公開日 2021/06/09
雑誌「蛍雪時代」の定期購読を始めました。
入試解説、受験勉強の進め方など、特に難関大学志望者は参考になると思います。
塾の参考書棚に置いているので是非読んでみてください。
今週はその大学入試制度についておおまかに説明します。
選抜方法は、以下のように分けられます。
・総合型選抜
・学校推薦型選抜
・一般選抜
総合型選抜
いわゆるAO入試です。
その名の通り、様々な面から学生を評価し選抜を行います。
選考方法は学校により少しずつ異なります。(どの選抜方法もそうです。)
書類選考、面接、口頭試問、小論文などがあり、共通テストを課す大学もあります。
書類選考とは、学業成績(定期テスト)、学校内外での活動、資格などが評価されます。
口頭試問では、面接官の前で簡単な問題を解いて説明します。
理系の学部では受験生に実験をさせるところもあります。
募集人数は少ないですが、誰でも応募できます。
選考は10月から2月にかけて行われます。
学校推薦型選抜
これはさらに公募制と指定校制の2つに分けられます。
公募制
通学する学校長の推薦が得られれば出願できます。
書類選考、面接、小論文が主で、共通テストが必要な大学もあります。
地方国公立大学では地域枠を設けているところも多いです。
地域枠とは、その大学周辺の高校生のみ出願できる枠のことです。
募集人数は総合型よりやや多めです。
選考は共通テストが必要なければ11、12月で終わります。
また、浪人生が出願できる学校もあります。
指定校制
私立大学が指定する学校の生徒が出願できる推薦入試です。
高校ごとに枠が決まっており、数が変わることがあります。
校内選考を勝ち抜けば、高確率で合格できます。
調査書、志望理由書などの書類選考、面接等で評価されます。
募集人数は少なめで、
12月までには合格者が決まります。
校内選考があるため、夏頃からその枠を狙って情報戦が繰り広げられます。
ここまでが推薦入試です。
推薦を狙う生徒は、毎回の課題や定期テストは全力で取り組み、
評定5を獲得してください。
一般選抜
最も募集人数の多い選抜方法です。
国公立大学と私立大学に分けます。
国公立大学
共通テストと個別学力試験の2つを合わせて選抜します。
1月中旬に共通テスト、その後自己採点し、各予備校の合格可能性判定を見てからどの大学に出願するかを決定します。
2月終わりから前期・中期・後期試験があり、それぞれ1校出願できます。
ただし中期日程で募集する大学は少ないです。
また最近は後期日程を廃止する大学が増えています。
共通テストは、ほとんどの大学は5教科7科目または8科目を要求します。
個別学力試験は大学、学部により様々です。
一般に難関大学であるほど、個別学力試験の配点割合が上がります。
私立大学
・共通テストの結果を利用する入試
・その結果と個別試験を合わせた入試
・個別試験のみ
などがあります。
大学によって科目、配点は多様なので出願する大学の募集要項はよく読んで把握する必要があります。
2〜3科目で受験できます。
最近は英語外部試験(英検やTOEICなど)を利用した入試も増えています。(国公立大学も)
試験は1月下旬から2月中旬にかけて行われます。
以上、大学入試制度の概要でした。
そろそろ来年度入試の募集要項が出始めるので、特に3年生は早めに志望校を決定し、募集要項を読み、対策を考え実行しましょう。