日光浴しよう

公開日 2020/04/22

外出自粛とは言え、全く外に出ないのにも問題があります。
引きこもるがゆえに病気になることもあります。
みなさん、毎日太陽を浴びましょう。
※ちなみに、この記事は外出をする口実を作るためのものではありません。COVID-19の予防に関しては頭で考えてください。

✅睡眠の質を上げる

体内時計を調節するメラトニンという物質があります。
ヒトの必須アミノ酸の一つであるトリプトファンからセロトニンを経て生成されます。
これは夜暗くなってから分泌され、体温等を低下させ睡眠の準備をさせるはたらきがあります。逆に太陽光などの強い光(ブルーライト)を浴びると分泌量が減少します。だから夜スマホなどの光を見るとメラトニン分泌量が減少し、寝られなくなってしまうんですね。

普段朝から学校や仕事へ向かうとき、大体の人は日光を浴びていると思います。日中は明るい場所にいることがほとんどでしょう。
そこでメラトニン分泌量が低下しているんです
しかし、休校や自粛で外に出なくなるとその機会はなくなります。
するとメラトニン分泌量が十分に低下しません。
また、メラトニンは日光を浴びることで生成されるものなので、それができないと暗くなってから出せません。
これで夜寝つきが悪くなってしまいます。

✅心を落ち着かせる

メラトニンは日光を浴びることで生成されますが、その途中でできるセロトニンも重要な役割があります。
それは、精神を安定させることです。
セロトニンの分泌によって、安心感を得たり、仕事などに意欲が出ます。
欠乏するとストレスを感じやすくなったり、うつの症状が出てしまいます。
前述のように、必須アミノ酸のトリプトファンから生成されるので、それを含む食品を摂りましょう。
魚、乳製品、大豆製品など、タンパク質の多い食品を食べると良いです。タンパク質は複数のアミノ酸でできていますから。

✅骨粗しょう症予防

日光を浴びると体内でビタミンDが生成されます。
これはカルシウムやリンの吸収を助けるはたらきがあるので、骨をつくるのに役立ちます。
もちろん食品からも摂取可能で、魚類やキノコ類に多く含まれます。
最近では日光を過剰に避けてビタミンD不足になる乳幼児や女性もいるようです。

◎1日、15~30分は日光浴

家に引きこもることのないようにしましょう。
ガラスは紫外線を通しにくいので室内ではダメです。
庭やベランダに出るだけでも良いです。
もちろん最適な時間は季節や地域によって変わります。
例えば12月の正午の場合、1日分のビタミンDの生成に必要な時間は、
沖縄の那覇で8分なのに対し、北海道の札幌では76分だそうです。※

※国立環境研究所ウェブサイトより