志望校の決め方

公開日 2021/06/16

ついに出てしまいました。

即ポチりました。
小学生用教材「うんこドリル」が一時期有名になりましたが、
その文響社から大学受験用英単語帳が今月発売されました。
「すべての例文に『うんこ』という言葉を使用することに成功しました。」
笑いのツボが小学生並みに浅い私はこれだけで笑ってしまいます。
うんこドリルは面白いだけではありません。しっかりとその効果があります。
詳しくはこちら→東京大学との共同研究

早く志望校を決めてください

本題に入ります。
高校3年生、中学3年生は多くが部活を引退し、これから本格的に受験勉強を始めよう、という頃だと思います。
そこでまずやるべきことが、志望校を決めることです。
もう決める必要があるの?って思う人へ、よくある失敗例
「とりあえず勉強をして、合格できそうなところへ出願する」
こういう人は後悔します。
何かしら自分が興味のある学校があったり、到達したいレベルがあるのにも関わらず、失敗を恐れて(または失敗と思われるのを恐れて)こういうことを言います。
この状態では成果は出ません。
自分の目標は、はっきりと言葉に表しましょう。

どう決めるか

特にやりたいと思うこともない、という人へ。
それは嘘だと思いますが、どのようにして進学先を決めると良いのか、そのヒントを書きます。
これはヒントであり、正解ではありません。

どう生きていきたいか考え、調べてみる

どう生きていきたいか、というと皆さん職業とかそういう話に持っていきがちですが、
この問いへの答えは必ずしも職業である必要はありません。
大きな組織で誰もが知るような大きな仕事をしたい、とか
世界中を旅しながら生きていきたいとか
そういうもっと大きな枠でも良いです。
男子で、一生ゲームをしてたい、という生徒がちらほらいますが、そういうのでも良いです。
大企業に就職するためにはどうすればよいのか。
ゲーム三昧で生活するためにはどうすればよいのか。
こうやって逆算をはじめます。

大学の決め方

・研究内容で決める
大学は研究機関ですから、学問をしに行くという目的が最も達成しやすいところです。
大学は複数の学部・学科で分かれていますが、
何か学びたいことがあるときは、まず大まかな学部を把握し、次に大学の教授を調べると良いです。
例えば、長崎大学にも佐賀大学にも「経済学部」がありますが、勉強・研究できる分野が異なることがあります。なぜなら、そこに在籍する教授の専門分野が違うからです。
だから、教授の主な研究内容を知ればその大学で詳しく学べることが何かがわかります。
名前を調べて検索をすれば知ることができます。

・地域で決める
大都会に行きたいとか、地元で就職したいとか、希望があると思います。
大学の立地で決めるのもありです。
特に就職活動では、その地域でNo.1の大学はやはり有利です。

・難易度で決める
決める要素が本当に何もないという人は、入学難易度の高い大学を目指すことを勧めます。
これは言い換えると、将来の選択肢を広げる、ということです。
難しい大学であるほど、自分の望みを実現させられる可能性が高くなります。
ただし、現在の自分の実力とよく相談しましょう。

大学について書きましたが、高校選びに関しても考え方は同じで良いでしょう。
基本は逆算することです。

生きていれば様々に選択する機会があります。
言い方を変えたら、皆好きなように選択することができるということです。
少し時代を遡れば、身分制度があり、就く仕事が決まっていました。
こんなに自由に生きていける国、時代はなかなか無いと私は思います。
自分の道は、親ではなく、私でもなく、
自分で決めてほしいと思います。

大学入試の全体像

公開日 2021/06/09

雑誌「蛍雪時代」の定期購読を始めました。

入試解説、受験勉強の進め方など、特に難関大学志望者は参考になると思います。
塾の参考書棚に置いているので是非読んでみてください。

今週はその大学入試制度についておおまかに説明します。
選抜方法は、以下のように分けられます。

・総合型選抜
・学校推薦型選抜
・一般選抜

総合型選抜

いわゆるAO入試です。
その名の通り、様々な面から学生を評価し選抜を行います。
選考方法は学校により少しずつ異なります。(どの選抜方法もそうです。)
書類選考、面接、口頭試問、小論文などがあり、共通テストを課す大学もあります。
書類選考とは、学業成績(定期テスト)、学校内外での活動、資格などが評価されます。
口頭試問では、面接官の前で簡単な問題を解いて説明します。
理系の学部では受験生に実験をさせるところもあります。

募集人数は少ないですが、誰でも応募できます。
選考は10月から2月にかけて行われます。

学校推薦型選抜

これはさらに公募制と指定校制の2つに分けられます。

公募制

通学する学校長の推薦が得られれば出願できます。
書類選考、面接、小論文が主で、共通テストが必要な大学もあります。
地方国公立大学では地域枠を設けているところも多いです。
地域枠とは、その大学周辺の高校生のみ出願できる枠のことです。

募集人数は総合型よりやや多めです。
選考は共通テストが必要なければ11、12月で終わります。
また、浪人生が出願できる学校もあります。

指定校制

私立大学が指定する学校の生徒が出願できる推薦入試です。
高校ごとに枠が決まっており、数が変わることがあります。
校内選考を勝ち抜けば、高確率で合格できます。
調査書、志望理由書などの書類選考、面接等で評価されます。

募集人数は少なめで、
12月までには合格者が決まります。
校内選考があるため、夏頃からその枠を狙って情報戦が繰り広げられます。

ここまでが推薦入試です。
推薦を狙う生徒は、毎回の課題や定期テストは全力で取り組み、
評定5を獲得してください。

一般選抜

最も募集人数の多い選抜方法です。
国公立大学と私立大学に分けます。

国公立大学

共通テストと個別学力試験の2つを合わせて選抜します。
1月中旬に共通テスト、その後自己採点し、各予備校の合格可能性判定を見てからどの大学に出願するかを決定します。
2月終わりから前期・中期・後期試験があり、それぞれ1校出願できます。
ただし中期日程で募集する大学は少ないです。
また最近は後期日程を廃止する大学が増えています。

共通テストは、ほとんどの大学は5教科7科目または8科目を要求します。
個別学力試験は大学、学部により様々です。
一般に難関大学であるほど、個別学力試験の配点割合が上がります。

私立大学

・共通テストの結果を利用する入試
・その結果と個別試験を合わせた入試
・個別試験のみ

などがあります。
大学によって科目、配点は多様なので出願する大学の募集要項はよく読んで把握する必要があります。
2〜3科目で受験できます。
最近は英語外部試験(英検やTOEICなど)を利用した入試も増えています。(国公立大学も)

試験は1月下旬から2月中旬にかけて行われます。


以上、大学入試制度の概要でした。
そろそろ来年度入試の募集要項が出始めるので、特に3年生は早めに志望校を決定し、募集要項を読み、対策を考え実行しましょう。

負荷をかけると強くなる

公開日 2021/06/02

幸せになりたいですか。
そんなあなたに朗報です。
こちら、江戸初期から徳川家に代々受け継がれてきたとされる幻の壺です。
この荘厳な姿は、初代将軍家康を彷彿とさせますね。
実は不思議な力が宿っていまして、
この壺を玄関に鎮座させておくと驚くべきことに、次々と幸運が舞い込んでくるのです。
人間関係は良好、あれよあれよという間に富が増えてゆきます。
私はもう十分、この恩恵に与りましたのでお譲りしたいと思います。
500万円の価値がありますが、あなたに是非とも幸運になっていただきたいのでここは一肌脱ぎまして半額の250万円でいかがでしょうか。
心配なさらずに、一年以内にそれ以上の財を手に入れることができます・・・
・・・

ばかばかしい、こういうのにはだまされない
と思った方こそ注意が必要です。
この壺を買うと幸せになりますよ、と言われても信じませんが、
例えば、このダイエットプロテインを飲むだけで1ヶ月でマイナス5kg!!とか
参考書〇〇シリーズをやるだけで偏差値10up!!
とかだったら、結構信じる人がいます。
信じるというか、半信半疑だけれどなんとなく流されてやってみる
という感じでしょうか。
〇〇さえやれば成果が出る、みたいなものですね。

そんな魔法はありません

楽に成果を上げたい、ということなのですが
誰でもすぐにできるような方法で成果が出ることはまずありません。
部活を思い出してもらえればすぐにわかると思います。
練習きついですよね。
なぜきつい練習をするかというと、そうじゃないと成長しないからです。
筋肉は負荷をかけないと強くなりません。
負荷がかかっていないと、身体は強くなる必要がないと判断します。
楽な練習をしていて強い学校なんてありませんよね。
強豪校はすべて、地獄のような練習をしています。

勉強も同じです。
問題集を一回解いただけで成果なんて出ません。
甘いです。
海外のお土産のチョコレートくらい甘いです。
負荷がかかっていないから当然です。
簡単に成果が出るのなら、
実力テストの平均点は50点ではないはずです。

楽をするというのが悪いわけではありません。
人類はいかにして楽に生きていけるかを追求し発展しました。
しかしそれは、楽をして楽になろうとしたのではなく
様々な創意工夫があってこその成果です。
衣食住に不自由なく生きていけるのも先人のおかげです。
発展への道のりは、舗装された道路ではないのです。
道路と言えない道路を楽しんで歩くかどうかは、その人次第ですが。

びくびくしてテスト見せに来る人へ

公開日 2021/05/26

多くの学校で中間試験が終わりました。
お疲れ様でした。
やり直しは済ませましたか。
済ませた人、1週間後にもう一度解いてください。
済ませていない人、今すぐそのスマホやPCを閉じて始めてください。
閉じないと10秒後に画面が爆発します。

テストが返却されたら生徒にそれを持ってきてもらうのですが、
解答用紙を見せようとする時の生徒の反応が面白いです。
もちろん全員ではありませんが、多くの生徒から

「うわぁ見せたくないなあ、今から何言われるのかなあ」

っていう心の声がにじみ出ています。
そして不安そうに私の反応を待ちます。
時には点数が取れなかったことを必死に弁明してくる生徒もいます。

心配しないでください

結果に対していちいち追及しません。
「なんでこんな点数低いの?」とか
「これじゃ大学行けないよ」とか言いません。
(おそらく、言われたことがあるのでしょう。)
もちろん、できていること、できていないことは見ますし平均点との差なども確認します。
しかし、私が最も見ている部分はそこではなく、
「練習した成果が出ているかどうか」
ということです。
対策をしていった問題が解けていれば素晴らしいことです。
逆に対策したはずなのにできていなければ、原因を探し、改善する必要があります。
これは当の本人にとっても重要な課題になります。
テストを見せてもらう理由は、責め立てたいからではありません。

今後どのようにすれば成績を上げることができるか、
を聞くつもりでテストを持ってきてください。

点数を隠さなくて良い

入学試験の合否同様、
テストの点数は、あなたという人間を評価するものではありません。
ただ、当時問題が解けたかどうかに過ぎません。
100点をとった人間がもっとも偉いわけではありません。

返却された解答用紙の点数部分を折り曲げて見えないようにしている人がいますが、特にそんなことをする意味はありません。
堂々としてください。
恥ずかしいことでも何でもないので。
その点数を取った自分を受け入れて欲しいと思います。
もし他人に見られて不快なことを言われたとしても、
無視していれば良いです。
または、
「お前はたった一回のテストで人を評価する程度の器しか持っていないのか?」
と言ってやりましょう。
悔しいのなら、次のテストに力をぶつけましょう。


言葉は言葉で表せない

公開日 2021/05/19

辞書を引いていて、こんな経験ありませんか。

「抽象」ってどんな意味?
→「事物または表象からある要素・側面・性質をぬきだして把握すること。」
「表象」ってどんな意味?
→「象徴。シンボル。また、象徴的に表すこと。」
「象徴」ってどんな意味?
→「抽象的な思想・観念・事物などを、具体的な事物によって理解しやすい形で表すこと。」
抽象ってなに!!

我々は毎日言葉を使っていますが、何のためかというと、
自分を表現するためです。
自分は今何を考えているのか、どのような気持ちなのかを言葉によって伝えます。

話している言葉は、どのように身に付けたでしょうか。
赤ちゃんのころに、広辞苑や国語辞典で調べましたか。
違いますよね。
主に親や周りの大人の話し声を聞き、それを真似することで覚えていきます。
やさしい言葉からです。
ものの名前、つまり名詞から覚えます。
「これはブーブー、あれもブーブー、あっちもブーブー」
というふうにして車という抽象概念を覚えていきます。
名詞はまだわかりますが、
「面白い」とか「悲しい」などの形容詞はどのように覚えるのか、不思議ではありませんか。
形のないものですからね。
それにもかかわらず、「面白い」と言うと(おそらく)他の人にもどのような感情なのかが伝わります。
生物のすごいところですね。

すなわち、我々は言葉を感覚で捉え、なんとなく意味を理解して使っているわけです。
そしてその意味は奇跡的にほとんどの人が共通の認識を持てているのです。

言葉の力をつける方法が見えてきますね。
できるだけたくさんの言葉に、できるだけ多く触れること
であると思います。
国語辞典ばかり使うことではありません。
どのような人が、どのような場面で、どのような表現をしたいときに使う言葉なのか
を、何度も何度も経験して、自分の中に抽象概念を作っていくことです。
これを「学習」といいます。

勝つためにはルールを知る

公開日 2021/05/12

勝負をするにあたって最も重要であること。
それは、ルールを熟知することです。

しかし、大多数の人はルールを完全には把握してません。
全くわからないということは少ないですが、ときに勝負の肝となるようなルールを知らないこともあります。

スポーツだとわかりやすいですね。
たとえば競泳のルールで、「潜水は15mまで」というルールがあります。
なぜこのルールがあるのかというと、水中は水面よりも抵抗が少ないため、肺活量さえあれば長く潜行することで記録が伸ばせてしまうからです。このルールができる前に日本人選手がこの潜行泳法を用いたことで新たに制定されました。(詳しくはググってください)

15mまで潜れる、ということをもし知っていなければ、肺活量が多い選手もそれを十分に活かすことができません。(実際に知らない人はまずいないと思いますが)

受験の世界では

多くの人がこのルールというものを意識できていないと思います。
ひとつは選考のルールです。
・必要科目とその配点
・試験の日程
・学校が求める人物像 など
その学校が求めている人材になれるよう努力することが重要なはずです。
極端にいうと、必要科目に日本史がないにもかかわらず日本史の勉強ばかりやっていたら合格可能性は下がります。選考のルールに、日本史が必要とは書いていません。

他には、規模の大きな話をすると
試験の性質です。
どのような勉強の仕方をすればよいのか、という観点です。
現在の受験制度は、主に筆記試験です。
ということは、文字を読み書きすることが得意な人が最も有利です。
文字を読むのを面倒くさがっていたら論外であることがわかります。
しかし、指導をしているとわかるのですが、
例えば国語や英語の長文問題を全文しっかりと読んでいる人は少数派です。
言われるまでは皆問題のための線が引いてあるところ辺りだけを読んでいます。
読み書きがメインであるならば、普段から読み書きをしておく必要がありますね。

また、試験というのは時間制限というルールがあります。
限られた時間で大量の問題を解く必要があります。
それを裏返すと、考えすぎてはいけない、ということです。
人によって、素早く考えるのが得意な人と、じっくり腰を据えて考えるのが得意な人がいます。
このルール上では、前者の方が有利になります。
(もちろん素早く長時間考え抜く人が最も有利です。)
ときどき、一から理屈がわからないと先に進めない、という人がいます。
いわゆる完璧主義ですね。
私もそういう面があるからわかるのですが、これは受験の世界では好ましいやりかたではありません。
少しわからなくても先に進む方が結果的に成果が出ます。
とにかく覚えてしまえば試験問題は解けます。
そのような試験の性質を理解してほしいと思います。
もちろん、じっくり考えるのは悪いことではなく、それが生かせる場面もたくさんあるでしょう。
しかし、そればかりでは「受験の世界」では成果が出にくいということも同時に知っておかねばなりません。

何としてでも勝ちたいなら

最後に、現在のルールでは勝ちようがない、という人へ。
まだ方法はあります。それは、
ルールを変えてしまうことです。

読み書きがどうしてもできない、というのであれば、
試験制度を聞く話すことメインに変えてしまうのです。
短い時間で問題を解くことが難しい、というのなら、
科挙のようなものすごく長期間の試験を課すルールに変えてしまえばよいのです。
国際水泳連盟が潜行制限したように。

AI的な人

公開日 2021/05/05

こどもの日です。
あんまりこいのぼりを見ないなあという感想です。

「先生、この問題を教えてください。」
という質問に対して、
「答えはこうです。」

このような問答はあまりしたくありません。
学力が伸びないからです。
(質問するなという意味ではありませんよ)
ただ、テストの成績は上がるかもしれません。

答えが分かったらつまらない

20年前、私は虫取り少年でした。
カブトムシ、クワガタムシはもちろんのこと、バッタやチョウやトンボなど捕まえて遊んでいました。
夏休みにはほとんど毎日、晴れていれば近所の公園にセミ取りに行っていました。頭が狂っていたんじゃないかと、今となっては思うくらいです。

読者の方にも同じような経験をした方はいらっしゃると思います。
そこで考えてみます。
クワガタムシを取りに行ったとして、
「どの時間に、どの林の、どの木のうろの中にクワガタがいる」
という「答え」がわかっていたら、
それって面白いでしょうか。
私は全く面白くありません。
ゲームでも、例えば最初から敵の倒し方を調べておいて、予定通り勝ってって、面白いでしょうか。
(面白いと思う人もいるかもしれませんが)

勉強にしても同じです。
今からこの問題の解き方を教えますよ。
こうしたらこうなります。以上です。
これでは感動も何もないですね。

こうすればこうなる、という答えを教える、または教わることが絶対に悪だとは思いません。
ただ、そのような短絡的・機械的学習をしているだけでは思考力はつかないだろうと。
わからない状態でもがいているときが最も成長できるときです。
学校の課題は多いし部活もあるしどうすればいいんだあああああぁぁぁぁぁぁ
といってどうにかしようと考えるのが大事です。
同じような悩みを抱えている人がいても、その解決策のようなものは一人一人違うはずです。
全く同じ条件で生きている人は存在しないからです。
住んでいる地域、家族構成、通っている学校といった環境から、本人が優先したいこと、最適な睡眠時間、動機など内的なものまで、それらが全く同じ人間などいませんから、答えなんて存在しません。
自分で考えるしかないということです。
我々はそのような「複雑系」のなかにいます。
例えば、二次方程式は解の公式を使うだけで解けますが、
自分がどう生きていくかという問いに対する解は誰にもわかりません。
二次方程式の解は高々3つの係数によって定まりますが、生き方は3つの要素だけで決まりませんよね。
到底数えられるものではありません。
方程式を解くほど単純ではありません。

こうしたらこうなるという単純な論理だけで生きていると、
それこそ「AIに仕事を奪われる人」になりかねませんね。

テストの復習やれてますか

公開日 2021/04/28

模試を受けた後何をしていますか。
定期テストの結果が返ってきたとき何をしていますか。

やったー点数上がったー、とか
数学やばいーやっぱり苦手ーとか
それだけで済ませていませんか。

今すぐ、テスト結果への見方を変えましょう。

保護者の方にも残念ながらいらっしゃいます。
点数だけを見て、一喜一憂していては進歩はありません。
テストは点数や偏差値を測るだけのものではありません。
模試なんか、一回3000円とか5000円とかしますよね。
おいしいお肉が食べられます。
将来、もっといいお肉を食べられるようにテストを活用しましょう。

復習には3倍以上、時間をかける

60分で解く問題であれば、180分は復習に時間を費やすということです。
というか、きちんと復習しようと思ったらそれくらいはかかると思います。
もちろん絶対3倍というわけではなく、それくらい必要だという「気持ち」です。
4倍でも5倍でも良いです。
まずこれを頭に入れておいてください。
1回解き直して終わり、ではないのです。

①分析
②学習
③確認

この手順で進めましょう。

①分析
自分ができていること、できていないことに分類します。
この問題はできた、この問題はできなかった、ではありません。
「微分をして放物線の接線を求めることと、求める領域の図示はできていたけれど、積分の計算で間違っているな」
という具合に細かくみていきます。

注意するべきなのは、自分に甘くならないこと。
「ほとんど」合っているから大丈夫、と高を括ると足をすくわれますよ。

②学習
分析の結果、自分が身につけるべきことがわかるので類似問題等で学習します。
分析せずにこれをやるのと、分析をしてからやるのでは効果が段違いなのは言うまでもないかもしれません。
数学ならチャート、英語なら文法書など、分厚い参考書はこのような場面で役に立ちますね。

③確認
学習したことが定着しているか確認します。
短期記憶として頭にあるのでは意味がないので、学習して1週間後など日を空けて取り組みます。
自分が如何に勉強できていないか絶望します。
繰り返し学習しなければならないことを痛感してください。

以上の手順を完了した時点ではじめて
復習しました
と宣言してください。

二兎を追って、二兎を得るには

公開日 2021/04/21

文武両道、という言葉があります。
勉強と運動を両立させている、両方において優れているという意味で使われています。

「両立」とか「優れている」というのはどのような状況なのか曖昧なので、
この記事では「自分が納得のいく結果を出せていること」とします。
(曖昧さを排除できていませんが)

二兎を追う者は一兎をも得ず

二羽のウサギを追いかけていたら、二羽とも逃してしまう。
同時に二つのことをうまくやろうとすると、二つとも失敗してしまうことを意味します。

二兎を追うことを否定はしません。
たとえばある部活で、大会で優勝することが目標な人もいれば、ベスト8が目標である人もいますし、つまりそれぞれの納得するラインが違います。
県大会一位、実力テスト学年一位でしか納得できない人と、県大会ベスト8、実力テスト50番以内で納得できる人では、二兎を追う労力が異なります。

しかし、二兎を追うことには
それなりの覚悟が必要です。

当然ですよね。
自分が部活動をしている間にライバルが勉強をしていたら、
学業成績はライバルには勝ちにくくなります。
自分が勉強をしている間にライバルが部活をしていたら、
試合では勝てないでしょう。
中途半端にだらだらと勉強するぐらいなら、本気で部活に打ち込みましょう。
中途半端にだらだらと部活するぐらいなら、本気で勉強に打ち込みましょう。

二兎を得たいならば

どちらも結果を出したい、両立させたい。
素晴らしい願望だと思います。
それを実現するにはどうすれば良いですか。

無駄な時間を削るか、
効率化を図るか。

ですね。
使う時間を増やすことが最優先です。
無駄を削るとは、やらないことを決めることです。
目的もなくテレビを見るのをやめる、増えすぎたSNSをアンインストールする。
本当に必要なものを見極めましょう。
そうしない限り、あなたの納得するウサギを捕まえることはないでしょう。

共通テスト実験結果

公開日 2021/04/14

大学入試センターから共通テストの正式な結果が届いたので報告します。
テスト当日の様子はこちらに↓書いたのでお読みください。
共通テストレポート①
共通テストレポート②

自己採点との差は0でした。
レポート②に書いている得点と異なるのは、得点調整されたからです。
同じ教科の科目間で平均点が20点離れた場合に行われます。

筆記用具

使用した筆記用具はすべて有効でした。
実験はテスト1日目で行いましたが、自己採点と実際の結果が一致していたためそう判断しました。

具体的には、
鉛筆は、HB、2B、3B
KOKUYOとPentelのマークシート用シャープペンシル(どちらも HB)
を使用しました。

共通テストの要綱には「H、F、HB」の「鉛筆」を使用するよう記載されていますが、実際には幅広い濃さのものを読み取ってくれるようです。
テスト2日目はすべての科目で使い心地のよかったPentelのシャーペンを使用しました。
芯の太さが1.3mmなのでほとんど鉛筆感覚で、削る必要もないので快適です。

これらのペンは一応使用できることが証明されましたが、
要綱には前述の通り鉛筆3種しか書かれていませんので使用は自己責任でお願いします。

理社の解答時間

地歴公民および理科(専門)を2科目解答する場合、
①第一解答科目を60分で解答
②マークシート回収、2枚目のマークシート配布(休憩時間はない)
③第二解答科目を60分で解答
という流れです。

マークシートは1枚ずつしか配られませんが、問題冊子は全科目入ったものが配られます。
第一解答科目が早く終わった場合、残り時間を第二解答科目に使ってもよいのか、という検証です。
事前に調べましたが確証が得られなかったのでやってみました。

結果は、地歴公民、理科ともに解答可能でした。

試験監督の不注意で指摘を受けなかったという可能性を排除するために、あえて監督が見回ってきたときに次の科目解いていますアピールをしましたが(激しくはしていません)、何も言われませんでした。

しかし、こちらも一応問題冊子には60分で1科目だけ解答するようにと指示がされているのでご注意を。
(私はこの「解答する」を「マークシートに記入」と解釈しました。)
また、出願する大学・学部によっては第一解答科目を指定しているところもあります。
たとえば物理と化学の選択者で、化学が早く終わるからと化学を最初に解答(マーク)すると、物理を第一解答科目に指定している入試の理科の得点は0点になってしまいます。