大受験では、
7、8科目に時間を割いてきた国公立大学志望者は、
3科目に集中してその私立大学の対策を行ってきた人に負ける
ということです。
情報戦でも負ける
諫早高校では最近、成績中間層の併願先として近畿大など関西の大学を聞くことが増えました。
(関東は遠いが関西までなら、ということなのでしょうか)
受けるのは自由なのですが、
九州の高校はやはり九州内の大学に強く、関西などの大学には弱いです。
進学者が少ないですし、情報が少ないからです。
だから当然、無策で受けると関西の高校生に余裕で負けてしまいます。
受験直前に調べたならばなおさら。
だからもし関東や関西の大学を受けるのならば、早い段階で情報収集に動いておく必要があります。
国公立大が第一志望であれば、それと私立の対策両方を行うのは大変です。
無闇に私立は受けず、受けるならば本当の意味で滑り止めになる大学にしておいてほしいと思います。