知る人ぞ知る「大学への数学」

公開日 2023/05/24

今日は数学が好きな人向けの記事です。
得意かどうかなんてどうでも良い。
好きであればいつか必ず得意になります。
好きな数学をもっと好きになるものを紹介します。

月刊誌「大学への数学」

60年以上前から出版されている雑誌ですが、あまり知られていない方だと思います。
最近はYouTube他SNSで知った人もちらほらいるのではないでしょうか。
主に大学受験を目指す高校生のための雑誌です。
ちなみに「高校への数学」、「中学への算数」もあります。

毎月のテーマが決まっており(6月号はベクトル)、
教科書レベルから大学入試レベル、入試でも解ける人はごく少数の難問など、さまざまな問題とその解説が掲載されています。

また、毎月「学力コンテスト」という添削問題があります。
問題は東大等を除いては入試の合否には影響しないレベルで、超難問というわけではありませんがかなり考えごたえのある良問です。
指導力向上のため私も4月号から参加しています。

↑ある1問を解いた時に使ったメモです。
ああでもないこうでもない、と格闘していたらこうなることもあります。
この1問に4〜5時間は使ったと思います。
答案を郵送して3週間くらいで丁寧に添削されたものが返ってきます。
また、ある程度の点数を取れば雑誌に名前が掲載されます。(6月号に私がいるので探してみてください)

使用上の注意

基本的な問題からあると書きましたが、
大学への数学シリーズは解説が独特です。
論理が多少飛んでいてもそれを補えるほどの基礎知識、数学的読解力がないとほとんどの人は解説が理解できないでしょう。
したがって以下のような参考書をこなした生徒におすすめです。

黄(青)チャート、LEGEND

このような網羅系の参考書の例題が一通り解けるようになった人ならば取り組めるかもしれません。

1対1対応の演習
これは同じ出版社から出ている演習書です。
解説の仕方などが月刊大学への数学と同じなので、これで演習ができる人は月刊誌も読めます。

ある程度力がついていないと使っても効果があまりないどころか、ただただ時間を使ってしまうだけになる可能性があります。教科書レベルが身についていない人には全くおすすめできません
(結構できる人でも合わないこともあります。)

逆に、教科書に載っていないこともどんどん身につけたい、入試は数学でアドバンテージをとりたい、という意欲的な生徒には是非一度は手に取って読んでもらいたい雑誌です。
昨今の、思考力を試すと言いながらただのタイムトライアルでしかない入試問題に呆れている方。
特別な知識はいらない、真の思考力を試す問題に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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