「自力でできる」ようになれ

公開日 2024/02/14

最近あんまりこういう話をしていなかったので、
今回は勉強の基本のキの話です。

わかったつもり

物事を理解していくのにはある程度決まった過程があります。

①わからない
②わかっている、できているつもり
③わかるができないと気づく
④できる
⑤無意識にできる


因数分解でたとえましょう。

①因数分解のしかたを知らない。
②因数分解のしかたを教わる。
③自分でやってみるができない。
④自分で因数分解できるようになる。
⑤気づいたら因数分解が終わっている。

②から③、④から⑤へのステップが難しいところです。
勉強効率のよくない人は、②で止まることが多いです。
授業を聞いたり参考書を読んだりして、「わかりましたー」
しかし1から問題を解かせてみると、解けない。

難しい概念でもない限り、高校までの学習内容は「わかる」人がほとんどです。
それを「できる」と勘違いしないようにしましょう。
「できる」とは、
「テストで点数が取れる」ことです。

何も見ずに、問題が解けることです。

やるべきことはシンプルです。
自分でテストする。
それだけです。



④から⑤について話しましょう。
ここも高い壁があります。
私がいつも例えとして使うのが、九九。
7×6 は?

42。

今7+7+7+7+7+7=42
と計算しましたか?
しませんよね。
反射的に42と出てきたはず。
(7の段が遅い人は練習してね)

基本を「身につける」とは、
「身体で覚える」ことです。

因数分解を頭を悩ませて解いてはいけません。
呼吸するかの如く解かねばなりません。
なぜなら頻繁に使うものだから。
因数分解に悪戦苦闘しているようではメインの問題に頭を使えません。
英単語も同じ。
単語の意味を、「思い出す」ようでは長文なんて頭に入っていきません。

\[x^2 – 2x – 3 = 0\]

お前はもう、
解けている。

\[x = -1 , 3\]